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オフィスの入口に後付けできる法人向けスマートロックは、スマホやICカードでカギの開閉ができる製品で、遠隔操作や入退室管理ができるものもあります。
工事不要の簡単取り付けで導入がしやすく、多様な働き方の社員が多い企業、オフィスのセキュリティを高めたい企業、勤怠管理を効率化したい企業に最適です。
この記事を見れば、人気の法人向けスマートロックの徹底比較、特徴、メリット・デメリット、自社に適したスマートロックの選び方がわかります!
このページの目次
スマートロックとは、既存のカギ(サムターン)に電気通信機器を取り付け、スマホやICカード、暗証番号などを用いて、カギの解施錠を行えるようにする機器のことです。
スマートロックは、
などのメリットがあります。
スマートロックの取り付け方の多くは、特殊テープで簡単に装着するか、ネジなどを利用して既存のサムターンに装着するかの2タイプになります。
どちらの取り付け方法でも既存のドアやカギを傷つけることはありませんが、テープは取り付けが非常に簡単なため導入が楽ですが、落下のおそれがあります。
一方で、ビス止めの場合は、取り付けに多少の工数がかかりますが、落下のおそれは少ないでしょう。
ここでは、Akerunの取り付け方を参考にご紹介します。
テープで取り付けタイプの場合、サムターンの位置さえきちんと合わせれば、テープで貼り付けるだけなので5分程度で取り付けが完了します。
ここでは、ALLIGATEの取り付け方を参考にご紹介します。
ビス止めの場合は、既存のカギやドアレバーなどを一旦外して、スマートロックの部品を組み込みながら、組み立て直す作業が必要です。
必要な工具は、プラス・マイナスドライバーやはさみ・カッターのみですが、細かい作業や調節が必要なので、作業に抵抗がある方はテープの方が無難です。
ただし、落下のおそれが少ないのは圧倒的にこのタイプです。
おすすめスマートロック比較表を確認してみると、月額料金は比較的大差がない状態です。
一方、機能面では、顔認証などの高度な解錠方法は導入しているツールが少なく、アプリ・ICカード解錠が多いことが判ります。
次の章でご紹介する、bitlockやAkerunは、料金・機能面共にバランス良いということが表からもわかります。
bitlock PRO(ビットロックプロ)は最短1日で導入可能なスマートロックで、周辺機器と組み合わせることで、手持ちのスマホやNFCカード、Apple watchでのカギの開閉操作、顔認証での解錠・施錠もできます。
月額5,000円で利用できる「bitlock Starter kit」には、以下の4点がパッケージとして含まれています。
法人向けスマートロック
【オプション】顔認証
【オプション】自動ドア・電気錠解錠
※価格は、利用人数によって変動しますので、詳細は以下無料資料をご確認ください。
エネルギー
2人〜10人
スマートフォンで連携させて使えるのがメリット
手持ちのスマートフォンをかざすだけで簡単に入退室が可能となります。IDで誰がいつ入室したのかなど全て明確化されるのでセキュリティ面に関しても向上しました。これまで従業員が交代制で鍵当番を行なっていたのでそういった手間も省くことができました。
IT
31人〜50人
改善点がまだあるように感じます。
鍵の開け閉めも若干時間がかかるときや、バグで上手く開かない時があり、来客時対応などで戸惑うことが何件かありました。また、workhubでの予約画面のUXがあまり良くなく、改善点がまだあるように感じます。
画像出典元:「Akerun」公式HP
Akerun(アケルン)は、単純なスマートロック機能だけではなく、入退室管理システムとして、「いつ」「どこで」「だれが」出入りしたかの記録・管理ができるシステムです。
カギの発行・剥奪はクラウド上でリアルタイムに管理できるほか、社員ひとりひとりの解錠・施錠の履歴の閲覧も簡単にでき、勤怠管理システムとの連携も可能です。
・初期費用:0円
・工事費用:0円(Akerun Proの場合)
・月額費用:詳細はお問い合わせが必要です。
IT
101人〜250人
大規模な工事などいらないのでおススメ
非接触で入退室を行いたいという意見が社内全体で持ち上がり、社員証を活用して入室できることが決め手となって導入しました。 大規模な工事も不要で、ドアに取りつけるだけで早ければその日のうちに入退室管理を始められます。
郵送業
251人〜500人
休憩室や更衣室の入退室管理をしたい会社さんにはおすすめ
webで状況や履歴をみることが可能できます。アプリもあるので、カードがなくても鍵の施錠・解除ができる点も安心で便利だと感じました。
画像出典元:「RemoteLOCK」公式HP
手ぶらで解錠ができるWi-Fi型のスマートロックRemoteLOCKは、アプリ不要のテンキー式のため、持ち歩くものは一切不要。
入室管理、セキュリティと全てのドアをクラウドでアクセス管理でき、カギ対応の手間や時間を最小限にできます。
但しRemoteLOCKは、カギそのもので簡単に取り外せないことが特徴で、ドアに穴を開けて設置するような工事が必要です。
本体費用55,000円~/台、月額費用1,650円/台で導入可能です。
※別途工事費がかかります。
カギカンは、手軽にカギ管理を行いたいけど、「初期費用を抑えたい」「工事不要ですぐ使いたい」と考えている企業におすすめのスマートロックです。
日本国内の約80%以上のドアに対応しており、簡単にテープで貼り付けできるものから、より耐久性の優れた工事による取り付けのものまで様々な製品がラインナップ。
解施錠方法も多様なので、自社のニーズにあった商品が見つけられるでしょう。
カギカンの料金プランは、コンソール利用料+利用者課金+レンタル機器+オプションから構成されています。
カギカンコンソールのみ | カギカンBasicプラン | カギカンProプラン | |
月額料金(税込) | 4,950円~ | 6,490円~ | 8,030円~ |
カギカンコンソール | ◎ | ◎ | ◎ |
利用者課金 | 20人まで無料 | 20人まで無料 | 20人まで無料 |
Basic機器レンタル | × | ◎ | × |
Pro機器レンタル | × | × | ◎ |
詳しくは以下の資料をダウンロードしてご確認ください。
不動産
31人〜50人
外部者の出入りが多い会社におススメ
部署や職種などでグループを設定可能。アルバイトやインターンの入退社などで人の入れ替わりが多くても、グループ単位での管理ができるのが安心。外注などの出入りも管理できて助かる。
サービス/外食/レジャー
1001人以上
不具合が生じるのでおすすめできない
何度か不具合が起きて、入退館に支障が生じたことがある。サポート体制が不十分で、解決に時間がかかって会議や業務等に支障が出てしまった。不具合の理由が特定されないことが多いので、利用するのが不安。
ALLIGATEは、クラウド型入退室管理システムで、利用用途に合わせて豊富な機器を提供しているのが特徴です。
また、全国に120拠点以上のネットワークを持ち、緊急時にサービススタッフが駆けつけてくれるのもALLIGATEならではのサービスです。
画像出典元:「ALLIGATE」公式HP
ALLIGATEの料金プランは、製品ごとに2種類あります。
ALLIGATE Lock Pro | ALLIGATE Lock | |
初期費用(税込) | 55,000円 | 55,000円 |
月額料金(税込) | 18,150円/1扉~ | 13,200円/1扉~ |
利用人数による追加課金 | なし | なし |
1装置あたりの同時運用ID数 | 最大40,000件 | 最大12,000件 |
金融
51人〜100人
コストを抑えてセキュリティを強化したい会社におすすめ
大規模な工事をせずにセキュリティを強化できるので、おすすめできます。セキュリティ対策にかけられる費用も限られているという会社に向いていると思います。
画像出典元:「VP-II X」公式HP
「VP-II X」は、株式会社SYNCHROが提供する高精度の手の甲静脈認証技術を活用した入退室管理システムです。
最大50,000人のユーザーを登録可能で、認証精度は99.9999%を誇ります。
また、PC接続なしで最大64台まで、PC接続で理論上無制限の接続が可能です。
入退室管理に加え、勤怠管理や決済連携も対応しており、幅広いニーズに応えます。
システムは、共連れを防ぐアンチパスバック機能や、緊急時の通報機能も備えています。
「VP-II X」の料金プランの説明は公式HP上でありませんでした。
自社の環境にあわせてシステムを選択できるので、料金などの詳細については一度相談すると良いでしょう。
VP-II X 含むオフィス向けスマートロックの資料を一括DL
画像出典元:「キヅクモスマートロック」公式HP
「キヅクモスマートロック」は、物理的な鍵を使用せずに扉を開錠できる、中小規模オフィス施設向けのスマートロックサービスです。
暗証番号やICカード、アプリなど複数の方法で解錠できるほか、同シリーズのカメラサービスと連動すれば施解錠時の映像を録画・記録が可能になり、セキュリティ強化も実現できます。
キヅクモスマートロックの利用には、初期費用と月額料金がかかります。
初期費用の他には鍵取付の施工費用が必要なため、下記金額とは別に見積もりが必要です。
月額料金は希望のプランにより費用が変動するため、具体的にどのような料金がかかるのかを事前に確認しておくとよいでしょう。
初期費用 (デバイス費用+設置工事費) (税込) |
160,270円〜 |
月額費用 (税込) |
3,300円〜 |
画像出典元:「Cloud:3」公式HP
Cloud:3では、初期費用不要で、月額980円~(※WEB限定特別価格:台数100台まで)利用できるスマートロックを提供しています。
機種は、「bitlockシリーズ」と「Qrioシリーズ」から自社の運用方法に合わせて自由に選択可能。
通信方法の違いのみで、スマートロックの基本的な機能はどちらにも搭載しています。
月額料金が安いため、スモールスタートから店舗・会社全体のセキュリティ対策まで幅広く運用しやすいでしょう。
Cloud:3では、初期費用が不要で、Qrioシリーズとbitlockシリーズから機種の選択が可能です。
通信方法が異なっているため、自社の通信環境にあわせて選択すると良いでしょう。
Qrio(後付け) | bitlock(後付け) | |
初期費用 | 不要 | 不要 |
月額利用料 | 980円~ ※WEB限定特別価格 (台数100台まで) |
3,480円~ |
通信方法 | Wi-Fi | LTE |
スマホ解錠 | 〇 | 〇 |
ICカード解錠 | 〇 | 〇 |
テンキー解錠 | 〇 | 〇 |
手ぶら解錠 | 〇 | 〇 |
オートロック | 〇 | 〇 |
ログ取得 | 入室・退室 | 入室・退室 |
権限付与の曜日指定 | 〇 | 〇 |
(税抜表示)
画像出典元:「SESAME」公式HP
2018年に発売されたSESAMI miniの後継版として2021年に発売されたSESAMI 4は、本体価格を9,800円から税込5,478円にぐっと低コストに抑えた形に進化しました。
QRコードで合いカギをシェアできたり、カギの開閉履歴もアプリから閲覧可能で便利です。
本体価格 | Wi-Fi 遠隔操作デバイス価格 |
5,478 円 | 3,278 円 |
KEYVOXは、宿泊・時間貸しビジネスを行う企業向けの非対面ビジネスプラットフォームで、カギの解施錠だけでなく、部屋在庫管理、予約管理、チェックイン、決済など幅広く利用することができます。
カギは、オン・オフラインの10種類以上に対応しており、暗唱番号、ICカード、QRコード、アプリなどで解錠可能です。
KEYVOXの料金プランは、スマートロック利用料(アクセス管理システム基本料金+ロックあたりにかかる料金)+オプションになります。
スマートロック利用料 | |
アクセス管理システム基本料金 | ロックあたりにかかる料金 |
2,500円/月 | 2,500円/月 |
オプション | |||
オフィス運営パック | ホテル運営パック | 空間ビジネス最強パック | |
月額料金/アカウント | 3,000円~ | 5,000円~ | 7,000円~ |
より詳しい内容は公式HPにてご確認ください。
サービス
11人〜30人
入退室の履歴がすぐに確認出来て便利
スマートフォンで入退室管理ができるので、従業員のスマホと連携させることでかなり簡素化されました。入退室の履歴もWEB上ですぐに確認が可能なのでセキュリティ面に関しても問題ありません。
画像出典元:「PicoA」
PicoA(ピコア)は、カギの国内シェア60%以上と言われている美和ロック株式会社のスマートロックです。
機能は、比較的シンプルなICカードによる解施錠ですが、カスタマイズすることで様々な機能を取り付けることは可能です。
但し、解錠方法の種類が少ないので、機能追加できないかは問合せが必要になります。
詳細はお問合せが必要ですが、片面扉付カードリーダは117,000円、両面扉付カードリーダは162,000円本体代金がかかります。
スマートロックの解錠方法は、ツールごとに様々な設定がありますが、できるだけ選択肢が多いものを選ぶことをおすすめします。
特に、スマホやスマートウォッチでの解錠は便利ですが、万が一忘れてしまったり、電源が落ちてしまったとしてもカギの解錠が困らないように、その他の選択肢もあるものを選びましょう。
単純にオフィスのカギの開閉ができればよいのか、システムと連携させ入退室管理を行いたいかでも選ぶ製品が変わります。
特に、不特定多数の人が出入りする、管理する出入り口が複数ある企業は、しっかりとユーザーの入退室管理ができるものを選びましょう。
また、勤怠管理システムと連携できれば、人事担当者の業務負荷を削減することも可能です。
オフィス向けスマートロックの機能の1つに、遠隔からカギの解施錠を行える遠隔操作機能があります。
スマートロックの中には、遠隔操作機能がついていないものや遠隔操作を行うためには別売りの機器が必要なものがあります。
特に、管理部門がそのオフィスにない企業は、有事の際に遠隔から操作出来た方が良いので、できるだけこの機能があるものを選びましょう。
スマートロックを導入すれば、物理的なカギが不要となり、社員それぞれが保有するスマートフォンや社員証にカギとなる機能を付随させられます。
そのため、カギを作成するコストや盗難・紛失するリスクが減り、セキュリティ面でも安心です。
スマートロックの多くは、既にあるカギに単に特殊テープやビス止め後付けすることができます。
賃貸物件でも退去時に大々的な原状回復工事をする必要なく導入できるので便利です。
いつ誰がどこから入退室したかが記録できる入退室管理システム機能が付いているスマートロックなら、タイムカードの打刻をせずに社員の勤怠管理が行えます。
また、タイムカードよりもより正確に打刻ができるので、不正がしにくいというのもメリットです。
スマートロックは基本的に通信機器であるため、ハッキングなど情報漏洩の危険性、システム上のトラブルが起こる可能性は常にあります。
また、スマートロック本体やスマートフォンの電池切れにより、スマートロックが使用できなくなるケースもあります。
オフィス向けスマートロックを選ぶ時は、緊急時のサポート体制の確認と共に、手動でも開けられるよう実物のカギを保管しておくことが大切です。
通常のオフィスのカギを利用しているなら、合いカギを作成しても3,000円から10,000円程度で済みます。
オフィス向けスマートロックを導入すると、初期費用や平均5,000円~程度の月額費用、スマートロックレンタル代金など様々なコストが必要となります。
本当にスマートロックが必要なのかどうか、固定費が上がることを考えてよく検討しましょう。
工事不要でカギの管理が簡単になる、オフィス向けスマートロック。
より効率的にカギの管理を行いたい方は、ぜひ今回ご紹介したオフィス向けスマートロックの導入をおすすめします。
スマートロックを活用し、社員の使い勝手が良い環境を整えていきましょう。
画像出典元:O-dan