【2024年版】商標登録サービスおすすめ4選を徹底解説!

【2024年版】商標登録サービスおすすめ4選を徹底解説!

記事更新日: 2024/11/06

執筆: 編集部

商標登録サービスは、商標出願にかかる時間やコストを削減し、商標管理も効率化できます。

商標登録は早い者勝ちなので、アイデアを思いついたらすぐに調査や出願ができると便利です。

本記事では、専門家のコメントを参考に商標登録サービスおすすめ4選を比較紹介!

各サービスの特徴や費用を一覧にまとめているので、比較検討にお役立てください。

この記事に登場する専門家

弁理士

靍田 輝政

創価大学大学院工学研究科 修士課程修了。 大手金属系素材メーカーにおいて7年間、開発、量産設計、量産移管、品質管理までの一連の製品開発業務に従事。 高い実績と経験が評価され同社の認定社内講師としても活躍。緻密な研究と実践を通じて深い技術的専門知識を培う。 2018年、弁理士試験に合格し、法的知識と技術背景を組み合わせる能力を持つ専門家として特許事務所への道を選択。 大手電機メーカーをメインとする国内・海外の特許出願および権利化業務を多数手がける。 前職の業務経験や講師経験を活かし、高いコミュニケーション力で多くの発明発掘を行いクライアントに貢献した。 2023年、知財の全体戦略や個々の出願戦術から関わりたいという思いから、発明を醸成する段階から関わるためにスタートアップへの専門的知財支援を目指し、One ip弁理士法人に参画。   > 続きを見る

商標登録サービスとは

商標登録サービスとは、インターネット上で商標登録ができるサービスのことです。

商標登録を行うには、申請書類を特許庁へ提出(出願)する必要があり、特許事務所に手続きを依頼する場合コストと時間がかかってしまう懸念がありました。

商標登録サービスなら全てオンラインで完結し、商標登録にかかる手間と時間を削減できます。

出願だけでなく、類似商標の調査や商標の期限アラートなど登録した商標の管理も可能です。

商標登録サービスの主な機能

商標登録サービスでは、主に以下の機能を備えています。

  • オンライン上での商標登録手続き
  • 出願・審査中の商標の進捗の確認
  • 登録した商標の一元管理
  • 類似商標の検索・調査


類似商標の調査には、特許庁が「J-Platpat」という検索サービスを無償で公開していますが、オンライン商標登録サービスのほうが自分で商標調査しやすい機能が搭載されています。

  特許庁「J-Platpat」 オンライン商標登録サービス
検索の難易度 使い方に慣れていないと
適切な検索が難しい場合がある
スムーズに検索できるよう
検索フォームが工夫されている
登録可能性・
商標の類否判定
検索結果に基づいて、
自分で判断する必要がある
AI技術等を利用して評価スコアを提供
してくれるサービスがある

 

靍田氏

通常、商標の検索にはノウハウが求められ、商標が類似しているかの判断には専門的な知識が必要です。商標登録サービスの中には、登録可能性や商標の類似度合いを評価してくれるサービスがあるため、専門家でなくても商標調査しやすいです。

おすすめの商標登録サービス4選

ツール名 検索機能費用(税込) 商標出願登録費用(税込) 特徴 備考
Cotobox(コトボックス)
無料(簡易検索)
56,700円(印紙代込)~
50,000社以上の企業・大学での実績あり
出願まで申し込みから最短1日で可能
Toreru
無料
49,000円(印紙代込)~
調査報告書は平均2〜3営業日で受け取れてスピーディ
出願にToreruを利用する場合、検索無料
nomyne(ノミネ)
無料or 有料1,650円/月
51,200円(印紙代込)~
ネーミング専用の検索エンジン|GMOグループ
主にスタートアップや中小企業向け
TM-RoBo
5,000円/月~
商標検索と商標案の自動生成に特化
特許庁/裁判所/商標専門家の判断を機械学習、結合商標の検索も可


Cotobox(コトボックス)

画像出典元:「Cotobox」公式HP

特徴

「Cotobox(コトボックス)」は、ビジネスにとって大切なネーミングやロゴを、オンライン上で商標登録できるシステムです。

商標の出願登録はもちろん、出願内容の相談商標管理など、商標登録がはじめての方でも簡単にできます。

手続きはとてもスピーディなので、商標登録を考えているけれど、忙しくてまとまった時間が取れない企業におすすめです。

機能

・ネーミング、ロゴ検索
・一元管理
・更新通知

料金プラン

「Cotobox」の基本料金は、1区分で5年登録の場合、56,700円~です。
(特許印紙代・弁理士手数料・消費税を含む)

内訳は以下の通りです。

  • 出願費用:23,000円〜
  • 登録費用:33,700円〜

支払いのタイミングが特許庁の審査をまたいで2度あるので、初期費用を抑えた出願が叶います。

区分数やオプションの利用、登録年数により料金が変動するため詳細はお問合せください。

 

Toreru(トレル)

画像出典元:「Toreru」公式HP
 

特徴

「Toreru」は、出願した商標の進捗をクラウド上で管理できる商標登録サービスです。

弁理士のサポート体制が整っている点が大きな魅力

商標調査も弁理士が無料で行なってくれます。

願書や報告書の作成をAIで8割自動化しており、質の高さを向上させています。セキュリティ対策にも力を入れているため、安心して利用できるでしょう。

機能

・クラウド管理
・専門家による無料調査
・報告書の管理

料金プラン

1区分の出願・登録⼿数料総額 19,800円〜

  1区分 2区分 3区分
総額(税込) 49,000円 94,600円 140,200円
内訳 Toreru 調査® 無料*
Toreru 出願™️ 19,800円 39,600円 59,400円
出願印紙代 12,000円 20,600円 29,200円
登録手数料 無料
登録印紙代
(5年登録)
17,200円 34,400円 51,600円

*商標出願の際にToreruの利用を約束する場合限定

 

nomyne(ノミネ)


画像出典元:「nomyne」公式HP

特徴

「nomyne」は、ネーミングの検索に特化した商標登録サービス。

ネーミングのための検索エンジンや商標を詳細に検索する機能が備わっています。ネーミング検索は、日本だけでなくアメリカの商標の中からも調べられます。

機能

・ネーミング検索

料金プラン

・無料メンバーシップ(お試し):0円
・有料メンバーシップ(ネーミングプロ向け):月額1,650円(税込)
・商標出願登録費用 [日本]:51,200 円(税込)~

TM-RoBo(ティーエム・ロボ)


画像出典元:「TM-RoBo」公式HP

特徴

「TM-RoBo」は類否判断など、本来、専門知識が必要な部分をAIがサポート。提示された候補を選択・修正するだけで、実用的な商標調査が可能です。

新商品開発時などに自社で複数の商標調査を行いたい企業や、コピーライターなど個⼈事業主の⽅にもおすすめです。数値化や根拠明示により客観的に判断できるため、人材育成の面でもとても役立ちます。

「TM-RoBo」の場合は、自社に適切な商標調査数でプランを選ぶことで、コストを抑えて導入できるのでとても魅力的なサービスです。

機能

・登録商標等との称呼類似度判定機能
・第三者使用商標との称呼類似度判定機能
・類似群コード検索機能
・称呼一括判定機能(オプション機能)
・商標判定機能(オプション機能)


料金プラン

  料金 AI判定可能回数
トライアル 無料 30回
(登録日から7日間利用可能)
ブロンズ 月5,000円 月12回
シルバー 月10,000円 月30回
ゴールド 月20,000円 月70回
プラチナ 月50,000円 月220回
ブラック 別途お見積もり 無制限

※称呼一括判定機能や商標判定機能はオプション
※複数アカウントについては別途見積もりが必要

 

自社にあう商標登録サービスの3つの選定ポイント

導入の目的を明確にする

商標登録サービスを導入する目的を明確にすることで、自社に必要な機能が洗い出されます。

例えば、商標登録後の管理まで行いたいのであれば、更新期限の管理・通知の機能が必要です。

商標調査や、モニタリング(ウォッチング)を自分で行いたいのであれば、検索機能やAI等による判定機能が充実しているサービスを選ぶと良いでしょう。

企業が成長した際に他の機能が必要となる可能性もあるため、事業展開をふまえて選定すると長く利用できます。

靍田氏

サービスによって、様々な機能(例:商標検索機能、出願書類作成機能、登録後の管理・通知機能、他者商標等のモニタリング機能など)があるので、必要な機能が備わっているか確認してからサービスを決定しましょう。

出願手続き画面の操作性

出願手続き画面の操作性の良さは、出願をスムーズに行うための大切なポイントと言えます。

商標登録サービスを利用すると出願を簡単にできますが、サービスを初めて使う場合や、商標登録そのものを初めて行う場合は、担当者が不安を感じることもあるでしょう。

初めて商標を出願する際は、区分やオプションを含めた料金設定が複雑に感じる場合があるため、シンプルな画面で操作がしやすいサービスの方が安心して手続きできます

サービスを選定する際は、出願手続き画面はもちろん、商標検索のしやすさや管理画面の見やすさなども考慮して決めるとよいでしょう。

料金設定

商標登録サービスの導入にかかる費用の内訳を確認し、安さだけで選ばないようにしましょう。

商標登録には、出願手数料の他に印紙代や登録手数料などの費用がかかります。

出願を拒否された場合は意見書の提出費用、審査を早めたい場合は早期審査の手数料も発生します。

多くの商標登録サービスは登録期間5年間の金額を記載しており、10年間の登録を考えている場合には、別途問い合わせる必要があります。

商標登録には様々な費用がかかりますが、長期で利用するサービスと捉え、安さだけで選ばないことが大切です。

靍田氏

商標登録出願に慣れていない場合には、弁理士など専門家によるサポート体制が整っているサービスを選択するのがお勧めです。せっかく商標登録できても、商品/サービスの指定を誤ると、商標登録の取り直しなど余計なコストがかかる可能性があります。

商標登録サービスのメリット3つ

スピーディーに商標登録できる

商標登録サービスを利用すると、商標登録を手早く行うことが可能です。

商標は早い者勝ちであり、出願が遅れると登録できないことも考えられるため、思いついたアイディアをすぐに出願・登録できることは大きなメリットです。

特許事務所に依頼する場合や自分で出願する場合は、出願に約1ヶ月かかると言われています。

特許事務所に依頼すると自分で行うほどの手間はかかりませんが、メールやFAXのやりとり、打ち合わせなどが発生します。

商標登録サービスでも、出願作業は弁理士が行いますが、AIによって書類作成の手間を省くなどの工夫が組み込まれており、速さと質の両方を保つことができます。

特許事務所に依頼するより低コスト

商標登録サービスを利用すると、特許事務所に依頼するよりも低価格で商標の出願ができます。

自分で出願するなら、特許印紙代の費用しかかからず最低限の費用で済みますが、出願に相当な手間がかかるため避けたい企業も多いでしょう。

一方、特許事務所で商標登録すると出願手数料だけで数十万程度する場合が多く、登録を拒否されて意見書を提出するとなると、さらに費用がかかります。

商標登録サービスなら、1区分5年間で登録すると約5万円で収まる場合が多く、価格は特許事務所の1/4程度に抑えられます。

商標を一元管理できる

登録した商標を一元管理できるため、紙媒体で報告書を管理する必要がなくなり、登録商標を一目で把握できます。

商標に関わる書類を書面やPDFなどで管理している場合、5年後、10年後の期限を管理しづらいと感じる方は多いのではないでしょうか。

商標登録サービスなら登録した商標の期限も管理できるため、期限が近づくとお知らせが届き、更新を忘れる心配がなくなります

商標登録の進捗状況も管理でき、特許庁への出願有無・審査状況などをいつでも確認できます。

商標登録サービスのデメリット2つ

セキュリティのリスクがある

商標登録サービスはインターネットを介して利用するため、セキュリティリスクは避けられません。

インターネット経由する場合、ウィルスやサーバーへの不正アクセスなどの危険性があるため、セキュリティ対策がしっかり行われているサービスを選ぶ必要があります。

また商標は知的財産として扱われるため、商標登録サービス側で守秘義務が守られているかどうかも重要なポイントです。

費用がかさむ場合がある

商標登録サービスは低価格が魅力の1つですが、費用がかさんでしまうケースもあります。

商標登録手続きに共通することですが、審査中に拒絶理由通知が届くと、多くの場合反論のために意見書を提出することになり、意見書は提出する度に費用が発生します。

また、意見書を提出せず出願を諦めたとしても料金は戻ってきません。

ホームページに記載されている料金だけでなく、審査がスムーズに進まない時に加算される費用も考慮しておく必要があります。

まとめ

今回ご紹介した商標登録サービスを利用すると、料金を抑えながらスピーディーな商標登録が可能となります。

出願している商標の進捗や登録済みの商標の期限なども一元管理できるため、管理の手間を削減でき、業務効率が良くなるでしょう。

商標登録サービスを利用したい方は、ぜひ今回紹介した商標登録サービスを検討してみてはいかがでしょうか。

画像出典元:O-dan

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