出荷管理システムについて

出荷管理システム比較9選!おすすめサービスと導入メリットを解説

記事更新日: 2024/02/21

執筆: Ryo.Yama

ECサイトの出荷業務は、複数のシステムを併用することで煩雑化したり、エクセルによる非効率な管理で手間がかかったりしやすいものです。

「出荷管理システム」を導入すれば、受注から出荷指示までを統合管理することが可能になり、効率アップや在庫ロスの削減などにつながります。

この記事では、出荷管理システムについて、その機能やメリットなどを解説し、さらに具体的なおすすめサービスを比較、紹介します。

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出荷管理システムとは

出荷管理システムとは、商品の出荷プロセスをオンラインで一元管理できるシステムです。

在庫数と保管場所の管理、顧客情報の管理、納品書類の作成、出荷スケジュール調整など、さまざまな業務をワンストップで処理することができます。

また、サービスによっては出荷管理以外にも、受注管理や入金・請求管理など、より広範囲の業務を扱える場合もあります。

導入によって、個々の工程を個別管理したりエクセルで管理するよりも、出荷ミスや在庫ロスが減り、生産性アップが期待できます。

出荷管理システムでできること

サービスによって細かい内容は異なるものの、出荷管理システムには以下のような機能が備わっています。

受注管理 在庫管理 出荷管理 顧客管理
  • 受注情報の取込み
  • 出荷指示の送信
  • 受注完了メール送信
  • 複数チャネルの一元管理
  • 商品マスタ登録
  • 在庫状況のリアルタイム把握
  • セット管理
  • 複数倉庫の一元管理
  • 出荷スケジュール管理
  • 出荷完了メール送信
  • 出荷状況のリアルタイム把握
  • 配送状況の確認
  • 納品書、領収書の発行
  • 注文履歴管理
  • 請求、入金管理

おすすめの出荷管理システム5選

(税抜価格)

株式会社ロジレス「LOGILESS」

画像出典元:「LOGILESS」公式HP

特徴

「LOGILESS」は、受注管理から在庫管理、出荷まで幅広い業務をカバーする自動出荷システムです。

OMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)の一体型で、受注から出荷までをワンストップで管理できるため、ほとんど手間いらずで自動出荷が可能

また、各種モールやECカート、決済システムなど外部サービスとの連携にも幅広く対応しており、カスタマイズ不要ですぐに使えるのもポイントです。

機能

  • 受注管理(自動取込、手動起票、出荷指示、領収書発行など)
  • 在庫管理(複数倉庫管理、自動出荷指示など)
  • 出荷管理(出荷状況、配送状況確認など)

料金プラン

初期費用は無料で、月額費用に関しては、基本料金に加えて出荷件数に応じた料金がかかります。

初期費用:無料
月額費用:22,000円(税込)+従量課金(下表)

従量課金
1ヶ月の出荷件数 1件あたりの料金
〜500件 0円
※基本料金に含む
501〜5,000件 20円
5,001〜10,000件 10円
10,001〜15,000件 6円
15,001〜20,000件 4円
20,001件〜 2円

(税込)

株式会社キャム「キャムマックス」

画像出典元:「キャムマックス」公式HP

特徴

「キャムマックス」は、受注から在庫管理、出荷に加えて、財務や生産、購買などの業務まで管理できるマルチなERPパッケージ。

他社サービスと比べても業務の対応範囲が広く、とにかくひとつのシステムで管理したいという企業におすすめです。

また、ECだけでなく卸や店舗までマルチチャネルの受注管理に対応、外部サービスとの連携もひととおり可能で、どんな企業でもスムーズに使えます。

機能

  • 販売管理(見積、受注、請求、出荷など)
  • 購買管理(発注、仕入れ、支払いなど)
  • 生産管理(生産計画、仕掛・原価管理など)
  • 在庫管理(在庫確認、調整、棚卸など)
  • 財務会計管理(仕分け、経費精算など)

料金プラン

初期費用に加えて、月額基本料金とライセンス数に応じた料金が発生します。

また、60日間の無料トライアルが可能です。

初期費用:要問合せ
月額費用:基本料金5万円+ライセンス利用料2万円/1ライセンス

※1ライセンスにつき5アカウントを利用可能
(税表記なし)

株式会社ロジクラ「ロジクラ」

画像出典元:「ロジクラ」公式HP

特徴

「ロジクラ」は、在庫管理・出荷管理に特化し、高度な機能を備えたシステムで、2万社以上に導入されています。

スマホを使った検品、在庫追加、ピッキングに出荷指示、さらにリアルタイム在庫管理と複数人での情報共有など、他社にはあまりない機能が目を引きます。

また、種類は限られるものの、外部の受注管理システムやECカート、POSと連携も可能で、組み合わせによってより広い範囲の自動化も可能です。

機能

  • 入荷・入庫管理(複数拠点管理、ロケーション管理、アプリでの検品など)
  • 在庫管理(リアルタイム管理、情報共有、ロット/セット管理など)
  • 出荷・出庫管理(出荷指示、状況確認、帳票作成など)

料金プラン

利用できる機能および、1ヶ月の出荷件数の上限、管理できる拠点数が異なる2プランが用意されています。

また、14日間の無料トライアルが可能です。

  ライトプラン プレミアムプラン
初期費用 無料
月額費用
(年間契約の場合)
12,800円 40,000円
月額費用
(月契約の場合)
14,800円 49,000円

(税抜)

株式会社コマースロボティクス「コマースロボ」

画像出典元:「コマースロボ」公式HP

特徴

「コマースロボ」は、受注管理、在庫管理、出荷管理までカバーし、さらに自動化に強みを持つ自動出荷システムです。

OMSとWMS一体型のシステムにRPAを内蔵することで、出荷日程調整、受注データの処理、同梱設定などをほぼ自動化可能。

連携可能な外部サービスの選択肢も豊富で、とにかく手間いらずで受注から出荷までの効率化を実現できます。

機能

  • 受注管理(自動取込、自動情報変換、自動同梱処理など)
  • 在庫管理(マスタ管理、ロット管理など)
  • 出荷管理(出荷予定管理、状況確認など)

料金プラン

利用できる機能および、1ヶ月あたりの出荷上限が異なる3プランが用意されています。

なお、自動出荷プランおよびSCMプランに関しては、基本料金に加えて出荷件数に応じた料金が加算されます。

  Starterプラン 自動出荷プラン SCMプラン
初期費用 無料
月額費用 5,000円 10,000円+従量課金 30,000円+従量課金
従量課金
1ヶ月の出荷件数 1件あたりの料金
〜500件 Starterプランの基本料金に含む
501〜5,000件 20円
5,001〜10,000件 15円
10,001〜20,000件 10円
20,001件〜 5円

(税表記なし)

従量課金部分については、ひと月の出荷件数が500件を超えた月から自動出荷プランに自動的に切り替わります。

株式会社ラクス「楽楽販売」

画像出典元:「楽楽販売」公式HP

特徴

「楽楽販売」は、3,000社以上への導入実績を持つ販売管理システムです。

受注管理、発注/購買管理、案件管理、プロジェクト管理などをカバーしており、販売に関わる幅広い業務を効率化可能

ただし、在庫や出荷の管理には対応していないため、他の出荷管理システムと組み合わせて使うことで効果を発揮します。

機能

  • 販売管理(受注、売上、請求など)
  • 発注/購買管理(発注、支払い、仕入れなど)
  • 案件管理(SFA、CRM、問い合わせ管理など)
  • プロジェクト管理(進捗、工数管理など)

料金プラン

利用するユーザー数や作成するデータベースの数によって月額料金が変化します。

詳細な価格に関してはお問い合わせが必要です。

また、無料トライアル(1週間)も利用可能です。

初期費用:150,000円
月額費用:60,000円〜
(税抜)

その他おすすめの出荷管理システム

NE株式会社「ネクストエンジン」

画像出典元:「ネクストエンジン」公式HP

特徴

「ネクストエンジン」は、EC運営を効率化するための機能が豊富に備わった管理システムです。

受注管理、在庫管理、出荷管理に加えて、発注・仕入れやメールマーケティングなど、拡張的な機能にも対応しているのが特長。

そのほか各種カートやモール、POS、基幹システムなど外部サービスとの連携も業界最大規模で、組み合わせ次第で自動化の範囲を広げられます。

機能

  • 受注管理(取り込み、伝票処理、帳票出力など)
  • 在庫管理(在庫数確認、セット管理、棚卸しなど)
  • 出荷管理(出荷指示)
  • 発注・仕入れ
  • メールマーケティング

料金プラン

初期費用は無料で、月額費用に関しては、基本料金に加えて受注の件数に応じた追加料金が発生します。

初期費用:無料
月額費用:基本料金3,000円(税抜)+従量課金(下表)

従量課金
1ヶ月の受注件数 1件あたりの料金
〜200件 0円
※基本料金に含む
201〜400件 35円
401〜1,000件 30円
1,001〜3,000件 25円
3,001〜5,000件 20円
5,001〜7,000件 15円
7,001〜10,000件 10円
10,001件〜 5円

(税抜)

ハングリード 株式会社「BOSS」

画像出典元:「BOSS」公式HP

特徴

「BOSS」は、楽天グループ企業が運営する出荷管理システム。

受注管理、在庫管理、出荷管理に加えて、リピーター判定やフォローメール送信などを含む顧客管理まで、幅広い機能をカバーしています。

また、楽天スーパーロジスティクスとのAPI連携に対応し、注文情報取込と出荷指示を完全自動化できるため、365日自動出荷の体制を構築することも可能です。

機能

  • 受注管理(受注情報自動取り込み)
  • 在庫管理(複数倉庫管理、セット管理など)
  • 出荷管理(自動出荷指示)
  • 顧客管理(フォローメール自動送信、リピーター判定など)

料金プラン

楽天スーパーロジスティクスとの連携に特化したプランと、それ以外のモールとの連携にも対応したプランが用意されています。

また、30日間の無料トライアルが可能です。

  RSLプラン スタンダードプラン
初期費用 無料 無料
月額費用 3,000円〜10,000円 10,000円 + 従量課金
保守費用 1年間の請求総額の10%
(※下限5,000円〜上限15,000円)
翌年度以降 年間15,000円
(初年度は無料)

(税抜)

株式会社はぴロジ「logiec」

画像出典元:「はぴロジ」公式HP

特徴

「はぴロジ」の自動出荷管理システム「logiec」は、モールやカート、基幹システムなどの外部サービスと連携して物流データを統合管理できるシステムです。

入荷管理、在庫管理、出荷管理をカバーしており、一連の業務を自動化可能。

また、AmazonFBAや楽天、Yahooショッピングなど連携可能なサービスも多く使いやすいのも特長です。

機能

  • 入荷管理(入荷予定、実績管理など)
  • 在庫管理(ロケーション管理、ロット管理、棚卸しなど)
  • 出荷管理(ピッキング、帳票出力、検品など)

料金プラン

初期費用は無料で、月額費用に関しては基本料金と1ヶ月の出荷件数に応じた追加料金が発生します。

初期費用:無料
月額費用:基本料金10,000円+従量課金(下図)

従量課金
1ヶ月の受注件数 1件あたりの料金
1〜100件 0円
101〜3,000件 20円
3,001〜10,000件 10円
10,001〜50,000件 5円
50,001件〜 2円

(税表記なし)

logiec 含む出荷管理システムの資料を一括ダウンロード 

ロジザード株式会社「ロジザードZERO」

画像出典元:「ロジザードZERO」公式HP

特徴

「ロジザードZERO」は、在庫管理に特化したクラウド倉庫管理システム。

A品、B品、不良品などの品質区分管理、詳細な在庫照会、物流ロボット連携など他社にはない高度な機能を備え、ECだけでなく卸でも活用可能です。

また、オムニチャネルへの対応や豊富な外部サービスとの連携、365日の充実サポートなども強みで、業態や商材を問わず使いやすいサービスでもあります。

機能

  • 商品管理(セット・ロット管理、品質区分管理など)
  • 在庫照会(在庫数、ロケーション)
  • 同梱物管理(ノベルティ、フライヤーなど)

料金プラン

詳細に関してはお問い合わせが必要です。

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出荷管理システムを導入するメリット

1. コスト削減

出荷管理システムを導入することで、受注から出荷までの一連のプロセスを統合管理することが可能になります。

結果、各プロセスを個別システムで管理するのと比べて、情報のロスや連携の手間が減り、格段に管理業務を効率化できます。

また、倉庫における在庫管理作業に関しても、指示系統がスムーズになることで人的コスト削減、生産性アップが実現できるでしょう。

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2. 出荷スピード向上

ECサイトに注文が入るとすぐに、情報の取り込み、倉庫への出荷指示、納品書類作成と、必要な処理をほぼ自動で行うことができます。

ひとつのシステムで連続的に情報を処理できるので、従来の管理方法と比べて出荷までのリードタイムが短縮できます。

結果的に、顧客に最速で商品を届けることが可能になり、長期的な満足度や売上の向上にも期待できるでしょう。

3. 在庫状況の最適化

在庫状況をリアルタイムで把握し、受注状況とリンクして管理できるため、余剰在庫の発生や在庫不足による機会損失を防ぐこともできます。

結果的に、仕入れの最適化や売上の向上といった効果が期待できるでしょう。

また、サービスにもよるものの、複数倉庫の一括管理やセット、同梱物、消費期限の管理などにも対応しており、在庫管理における細かいニーズにも対応できます。

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出荷管理システムの比較ポイント

1. 機能のカバー範囲

出荷管理システムの機能は、基本の出荷管理に加えて、サービスによって受注管理、在庫管理、さらに発注管理などもカバーしています。

すでに使っているシステムとの切り分けを含めて、どこまでを出荷管理システムで行うかを事前に設計しておき、そのうえで最適な構成のサービスを選びましょう。

また、同じ出荷管理機能でも、複数倉庫管理への対応、同梱管理、配送状況確認など細かい内容が異なるので、その点もチェックしておきたいところです。

2. 連携可能な外部サービスの種類

出荷管理システムは、モール、ECカート、POS、決済など、各種外部サービスと連携することで、より広範囲の業務を管理できるようになります。

連携方法としてはAPIやCSVが中心で、場合によっては手動での連携作業やカスタマイズが必要になるケースもあります。

具体的な連携可能なサービスに関しては各社異なりますが、まずは自社で使っているモールやカートとの連携をチェックしましょう。

3. 初期費用・月額費用

出荷管理システムの費用は、初期費用が無料〜数万円、月額費用は基本料金+出荷件数による従量課金という形式が一般的です。

出荷数が数千件を超えるような企業は従量課金の単価、数百件以下の企業は基本料金を基準に検討するとコストを抑えられるでしょう。

また、無料トライアルを提供しているサービスも多いため、まずはいくつかお試ししてから検討するのもミスマッチを避けるためのポイントです。

まとめ

出荷管理システムは、受注から出荷までの一連のプロセスを統合管理し、販売業務の効率を大きくアップすることができるツールです。

サービスによって機能のカバー範囲が異なるため、自社の環境やニーズに合わせて最適なものを選ぶことが重要です。

さらに、外部サービスとの連携や費用面もあわせて検討することで、ミスマッチを防ぎ、導入効果を最大化することができます。

画像出典元:O-dan

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