倉庫管理システムについて

倉庫管理システム(WMS)の導入効果は?おすすめ7選を比較!

記事更新日: 2022/06/16

執筆: 木下千恵

小売りや卸業/ECサイト運営企業/製造業など幅広い業種で必要となる倉庫管理ですが、「帳合作業に時間がかかりすぎる」、「商品データの情報が膨大で管理が複雑すぎる」などでお悩みの企業も多いのではないでしょうか。

「倉庫管理システム(WMS)」は、基幹システムと異なり、在庫管理だけでなく、入庫/出庫/ピッキングまで物流作業をトータルサポートしてくれる非常に便利なシステムです。

バーコード読取で商品情報を一括管理できるだけでなく、作業フローが簡単になるのでスタッフ一人あたりの作業時間の短縮&大幅な人件費削減も実現可能です。

この記事では、倉庫管理システム7選と選び方のポイント、メリット・デメリットを解説していきます。

倉庫管理システム(WMS)とは?

倉庫管理システム(WMS)は、庫内作業の効率化や改善を図ることを目的にしたシステムで、材料や製品が倉庫に入庫してから出庫するまで一連の流れをデジタル化し管理することができます。

基幹システム(ERP)と異なるのは、入出庫にまつわる物流作業の管理やサポートができることです。倉庫管理システムには主に、入荷管理・在庫管理・出荷管理・棚卸し管理・帳票やラベル発行などの機能、その他にも適切なロケーション管理やピッキング作業のサポートなどの機能が備わっています。

基幹システムでは、庫内物流作業の細かな部分までの管理やサポートはできないので、庫内作業の効率化・改善を目指すなら、倉庫管理システムを導入しましょう。

ここが変わる!倉庫管理システムの導入効果(メリット)

倉庫管理システムを導入し、庫内作業をデジタル管理することで、次の3つの導入効果が得られます。

①ミスを防ぎつつ、作業のスピードアップ!

これまでの目視によるチェックやカウントなど人的作業に代わり、バーコードの活用で数え間違えなどのヒューマンエラーを防ぎ、同時に作業のスピードもアップできます。

②庫内作業を標準化できる

物品の保管場所を頭で記憶したり、目視による照合や検品作業は、従業員の経験によりスピードや正確さに差がついてしまい、作業が属人化しがちです。

倉庫管理システムを導入すれば、このような作業を自動化でき、誰もがミスをすることなくスムーズに作業が行えるよう、業務を標準化することが可能です。

③庫内の在庫をリアルタイムに把握できる

基幹システムだけでは倉庫内のリアルタイムな在庫数は反映されないため、倉庫側の入力を待たなければならなく、どうしても倉庫とオフィスとのデータ共有にタイムラグが生じてしまいます。

倉庫管理システムでは、物品をバーコードで読み取ることでリアルタイムに在庫数が更新されるので、このタイムラグを解消することができます。

タイムラグが解消できれば、庫内の作業効率化だけでなく、より迅速に納品日時を顧客に伝えることができるなど、一つの商品を取り巻く全ての環境を効率化・改善させることが可能です。

おすすめの倉庫管理システム3選

 

1.『倉庫革命』ヤマトグループの物流ノウハウで作業現場の改善が図れる

画像出典元:「倉庫革命」公式HP

特徴

ヤマトシステム開発が提供する「倉庫革命」は、ヤマトグループの物流ノウハウが存分に活かされたクラウウド型倉庫管理システムなので、倉庫作業現場と物流現場のフロー改善を同時に進めたい企業におすすめです。

最大の特徴は、ヤマトグループの倉庫運営経験者による作業現場の視察と現場改善策の提案で、出荷頻度に応じて商品を配列するロケーションや効率的なピッキング方法、外装に合わせた棚設計のアイディアなど、より効率的に動ける作業環境を構築するための策を提案してもらうことができます。

導入企業からは、「顧客からより細かい在庫管理が求められていたが、ロケーションごとの細やかな管理により物流品質が向上した」、「作業動線が非効率なレイアウトだったけど、効率的な倉庫内レイアウトに改善でき、ピッキング作業の生産性が向上した」などの声が上がっています。

推しポイント

  • 「限られたリソースでの収益拡大」など経営課題も解決してもらえる←推しポイント
  • 宅配伝票・ピッキングリスト・納品書が一体となり、帳合作業が不要
  • 送付状発行や帳票配信など、周辺サービスとの連携が可能

 

料金プラン

  • 月額費用

 システム利用基本料金:月額50,000円/サイト…3荷主(業務)までの利用が基本料金に含まれる

 月額従量課金:2円/月・明細…出荷指示、1明細ごとの課金

  • 初期費用:300,000円/サイト

2.『クラウドトーマス』物流現場のニーズに応える!

画像出典元:「クラウドトーマス」公式HP

特徴

「クラウドトーマス」は、利用ユーザー2,000名を突破し、物流やEC業界、製造業など業種を問わず幅広く利用されているクラウド型倉庫管理システムです。

年間約790万個の出荷実績を持つ物流会社が開発した「クラウドトーマス」には、スマホとスキャナを付けたまま作業できるハンズフリー機能や物流ロボットとの連携機能、さらには、APIによる受注管理システムなどとの連携機能など、物流現場での実用的なニーズが多く反映されています。

倉庫内作業をより効率化させたい企業におすすめです。

推しポイント

  • 初期費用0円なので導入コストを抑えられる!←推しポイント
  • スマートフォンで作業・運用が開始できる
  • 送り状をピッキングリストとして作業できるため、現場のペーパーレス化が実現できる

 

料金プラン

  • 月額費用:75,000円〜
  • 初期費用:0円

1〜5アカウントの利用で、6アカウント目以降は、1台につき5,000/月の追加費用が発生します。

導入支援サービス:200,000円

導入中の現地打ち合わせや出張指導:30,000円/日5時間・人

3.『SLIMS』庫内作業に必要な機能が充実

画像出典元:「SLIMS」公式HP

特徴

西濃運輸のグループ会社が開発した「SLIMS」は、倉庫内作業を音声で行えるなど、より庫内での作業効率化にフォーカスした倉庫管理システムです。

音声作業機能の他にも、顧客や商品ごとに出荷条件を設定できたり、複数の倉庫・会社をまたいでの管理が可能。

ほかにも出荷や輸送のスタイルに合わせて作業グループを構成できるなど、庫内作業の効率化と同時に、顧客の細かな出荷要求にも対応できる機能が充実しています。

推しポイント

  • 3ヶ月間の無料トライアルが試せる☜推しポイント
  • クラウド型かオンプレミスか自由に選択できる
  • 庫内作業が音声で行える

 

料金プラン

3ヶ月間の無料トライアルが試せます。

【スタンダードプラン】
  • 月額費用:49,800円〜
  • 初期費用:400,000円
  • オプション「帳票カスタマイズ」:100,000円〜(1帳票あたり)

データ量が少ない企業向けで、短期間での利用開始が可能、ハンディーターミナルのレンタルサービスもあります。

【プロフェッショナルプラン】

データ量が多い企業向けで、カスマイズ性が高く、自社にマッチした機能を追加できます。

価格については、お問い合わせの必要があります。

オンプレミスの詳細プランはお問い合わせが必要です。

その他のおすすめ倉庫管理システム

W-KEEPER

画像出典元:「W-KEEPER」公式HP

特徴

「W-KEEPER」は三谷コンピュータ株式会社が販売する倉庫管理システムです。

高い汎用性と拡張性を持ち、追加コストを抑える仕組みが豊富に組み込まれています。

あらゆる業種に対応できるシステムであり、ロット管理や在庫の品質状態などそれぞれの業界に対応した在庫管理方法を選択できます。

温度帯管理なども含め、保管場所の用途や環境に合わせた管理システムが設計可能です。

さらに、ハンディ端末や新たな機能の追加選択など、多数のオプションが用意されています。

移動中在庫の管理や賞味期限・入庫日などによる期限管理、循環棚卸し・一斉棚卸しなどの設定も可能です。

荷主販売管理システムや受注代行システムの連携のほか、233種類の様式に対応可能な送り状と伝票箱など幅広い業種・業界に導入できるシステムです。

推しポイント

  • 高い汎用性と拡張性
  • セット品・加工品管理や温度帯管理など豊富な機能
  • 進捗のリアルタイム管理
  • 日本語、中国語、英語を選択できるグローバル対応

 

料金プラン

料金の詳細は直接お問い合わせ下さい。

 

ONEsLOGIクラウド

画像出典元:「ONEsLOGIクラウド」公式HP

特徴

「ONEsLOGIクラウド」は日本のサードパーティ・ロジスティクスの先駆けである日立物流ソフトウェア株式会社の倉庫管理システムです。

先端技術を活かした、多種多様な荷主企業に対応可能なクラウドシステムは、現場の生産性向上と物流品質の改善に貢献します。

入出荷から在庫管理・棚卸し業務まで、管理拠点からすべての倉庫業務を可視化することが可能です。

それにより、業務改善と効率向上、ピッキング・棚卸作業の平準化、在庫管理・物流作業の精度向上を実現できます。

複数拠点・荷主への対応、多言語対応、セキュリティ対応、個人情報保護の強化など柔軟性と拡張性、堅牢性に優れたシステムです。

推しポイント

  • 物流現場で培われた経験と実績が活かされたシステム設計を提供
  • 生産性向上と物流品質改善を両立するためのポイントに配慮
  • 低コストで高機能な倉庫管理システムをさまざまな業種に提供

 

料金プラン

  • パブリック版クラウドサービス:月額5万円から利用可能
  • プライベート版クラウドサービス:個別見積もり

 

LIFE-Vision

画像出典元:「LIFE-Vision」公式HP

特徴

「LIFE-Vusion」は、1960年代の創業当初から企業の情報システムを手掛けている株式会社東計電算の倉庫管理システムです。

自社のデータセンターによるクラウドサービスを提供できる強みがあり、倉庫管理システムについては業種・業態ごとにそれぞれ専用のシステムパッケージを用意しています。

LIFE-Vusionは日用品・生活用品を扱う物流センターに向けた倉庫管理システムです。

ピース比率によるダブルトランザクションや、容積計算による物量算出など、扱い品に合わせた管理システムを構築することができます。

汎用性を謳うシステムとは異なり、ドラッグストアやホームセンター、ディスカウントストアの業務に最適化された倉庫管理システムです。


推しポイント

  • TC、DCどちらのセンターにも対応可能
  • 多品種少量に対応するケース、バラ管理を実現
  • 倉庫のフリーロケーション化が可能
  • カテゴリ別・部門別管理が可能
  • 賞味期限管理・ロット管理に対応
  • web上で入出荷、在庫状況、配送状況など各種情報を紹介可能

 

料金プラン

※料金の詳細は直接お問い合わせ下さい。

 

W3SIRIUS

画像出典元:「W3SIRIUS」公式HP

特徴

「W3SIRIUS」は、IBM出身の創業者により2013年に設立された株式会社ダイアログの主力サービスとなる倉庫管理システムです。

荷主情報と入荷・在庫・出荷・ロケーション情報を1つの業務単位であるユニットとして設定。

ユニットを拡張させていくことで、多くの荷主への対応と多拠点間での倉庫運用を可能にしています。

ユニット単位で入荷・出荷・在庫管理を行うことから、複数拠点の統合管理と一括指示、個別業務の設定ができる仕組みを作ることができます。

また、それぞれの倉庫業務に合わせた多彩なインターフェースを設定することにより生産性向上と効率化が実現可能です。

推しポイント

  • ECに対する親和性と拡張性
  • to C、to Bともに対応可能
  • サプライチェーン上の拠点・在庫データの一元管理と可視化
  • 高い柔軟性と応用性による最適な物流ソリューションを提供

 

料金プラン

※料金の詳細は個別にお問い合わせ下さい。

 

倉庫管理システムの4つの選定ポイント

1. 使いやすさ

使いにくいシステムを導入してしまうとマニュアル作成・運用までの時間がかかってしまいます。

操作画面がシンプルでわかりやすいもの・宅配伝票/ピッキングリスト/納品書が一体となっており帳合がしやすいものなど、現場のスタッフが使いやすい機能が搭載されたシステムを選択しましょう。

また、自社独自の運用ルールにあわせた設定ができるようカスタマイズ可能なものがおすすめです。

2. 自社の目的・業種にあった機能

導入前には自社の課題や問題点を抽出し、どのような機能がほしいのかを明確にしましょう。

入出荷や棚卸しなどを効率的に行いたいならハンドレスで行える機能、ピッキング作業の効率性を高めたいなら、音声指示が出せる機能やロケーション確認ができる機能を備えたシステムがおすすめです。リアルタイムな在庫の把握が目的なら、バーコード読み取り機能は必須です。

このように、自社が叶えたい目的をできるだけ具体的に洗い出し、必要な機能を選べればベストです。

この課題・問題点の抽出に自信がない場合は、現場を視察し、システム導入のアドバイスがもらえるサービスを選ぶと安心です。今回ご紹介した「倉庫革命」はこの点において、大いに頼れるサービスです。

また、システムを提供する企業の導入事例をチェックし、自社と同業種の導入実績について調べることも大切です。同業種の導入事例が多ければ、トラブルが起きたときなど、適切にサポートしてもらえる可能性が高まり安心です。

3. 連携機能

倉庫内作業で使用する作業ロボットや送付状発行・帳票配信など周辺ツールと連携できれば、倉庫内作業の負担が軽減できたり、ペーパーレスで作業が行えたりするなど、庫内作業のより効率化が狙えます。

また、オフィスの販売管理システムや在庫管理システムと連携すれば、一つの商品が入庫されてから顧客の手に届き、決済が終了するまでの一連の流れを一括管理することができます。

倉庫管理システムを何の機能と連携させ、どのような効果を得たいのかを具体的にイメージしてから導入するようにしましょう。

4.サポート対応

はじめて導入する企業には、トラブル時の対応だけでなく、運用方法のコンサルティングまでしてもらえるサービスがおすすめです。

倉庫管理システムのデメリット2つ

1.自社にあったシステム選定が難しい

倉庫管理システムは、サービスにより備えている機能のばらつきが大きく、自社にぴったり合うシステムを選ぶのが難しい傾向にあります。

選定に自信がない場合は、導入支援やコンサルティングを手厚く提供しててるサービスを選ぶと安心です。

2.従業員への教育が煩雑になりがち

倉庫内作業は、期間限定でアルバイトを雇ったり、日ごとに従業員が入れ替わったり、オフィスに比べ人材の出入りが激しく、定まらないのが特徴です。

倉庫管理システムの機能に触れる従業員が不特定多数である場合は、よりシンプルに使えるシステムを選ぶことで、従業員教育の時間を削減することができます。

まとめ

今回ご紹介した倉庫管理システムを導入すれば、入出庫にかかる作業やピッキング作業、在庫管理などの倉庫内作業をより効率的に行えるようになります。

また、基幹システムや販売管理システムなどとの連携により、一つの商品が入庫されてから決済されるまでの一連の流れを管理することができ、商品を取り巻く全ての環境でその恩恵を受けることができます。

倉庫内業務の効率化を目指したい企業はもちろん、モノ・ヒト・カネの管理をスムーズに行いたい企業も、一度今回ご紹介したシステムを検討してみてはいかがでしょうか。

画像出典元:O-dan

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