三井不動産・東京建物に6社がピッチを実施!|E.A.S.T. PITCH(イーストピッチ)レポート

三井不動産・東京建物に6社がピッチを実施!|E.A.S.T. PITCH(イーストピッチ)レポート

記事更新日: 2021/03/30

執筆: 編集部

2021年2月5日(金)に三井不動産株式会社と東京建物株式会社合同によるE.A.S.T. PITCH(イーストピッチ)がオンラインで開催されました。

今回のテーマは「コロナウイルス禍での安全な集積」。6社のスタートアップが三井不動産株式会社と東京建物株式会社のキーマンに向けてピッチを行いました。

E.A.S.T. PITCHとは

E.A.S.T. PITCHは、プロトスター株式会社が提供する、産業革新に挑戦するスタートアップが、本気で彼らとの連携を考えている事業会社のキーマンに直接ピッチする場です。

今回は、事前に応募があった企業から書類審査を経て6社を選定。イベント当日にオンラインで各企業6分間でピッチをし、それに対して質疑応答を行う形式で開催されました。

■E.A.S.T. PITCHの詳細はこちら

https://www.theprotostar.co/eastpitch

過去にも「三井ダイレクト損保」「東京ガス」と開催をしてきました。その時の様子はこちらをご覧ください。

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三井不動産株式会社 担当者より

(今回E.A.S.T. PITCHに参加する)ベンチャー共創事業部では、スタートアップとの協業による既存事業強化および新規事業開発に取り組みつつ「E.A.S.T.構想」を掲げ日本橋を中心としたスタートアップエコシステムの構築を推進しております。

コロナの影響により、不動産の使い方は大きく変わりました

例えばイベント一つをとっても、イベントホールやカンファレンスホールをいかに多く持つかという観点から、オフライン・オンラインイベント双方でいかに安全な集積を図り利用するか、という観点へ移行しました。オンラインイベントはそれまでの箱(収容人数)の問題から解放され、何百人何千人とリーチできることが分かっています。これは既存事業のアップグレードと言っても良いでしょう。国内外問わず、一緒に組むパートナー(協業相手)の幅も広がりました。すでに社員もこうしたパートナーとのオンライン・オフライン問わないコミュニケーションに違和感なく対応でき、新しい事業も生まれつつあります。

ただ改めてこうしたニューノーマルな働き方・生活を受け入れた時、新しく見えてきた課題もいくつかあります。
例えばオンラインツールを利用する比重が高まる中、弊社では同時編集・共同編集を外部と行えるツールがなかったりすることもその一端です。大きな不便さはないものの、より良くする余地は大いにあると考えます。

今回のテーマ「コロナウイルス禍での安全な集積」ではその改善余地へのヒントを期待しております。

弊社全体で見ますと、中核となる不動産事業つまりオフィスや商業施設などを通して、まちづくり、働く人々、住む人々の生活やライフイベントに深く関わることができます。家を買う、働く、住む。人々がその時間の多くを割いているものに繋がっています。

今回をきっかけによりニューノーマルな働き方・生活をよりアップデートする示唆を得、ひいては私たちのお客様により良いサービスを届ける一助となればと思います。

東京建物株式会社 担当者より

(今回E.A.S.T. PITCHへの参加を決めた)まちづくり推進部では、八重洲・日本橋・京橋エリアをフィールドとしたイノベーション創出のため、様々な施策を行っております。イノベーション創出のためにはスタートアップの集積、オープンイノベーション促進も大事ですが、その一例になるために自社自身もDXを推進していくことが大切だと考えています。

都市インフラの集積やコンパクトシティの形成に向けた動きは、コロナ前もコロナ後も引き続き将来の日本にとって重要な観点だと思います。
ただコロナを経て「集積」の見方は大きく変わりました。しかしリアル(オフライン)だからこそ享受できるもの(暗黙知形成やセレンビチティ獲得、非目的で断続的なコミュニケーションなど)の価値はより向上していくと考えます。

だからこそ今回のテーマにある「安全な集積」がポイントとなります。この点はチームで日々ディスカッションしておりますが、今回を機にスタートアップの方々からもアイデアをいただくことで実現に向けた実証・実装をスピードアップさせて行きたいです。

一方で、コロナをきっかけにオンラインの価値も浸透しました。働く場所にとらわれない効率的な働き方ができるようになったこと、地方や海外と気軽に繋がりやすくなったことがそれに当たります。

ただ、まだまだオンラインでのコミュニケーションにはストレスを感じることもあり、より快適なオンラインコミュニケーションを実現していくことも、更なるイノベーション創出にとっては重要と考えます。

今後は、いかにオンライン・オフラインを融合させるか、ということがポイントだと感じています。オンライン/オフラインコミュニケーションを快適かつシームレスに行えることは、ニューノーマルな働き方を促進し、ストレスなくブレスト等、クリエイティブなアウトプットができるようになることは、セレンディピティを生みだすきっかけにもなります。

今回のイベントを通して、「安全な集積」というテーマのもと、このような世界観を作り上げるきっかけにもなればと考えています。

参加6社ピッチ

1. FutuRocket株式会社

FutuRocket(フューチャーロケット)株式会社は、スモールビジネス向けのAIカメラ「ManaCam」及び、スマートIoTトイレットペーパーホルダーの開発を行っているスタートアップです。

今回は代表の美谷広海さんがスマートAIカメラ「ManaCam」についてピッチを行いました。

「ManaCam」は画像解析による自動人数集計を可能にし、店舗やイベント会場に設置するだけで室内の日別や時間別で何人いるのかを把握することができるものです。導入費用を低く抑え、小規模事業者や新興国利用を視野に開発を進められています。

■FutuRocket株式会社 HPはこちら

https://www.futurocket.co

2. ユニロボット株式会社 

ユニロボット株式会社は、コミュニケーションサービスを豊かにする、AIを含むソフトウェアやハードウェアを開発・製造・販売と一気通貫で運営しています。

今回は代表の酒井拓さんが登壇され、コミュニケーションロボット「ユニボ」を利用したインフォメーションサービスについてピッチを行いました。

「ユニボ」は、感情の察知や個人の趣味嗜好の学習ができ、様々な社内/外部サービス・IoTデバイスとの高い拡張性を持つAIロボットです。検温や密集検知、コンシェルジュや二次問い合わせ対応としても活用が可能で、既に法人を中心に大手企業等の受付や、ホテル・病院・教育現場など数百社以上に導入されているとのことです。

■ユニロボット株式会社 HPはこちら

https://www.unirobot.com

3. 株式会社遭遇設計

株式会社遭遇設計は、個人や法人の研修、研究調査、研修素材の開発を行う企業です。

今回は代表の広瀬眞之介さんが登壇されました。同社はテレワークでかかるコミュニケーション不足の課題解決のソリューションが「雑談」による共通体験にあると考え、雑談支援のための「オンライン研修ゲーム使い放題サービス」を提供しています。

この発想力ゲームは、Zoom飲みやゲーム大会、レクリエーションや社員の家族を含めたコミュニケーションに活用が可能で、同時にビジネススキルが身についたり、インフォーマルな会話から企業活動の向上に繋がったりすることが期待できるとのことです。

■株式会社遭遇設計 HPはこちら

https://so-guu.com

4. ゼニット株式会社

ゼニット株式会社はハッシュクラウド方式の社内間接業務のクラウドサービスの提供や社内間接業務のトータルコンサルタント、IoTプラットフォームの国際標準化事業を行う企業です。

今回は代表取締役の清水典三さんが登壇されました。同社が提供するハッシュクラウド式業務システム「新型コロナ対応・座席管理システム」は座席に貼ってあるQRコードを読み込むことで、誰が何時何処で仕事をしたかの履歴がリアルタイムでデータ化されるものです。

これにより、コロナの陽性者が確認された場合、対象者が過去に使用した席と、その傍の席にいた人物も特定でき、必要な措置を迅速に行うことができるとのことです。

■ゼニット株式会社 HPはこちら

http://zenit.co.jp

5. 株式会社 Logical Fabrics

株式会社 Logical Fabrics は、ICT ソリューション、人工知能、IT コンサルティングを行う企業です。

代表の堺礼さんが登壇し、訪問業務のDX・到着時間お知らせサービス「LoBeam」についてピッチを行いました。

「LoBeam」は、手続き不要で利用可能で、サービス提供者(訪問スタッフ)がアプリで「訪問先住所」「電話番号」を入力するだけで、エンドユーザーに「到着時間」や「現在位置」が表示され、集積回避や分散環境での指示と状況把握、オフライン・対面のストレスを最小化させることができます。

■株式会社 Logical Fabrics HPはこちら

https://www.lo-beam.com

6. 株式会社バカン

株式会社バカンは、IoTと人工知能よって、いま空いているかが1秒で分かるプラットフォーム「Air Knock」を提供しています。空き情報を可視化するサービスを

今回は社長室長 髙田 悠介さんが登壇されました。「Air Knock」は無償でトイレの衛生対策+収益化を実現するIoTサービスです。レストルームの衛生対策と利便性向上に加え、混雑解消に影響しない範囲で移設案内や広告を配信します。

■株式会社バカンHPはこちら

https://corp.vacan.com

終わりに

各企業のピッチの後、三井不動産及び31VENTURESのキーマン、及び東京建物の各事業部長などから多くの質問が寄せられ活況を呈しました。

2社合同で開催された今回のE.A.S.T. PITCH。東京建物ご担当者からは「自社で新たな取り組みを行うヒントやパートナーになり得る企業との出会いがあり、非常に良い機会だった」等のコメントをいただきました。

プロトスターは引き続き、今回2社との一層の取り組みを通して、スタートアップ支援を行ってまいります。

※本イベントは『令和2年度 東京都イノベーション・エコシステム形成促進支援事業 認定地域別協議会(八重洲・日本橋・京橋エリア)』の活動の一貫で開催されました。

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