TOP > インタビュー一覧 > 目標リード数の獲得を実現。Instagram運用代行サービスの成長を支えた起業LOG活用術
株式会社ハッシュタグ COO 山下展洋氏
法人をターゲットとした興味・関心の想起、リード獲得は一筋縄ではいかないケースも多く、課題を感じている担当者も多いのではないでしょうか。
今回取材を行った株式会社ハッシュタグも、上述のような課題を抱える中小・ベンチャー企業のうちの一社でした。Instagramマーケティングを専門とする同社は、個人向けに行っていたアカウント運営支援の実績とノウハウを活かし、法人向けInstagram運用代行サービス『TAG:RE(タグレ)』を開始。しかし、当初はtoBの顧客母集団形成や問い合わせの獲得、アポイントの獲得がスムーズにいかず、大きな課題を感じていたといいます。
そんなハッシュタグの法人事業は現在、毎月多数のリードを獲得し、複数県の案件を受注するまでに成長。その背景には、どのような意思決定や工夫があったのでしょうか。COOを務める山下展洋氏に詳しく話を聞きました。
取材にご協力いただいた方
株式会社ハッシュタグ COO 山下展洋さま
高校卒業後、2015年にアメリカへ留学。大学在学中の2017年に物販事業で起業し、販路拡大のためInstagramアカウントを設立。運用開始半年で4万フォロワーを達成し、在学中に月収200万円を突破。2018年に事業の方向転換を決意し、SNSマーケティングに注力。2019年、株式会社ハッシュタグを共同設立し、4年間で総フォロワー400万人を獲得。現在は、toC向けコンサルティング事業「HASHHACK」や、toB向け運用代行事業「TAGRE:」を展開し、企業のSNSマーケティング支援や社員教育を行う。
このページの目次
―― 貴社の事業内容を教えてください。
当社は、Instagramマーケティングを基盤とした事業を展開しています。個人のお客様に提供するInstagram運用コンサルティングに加え、企業向けにはアカウントの運用代行サービス『TAG:RE』を提供しています。
https://x.com/noborun_hashtag/status/1677995418213560322
運用代行では、企業のInstagram公式アカウントの投稿に関わる撮影、編集、投稿業務、分析作業まで一貫して対応しています。また、インフルエンサーマーケティング支援として、商品PRのためのインフルエンサー選定、タイアップの実施なども行っています。さらに、広告の運用代行など、Instagramを活用して行える施策はほぼ全て手掛けることが可能な体制を整えています。
―― 主なクライアント企業についても教えていただけますか?
業種は多岐にわたりますが、Instagarmとの相性が良い業種からのご依頼が特に多いです。具体的には、不動産・ハウスメーカー、美容、アパレル、ホテル・宿泊業、飲食店などです。
例えば、ホテルや宿泊施設からは「宿泊予約数を増やしたい」というご要望で多くご依頼いただきます。視覚的な訴求が効果的な業種との親和性が高く、実際の成果につながりやすいという特徴があります。
―― 起業LOGを導入される以前は、どのような課題を抱えていらっしゃったのでしょうか。
元々、当社のInstagarm運用支援歴は10年以上あり、運用ノウハウには自信がありました。ただ、以前は個人の方へのサポートがメインで、法人向けサービスはほとんど手掛けていませんでした。
そんな中、日頃お付き合いのある企業から「Instagarmの運用を手伝ってもらえないか」というご依頼をいただいたことをきっかけに、法人向けの運用代行サービスを本格的にスタートすることになりました。
しかし、直後から大きな壁にぶつかりました。当社はtoCの集客は得意ですが、toB集客に関しては経験がなく、果たしてどのように法人の新規顧客層にアプローチすればいいのか、どのようにしてリードを獲得すればいいのか分からなかったのです。既存のお客様からの紹介だけで法人事業を伸ばしていくことは難しく、何らかの手を打たなければならないと感じていました。
―― そうした課題の解決に向け、起業LOGの利用を決めた理由をお聞かせください。
端的に申し上げると、費用対効果が見込めると判断したことが大きいです。
当社のInstagarm運用代行サービスは、お客様から1アカウントあたり月額数十万円の料金をいただいています。一方、起業LOGは月に最大で20万円程度の予算で利用できます。起業LOGを通じて新たなお客様と出会うことができれば、いずれは投資額を十分に回収できると感じました。
もちろん、資料請求から実際の契約に至る成約率については未知数でした。ただ、運用代行サービス自体の収益性は確保できていましたので、「やって損はない」という確信に近い見込みを持って起業LOGの利用を決意しました。
―― 起業LOGの利用後、どのような成果が出ていますか?
起業LOGだけの数値を見れば現在、月間平均で15件のリード獲得があり、そこから約3件のアポイントメント、約1件の受注につながっています。売上に関しては、起業LOGの利用で掲げていた2024年のKPIに対して120%の成果を出すことができました。
―― その成果は想定通りだったのでしょうか。
想定以上ですね。弊社が起業LOGを導入したのは、『TAG:RE』を開始してまだ間もない時期で、資料の完成度や会社としての認知度も他社に比べて高くはない状況でした。そんな中でこれだけの成果が出せているとは、私たちの期待以上ですし、非常に手応えを感じています。テレアポの体制や、資料請求後のフォローアップ、サービス概要資料のクオリティなど、まだまだ改善の余地は大きいと考えていますので、それらの対応をひとつずつクリアしていけば、今後さらなる成果が期待できると見ています。
―― 具体的にどのくらいの期間で最初の効果を実感されましたか?
利用開始から3ヶ月程度で投資額を回収できる水準まで達していました。新規顧客からの契約自体は、起業LOGの利用開始から1ヶ月強で獲得できました。その後も継続的にリードをいただけており、安定的な集客チャネルとして機能しています。
―― 起業LOGを利用して感じるメリットは、何かありますか?
2つあります。1つ目は、起業LOGを通じて獲得できるリストの質の高さです。リード獲得サービスでは、競合他社からの資料請求も課金対象になってしまうケースがよくありますが、起業LOGではそういったリードはカウントされないため、必要以上に予算を使わなくて済みます。
特に、起業LOGを通じて問い合わせのあったお客様は、すでに他社のInstagarm運用代行サービスを利用していて、より良いパートナーを探されている企業が多い印象です。そういった見込み顧客は、運用代行サービスを導入するハードルはすでにクリアされているため、より具体的な商談に進みやすいと感じています。
2つ目は、月額の利用料に上限が設定されている点です。以前、他のリード獲得サービスを使った際に、予想以上の資料請求が来てしまい、想定外の費用が発生したことがありました。まだ営業体制が整っていない段階だったため、せっかくのリードを十分に活かしきれませんでした。
一方、起業LOGは月額20万円が上限になっているため、予算管理がしやすく、特にスモールスタートで始める企業にとって使いやすい仕組みになっていると感じます。
―― サービス利用にあたって、起業LOGの担当者とのやり取りはいかがでしたか?
対応は非常にスムーズでした。特に、資料の修正や更新の際のレスポンスが早く助かっています。弊社の場合、サービス立ち上げ直後だったこともあり、資料の修正を何度か依頼させていただきましたが、メールで連絡すれば迅速に対応していただけました。
―― 今後の事業展望と、起業LOGの活用についてお聞かせください。
現在、法人事業は順調に軌道に乗りつつありますが、まだまだ大きなポテンシャルがあると感じています。
Instagarmを10年以上運用してきた経験があるからこそ、法人向けサービスはお客様に満足いただき、継続率も高い水準を維持できています。この強みを活かし、業界No.1を目指して事業を伸ばしていきたいです。
そのためにも、今後は起業LOGでの掲載内容も改めて見直しをかけていければと思っています。そして、より多くの企業様にご利用いただけるよう、しっかりと社内体制を整えていく計画です。
また、起業LOGだけでなく、自社ホームページのコンテンツ強化など、複数の集客チャネルを並行して育てていければ。起業LOGへの掲載予算も、成果に応じて徐々に増やしていければと考えています。
―― 起業LOGのような集客支援サービスを利用する際、検討すべきポイントなどがあれば、読者へのメッセージとしてお聞かせいただけますでしょうか。
起業LOGのような集客支援サービスは、特に中小企業やスタートアップの方にとって、最初の集客施策として検討する価値が高いと思います。というのも、他のBtoB向け集客手段と比べて、確実性が高く、成果が出るまでの期間が短いためです。
例えば、リスティング広告は審査で落ちたり、予算が適切に消化できなかったりするケースがあります。また、自社サイトでのSEO対策は、効果が出るまでに時間がかかります。その点、起業LOGは比較的早い段階で効果を実感できましたし、月額上限があることで予算管理もしやすいと感じています。
私たちも正直、最初は手探りの部分もありましたが、結果的に起業LOGから始めたことは正解だったと実感しています。ぜひ皆様も、自社の集客施策の選択肢の一つとして、起業LOGを含めこうした集客支援サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
―― 貴重なお話をありがとうございました。
フリーのライター・編集。広報として大学職員、PR会社、スタートアップ創出ベンチャーを経験後、ライターとして独立。書籍や企業のオウンドメディア、大手メディアで執筆。スタートアップの広報にも従事中。
サイト:https://terukoichioka128.com/
Twitter:https://twitter.com/ichika674128
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