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ICカードなど物理的な鍵でも入退室管理やセキュリティを講じることはできますが、やはり紛失やなりすましなどのリスクは拭いきれません。
顔認証による入退室管理システムであれば、入退室にまつわるリスクや課題を解決することが可能です。
顔認証は、虹彩認証・静脈認証・指紋認証といった生体認証のなかでも使いやすいうえ、高度なセキュリティレベルを実現できます。
当記事では、おすすめ顔認証入退室管理システム9選の比較紹介と、システムにおける基礎知識や比較する際のポイントなどを詳しく紹介しています。
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このページの目次
顔認証の入退室管理システムとは、「目・鼻・口」など個人の顔情報を読み取り、ひとの出入りを管理するシステムです。
カメラに顔を向けるだけで本人確認ができるため、指紋や静脈など他の生体認証に比べて利便性に優れ、利用者の心理的負担も少ないとされています。
近年では認証精度も向上しており、マスクやメガネを着用したまま認証できたり、立ち止まらずに歩きながら認証できたりなど、より高度な認証が可能です。
簡便ながらも強固なセキュリティレベルが実現できることから、多くの企業で導入されています。
顔認証入退室管理システムに搭載されている機能はベンダーによっても異なりますが、以下の3つが主な機能として挙げられます。
それぞれ解説していきます。
既存のドア付近にカメラを取り付け、入退室管理を行う機能です。
顔認証入退室管理システムのなかでもっとも基本的な機能で、オフィスのエントランスをはじめ工場、フィットネスジムなど、さまざまな場所で活用されます。
顔認証を用いた入退室管理のほか、オフィス運用を効率化するさまざまな機能が搭載されています。
たとえば、検温などの健康チェックができたり、職場内の混雑状況や稼働率が遠隔で把握できたりと、社員の勤怠確認も同時に行えます。
受付業務を効率化する機能では、来客者の顔情報と来訪日時を事前に登録しておくだけで、来客時にスマートな応対を可能とします。
また、来客時に顔認証が完了したタイミングで担当者へ知らせる通知機能もあるので、来客を待たせることなくスムーズな対応が可能です。
(税込)※SECURE AI Office Baseについては公式HPに税についての記載なし
画像出典元:「Safie Entrance2」公式HP
Safie Entrance2は、ハンズフリーでスマートな解錠を実現する、クラウド型の顔認証入退室管理サービスです。
クラウドシステムであるため保守や運営がとても楽で、複数の拠点でもまとめて効率的に運用できます。
入退室履歴は1つの管理画面に顔写真付きで記録されるので、「誰が・いつ・どこで」入退室したのかが一目瞭然です。
扉もしくはユーザー単位での入退室制限が設定できるほか、入退室履歴をCSVにて出力し、勤怠管理システムに反映させることもできます。
クラウド型で懸念されている認証速度も、立ち止まらずに入退室が可能な速度を実現しているので、ストレスを感じることなくスムーズに使えるでしょう。
料金は、「初期費用+月額利用料金」となっており、別途工事費がかかります。
端末本体(買取プラン) | 初期費用(税込) |
FC-01 | 367,400円 |
FC-02 | 198,000円 |
FC-03 | 97,900円 |
プラン名 | 月額利用料(税込) |
~100顔 | 16,500円 |
~200顔 | 33,000円 |
~300顔 | 44,000円 |
~500顔 | 66,000円 |
~1,000顔 | 121,500円 |
1,001顔~ | 要問い合わせ |
画像出典元:「FreeiD」公式HP
FreeiDは、オフィスの施錠を顔認証に一元化し、スムーズな管理や入退室を実現する、顔認証IDプラットフォームサービスです。
社員証やIDカードなど物理的な鍵が不要なので、紛失や盗難、なりすましのリスクがなく、セキュリティ性の高い安心安全なオフィス運用が目指せます。
申請・連絡・受付・応対など、来客にまつわる受付作業を自動化することができるので、スムーズな来客対応が可能です。
来客者の顔情報を事前に登録しておくことで、顔認証で受付や入館ができるようになります。
また、顔認証による受付が完了すると、来客通知で担当者に知らせてくれるため、待たせることなく迅速な受付対応が可能です。
登録・削除・更新といった社員情報も、ひとつの管理画面で簡単に編集できるほか、執務エリア・セキュリティエリア・応接エリアなど、エリアごとの権限設定も一括で行えます。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「bitlock PRO」公式HP
bitlock PROは、株式会社ビットキーが提供する、国内累計販売台数No.1を誇る法人向けのスマートロックです。
スマートフォンやICカード、社員証、スマートウォッチなどで解錠するタイプで、顔認証はオプションとなっています。
大規模な工事を行うことなく、高いセキュリティレベルを実現した顔認証の生体認証入退室管理が可能です。
同シリーズ「bitlock GATE」を組み合わせることで、電気錠や自動ドアでも後付けできます。(取り付け工事が必要な場合があります)
bitlock PROは電気ではなくバッテリー駆動なので、万が一オフィスや店舗が停電になった場合でも問題なく解錠することが可能です。
法人向けスマートロック
初期費用 | 月額利用料 |
0円 | 5,000円(税込)~ |
※価格は、利用人数によって変動しますので、詳細はお問い合わせください。
エネルギー
2人~10人
スマートフォンで連携させて使えるのがメリット
手持ちのスマートフォンをかざすだけで簡単に入退室が可能となります。
IDで誰がいつ入室したのかなど全て明確化されるのでセキュリティ面に関しても向上しました。
これまで従業員が交代制で鍵当番を行なっていたのでそういった手間も省くことができました。
画像出典元:「Akerun」公式HP
Akerunは既存のドアに後付けするだけで、スムーズかつセキュリティレベルの高い入退室が実現する、クラウド型の入退室管理システムです。
Akerunには、既存の扉に貼り付ける「Akerun Pro」と、自動ドアなどの電気錠に直接つなぐ「Akerun コントローラー」の2タイプがあります。
ドアの解錠や施錠は基本的にはICカード・モバイルIC・スマホアプリが用いられますが、外部サービスとの連携で顔認証の導入も可能です。
顔認証では、「Akerun Pro」にNECのクラウド型顔認証サービス「NeoFace Cloudスマートロックサービス」を組み合わせることで実現します。
NECの高精度な顔認証技術を活用することで、機密性の高い執務室などの特定エリアに対する高度なセキュリティ対策が可能です。
両サービスともにクラウド型なので、顔の登録や顔認証と紐づいたデジタル鍵権限の発行・剥奪など、あらゆる操作がクラウド上で完結します。
既存のドアに後付けで設置できる手軽さと、世界No.1を誇る認証精度の顔認証技術で、利便性と安全性を兼ね備えた入退室管理が実現できるでしょう。
詳細については、お問い合わせが必要です。
コンサルティング
2人~10人
導入ハードルが低く、低コストで最低限のセキュリティーを確保できる
機械は郵送で届き、自分で設置できるレベルの簡単な仕組みだったので良かったです。
IDと電子カードの紐づけ、ユーザー管理画面のセッティングも至ってシンプルです。導入の障壁はありませんでした。
入退室状況を外からでも確認できて、今社内に誰がいるかを把握できる点も、管理しやすくなるので便利だと感じました。
非公開
2人~10人
電池充電方法が不便
メンテナンスとして電池交換を行う際の工具が華奢(きゃしゃ)で、あまり容易に交換できるものではなかったと感じました。
特定の取り付け設置金具に依存しないで電池交換できる方法があるなど、電池充電方法に工夫と簡便さがあれば、もっと使いやすく感じたと思います。
この使いにくさで毎月のラニングコストを考えると、ちょっと高いというのが率直な感想です。
画像出典元:「SECURE AI Office Base」公式HP
SECURE AI Office Baseは、従業員数10名から1,000人以上の大規模企業まで幅広く対応する、顔認証クラウド型入退室管理システムです。
高精度なAI顔認証で、暗い環境下やマスクを着用したままでも問題なく本人確認ができます。
認識速度もわずか0.2秒と驚きの早さを実現しているため、立ち止まらずにスムーズな入退室ができるでしょう。
事前登録された顔と一致しなければ入室することはできない仕組みとなっているので、なりすまし防止などセキュリティ面も安心です。
入室ごとの検温ができ、体温の異常を検知すると管理者にメールで通知するので、社員の健康状態を常に把握しておくことができます。
オフィス内の混雑状況をスマホで確認できるほか、社員がどこのオフィスにいるかなどの把握も簡単なので、職場のフリーアドレス化にも有効です。
プラン名 | 初期費用 | 月額利用料 |
顔認証入室管理/ライトプラン | 要問い合わせ | 10,000円/台~ |
コロナ対策/ライトプラン | 要問い合わせ | 12,000円/台~ |
顔認証入・退室/ベーシックプラン | 要問い合わせ | 20,000円/台~ |
コロナ対策入・退室/プレミアムプラン | 要問い合わせ | 22,000円/台~ |
※税表記なし
※デバイス費と取付工事費が初期費用となります。
画像出典元:「キヅクモスマートロック」公式HP
「キヅクモスマートロック」は、物理的な鍵を使用せずに扉を開錠できる、中小規模オフィス施設向けのスマートロックサービスです。
暗証番号やICカード、アプリなど複数の方法で解錠できるほか、同シリーズのカメラサービスと連動すれば施解錠時の映像を録画・記録が可能になり、セキュリティ強化も実現できます。
キヅクモスマートロックの利用には、初期費用と月額料金がかかります。
初期費用の他には鍵取付の施工費用が必要なため、下記金額とは別に見積もりが必要です。
月額料金は希望のプランにより費用が変動するため、具体的にどのような料金がかかるのかを事前に確認しておくとよいでしょう。
初期費用 (デバイス費用+設置工事費) (税込) |
160,270円〜 |
月額費用 (税込) |
3,300円〜 |
画像出典元:「AUTH thru KEY」公式HP
AUTH thru KEYは、同社サービス入退場管理システム「AUTH thru」に電気錠を連動させた、顔認証の入退場管理システムです。
顔が鍵となるため、両手がふさがっていてもスムーズに解錠することができ、非接触認証なので衛生面も安心して使えます。
専用機器は一切不要で、電気錠システムとタブレットがあれば簡単に導入することが可能。
電気錠システムを持っていない場合でも、手配の相談ができるのも嬉しいポイントです。
システムは複数拠点に対応しているほか、拠点や扉ごとの入退場制限がかけられるので、効率的な入退場管理を実現します。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「NeoFace KAOATO」公式HP
NeoFace KAOATOは、データベースに登録している本人画像と、カメラで捉えた顔画像を瞬時に自動照合する顔認証入退室管理システムです。
世界が認めた高精度な顔認証エンジンで、マスクやメガネを着用したまま認証が行えるほか、歩きながらの顔認証や複数人の同時認証ができます。
顔認証と同時にサーマルカメラで体の表面温度を測定し、異常を検知した場合は、ドアが開閉しないように設定することも可能。
顔写真をかざして通過しようとするなど、不正な動作をAIが検知して自動で開錠しないようにできるのも特徴です。
AIによる優れた行動検知機能により、不審者の不正侵入を未然に防止します。
NeoFace KAOATOをベースにカスタマイズを加えることができるので、自社の運用にフィットした状態で利用可能です。
導入後のサポートはもちろん、システム障害や操作などに対応する年間保守サービスも用意されているので、安心して利用できるでしょう。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「グローリー 顔認証ソリューション」公式HP
グローリー株式会社の顔認証ソリューションは、通貨識別の分野で培った画像識別技術を活用して開発された、高精度な顔認証システムです。
研究・開発・製造・販売・保守・品質保証にいたるすべての工程を自社一貫体制で行っており、国内トップクラスの顔認証精度を誇ります。
顔の検出から認証完了まで約1秒と認証速度が高速で、ウォークスルー認証も可能です。
また、認証時の環境や顔の状態に左右されることなく安定的な顔認証を実現。
逆光や暗所など厳しい環境下をはじめ、斜め向き・下向き・上向きなど、あらゆる角度からの認証にも対応できます。
マスクやサングラスを着用したままでも個人認証が可能です。
カメラ数やシステム構成などによってそれぞれ料金が異なるため、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「Face Key」公式HP
Face Keyは、防犯カメラや防犯システムの開発・製造・販売・コンサルティングを担う株式会社NSKが提供する、非接触 顔認証入退管理システムです。
ディープラーニングアルゴリズムを搭載した顔認証で、カメラとの距離1.5m以内で認証率99.5%と高い認証精度を誇ります。
マスクを着用したままでも、電話をかけながらでも認識できるほか、顔認証速度も約0.3秒と非常にスピーディなため、ウォークスルー認証も可能です。
顔認証以外にカード認証やパスワード認証も行えるため、複数の認証方法を組み合わせることで、より強固なセキュリティ認証が実現します。
入退室のログ管理で、誰が・いつ・どこに入退室したのか履歴を検索することができ、入退室履歴はエクセルデータとして出力することも可能です。
IPカメラやレコーダー、ドア用の電気錠、回転灯、ブザーなど、複数の装置と連動させることで、より効果的な入退室管理が行えます。
詳細については、お問い合わせが必要です。
顔認証入退室管理システムは多くのサービスが存在しており、ベンダーによって特長や機能も異なります。
ここでは、システムを選ぶ際に意識しておきたいポイントを4つ紹介していきますので、事前に確認してみてください。
それぞれ詳しく解説していきます。
顔認証は、物理的な鍵ではなく「顔」が鍵となるため、認証精度の高さはとても重要です。
顔認証精度に関しては、おもに以下の4つをチェックしておくと良いでしょう。
顔認証精度のチェックポイント
顔の認証精度が高ければ高いほど、スムーズかつ安全に運用し続けていくことができます。
いくら認証の精度が高くても、認証完了までのスピードが遅ければスムーズな入退室ができません。
認証速度についてはサービスによって差はありますが、速いタイプでは約0.2秒で認証が完了するというものもあります。
利用者が多く頻繁に入退室が行われる場所では、認証速度が遅いと行列ができてしまい、混乱を招くことになりかねません。
顔認証入退室管理システムを選ぶ際は、「認証精度」と「認証速度」をセットで確認するようにしましょう。
歩きながらでも認証できるウォークスルー対応のシステムだと、よりスムーズな入退室が実現できます。
外部サービスとの連携についても、システム選びのポイントです。
たとえば、勤怠管理・予約管理・労務管理・警備などのシステムと連携ができると、入退室管理以外でも利便性が増します。
とくに勤怠管理など、すでに導入している既存システムがあれば、それらとの連携ができるかどうかを確認しておきましょう。
顔認証は、タッチレスで入退室ができることから利便性が高く、セキュリティ面においても安心です。
しかしながら、システムで制御している以上、トラブルが発生する場合も考えられます。
とくにシステムダウンや停電、通信障害といった予期せぬトラブルが発生してしまうと、オフィスに入れないという事態になりかねません。
万が一、トラブルが発生した場合でも、別の方法で施錠や解錠ができるシステムや、24時間・365日体制で保守対応してもらえるサービスだと安心です。
顔認証入退室管理システムを導入することによって、多くのメリットが得られます。
なかでも大きなメリットとして挙げられるのは、以下の3つです。
それぞれ詳しく解説していきます。
社員証やICカードなどの物理キーとは違い、自分の「顔」だけでドアの鍵が開けられるので、たとえ荷物で両手がふさがっていても、スムーズな入退室が可能です。
また、セキュリティカードや暗証番号を忘れてしまったときの不便さや、紛失によるリスクからも解放されます。
さらに、カードキーなどの登録作業や鍵の管理など、管理者の負担も大きく軽減できるのも大きなメリットとなるでしょう。
顔認証入退室管理システムは、他の認証システムに比べてセキュリティレベルが高いという特長を持ちます。
顔の情報というのは、なりすましや偽造が極めて困難なうえ、物理鍵やカードキーなどとは違って、紛失・盗難リスクがないからです。
入退室時の情報も、顔画像ログとしてすべてシステム上に記録されるため、「誰が・いつ・どこに入退室か」などがひと目で把握できます。
また、1回の認証で2人以上の人物が入退室する「共連れ」を検知するシステムもあるので、より強固なセキュリティ構築が目指せるでしょう。
来訪者の顔情報と来訪日時を事前に登録しておくことで、来客時に顔認証でゲートを通過できるよう設定することが可能です。
入館申請や連絡などの受付業務を行うことなく、来客を顔パスで迎え入れることができるので、コア業務に集中することができるでしょう。
また顔認証完了後、事前に登録してある顔情報をもとに、来客通知を担当者へ送ることも可能なので、スムーズに対応することができます。
待たされることなくスムーズな受付対応は、顧客満足度の向上につながるといえるでしょう。
顔認証は、虹彩認証・静脈認証・指紋認証といった生体認証のなかでも使いやすく、高度なセキュリティレベルの実現が可能です。
また、カメラに顔を向けるだけでドアの解錠ができることからハンズフリーでの入退出が可能で、利用者の利便性の向上も期待できます。
顔認証入退室管理システムを導入することによって、利便性や安全性の向上など多くのメリットが得られるでしょう。
しかしながら、システムを導入すれば効果が得られるというわけでもありません。
重要なのは、顔認証を利用する環境や状況など、自社にとって相応しいシステムかどうかを見極めたうえで導入することです。
今回ご紹介したとおり、顔認証入退室管理システムにはさまざまなサービスがあり、特長や機能なども大きく異なります。
ぜひ自社にあった顔認証入退室管理システムを選定し、管理業務の効率化とセキュリティ強化を目指していきましょう。
画像出典元:O-dan