【最新比較】動線分析ツールおすすめ13選!店舗や工場で行動を可視化

【最新比較】動線分析ツールおすすめ13選!店舗や工場で行動を可視化

記事更新日: 2024/06/29

執筆: クロダユリ

店舗の改善や、工場・倉庫の効率化のために動線分析を取り入れてみたくても、方法がわからなくて困っていませんか?

動線分析ツールを活用すれば、店舗の課題とその改善策を見つけやすくしてくれます。

適切な人員配置にも、マーケティング施策を打ち出すのにも役立つでしょう。

動線分析ツールの導入メリットと比較ポイントを解説し、おすすめのサービスを実店舗・工場向けWebサイト向けとに分けて紹介します。

動線分析ツールとは

「動線分析」とは?

動線分析とは、利用者が入店してから購入するまでの行動パターンを分析することで、施設やサイトの課題を見つけ出し、店舗の改善につなげるための手法です。

施設内のどの部分に人が集中しているか、顧客へのサポートが必要な場所がどこなのかを見つけ、レイアウトの変更や従業員の配置などをおこなうので、知識や経験が必要とされます。

動線分析ツールとは?

動線分析ツールとは、動線分析に必要なデータを収集したうえで、動線分析の経験がない人でも解析しやすいように、データを指標化・可視化してくれるツールです。

データの取得にはセンサーやカメラ、GPSが用いられ、AIやビッグデータを活用して、人の動きだけでなく、顔認識による年代・性別などの推定やリピート率、POSと連動した売上の分析も詳細にできます。

動線分析ツールのなかには、店舗改善のサポートやコンサルティングを含むものもあります。

動線分析を適切におこなうことで、ニーズに合わせた施策の実施が可能になり、来客数や購入率アップも期待できるでしょう。

実店舗におすすめ!動線分析ツール5選

株式会社ABEJA「ABEJA Insight for Retail」

画像出典元:「ABEJA Insight for Retail」公式HP

特徴

ABEJA Insight for Retailは、リアル店舗向けの動線分析ツールです。

AIが活用されている点が特徴で、顧客の行動を可視化し、立ち寄り分析やリピート推定、動線分析を行います。

高度な分析ができるのにもかかわらず、簡単・手軽に、店舗データを分析できる管理画面と、サマリーレポートの週次メール配信で、忙しい管理者の負担を軽減してくれます。

機能

  • 店舗前の通行量と、入店率の測定
  • 顔認識し、年代・性別ごとに属性のデータ化
  • カメラとPOSデータの組み合わせによる課題の顕在化
  • 施策による顧客行動の変化をデータ化するPDCA機能

料金プラン

初期費用:要問合せ
月額費用:16,000円

月額費用はカメラの台数に応じて変動します。初期設定費用のほかにカメラ取付のための施工費用(実費)が必要です。

スプリームシステム株式会社「moptar」

画像出典元:「moptar」公式HP

特徴

moptarは、レーザーセンサーなど様々なデバイスに対応した、高精度の動線分析ツールです。

リアルタイムの動線情報に基づいたデジタルサイネージ広告や、退店後に顧客に応じたLINE・メールを送信するなど、One to Oneプロモーションが可能です。

不審者や危機を認識するなどセキュリティー管理に活用でき、工場・倉庫での作業効率化、無人店舗など幅広い業種に対応可能です。

機能

  • 誤差数cmの動線マップで、特定顧客の動線表示も可能
  • リアルタイムに施設内の状況把握し、異常値が出たらアラート通知
  • 棚前行動分析ツール 「Mopreach」と連携し、詳細な商品棚分析が可能
  • レジ待ちアラート通知など、特定行動と条件で自動通知が可能

料金プラン

1ヶ月から利用できる月額のライセンス販売と、システム環境設定のオンプレまたはクラウドの3つから選ぶことが可能です。

料金の詳細については、お問い合わせが必要です。

国際航業株式会社「Genavis」

画像出典元:「Genavis」公式HP

特徴

動線解析に必要な位置情報の取得から解析まで、ワンストップで利用できるサービスです。

スマートフォンのBluetoothなどから動線分析をおこない、取得したログをCSVファイルにして、自由に加工や解析をおこなうことが可能です。

分析・解析システムの利用経験がなくても、設置からデータ解析までをコンサルティングしてくれます。

リアル店舗のほか、工場や建設現場といった幅広い業種で利用できます。

機能

  • 必要な測位環境を簡易に構築可能
  • 属性別軌跡、ヒートマップを図面上に表示
  • 棒グラフや円グラフなどデータ可視化

料金プラン

詳細については、お問い合わせが必要です。

株式会社 日立産業制御ソリューションズ「動線分析ソリューション」

画像出典元:「動線分析ソリューション」公式HP

特徴

動線分析ソリューションは、ヒトの動きを「見える化」するサービスです。

さまざまなデータを自動で収集し、動向分析することで、課題の早期発見と対策を可能にします。

収集したデータを活用することでリアル店舗の実態を定量的に把握することができます。

来場者人数をカウントし、施策前後の人数を比較することで、施策の効果を見える化 します。

機能

  • 施設内での平均滞在時間、移動データをマップに表示
  • 年代・性別ごとに動線を分析し、購買行動をデータ化
  • 売り場の混雑度を分析し、ヒートマップに表示
  • 施設内の移動データを、人物動線データMAPで見やすく表示

料金プラン

詳細についてはお問い合わせが必要です。

トリノ・ガーデン株式会社「店舗オペレーション研究所」

画像出典元:「トリノ・ガーデン株式会社」公式HP

特徴

トリノ・ガーデンは、オペレーションを計測・数値化して分析することに長けた企業で、「店舗オペレーション研究所」などの動線分析サービスを提供しています。

「科学的な検証」と「行動心理」に基づくアプローチが特徴です。

IoTツールなど、設備導入の影響を数値化し、効果を最大化するオペレーションを提案してくれます。

サービス業のほか、建設、医療、教育、美容、スポーツなどの分野で導入実績があります。

機能

  • 熟練者の動作を分解・数値化し、オペレーションの標準化
  • 伝達事項をスタッフの記憶に定着させる、浸透ツール・コンテンツ
  • カメラを用いたオペレーションの観察・分析

料金プラン

撮影時間、集計対象の人数、カメラ台数、集計項目によって料金が変動します。

下表は見積もりの参考例です。

事業 郊外型
ファミリーレストラン
牛丼・定食 ラーメン
撮影時間
集計対象人数
カメラ台数
集計項目
14.5時間
スタッフ15人
5台
6項目
4時間
スタッフ4人
3台
8項目
20時間
スタッフ3人
1台
3項目
内訳 調査 7万
集計 63万
分析 80万
調査 7万
集計 83万
分析 120万
集計 4万/月・店
全店比較分析 5万/月・社
合計 150万円
(参考)
210万円
(参考)
20店舗で
85万円/月・店
(参考)

その他実店舗向けの動線分析ツール

RetailNext 

画像出典元:「RetailNext」公式HP

特徴

RetailNextは、アメリカシリコンバレーの企業が小売店舗の最適化を目的として開発した動線分析ツールです。

商品の品ぞろえや陳列状況が購入行動に与える影響を測定し、可視化できる機能が搭載されています。

機能

  • シンプルなネットワーク構成でインストールが簡単
  • IoTやAI技術を活用し、あらゆるデータを視覚化、分析
  • 通行量・滞在時間・リピート率など、来店客の詳細データの測定

料金プラン

詳細についてはお問い合わせが必要です。

株式会社シーイーシー「RaFLOW」

画像出典元:「RaFLOW」公式HP

特徴

RaFLOWは、位置測位センサーを活用して「現場の問題点」を見える化してくれる動線分析ツールです。

カメラ撮影よりも詳しい、人・モノの動線データを自動的に収集・作成。リアルな3Dモデルで物流現場を再現することができます。

倉庫・物流センターのほか、病院、介護施設などの業種で利用できます。

機能

  • 遠隔地からリアルタイムに現場状況の把握が可能
  • 動線・移動距離・エリア別の滞在率を数値化し、問題点を見える化
  • UWB、Wi-Fi、PDRなどの位置測位センサーに対応

料金プラン

詳細についてはお問い合わせが必要です。

データセクション株式会社「FollowUP」

画像出典元:「FollowUP」公式HP

特徴

「FollowUP」は、小売店の店舗内カメラの画像認識とPOSデータなどを掛け合わせて解析をおこなう店舗分析ツールです。

導入後は、課題の洗い出しや、売り上げ改善のための目標設定 、施策立案を支援してくれます。

機能

  • スマートやフォンタブレットで店舗の状況確認が可能
  • 時間帯・曜日軸の入店状況比較、店舗間の購買率比較など様々な分析機能
  • 時間帯ごとの入店客を把握し、スタッフのシフト最適化

料金プラン

初期費用:無料
月額費用:19,000円~
※基本プラン(プラットフォーム、入店カウント機能、滞在時間および滞在人数測定機能)の場合
(税表記なし)

webサイトのおすすめ動線分析ツール

ノウンズ株式会社「Knowns Biz」

画像出典元:「Knowns Biz」公式HP

特徴

「Knowns Biz(ノウンズ ビズ)」は、ノウンズ株式会社の提供するデータ分析ツールです。

独自の分析フレームワークで、従来の分析では見逃しがちな新たなビジネスチャンスを可視化します。

また、億単位の膨大なデータから、属性データと消費者意識データを掛け合わせた高度な分析で、顧客の潜在ニーズや行動を深く理解することができます。

さらに、料金体系は、利用アカウント人数によるため月額制ですきなだけデータの活用が可能です。

料金プラン

Knowns Bizの料金プランは下記の通りです。

  Lightプラン Basicプラン Proプラン
初期費用 10万円
月額利用料
(12ヶ月間契約)
10万円 20万円 50万円
月額利用料
(6ヶ月間契約)
11万円
22万円
55万円
アカウント利用人数 1〜3 1〜10 1〜40
分析機能※1
(オリジナルジャンル)
×
カジュアルリサーチの
自動ダッシュボード
×
オプション※2
特化型分析(CM分析)

(税表示なし)

※1 オリジナルジャンル 独自に選んだ自社と競合だけでのポジショニングマップなども制作可能。
※2 特化型分析 より専門的に分野を絞った分析。

また、下記の機能もオプションサービスとして提供されています。

  • カジュアルリサーチ
  • データ抽出
  • データ分析業務支援
  • CM分析 など

サービスの無料お試しも可能なので、導入前に利用してみましょう。

Knowns Biz の資料を無料DL

 

​​株式会社プレイド「KARTE」

画像出典元:「KARTE」公式HP

特徴

KARTEは、ユーザーの顧客体験(CX)向上を支援する、Webサイト向け動線分析ツールです。

ユーザー行動をリアルタイムに追跡・解析し、顧客満足度の向上やコンバージョン率の最適化のほか、一人ひとりに合わせた体験の提供が可能です。

機能

  • ビデオ接客機能
  • ノーコードでサイト構成ができ、直感的な管理・更新・評価が可能
  • 問い合わせ前の顧客行動を可視化し、課題の把握が可能

料金プラン

詳細についてはお問い合わせが必要です。

株式会社ユーザーローカル「User Insight」

画像出典元:「User Insight」公式HP

特徴

User Insightは、サイトへの流入数とCVRを改善し、サイトの価値を最大化させるWebサイト向け動線分析ツールです。

マウスの動きを追跡し、ユーザーがどこを見ているか、どこで離脱したかなど12種類のヒートマップ表示により、課題点を発見することができます。

機能

  • AIがSEOのアドバイス、ライティング実行
  • 1クリックで、PowerPoint形式Web分析レポートを作成
  • オンラインサポート、設定・活用勉強会の実施

料金プラン

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富士フイルムビジネスイノベーション株式会社「Marketing Cockpit」

画像出典元:「Marketing Cockpit」公式HP

特徴

Marketing Cockpitは、顧客データを統合・分析し課題の整理を行う、伴走型PDCA支援サービスが特徴の、Webサイト向け動線分析ツールです。

ツール運用、施策実施のほか、煩雑な分析、集計、レポーティング業務を支援してくれるので、販促のPDCAサイクルの循環が可能になります。

機能

  • 計測用パラメータ、セグメント設定
  • 結果をレビューでまとめ、最適化を提案
  • 顧客をAIで特定・セグメント分け、適切なチャネルや内容、タイミングで販売促進

料金プラン

詳細についてはお問い合わせが必要です。

ログリー株式会社「Juicer」

画像出典元:「Juicer」公式HP

特徴

Juicerは、サイトの分析と改善機能を無料で使うことができる、Webサイト向け動線分析ツールです。

利用登録後に発行されるタグを、Webサイトに埋め込むだけで利用できるため、手軽に動線分析ツールを取り入れたい方におすすめです。

多様なデータを分析し、自社サイトのペルソナを自動生成するのが特徴です。

機能

  • 顧客に合わせたバナー表示
  • クリック率、コンバージョン率が⾼いパターンを多く表示
  • 顧客ロイヤルティを測る指標である、「NPS」の測定が可能

料金プラン

初期費用:無料
月額費用:無料

基本プランはすべて無料で利用できますが、オプション機能の利用は有料です。

動線分析ツールを導入するメリット

1. 顧客行動の可視化:店舗

動線分析ツールを導入するメリットは、リアルタイムで人やモノの動きを可視化できることです。

購入から離脱してしまう問題点を把握し、陳列や入荷商品の傾向など、需要に合わせた施策を行うことができます。

2. 従業員の適正配置

接客が必要な顧客を見つけて従業員に通知を出すことで、適切なタイミングで接客できるようになります。

来店客の多いエリア・時間帯を把握し、人員配置やレジ待ちの改善が可能です。

3.  作業や移動の効率が上がる:工場・倉庫

人とモノの動きを確認することで、接触事故の防止などリスクの低減化が可能です。

最適な設備配置を実現することで、より迅速に動けるようになり、効率の改善につながります。

動線分析ツールの比較ポイント

1. 用途に応じて適切なツールを導入

動線分析は、小売店や大型のショッピング施設、工場、物流倉庫など、人やモノが多く行き交う場所で利用されます。

工場や店舗、リアル店舗やWebサイト向けなどの動線分析ツールがあるため、用途にあったツールの選択が必要です。

Webサイトの動線分析にはアクセス解析やヒートマップもおすすめです

2. 動線分析する目的を明確にする

現状の課題を整理し、何のために調査をするのか明確化しておきましょう。

導入後に活用したい情報が「顧客一人ひとりの動き」「トータルで管理するため全体の動き」という場合では、必要な機能が変わります。

3. 利用しやすい分析情報

ツールを導入しても、読み解くのに時間がかかるなど、担当者が見やすいデータでなければうまく活用できません。

無料トライアルは積極的に活用し、検知した情報がどのようにデータ化されるのか確認するとよいでしょう。

まとめ

施設内の動線や顧客行動を把握することで、業務の効率化、収益化が実現できる動線分析ツールについてご紹介しました。

比較のポイントを押さえ、自社にとって最適なシステムを導入してください。

画像出典元:O-dan

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