新商品や新規サービスをリリースする時、どういうマーケティング施策を打つかは経営者としても悩ましい所です。
折角色んな苦労をして立ち上げた新商品・サービス。
効果が高いマーケティングを打って、少しでもユーザー数を増やしたいですよね。
そこで今回は効果の高いマーケティング手法の一つとして、ティザーサイトをご紹介します。
ティザーサイトはAppleやサントリーなどの大企業でも頻繁に使われており、その効果は折り紙付きです。
本記事ではティザーサイトとは一体何なのか、概要やメリット、より良く運用するためのポイントについてわかりやすく解説していきます。
このページの目次
ティザーサイトとは近年の広告における定番手法の1つです。ティザーとは「teaser」のことで、「いじめっ子、焦らす人」と言った意味があります。
ティザーサイトの場合は「焦らす人」という意味で使われています。
発売前の新商品や公開前のメディア作品などに関する情報を断片的に小出しにしていくことで、閲覧者の興味・関心を喚起するためのプロモーションを指します。
そしてティザーをするためのWebサイトが「ティザーサイト」と呼ばれています。隠されてしまうと余計に見たくなったり、気になってしまうことがありますよね。
これは人間の習性で、ティザーサイトはこの習性を利用したものです。
元々はアメリカからはじまったプロモーションで、古くは1970年代から使われており、近年ではAppleのiPhoneやiPad、映画の予告ポスターによく使われています。
日本でもメディアやゲームなどのエンターテイメント系、デジタル機器を中心によく使われるようになりました。
定番なのは商品シルエットと発売日までのカウンターのみを設置、またはキービジュアルとリリース日、メッセージのみの掲載をするパターンです。
極限まで情報を絞ることで、「これってなんだろう?」と思わせることが重要です。
ではティザーサイトはどんな商品、ターゲットにも有効なのでしょうか?
答えはNoです。
ティザーサイトは他のマーケティング手法に比べると、効果的な商品・サービスやターゲットがある程度限定されています。まず、ティザーサイトに向いているターゲットについて説明します。
ティザーサイトが効果的なターゲットは以下のような人と言われています。
・ホビー・カルチャー系の分野が好き、または好きだった人
・情報収集はネットをメインに行う人
・収入がある程度あり、趣味性の高い商品や嗜好品を買う余裕はある人
ティザーサイトは閲覧者の好奇心やワクワク感を煽ることで興味・購入意欲を喚起します。
そのため、好奇心が強い傾向にあるホビー・カルチャー系分野が好きな人には大きな効果が期待出来ます。
こういった方は趣味性・嗜好性の高い商品を買う余裕や意欲が強い人が多いとも言われているので、その点でもティザーサイトによる高いマーケティング効果が見込めます。
そしてティザーサイトに向いている商品・サービスは以下の5つです。
・スマホ、ノートパソコン、スマートウォッチ、タブレットなどのデジタル機器
・フィギュア、キャラクターグッズなど、大人向けの高級ホビー商品
・ゲームソフト
・ソーシャルゲーム
・映画、アニメなどのメディア作品
もしリリース予定の新商品・サービスが上記に当てはまるのであれば、ぜひティザーサイトの活用を検討してください。
ティザーサイトを運用することのメリットにはどういったものがあるのでしょうか。一般的にティザーサイト運用で得られるメリットは以下の2つと言われています。
ティザーサイトでは商品全体のイメージや詳細を隠してスタートします。
少しずつ商品の画像や機能、素材といった詳細情報を公開していきます。そのためティザーサイトには商品のシルエットやサービスのキービジュアルとリリース日、メッセージしか書かれていないことがほとんどです。
こうすることで、サイトを見た閲覧者はこの商品・サービスが一体何なのか?どういうものなのか?ということに強い興味を抱くことになります。
更に日毎に少しずつ情報が公開されていくので、リリースまで期待感を高めることも出来ます。このように、ユーザーの興味・関心を強く喚起出来るという点はティザーサイトならではのメリットです。
ティザーサイトは商品・サービスのリリース前に作成し公開します。そのため、ティザーサイト公開後の閲覧者の反応を参考に、商品・サービスの軌道修正が出来ます。
通常の公式サイトのように商品の詳細情報をはじめから掲載してしまっていると、軌道修正は困難です。第一、情報公開後の軌道修正は、消費者にとってかなりイメージが悪いですよね。
しかしティザーサイトは情報をほとんど公開しないでスタートします。ですからティザーサイトを見た閲覧者のリアクションを参考に、堂々と軌道修正することが出来るのです。
消費者のリアルな反応を参考に軌道修正すれば、マーケティングを行いながら商品・サービスをブラッシュアップすることが出来てしまいます。
消費者のリアルな声は、商品開発にとって非常に重要です。しかしそれを得ようとすると高い予算を使ってアンケートを取ったり、インタビューをする必要があります。
その点ティザーサイトはマーケティングと並行して行えるのです。
非常に有効なマーケティング手法であるティザーサイト。では、これを有効に運用していくためにはどうすればよいのでしょうか。
次はティザーサイトの運営を盛り上げていくためのコツを2つご紹介します。
ティザーサイトは情報を小出しにしていくWebサイトです。しかしこの情報の更新が遅ければ遅いほど、閲覧者が飽きてしまいます。
閲覧者の期待感・ワクワク感を喚起できなければティザーサイトとしては失敗です。ティザーサイトを盛り上げる為には更新性を上げましょう。
1回で出す情報が少ないからこそ、更新自体はマメに行うことが必要です。
ティザーサイトでは情報量を極限まで絞ります。最初のうちは、商品のシルエットや発売日までのカウンター、メッセージのみでサイトが構成されることになります。そこで重要になるのがサイトデザインです。
文字での情報量が少ないのだから、デザインで閲覧者の興味・好奇心・期待感を高めなければなりません。
画像や商品ビジュアルにこだわるのはもちろんですが、サイトデザイン自体も少し凝ったものにしてみても良いかもしれません。
ビジュアルはティザーサイトの肝なので、商品・サービスのイメージにあったデザインをしっかり考えてみましょう。
ティザーサイトを作る際、SNSとのリンクは必須と言えます。ティザーサイトはその性質上SNSで話題になりやすいです。
SNSとしっかりリンクして運用すれば、ティザーサイトの効果を2倍にも3倍にも増やす事ができます。
今や広告の定番手法の1つとなっているティザーサイト。
しかしうまく運用すれば、圧倒的な効果を発揮することが出来ます。
もしマーケティングを検討している商品やサービスがティザーサイト向きなのであれば、ぜひとも検討してみてくださいね。
画像出典元:写真AC
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