中学生で起業し、115万円の資金調達!加藤路瑛の“ドライ”なSNS処世術

中学生で起業し、115万円の資金調達!加藤路瑛の“ドライ”なSNS処世術

記事更新日: 2019/06/03

執筆: 篠田侑李

中学生起業家で(株)クリスタルロード社長の加藤君。

現在は学業との両立に奮闘しながら、TANQ-JOBというwebメディアを運営しています。

これから18歳以下専用のクラウドファンディングのプラットフォームもリリースし事業拡大を図るという加藤君にお話を伺うと、ビジネスで必要な部分にドライでいられるという彼の強みが見えてきました。

プロフィール

加藤路瑛

2006年うまれ。中学2年生。株式会社クリスタルロード取締役社長。12歳で起業するが、法人登記できない年齢のため、親が代表取締役、子どもが取締役社長という「親子起業」スタイルで起業。子どもを理由に「今」をあきらめなくていい社会を目指し、メディアや運営や講演活動、起業相談やU-18クラウドファンディング事業に取り組む。

 

事業内容はWebメディアからクラウドファンディングまで

篠田

ではまず、事業内容についてご説明をお願い致します。

加藤君

僕がやっている事業は、抽象的に言うと「(小中高生のための)やりたいこと支援事業」です。

具体的には、小中高生のための職業探求ウェブメディアTANQ-JOBを運営して、小中高生や大人のおもしろい事業や挑戦を記事にしています。

TANQ-JOBは小中高生に「こんな仕事やこんな面白い人がいるんだ」という発見や学びをしてほしい、という思いで立ち上げました。

運営側も全て小中高生でやっています。

篠田

ライターには年齢制限は設けてるんですか?

加藤君

一応、小学3年生ぐらいからOKにしようと思っています。

でも、僕も起業をする時に自分が『子どもだからできない』と言われることが嫌だったので、『やりたい』って言ってきてくれた人たちには、年齢に関係なく出来るだけ挑戦できる場を作りたいと思っています。

篠田

他にはどのような事業をされているのですか?

加藤君

小中高生向けのクラウドファンディングのプラットフォーム作りに挑戦しています

既存のプラットフォーム上だと今は小中高生のプロジェクトの成功率は低いのが現状です。

そこで、例えばジュニアアスリートとか、クリエイターとか、色んなことに挑戦する小中高生たちが使えて、成功率の高いプラットフォームを作ろうとしています。

サイト作りの一部は外注していて、自分でできない部分は大人の方の手を借りながら進めています。リリースは6月予定です。
(クラウドファンディングプラットホーム「Crystalroad」はリリースされました。)

篠田

若い子たちのクラウドファンディングの成功率は低いということですが、原因はどういうところにあると思いますか?

加藤君

やはり情報不足・準備不足という点が大きいと思います。

正直僕も最初にクラウドファンディングをやったときは、「子どもが出たら珍しいから支援してくれるだろう」くらいに思っていたのですが、現実は甘くなくて…。

プロジェクト公開前に、どれだけ協力者や応援者を集められるかがクラウドファンディングでは大事だったのです。

僕はありがたいことに、たくさんの方からご支援いただき初めてのクラウドファンディングで115万円を集めることができました。
でも、そのような情報を知らずに、準備が足りない状態でプロジェクトを公開し、支援金が集まらないと悩んでいる人が少なくありません。

そういう人達をサポートをして、プロジェクトを成功へ導けるような、そんなプラットフォームを目指しています。

篠田

なるほど、ノウハウをシェアすることで、成功確率を高めていくのですね。

加藤君

そうです。情報や人脈、表現力などが不足している僕たちの世代にあった作戦があるのです。そのためのノウハウやサポートを提供したいと思っています。

篠田

ちなみに、小中高生で「クラウドファンディングを自分でやろう」という人は結構いるのでしょうか。

加藤君

いえ、クラウドファンディングを知らない子の方が圧倒的に多いと思います。

でもこれから僕がリリースする予定のものは、小中高生だけでなく、親と小さい子が親子で一緒に挑戦してもいいと思っているので、敷居は低くなると思います。

「初めてのクラウドファンディングはクリスタルロードで」というような流れを作りたいです。

篠田

いいですね。初めてのクラウドファンディング。

挑戦のハードルが下がることで、「こういうことをやりたい」という想いを持っている子が、そのアイデアを形にしていくことができるなんて、素敵ですね。

大人もSNSも活用

加藤君

リリースするにあたって、他の小中高生で「クラウドファンディング使いたい」という子たちを探しています。

また、Facebook上のグループで、大人の方達に小中高生のアイデア人を見てもらう予定です。現在は僕自身の挑戦の相談にのってもらっています。

篠田

そこで大人の方達に聞くのは何か理由があるのですか?

加藤君

小中高生のプロジェクトは失敗することが少なくないです。

それはなぜかというと、プロジェクト公開前に仲間を作ったり、相談して煮詰める作業ができていないからです。

ですからまずは大人のグループを作って、子どもたちが相談できる土壌を作るというのがそのFacebookグループの役割です。

篠田

なるほど。
やはり、「小中高生を応援するにも、その子たちを応援してくれる大人がいないと」ということですね。

加藤君は、ご自身の事業に興味を持つ方たちとどのように繋がっていくのですか?

加藤君

SNSが多いと思います。

でもコネクションを作るにはSNSで常に情報を発信していく事に加えて、ちゃんと自分からイベントに参加して実際に人とお会いすることが大切だと思います。

篠田

学校のことも仕事のこともやって、大変だと感じることはありますか?

加藤君

中間・期末テスト前などの忙しい時期に感じることがあります。

正直、今は両立できていると思えなくて…。一応、課題はできてるんですけど、両立って言えるほどではないです。

毎日学校が終わったあとにTwitterだったり、メールの確認もあるので、時間の使い方は難しいなと思います。

加藤流、SNSとの向き合い方

篠田

外部の方から「どうせ中学生じゃん」といった偏見やマイナスイメージを持たれたり、批判されたことはありましたか?

加藤君

そうですね、同級生や友達からはなかったのですが、外部の方からはありました。起業すると決めた、クラウドファンディングを実際にやる前です。

篠田

率直に、どう思いましたか?

加藤君

正直いうと、どうも思わないですね。

篠田

おぉ、大人ですね!性格的なものなのでしょうか?

加藤君

僕は気にしないですね。

別にその人に会ったこともないですし、色々思われてもどうなるわけでもないので。「あ、批判されてるな」くらいにしか思わなかったです。

もちろん、自分のためになる意見には「ありがとうございます」と受け止めますが、建設的ではない批判は基本的にはスルーします。

篠田

すごい。大人ですね。中学生の時の自分だったら絶対ショック受けてます…。

加藤君

起業する前に、「ネットなどの批判はあるかもしれない」という可能性については家族で話し合いました

「最悪の状態って何だろう?」って話をしたときに、『たとえばネット上で批判されて、家族がちょっと心をやられたり、ほんとに「死んでしまいたい」と思うようなことが最悪だよね』っていう話になりました。

そして親が「最悪のケースを想定して避けることができるなら起業しても大丈夫かもね」と背中を押してくれました。

篠田

なるほど、きちんと話し合いされてワーストケースを洗い出したんですね。

加藤君

そうですね。それ以外はもう別に、最悪なケースじゃないので。

人と違うことをすると批判は必然ですが、同時にSNSを使うことで支援してくれる方とも繋がることができるので、Twitterはやはり大切なツールです。

篠田

もし、同世代で「起業したいです」と言う子がいたとしたら、SNS活用についてどういったアドバイスを送りたいですか?

加藤君

Twitterには、今活躍しているすごい起業家がたくさん利用しているので、まずはその人たちの発言を見たり、やっていることを学んだりするといいと思います。

あとは、見ているだけでなくて自分でも思っていることを発信するといいと思います。


批判は…うーん...。匿名での批判って問題になっていますよね。

「起業したい」っていう自分のポジティブな目的があって、そういうことにSNSを使うっていうのはすごいいいことだと思うんです。

でも、もし僕みたいに嫌なことも流せるタイプではないなら、エゴサーチしないとか、まず批判があるっていうことを覚悟してから始める、ということが大切だと思います。

あと、何か始めるに当たって、家族で話し合いをすることもお勧めします。家族のサポートがあると、やっぱり気持ち的に楽になります。

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加藤君は出版クラウドファンディングのEXODUS(エクソダス)に挑戦後、見事に1000冊の注文を受け、250万円の資金調達に成功しました。年齢を理由に『今』をあきらめなくていい」ということを事業を通じて世の中に発信していく加藤君にこれからも期待です!

 EXODUSの情報はこちら↓

https://camp-fire.jp/projects/view/132464

 

篠田侑李

この記事を書いたライター

篠田侑李

テキサス大学オースティン校で映画・メディア・インテリアデザインを学ぶ。趣味は旅行、そぞろ歩き、都内のアンテナショップ巡り。テーマパークの創り手側につくのが夢。

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