「すごいベンチャー」では終わらせない。ペイミー後藤が目指す企業像とは

「すごいベンチャー」では終わらせない。ペイミー後藤が目指す企業像とは

記事更新日: 2019/09/30

執筆: 大野琳華

「給料は末締め、末払い」そんな固定観念にとらわれていませんか?

今回取材したのは、給料即日払いサービスという、今までありそうでなかったプロダクトを提供しているペイミー代表の後藤道輝さんです。

なぜ給料の前払いに注目したのか、最終的な目標はどこなのか、取材しました。

プロフィール

後藤道輝

慶應義塾大学卒業。East Ventures、メルカリ、CAMPFIREを経て、DeNAに入社し、戦略投資推進室にてシード投資に従事。2017年7月に株式会社ペイミーを創業。「Forbes JAPAN」主催のアワード「30 UNDER 30 JAPAN 2019」のエンタープライズ・ビジネス部門を受賞。

「人助け」という意識はおこがましい

物心ついたときから、ずっと人助けがしたいと思っていました

というのも、父が消防士、母が看護師と人のために働く仕事についていたからです。

しかし成長して東南アジアの国々に何度か行くうちに考え方が変わりました。

住民はみんな好きなように生きていて、誰かからの援助など求めていなかったのです。

人助けを考えること自体がおこがましいのだと気づきました。

例えばカンボジアに学校を作るなど、そういった人助けは確かに尊いことです。

しかし、そのあとの運営には目を向けず、結果、誰も住民が利用しなくなり学校が荒廃してしまうようでは意味がありません。

それなら多くの人々が気付かぬうちに利用するインフラを整備した方が良いのではないか、と考え始めました。

しかしインフラの中でも、ダムや道路を整備するには数十億ものお金と数十年もの時間がかかる。

一方でインターネットであれば、お金も時間もその10分の一で済みます。

またインフラを整備していくにはきちんと事業計画を立て、レバレッジを利かせないとビジネスとして成り立ちません

このことから、それまで卑しいと思っていたお金に対する考え方が変わりました。

それから「お金×インターネット×インフラ」というのが、やりたいことの軸となりました。



Payme(ペイミー )とは

給料即日サービスというのは僕自身の体験が元になっています。

大学入学当初、アルバイトを始めたのですが、もちろん給料は末払い。

しかも最初の1か月は研修プログラムだったために給料自体がなかったのです。

結果、給料がもらえたのは働き始めてから約2か月後のことでした。

その時期は新歓合宿などもあり、かなり出費がありました。

働いたにもかかわらず、すぐに給料がもらえず、お金に苦労する

その状況に疑問を抱きました。


給料は末払いじゃなくても良いのではないか

そう思って、開発したのがこの給与即日払いサービス、Paymeです。

▲Paymeのイメージキャラクター「ペイミーくん」。

Twitterのアカウントも持っている。

企業がPaymeを導入すると、前払いしてほしい従業員はアプリから簡単に申請することができます。

前払いできる金額は給料の7割で、残りの3割は給料日当日に支給される仕組みです。


実際、複数の求人サイトで「日払い」という条件が上位にランクインしています。

若者からしても必要な時にすぐに現金が手に入るというのは非常に魅力的だし、企業側も日払いを可能にすることで求人応募数を増やすことができます。

給料の即日払いを可能にするだけで、双方にメリットが生まれるのです。

日本をぶち上げる

このサービスはNikkei Fintech Startups Awardsで優勝するなど、多くの場で高い評価を受けました。

しかし僕自身はまだまだ足りない、もっと成長しなければならないと思っています。


なぜペイミーのイメージカラーを黄色にしたのか?

それは名だたるメガバンクが赤、青、緑を起用している中で黄色は用いられていなかったからです。


僕はペイミーを「すごいベンチャー」に留まらせるつもりはありません

そこそこ稼いでイグジットなんてありえない。

やるからには大企業、メガバンクと並び、ゆくゆくは教科書に載るような会社にしていきたいと思っています。


そのためにも今後、Paymeアプリ内にお金をため、そこからお金を支払えるような仕組みを作り、みんなが使うようなインフラにしていくつもりです。

将来的にはグローバルな市場も狙い、世界の若者が健全な資産形成をできるようにしていきたいですね。

ベンチャー企業の社長の多くはTシャツにジーンズなど、ラフな格好が多いです。

最近までは、僕もスーツではなく会社ロゴ入りのTシャツを着ていたんです。

でも、大手金融機関の頭取と急遽お会いできるとなった際に、急いでスーツを買ったあの時から、ずっとスーツを着用しています

トップを目指しているからこそ、いつ誰と会ってもいいように、常にチャンスを逃さないようにしたいんです。


もし、この記事の読者の中で起業家を目指している人がいるなら、「日本をぶち上げよう」という高い志を持って起業してほしいですね。

 

大野琳華

この記事を書いたライター

大野琳華

山口出身。一橋大学商学部に所属。記者・インタビュアーを目指している。

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