給与計算アウトソーシングのメリット・相場・選び方、おすすめ業者を解説!

給与計算アウトソーシングのメリット・相場・選び方、おすすめ業者を解説!

記事更新日: 2020/06/04

執筆: 編集部

従業員が増えれば毎月の給与計算だけでも膨大な仕事になります。それで給与計算のアウトソーシングを検討しているかもしれません。

この記事では給与計算をアウトソーシングするメリット・デメリット、業者の選び方、費用、おすすめ業者を紹介します。

ぜひ、自社の状況に適したアウトソーシング業者を選ぶ参考にしてください。

給与計算をアウトソーシングする理由

給与計算の仕事はある意味専門的な仕事です。そういえる3つの理由があります。

  • 計算する項目が多岐にわたる
  • ミスが許されない
  • 簿記や税制、社会保険等に関する専門知識が必要

こうした負担の大きい仕事をできる人材を自社で育てるには時間がかかります。そのためアウトソーシングすると便利です。

外注という依頼方法もありますが、外注は自社でできないことを外部に委託してコストを削減するというのが目的です。

しかしアウトソーシングは、専門的なスキルを持った人が自社に派遣されたり、オンラインで仕事を行います。

そして依頼されれば業務改善の方法を提案したり、システムの導入や運営をサポートしたりしくてれます。

アウトソーシングは外注と違い、コスト面よりも業務効率化や、専門家の持つノウハウの利用を目的としています。

給与計算をアウトソーシングするメリット

給与計算の業務をアウトソーシングするメリット5つを紹介します。

1. 正確な仕事を期待できる

アウトソーシング業者は特定分野のプロがその仕事を請け負います。

ですから正確かつ迅速な仕事を期待できます。

2. 法改正にもすぐに適応してくれる

税制や社会保険制度は毎年のように変更が加えられます。

アウトソーシング業者に依頼すれば法改正にもすぐに対応してくれます。改正に伴うプログラムや設定の変更なども行ってくれます。

自社でこうしたことを行う場合、対応に漏れや遅れが生じる可能性があります。

3. コスト削減

アウトソーシングを利用すれば、給与計算を含む会計・経理の担当者を採用したり教育したりするためのコストを削減できます。

アウトソーシング業者の中には給与システムの構築や導入のサポートを行っているところもあります。

自社でシステムの設計・構築・導入・管理を行う場合のコストと、アウトソーシングを利用した場合のコストを比較すれば、アウトソーシングがそうした面でもコスト削減になることがわかります。

4. 給与計算業務の属人化を防ぐ

給与計算はどうしても特定の人に依存しがちな業務になります。もし担当者が休職や退職すれば給与計算業務が滞る可能性もあります。

アウトソーシングを利用すれば、こうした給与計算業務の属人化の防止にもなります。

5. コア業務に集中できる

給与計算をアウトソーシングすれば、担当者がもっと大切な仕事に集中できるようになります。

たとえば、定型作業から解放されれば、その時間や労力を人事採用や労務管理など部署内でコアとなる業務に時間や労力を割けるでしょう。

給与計算をアウトソーシングするデメリット

給与計算をアウトソーシングすればたくさんのメリットを得られますが、注意しなければならないデメリットも生まれます。

1. 社内にノウハウが蓄積されない

アウトソーシングすれば給与計算業務の内容やそのやり方について社内にノウハウが蓄積されません。

万が一依頼したアウトソーシング業者に何かあった場合は、自社で対応するのが難しいので、他の業者をすぐに探さなければならないでしょう。

2. 情報漏洩の可能性

給与計算のために各従業員の勤怠情報や家族構成、給与額などの情報をアウトソーシング業者に渡すことになります。

個人情報を含んだ情報の漏洩を防ぐために、依頼するアウトソーシング業者が信頼できるかどうかを確認する必要があります。

たとえばこれまでの実績や個人情報管理に関する資格や認定マークを保有しているかどうかをチェックする必要があります。

アウトソーシング業者の費用相場

給与計算業務をアウトソーシングするならば、費用相場はどれくらいになるのかを次に紹介します。

アウトソーシング業者の中には給与計算だけでなく勤怠管理や社会保険手続きなどの業務もセットで依頼できるところがあります。

そうしたオプションを排除して純粋に給与計算業務のみを依頼した場合の平均相場は以下の通りです。

社員50名 4万~6万円/月


相場を見ると給与計算のために人を雇うよりコストパフォーマンスがすぐれていることがわかります。

アウトソーシング業者にとって、給与計算システムと社会保険などの専門的な知識を活用すれば、給与計算だけの依頼は時間も費用もそれほどかかりません。

オプションを追加する場合

給与計算以外の業務、たとえば勤怠管理や年末調整などを追加で依頼する場合、料金が高くなります。

オプション業務の内容は後ほど詳しく紹介しますが、給与計算業務に一般的なオプションを追加した場合、平均相場は以下のようになります。

社員50名 10万~20万円/月

 

初期費用が必要な業者もある

アウトソーシング業者の中には、導入の前に依頼企業とのミーティングやシステム構築、業務を遂行するチームメンバーの選定などのための初期費用を設定しているところがあります。

アウトソーシング業者選びのポイント

給与計算のアウトソーシング業者をえ選ぶときには以下の3つをポイントにできます。

  • 依頼する業務範囲
  • 個人情報の保護
  • 料金

それぞれについて詳しく説明します。

依頼する業務範囲

純粋に給与計算だけでなく、給与計算に関係する他の業務も依頼することでより高い効果を得ることができます。

給与計算以外で依頼できるオプション業務

オプションで依頼できる業務を見ると煩雑な定型業務や専門知識が必要な業務が含まれています。こうした業務をまとめて依頼してこそアウトソーシングの効果を本当の意味で実感することができます。

自社でどこまでの業務を依頼するのか、その範囲を決めるのが業者選びのひとつのポイントとなります。

個人情報の保護

給与計算業務には個人情報が深く関係しています。

ですからプライバシーマークを持つ事業者を選ぶなど個人情報の保護をきちんとしている業者を選ぶこともポイントになります。

料金

現在アウトソーシングを利用せずに自社で給与計算の業務を行っているなら、その仕事のためにどれくらいのコストが費やされているのか計算してみましょう。

そうすれば、アウトソーシング業者の提示する金額と比較してコスト削減が可能か判断ができます。

先ほど述べたように、給与計算だけにするのか、オプションを付けるのかを考え、それぞれの料金プランを比較検討することも可能です。

おすすめのアウトソーシング業者7選

給与計算のアウトソーシング業者を7つご紹介します。

中小企業向けの業者も含まれていますので、ぜひ参考にしてください。

1. 給与PRO

給与PROは給与計算だけでなく勤怠管理システムのクラウドサービスの提案や給与明細のWeb化までワンストップのサービスを提供しています。

給与PROのおすすめポイント

  • 徹底した無駄の排除による低価格の実現
  • 給与計算以外の賞与計算、年末調整、マイナンバーの収集/管理などのオプション業務も包括して依頼できる
  • 給与計算だけでなく試算表の作成、請求書発行などの経理業務全般をアウトソーシングできる

 

給与PROの料金プラン

 

2. サンクスペイ

サンクスペイ中小企業に特化した給与計算アウトソーシングサービスです。

サンクスペイのおすすめポイント

  • 給与計算代行だけでなく勤怠管理システム、ウェブ明細システムの提供も可能
  • 社会保険労務士・労働保険事務組合・税理士等の専門家が業務をサポート
  • 人事・労務・経理を中心としたサービスで企業の創業から成長までの問題を解決

 

サンクスペイの料金プラン例

 

3. ピタット給与

導入の手間とコストを抑えたいならおすすめのアウトソーシング業者がピタット給与です。

ピタット給与のおすすめポイント

  • 現在使用している給与会計ソフトをそのまま利用可能
  • 最短2ヶ月からの本稼働が可能
  • 資料作成方法など会計ソフトの有効活用法を教えてくれる

 

ピタット給与の料金例

 

4. ECOMIC

給与計算の前後工程までを網羅した「フルスコープ型サービス」を提供しているのがECOMICです。

ECOMICのおすすめポイント

  • 給与計算前の「給与計算に必要な情報を取りまとめる業務」から、給与計算後に会計システムと連携した納品物の作成、給与データと連携した基幹システムとの連携など給与計算と関連した前後の工程を依頼できる
  • 年末調整アウトソーシングサービスも提供している

 

ECOMICの料金例

 

5. MASON

女性のみの専門家集団「チームMASON」がアウトソーシングサービスを提供するのが特徴のMASONです。

MASONのおすすめポイント

  • 給与計算全般に関わる業務全般(従業員情報の登録・修正、給与計算、賞与計算、年末調整など)を行う
  • 要望があればWeb勤怠・Web明細書のサービス、社会保険労務士による労働相談サービスも提供
  • 給与計算だけでなく経理、売掛金・買掛金管理アウトソーシングも受託可能

 

MASONの料金例

 

6. Bulas(ビューラス)

Bulas給与計算システムのBulas Payrollを中心に勤怠管理システムのBulas Attendanceや人事申請システムのBulas ESSなどとの連携を可能にし、給与計算業務に最適なソリューションを提供しています。

Bulasのおすすめポイント

  • 法改正や銀行の統廃合などの最新情報は運営会社の株式会社BBSアウトソーシングサービス(BOS)からタイムリーに発信される
  • M&A、合併などによる急な制度変更や人員の増減、法改正など急激に変化する給与計算業務にも対応
  • 給与明細の電子化サービス「Bulas Payslip Mobile」も提供している

 

Bulasの料金プラン

要問合せ

 

7. 東京中央給与計算センター

東京中央給与計算センター社員数50名以下の中小企業に特化した給与計算の代行を請け負っています。

そうすることで中小企業の経営者は経営やコア事業に専念することができます。

東京中央給与計算センターのおすすめポイント

  • 従業員10名なら基本料金6,000円+給与計算1,200円/人からの低価格
  • 給与計算だけを依頼できるシンプルなプランがある
  • 給与計算に加え入退社手続きなどのサポートなどをまとめた丸投げプランもあり

 

東京中央給与計算センターの料金プラン

 

まとめ

給与計算をアウトソーシングするメリット、料金相場、業者を選ぶときのポイント、おすすめの業者を紹介しました。

給与計算をアウトソーシングすれば、その余った時間や労力をコア事業に振り分ける事ができます。

事業を軌道に乗せ成長させる必要のあるスタートアップ企業や中小企業にとってもこれは大きなメリットとなります。

中小企業に特化した給与計算のアウトソーシングサービスなどの増えてきているので、この機会に効果やコストを調べてみて、前向きにアウトソーシングの利用を検討されるのはいかがでしょうか。

 

 

画像出典元:pixabay

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