従業員が増えれば毎月の給与計算だけでも膨大な仕事になります。それで給与計算のアウトソーシングを検討しているかもしれません。
この記事では給与計算をアウトソーシングするメリット・デメリット、業者の選び方、費用、おすすめ業者を紹介します。
ぜひ、自社の状況に適したアウトソーシング業者を選ぶ参考にしてください。
このページの目次
給与計算の仕事はある意味専門的な仕事です。そういえる3つの理由があります。
こうした負担の大きい仕事をできる人材を自社で育てるには時間がかかります。そのためアウトソーシングすると便利です。
外注という依頼方法もありますが、外注は自社でできないことを外部に委託してコストを削減するというのが目的です。
しかしアウトソーシングは、専門的なスキルを持った人が自社に派遣されたり、オンラインで仕事を行います。
そして依頼されれば業務改善の方法を提案したり、システムの導入や運営をサポートしたりしくてれます。
アウトソーシングは外注と違い、コスト面よりも業務効率化や、専門家の持つノウハウの利用を目的としています。
給与計算の業務をアウトソーシングするメリット5つを紹介します。
アウトソーシング業者は特定分野のプロがその仕事を請け負います。
ですから正確かつ迅速な仕事を期待できます。
税制や社会保険制度は毎年のように変更が加えられます。
アウトソーシング業者に依頼すれば法改正にもすぐに対応してくれます。改正に伴うプログラムや設定の変更なども行ってくれます。
自社でこうしたことを行う場合、対応に漏れや遅れが生じる可能性があります。
アウトソーシングを利用すれば、給与計算を含む会計・経理の担当者を採用したり教育したりするためのコストを削減できます。
アウトソーシング業者の中には給与システムの構築や導入のサポートを行っているところもあります。
自社でシステムの設計・構築・導入・管理を行う場合のコストと、アウトソーシングを利用した場合のコストを比較すれば、アウトソーシングがそうした面でもコスト削減になることがわかります。
給与計算はどうしても特定の人に依存しがちな業務になります。もし担当者が休職や退職すれば給与計算業務が滞る可能性もあります。
アウトソーシングを利用すれば、こうした給与計算業務の属人化の防止にもなります。
給与計算をアウトソーシングすれば、担当者がもっと大切な仕事に集中できるようになります。
たとえば、定型作業から解放されれば、その時間や労力を人事採用や労務管理など部署内でコアとなる業務に時間や労力を割けるでしょう。
給与計算をアウトソーシングすればたくさんのメリットを得られますが、注意しなければならないデメリットも生まれます。
アウトソーシングすれば給与計算業務の内容やそのやり方について社内にノウハウが蓄積されません。
万が一依頼したアウトソーシング業者に何かあった場合は、自社で対応するのが難しいので、他の業者をすぐに探さなければならないでしょう。
給与計算のために各従業員の勤怠情報や家族構成、給与額などの情報をアウトソーシング業者に渡すことになります。
個人情報を含んだ情報の漏洩を防ぐために、依頼するアウトソーシング業者が信頼できるかどうかを確認する必要があります。
たとえばこれまでの実績や個人情報管理に関する資格や認定マークを保有しているかどうかをチェックする必要があります。
給与計算業務をアウトソーシングするならば、費用相場はどれくらいになるのかを次に紹介します。
アウトソーシング業者の中には給与計算だけでなく勤怠管理や社会保険手続きなどの業務もセットで依頼できるところがあります。
そうしたオプションを排除して純粋に給与計算業務のみを依頼した場合の平均相場は以下の通りです。
社員50名 | 4万~6万円/月 |
相場を見ると給与計算のために人を雇うよりコストパフォーマンスがすぐれていることがわかります。
アウトソーシング業者にとって、給与計算システムと社会保険などの専門的な知識を活用すれば、給与計算だけの依頼は時間も費用もそれほどかかりません。
給与計算以外の業務、たとえば勤怠管理や年末調整などを追加で依頼する場合、料金が高くなります。
オプション業務の内容は後ほど詳しく紹介しますが、給与計算業務に一般的なオプションを追加した場合、平均相場は以下のようになります。
社員50名 | 10万~20万円/月 |
アウトソーシング業者の中には、導入の前に依頼企業とのミーティングやシステム構築、業務を遂行するチームメンバーの選定などのための初期費用を設定しているところがあります。
給与計算のアウトソーシング業者をえ選ぶときには以下の3つをポイントにできます。
それぞれについて詳しく説明します。
純粋に給与計算だけでなく、給与計算に関係する他の業務も依頼することでより高い効果を得ることができます。
オプションで依頼できる業務を見ると煩雑な定型業務や専門知識が必要な業務が含まれています。こうした業務をまとめて依頼してこそアウトソーシングの効果を本当の意味で実感することができます。
自社でどこまでの業務を依頼するのか、その範囲を決めるのが業者選びのひとつのポイントとなります。
給与計算業務には個人情報が深く関係しています。
ですからプライバシーマークを持つ事業者を選ぶなど個人情報の保護をきちんとしている業者を選ぶこともポイントになります。
現在アウトソーシングを利用せずに自社で給与計算の業務を行っているなら、その仕事のためにどれくらいのコストが費やされているのか計算してみましょう。
そうすれば、アウトソーシング業者の提示する金額と比較してコスト削減が可能か判断ができます。
先ほど述べたように、給与計算だけにするのか、オプションを付けるのかを考え、それぞれの料金プランを比較検討することも可能です。
給与計算のアウトソーシング業者を7つご紹介します。
中小企業向けの業者も含まれていますので、ぜひ参考にしてください。
給与PROは給与計算だけでなく勤怠管理システムのクラウドサービスの提案や給与明細のWeb化までワンストップのサービスを提供しています。
サンクスペイは中小企業に特化した給与計算アウトソーシングサービスです。
導入の手間とコストを抑えたいならおすすめのアウトソーシング業者がピタット給与です。
給与計算の前後工程までを網羅した「フルスコープ型サービス」を提供しているのがECOMICです。
女性のみの専門家集団「チームMASON」がアウトソーシングサービスを提供するのが特徴のMASONです。
Bulasは給与計算システムのBulas Payrollを中心に勤怠管理システムのBulas Attendanceや人事申請システムのBulas ESSなどとの連携を可能にし、給与計算業務に最適なソリューションを提供しています。
要問合せ
東京中央給与計算センターは社員数50名以下の中小企業に特化した給与計算の代行を請け負っています。
そうすることで中小企業の経営者は経営やコア事業に専念することができます。
給与計算をアウトソーシングするメリット、料金相場、業者を選ぶときのポイント、おすすめの業者を紹介しました。
給与計算をアウトソーシングすれば、その余った時間や労力をコア事業に振り分ける事ができます。
事業を軌道に乗せ成長させる必要のあるスタートアップ企業や中小企業にとってもこれは大きなメリットとなります。
中小企業に特化した給与計算のアウトソーシングサービスなどの増えてきているので、この機会に効果やコストを調べてみて、前向きにアウトソーシングの利用を検討されるのはいかがでしょうか。
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