TOP > 経営 > 印鑑 > 社判とは?社印・丸印・ゴム印との違いや使い分けを解説
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会社で使う印鑑には「社判」「社印」など色々な呼び名や種類があります。
業務で印鑑を押すように言われたり、会社設立の準備をする際、どの印鑑が必要なのか迷うことはありませんか?
結論からいえば、社判(しゃばん)=会社で使う印鑑の総称であり、その中に6つ程の分類があります。
この記事では、社判の定義に加え、社印・角印・丸印・ゴム印など各分類の意味の違いをわかりやすく解説します。
印鑑の使い分けや具体的な利用場面も紹介していきますので、ぜひご参考ください。
このページの目次
社判とは、会社印鑑全てのことを指します。他にも、法人印や会社印とも呼んだりします。
つまり、角印も丸印も会社の住所等が書かれたゴム印も、社判と呼んで間違いありません。
会社でよく使われる社判の種類を分類すると次のようになります。
上記の図を見てわかるとおり、「社判」は、数ある会社で使う印鑑全てのことを指します。
一方、「社印」は、四角い形の角印のことのみを指します。
例えば、「社印」を押してと頼まれた際に、代表印や銀行印を押してしまうのはNGです。
この定義は広く一般的なものですが、会社によっては慣例上「社判=住所などの印鑑」とする場合や、社判と社印を同義とするところもあるようです。
そのため「社判をお願いします」と先方に頼まれたときは、角印ですか?代表印ですか?など、具体的な印鑑の名称を用いて確認を行う方が良いでしょう。
次の章からは、各印鑑の名称と意味や使い道などについて説明します。
社印(角印) | 会社の認印として使う | 見積書・納品書・請求書・領収書などに押す |
社判の中でも、幅広い用途に使われるのが、社印です。四角い形のため、角印とも呼ばれています。
印影には会社の名前だけが彫られています。
見積書、請求書、請求書や領収書などに押され、会社の認印として使われます。
法務局などにその印鑑の登録は行わないため、「その会社が正式に発行しました」という正式な通達を示す効力はあるものの、契約の法的有効性を示すには疑義が生じるとされています。
そのため、代表取締役の署名捺印が必要な契約や、株の取引や不動産取引などの重要な契約には原則使用しません。
代表者印(丸印) | 法務局に登録する印鑑 | 取引先との契約書、雇用契約書、官公庁に提出する書類などに押す |
代表者印は、法人登記の際に法務局に登録する印鑑です。
会社の実印としての役割があり、一般的に、18mmの丸い印鑑が多いため、丸印と呼ばれます。
印影には会社名+代表取締役印 などと彫られています。
非常に重要な印鑑であるため、企業間の契約書や官公庁に提出する書類などに使用します。
銀行印 | 法人の口座用に銀行に登録する印鑑 | 口座出金時や、手形や小切手などに押す |
銀行印は、法人用の口座開設の際に、銀行で登録する印鑑のことです。
印影には会社名+銀行之印と彫られています。丸い印鑑を使うことが一般的です。
同じ丸い印鑑の代表印(実印)とは役割が異なるため注意しましょう。
また、紛失や盗難等のリスクを回避するため、実印とは別の銀行印を作るのが一般的です。
会社認印という、代表者印(実印)の代わりに使う印鑑を用意する企業もあります。
丸い印鑑に、会社名+代表印(もしくは役職名など)を彫り、実印や銀行印より少し小さめのサイズで作ることが一般的です。
実印を使う必要はないが、会社としての印鑑を求められる場面などで使用します。
不用意に実印を使わなくてよいので、実印悪用のリスクヘッジとして用意する意図もあります。
社内決裁などで使う「役職印」も会社認印の仲間です。
割印とは、「契約書の原本と写し」や「領収書と控え」などの関連性を示すため、文書にまたがるようにハンコをまたがるように押すことをいいます。
割印する際の印鑑の種類に決まりはないので、認印などを使うことも多いですが、2枚以上の文書にまたがって押しやすいように縦長につくられた「割印」という名称の印鑑もあります。
領収書を割印をして多数発行する企業などでは重宝するでしょう。
手書きやPCでの記入の手間を避けたり、書き間違いを防ぐため、よく使う「社名」や「科目名」を彫ったゴム印を用意するのも便利です。
ビジネスの現場でよく見る「請求書在中」「緘」などもこのゴム印の一種です。
会社名と住所をセットで彫ったものを住所印と呼ぶこともあります。
社判には複数種類があることがわかりましたが、社判を押す時にはどのような点に注意したらよいのでしょうか。
社印(角印)は、会社名や住所の右側あたりに押されます。
押印の場所に決まりはないのですが、偽造や複製防止のため、会社名・住所に少し重なるように押すことが望ましいとされています。
契約書などに実印を押す場合は、もともと契約書の署名捺印欄に「印」という押す位置が印刷されていることが多いです。
「印」の文字が真ん中にくるよう、印鑑を重ねて押印しましょう。
また、「印」の文字が無い場合は、会社名や代表者名などの右横に押しましょう。
社判は会社としての確認をや承認を示すものなので、本来は、代表取締役や適切な権限者が押印するのが望ましいです。
しかしながら、すべての押印を本人や管理職が行うことは実質困難なので、押印業務を権限移譲して対応するのが一般的です。
権限移譲をして押印を行う場合は、次の点に注意しましょう。
「一体何本印鑑を用意したら良いんだろう?!」と、悩んでしまう方もいるかと思いますが、実はいたってシンプルです。
会社を設立する際に、まず準備するべき社判は以下の3つです。
ゴム印は印鑑でなくても手書きで対応できますし、割印は認印を使っても問題ないので、この3つがあれば事業を問題なくスタートさせることができます。
重要な会社の取引に使われる社判。
耐久性や機能性などの使い勝手はもちろんのこと、対外的なビジネスの重要シーンで登場することもあり、どのように見られるかという見た目の印象も意識しておきたいですね。
長く使うものであり、会社の信用ともなりますので、慎重に選ぶことをオススメします。
印鑑を作る印材には、象牙、水牛の角、銅、石、水晶、陶、合成樹脂、木、ゴムなど様々な種類があります。
一般的な良い条件としては、適度な硬さと粘りがあることで、細かい彫刻がしやすいこと、丈夫で摩耗に強いことが挙げられます。
このような中でも、特に人気の素材は以下の3つです。
落ち着いた印象のある定番の素材。手触りが良く、押しやすいことも人気の理由です。
希少性が高く、数ある印材の中でも最高級品とされています。
一生モノの印鑑を作る時にオススメの素材です。
昔から人気の高い素材。重厚感、高級感を感じさせる漆黒が特徴的です。
どっしりとした印象のため、特に男性から支持を得ています。
管理に注意が必要で、乾燥や虫食いなどから避けるため、ケースにしまって保管しましょう。
メンテナンスがいらず、耐水性、耐火性などにも優れているということで、近年人気のある素材です。
「いざ、社判を作るぞ!」と思ったら、どのようにしたら良いでしょうか。
印鑑を作るお店は、町のはんこ屋さんやショッピングセンターなどにもありますが、インターネットでも簡単に安く社判を作ることができます!
オススメのオンライン印鑑専門店を厳選してご紹介します。
「はんこプレミアム(Inkans.com)」は業界随一の低価格を実現し、「印鑑を安く作りたい!」と考えている方におすすめの印鑑業者です。
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実印は最安値2,000円代から売っており、会社実印・銀行印・角印の三本セットは最安値8,000円から売っています。
この安さの理由は「広告宣伝を一切していない」ことにあります。広告費にお金をかけないことで、低価格の商品を提供することが可能になっているのです。
はんこプレミアムで法人印鑑をまとめて買う場合は「柘(アカネ)の3本セット」がおすすめ。このセットの1番の魅力は8,480円という破格の安さにあります。
主な印鑑業者のセット価格と比較すると、この価格の安さがわかるでしょう。
印鑑業者 | 3本セットの値段 |
はんこプレミアム | 8,480円(税抜) |
ハンコヤドットコム | 17,780円(税抜) |
平安堂 | 42,300円(税抜) |
3本セット最安値比較
表を見ていただくと、はんこプレミアムの値段が他と比べて安価だとわかります。印鑑を安く購入したい方は、はんこプレミアムで購入することをおすすめします!
関東60店舗を誇る印鑑専門店「平安堂」。
熟練オペレーターと高性能自社オリジナル機器を使って仕上げられる印影で、安定した印鑑を提供してくださいます。その様子はメディアでも取り上げられるほど!
続いてのオススメは、購入者からの口コミで評価も高い「はんこdeハンコ」。インターネットで購入することに不安がある方にも安心です。
プロの目線で厳選した印材を使用し、良い印鑑をより安く丁寧に作ってくださいます。
出典元:ハンコマン公式HP
ハンコマンは、自社制作の印鑑を専門にオンライン販売しています。
「印鑑の匠ドットコム」は、法人印鑑がメイン。
高い質と適正な価格から、購入後のアンケート調査では、お客様満足度92%と高い評価を得ています!
いかがでしたでしょうか?社判と一口に言えど、色々な種類があることがおわかりいただけましたでしょうか。
一度理解すれば、使い分けは簡単なので、目的に合わせて正しく社判を使っていきましょう。
起業、開業、会社設立に欠かすことのできない社判は、何度も買い換えるものではなく、会社の信用にも影響するものです。
社判を作る際には、まずは用途を理解し、値段や作成スピードだけでなく、素材の意味や対外的な印象も含めて、総合的に慎重に選ぶことをオススメします。
画像出典元:pixabay、photoAC、Photock