経理と財務の違いとは?会計との関係と役割・業務内容を解説!

経理と財務の違いとは?会計との関係と役割・業務内容を解説!

記事更新日: 2021/06/07

執筆: 佐藤杏

この記事では、経理と財務の違いと、会計との関係を説明します。

【会計】お金の出入りと取引内容を記録・計算・管理・報告することの全般を指す
【経理】会計の一部、日々の取引や入出金を記録して、お金の流れを管理すること
【財務】会計情報をもとに、資金調達を行うこと

会計・経理・財務は、経理部や経理担当、もしくは社長がまとめて担当する事も多いですが、役割や業務内容に違いがあります。

特に、経理と財務はビジネス会計において重要な業務です。

会計・経理・財務は連動しているので、別々に考えるのではなく、3つの関係性と違いを理解しましょう

この記事で、会計ソフトや経費精算システムの活用した経理と財務の業務効率化についても解説します。

会計とは「お金の計算全般を指す」

会計は、会社だけでなく、使ったお金の計算全般を指す言葉です。会社の会計を他の会計と区別するために「企業会計」と呼ぶ事もあります。

ビジネスにおける会計は、お金の動きと利益を数値化して、利害関係者と経営者に対して集計と報告することです。

財務会計と管理会計

会計は、財務会計と管理会計の2つに分けて行います。

  財務会計 管理会計
報告対象者 外部の利害関係者(株主、債権者など) 内部関係者(経営陣など)
会計目的 財務状況・損益情報の報告 経営方針などの内部向けの判断材料
法的義務 あり(会社法、金融商品取引法、法人税法など) 任意
報告内容 財務諸表(決算報告) 経営計画書、事業報告書、予算管理・原価管理など
担当部署 経理部、財務部 経理部、財務部、営業部、上層部など

 

財務会計(外部会計)

財務会計とは、外部会計とも呼ばれ、会社が外部の利害関係者(株主や出資者など)に会計の結果を報告するために行う法的義務の会計業務のことを指します。

財務会計の目的は、外部の利害関係者に企業の財政状態と経営成績を「決算報告」などを通じて開示することなので、過去の会計情報を集計したものです。

財務会計は、会社法、金融商品取引法などで決められたルールに沿って会計業務を行います。

管理会計(内部会計)

管理会計とは、内部会計とも呼ばれ、経営者が今後の経営方針を判断するための会計報告のことを指します。そのため、現在進行形と未来の会計を予測しながら行う業務です。

財務会計と売上状況を参考にした予算管理や経営計画は、管理会計に該当します。

管理会計は法的義務はなく任意で各企業が行います。集計方法や報告方法も各社によって必要になる情報が違うため、独自のルールで行います。

管理会計は内部資料でもあるので、外部へ開示するかは会社の判断になります。

経理とは「会計の一部」

経理は、経営管理の略で財務会計の一部です。

経理の業務は、会社経営におけるお金の出入り全てを簿記に記録・管理することです。経理によって集計したお金と取引の記録が「財務会計」と「管理会計」になり、「財務」へ繋がります。

経理は、財務会計のため、税法、会社法、金融商品取引法など法律で決められたルールに沿って会計業務を行います。

経理の業務内容

日次
日次経理とは、日々の会社の取引を全て記録をしていきます。
  • 帳簿への記帳
  • 経費精算
  • 伝票作成・管理
  • 仮払金の管理
  • 領収証や請求書の発行
月次
日次経理の集計と誤差の確認、月一の支払いなどを行います。
  • 社会保険などの納税
  • 買掛金・売掛金の管理
  • 給与計算
年次
日次と年次の集計を行い、決算報告書にまとめます。
  • 年末調整
  • 決算書類の作成
  • 法人税などの納税
  • 棚卸の集計

 

経理の「簿記」とは?

簿記とは、経理の記録方法のことです。経理は、資産は借方、負債は貸方という具合に帳簿への仕訳を共通の会計ルール「簿記」を用いて記録をしていきます。

企業ごとに記録方法が異なってしまうと、提示された数値の判断が出来ず、信頼性が低くなってしまいます。簿記という同じ会計ルールで管理・報告を行うことで、企業間や部署間での数値比較が可能になり、数値に根拠と信頼性が出ます。

経理が必要な理由

経理は、日々の入出金と取引内容の確認を積み重ね、会社のお金の流れ全てを管理する「会計の根幹」であり、会社経営において必須です。

日々の経理業務が決算へ繋がるため、細かな誤りが取り返しのつかない結果になりかねません。そのため、多くの会社は専任で経理担当者や部署を置くようにしています。

経理が忙しいのは「決算前」

経理は、通常の業務に加えて、決算ギリギリの売上計上や経費精算、株主総会の関連業務も重なってくるため、決算前が一番忙しくなります。

また、決算日から2か月以内に決算書を提出しないと法律違反となるため締め切りに間に合わせると同時に、ミスできない正確な集計のため確認作業の責務と多忙が決算前に集中します。

決算はその年の会社の業績が数値化されるため、投資家や調達の指標になる資料です。経理の決算業務が財務へ繋がります。

財務とは「会社の資産運用」

財務とは、決算報告や経営計画をもとに会社が将来的に必要になるお金を計算することです。資金をショートさせずに計画的に運用して、資金調達を行うのが財務の役割です。

会社の未来を見据えた戦略が必要になってくるため、財務業務に関わる人物は会社の方向性や意思の決定を行う経営層になってきます。

財務の業務1:資金調達

資金調達は、融資先との交渉がメインになります。大型プロジェクトが動き出すケースなどで会社利益だけで資金が不足する場合は、外部へ出向き融資の交渉を行います。

財務の業務2:財務計画の作成

財務計画の作成は、中長期的な目線で健全な資金計画を練る業務です。様々な部署から上がってくる中長期的な計画に応じて、資金計画を立てていきます。必要ならば、M&Aや投資などで資産運用を行います。

財務の業務3:予算管理

予算管理は、各部署やチームに割り振られた予算のチェックです。管理会計で算出して振られた予算が適切に使われているかを確認します。予算が足りなくなるケースがあれば、必要に応じて資金調達や分配を検討します。

財務が必要な理由

財務は、会社が将来に向けて投資し業務継続の資金管理のために必要な業務です。会社は、会社利益だけで経営できるのが理想ですが、事業に応じて先行投資が必要になってきます。そのときに「財務業務」を行う担当や部署が活躍します。

財務は、コンサルタントのような視点で経理だけでなく会社全体の会計に対する知識が必要になるため、会計士や税理士など専門知識を持った人が適任とされています。

財務が忙しいのは「決算後」と「大きなプロジェクトの前後」

財務は、決算報告をもとに資金調達や財務計画が行われるため、決算後に繁忙期を迎えます

また、大きなプロジェクトが動き出す場合は、そのプロジェクトの資金調達前後が多忙となります。

経理と財務の違い

  経理(Accounting) 財務(Finance)
  経理は動いたお金、つまり過去のお金に目を向けています。経費の精算や売掛金・買掛金の管理など、すでに動いたお金に注視した業務です。 財務はこれから動くお金、つまり未来のお金に目を向けています。資金調達や財務計画の作成は、将来的な目線での業務です。
目的 社内のお金と取引の記録と管理 今後の経営資金の調達と管理
業務内容 経費精算や決算書類の作成 資金調達や財務計画の作成
関わる人や部署 一般職から経営層、経理部 経営層、財務部、株主
繁忙期 決算前 決算後、プロジェクト前後

 

経理と財務の業務効率化と課題解決

経理と財務は切り離して考えるべきではありませんが、業務量や責務を考えると一人や一部署に任せるのではなく、システムを活用して業務の効率化を図りましょう。

また、経理と財務を一人や一部署に任せてしまうと3つの課題が発生しますが、会計ソフトや経費精算システムによって解決できます。

課題1:業務量

経理も財務も決算前後に業務のピークを迎えます。財務も決算前から準備を行いますし、決算報告書を作成してからも株主総会など仕事は山ほどあります。経理と財務を兼任してしまうと、キャパオーバーになりかねません。

適切な業務量と業務時間のバランスを考えて、経理と財務は分散することを検討しましょう。

課題2:責任の分散

経理と財務はミスできない数字を扱うことや責任の重い業務の為、責任分散の面からも切り分けることをオススメします。仮に経理と財務を兼任をしていた場合にミスを起こしたら、どちらも同じ人物の責任となってしまうため、大きなプレッシャーになってしまいます。

経理と財務の業務と責任を分散し明確にすることが、適切な責務と業務の効率化に繋がります。

課題3:不正防止への監視体制

経理と財務を兼任するということは、会社におけるお金の流れが一人や一か所に集中し監視体制が不十分です。不正防止の観点から経理と財務を切り分けることが望ましいとされています。

経理と財務にはシステムの活用がおすすめ

今や経理業務のほとんどは、クラウドシステムに対応しています。

経費精算システムを使えば、日々の経費精算を効率的に処理が可能です。また会計ソフトを使うことで、帳簿や仕訳け、決算書類の作成も自動作成になり、大幅に時間削減ができます。

また、システムを活用する事で自動的に複数の人で経理・財務を行う事になり「業務量」「責任の分散」「不正防止への監視体制」も解消されます。

経理と財務向け「鉄板の会計ソフト3選」

1. 会計freee

初心者にとっての使いやすさが魅力!


会計freee公式HP

特徴

freeeは簿記の知識が乏しい人が会計を担当する会社に特におすすめです。感覚的に操作することができます。またシェアNo.1を誇るだけあって、そのコストパフォーマンスは素晴らしいです。

料金プラン

 

※無料お試し期間は30日間
 

初期費用は一律で無料です。

ミニマム版とベーシック版の最大の違いは、経費精算機能があるかどうかです。

経費精算も同時に導入するのであれば、ベーシック版を利用しましょう。経費精算機能が不要であれば、ひとまずはミニマム版の導入を検討すると良いでしょう。

 

 

2. マネーフォワード クラウド会計

玄人好みの安心クオリティ


マネーフォワード クラウド会計公式HP

特徴

マネーフォワードクラウド会計はfreeeと同じく、コスパが高いです。

ただし操作画面などの違いでfreeeとどちらが良いかの好みは分かれるので、どちらを使うか迷ったら、まずは使ってみることをおすすめします。色々比べて悩むより使ってみて決めるほうが早いです。

料金プラン

無料お試し期間は1か月間

初期費用無料です。スモールビジネスとビジネスの大きな違いは、登録可能な部門数とMFクラウドストレージの容量です。

登録可能な部門数は、ライトプランでは2部門、ベーシックプランでは無制限かつ2階層です。MFクラウドストレージの容量はライトプランで100MB、ベーシックプランでは10GBまでです。

ストレージ容量を超えてしまった場合も、あとからのプラン変更で対応できますので、まずはスモールビジネスプランがおすすめです

 

 

3. 弥生会計オンライン

積み重ねられた安心の実績・今なら初年度無料!

 

 

特徴

会計ソフトの老舗、弥生が提供するクラウド型の会計ソフトです。

特筆すべきはサポートの厚さ。画面共有サポートなど、他社にはないサポートもあるため、知識や人手不足にお悩みの中小企業・開業・起業したての方にもおすすめです。

現在、全ての機能が初年度無料で使えるキャンペーンを実施中

無料でありながら最大2ヶ月のサポートも利用できるため、はじめてクラウド会計ソフトを利用する方にも安心です。

料金プラン

今なら、すべての機能が初年度0円で使えるキャンペーンを実施中です。

画面共有サポートやチャットサポートがついたベーシックプランも初年度半額と大変お得です。

ただ使い勝手を試すだけでなく、サポートがセットになって利用できるキャンペーンはとても嬉しいですね。

無料体験プランは最大2ヶ月間です。

 

 

まとめ

経理と財務について解説しました。

会計・経理・財務は、連動していますが、業務や目的は違います。

経理と財務のシステムを活用して、業務の効率化と正確性の向上を図りましょう。

画像出典元:写真AC、O-DAN

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