TOP > イベント > イベント > 海外マーケティングのプロに「一番スモールにグローバル展開を検証する方法」を聞いたら、本当にスモールだった話。
こんにちは、起業ログ編集部です。
12/18(火)に起業ログと海外デジタルマーケティングのLIFE PEPPERで共同セミナー「いきなりグローバル展開!欧米向け事例から知るプロダクトを日本以外で小さく検証する方法」を開催します。
https://peatix.com/event/573633
講師にはLIFE PEPPER 執行役員の都所さんをお迎えします。
LIFE PEPPER 自体が現在第5期目のベンチャー企業という事もあり、0から自分たちで出来る海外マーケティングや、コンバージョンに近い部分を刈り取るマーケティングなど、ベンチャー企業でも取り組みやすいマーケティングに精通しています。
この記事では、「自社プロダクトが外国人に受け入れられるのか分からない」だったり、「日本人しかいないけど、世界で勝ちたい」というようなベンチャー初期段階でグローバル展開を考えている方向けに、LIFE PEPPERが推奨している「一番スモールにグローバル展開を検証する方法」を紹介していただきます。
このページの目次
起業ログの読者の皆さん、こんにちは。
LIFE PEPPERの都所です。LIFE PEPPERという会社でインハウスのBtoBマーケターをしています。
具体的にはLIFE PEPPERへの海外マーケティングの相談数を2年で月間2件から40件までに成長させるというようなことをしてきました。
弊社で5年間ほど海外マーケティング専門の起業支援を行っているのですが、海外向けとなると大企業も中小企業も「難しそう」「よく分からないから、現地の代理店に全部任せちゃいます」などの相談が多く、あまり積極的な声を聞くことはありません。
ベンチャー企業やこれから起業をしようと考えている方では、初期のメンバーは自分一人 or 数人という状況のため、この傾向はもっと強いかもしれません。
グローバル展開に長けている人はなかなか仲間に入れずらい、そもそも見つけられないという事が多数起きているのではないかなと考えています。
海外展開を進めていく上で、「外国人に自社商品のニーズがあるのか確かめる」「小規模で実際にプロモーションをかける」「商材を海外向けにローカライズする」「本格的に海外展開開始」というステップがあると考えています。
この記事ではイベントに先駆け、起業前や10名に至らない規模の組織でも実施できる「グローバル展開のニーズ検証方法」を段階に分けて紹介していきます。
自社で持っている商材やこれから起業して作ろうと思っている商材には、想定しているターゲットが存在していると思います。
ただ、海外向けに展開する際には国内向けとはターゲットが異なってくるというケースも存在します。
例えば、リアルな店舗で体験を提供するような起業をする場合(弊社の場合だと、訪日外国人がゴーカートで観光地を巡るツアーや、青の洞窟という沖縄の美しい海でのスキューバーダイビング体験など)、訪日外国人が直接の見込み客となってくるため、彼らにニーズのアンケートをすることが一つの調査方法になります。
また、Slackのような社内SNSであったり、Wantedlyのようなインターン&採用系のサービスを開始しようとする場合も、訪日外国人の意見を聞くことはリアルタイムの現地情報を入手することができるため有効です。
定性的な意見を収集するためにはある程度の言語力が必要ですが、定量的な意見(アンケートで選択式で組んだ問題など)は、アンケート表の設計だけである程度良い情報を集めることができます。
基本的には「年齢・性別・国籍・職業・日本への滞在日数」を全員取得し、そこから自社のサービスについて知りたいこと、具体的には、
などローカライズした内容の2段構えの構成が良いと思います。
マストは「カタコト英語&カタコト英語のアンケート表」、ベターは「カタコト英語&ターゲット国の言語のネイティブが作ったアンケート表」です。
アンケート時のコツは以下のツイートで詳細にまとめているため、調査に興味がある方は参考にしてみてください。
アンケートでは場所選びも非常に重要で、訪日外国人が急いでいないタイミングでの声かけが必須です。
東京であれば浅草周辺・上野公園周辺・お台場周辺など、大阪であれば道頓堀のグリコサイン周辺、福岡であれば中洲周辺などがオススメです。
上記で紹介した対面で訪日外国人にアンケートする手法が、ハードルが高いと感じる方は、Facebookでターゲット言語を使って「日本 ワーキングホリデー」と検索してみてください。
日本に住んでいる外国人とつながって、アンケートも可能です。
「日本 ワーキングホリデー」の言い回しは、Google翻訳などでいくつかのパターン翻訳してみる事をお勧めします。
そうして見つけたFacebookグループで、「アンケート協力してください!〜〜のアンケートです、5分で終わります!」というようなメッセージとともに、Google Formのアンケートを送りましょう。
より効果的に行うためには、Amazon ギフトカード500円分を謝礼にしても良いと思います。
ただし、この方法は訪日外国人に直接聞く方法と比べ、返答が返ってくる確率が低いため、「調査募集をしてみたけど返信がこなかったから、調査できなかった」という言い訳になりがちです。
また得られる情報も設置した入力項目以上に膨らみません。対面であればカタコトであっても人と人のコミュニケーションのため、情報を多く得ることができます。
これは検索ボリュームからニーズを探るという手法です。
この手法では、
ということが可能です。
これらを行うためには2つのツール「Google翻訳」「Google キーワードプランナー(可能なら広告運用をしているアカウントがあると良い)」が役立ちます。
例として、Wantedlyのようなインターン採用ツールで起業を考えている場合のニーズ調査方法を紹介します。
Google キーワードプランナーとは、指定したキーワードやそのキーワードに近い意味の言葉の月間検索ボリュームを調べることができるツールです。
Google 翻訳でたとえ正しくない外国語を入力してしまっても、このツールを使うことで本当にユーザーが検索している正しい言い回しを知ることができます。
この方法でリストアップした言葉を再度Google翻訳にかけて、見込み客だと思われる人が検索している言葉を発見しましょう。
この段階で見込み客が検索している言葉を見つけられない場合は、商材が市場を作り出さなくてはいけない商材か、調査方法が甘いかの2点になります。
もう一度、別のキーワードなどで試して見てダメであれば、この調査方法はあまり相性が良くない商材だといえます。
ここまできたら、上記のキーワードを検索することでリスティング広告を出している企業やSEO対策で上位に表示できている企業を知ることができます。
この競合調査を行う際に1点気を付けなくてはいけないのが、現地で使われている検索エンジンを選ぶことです。
一度「国名 + 検索エンジンシェア」と調べて、一番利用されている検索エンジンで競合調査を行いましょう。
ここまで調査を行なって、ある程度プロモーションすればユーザーを集めることができるかもしれないという結論に至ったら、小規模でもプロモーション開始がオススメです。
しかし商材を、丸々全てその国にローカライズするには費用も工数もかかります。そういった際には1枚のランディングページを作成し、広告をかける事をお勧めします。
Strikinglyは無料でランディングページを作成することができるサービスです。
自社商材の魅力を1枚のランディングページで表現し、資料請求や事前予約を獲得しましょう。
社内に外国語人材がいない場合は、気軽にネイティブ翻訳者に翻訳を依頼できるサービス「Gengo」がお勧めです。(Facebookグループでの外国人への直接依頼もお勧め)
この二つのサービスを使用することで、デザイナーなし、エンジニアなし、外国語スタッフなしでも、外国語のランディングページを作成することができます。
少しずつ海外からのユーザーを集め始めることに成功したら、グローバル向けチームの人材集めを始めるフェーズです。
ベンチャーだと、「人材採用の会社に年収の30%も支払えない」という状態が多々あるかと思います。こういった際にオススメは、WantedlyとFacebookでの直接リクルーティングです。
「帰国子女」「グローバル」「訪日外国人」「インバウンド」「留学生歓迎」などの言葉を重点的に入れ込むことで、日本人で外国語が堪能なスタッフや外国人留学生をチームに招き入れることが可能です。
詳細は、LIFE PEPPERの人事の吉田がWantedly活用のコツを記事にしているため、こちらを見て頂けると良いかと思います。
ここまで紹介したのは、グローバル展開のための検証方法の一部です。文章では概要部分しか説明していないため、12/18(火)に開催のイベントの後で直接都所まで聞いて頂けましたら、より深い情報提供が可能かと思います。
ご興味ございましたら、お気軽にご応募ください。
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