採用管理システム専門家 株式会社ミツカル代表取締役 井上 幸がおすすめする採用管理システム 9選

採用管理システム専門家 株式会社ミツカル代表取締役 井上 幸がおすすめする採用管理システム 9選

記事更新日: 2021/03/12

執筆: 吉田杏佑

バックオフィス系SaaS専門家 株式会社ミツカル 代表取締役

井上 幸

バックオフィス系の購買実績は累計額は2億円以上。社内利用ツール、採用関連費用、受託開発、制作物等への発注に数多く携わり、大手企業向けの中途採用コンサルタントとして様々な採用管理システムの比較検討・利用実績がある。
大手ERPベンダー、大手人材会社を2社経験し、営業・コンサルタント・新規事業開発など幅広い業務を経験。
2021年春に日本で利用されているクラウドサービス1000種類以上をカバーするクラウドサービス専門データベースConoris DBのベータ版登録を受付中

採用コンサルタントとしては、複数種類の採用管理システムの利用経験がある私が、採用管理システムを導入する際の選び方・おすすめのサービスについて紹介します。

採用管理システムの比較ポイント

まず、採用管理システムを選ぶ時の比較ポイントです。
採用管理システムを選ぶ際に見てほしいポイントは4つあります。

1. 自分が欲しい機能を持っているかどうか

1つ目は、自分が欲しい機能を持っているかどうかです。
この観点は特に既存の採用管理システムから新しいものに乗り換える場合に重要となります。

既存の採用管理システムから新しいものに乗り換える際、何かしら解決したい課題があると思います。そうした時に機能の差などで、自分たちが今持っている課題を解決できるかが変わってきます。そのサービスが、本当に課題解決できるのかはしっかりと考える必要があるでしょう。

また、この際見落としがちなのが、新規導入予定のシステムには既存のシステムで当然のように使っている機能がない、もしくは不十分な場合もあります。事前に製品デモンストレーションやトライアルなどで現在必要としている機能が満たされているかもしっかりと確認することをおすすめします。

2. よく利用するサービスとの連携が可能か

2つ目は、自分たちが連携したいサービスとAPI連携ができるかどうかです。

最近の採用管理システムでは、外部のサービス(特にコミュニケーションツールや求人媒体)と連携できるものも多く、データ等を連携することで業務を効率化することができます。

例えば、最近だとHRMOSとHERPがZoomとの連携を発表しましたが、面接は全てWebで行います、といった会社だとこの連携は非常に魅力的なものになるのではないかと考えます。

HERPでいえば、Slack連携の充実度で有名ですね。
コミュニケーションは基本全てSlackです、という会社だと当然Slack連携が強いサービスが良いですよね。

こういったSaaS連携の他にも、採用管理システムの場合は求人媒体との連携も重要になってきます。
一口に求人媒体との連携といっても、連携可否は媒体によって異なり、連携ができても項目に制限がある場合もあります。

応募者データが全て自動連携できると、日常業務を楽になることはもちろん、応募者への連絡漏れなどのケアレスミスを減らすことにも繋がります。そのため、会社として頻繁に利用している媒体がある場合には、その媒体との連携が優れているサービスを導入することも一つの手段です。

3. 実際に触ってみて、使いやすいか

3つ目は、自分が実際に業務をやってみて、使いやすいと感じるかどうかです。

一般的に使いやすいと言われているサービスでも、実際に触ってみたら感覚が合わないことや、逆に評判とは違って使いやすいと感じることが意外とよくあります。

そのため実際に画面を触ってみて、自分が使いやすいと感じられるサービスを導入することは大切です。
特に、日常業務の中でよく利用するサービスなら尚更です。

4. コスト

4つ目はやはりコストですね。

採用管理システムの料金体系は、大きく2つに分けることができます。

ひとつは完全に無料で利用できるものです。
採用管理システムの中では、完全に無料で利用できるものもあるので、それらを使って安く効率的に運用するのも良いと考えます。

もうひとつは月額5~10万円ほどの有料サービスです。
有料の採用管理システムは価格が近いものが多く、そのほとんどが月額5~10万円に収まります
5万円~10万円というと価格に幅があるように思えるかもしれませんが、月額が安いサービスはその分初期コストがかかって、初年度のコストはほとんど変わらないという場合もあります。

そのためコストについては、お金をかけて高性能かつ便利に使いたいのか、多少不便でも良いから完全無料で使いたいのか、という大きな捉え方で判断するのがおすすめです。

必要な機能は本当に解決したい課題から考える

1つ目の観点でおっしゃっていた「本当に解決したい課題」とは、例えばどんなものが挙げられますか?


解決したい課題は会社によって様々だと思いますが、大きく分けると工数削減と分析強化のふたつが挙げられます。

工数削減系でいうと例えば、各求人媒体から応募者データを移すのが大きな手間になります。
他にも、お断り連絡を一人ひとりに送る業務やチェックにかかる工数を削減したいなどの課題があります。
先日聞いた事例だと、スケジューラー連携の優れたシステムを導入したおかげで、面接の調整時に面接官の予定を個別で開いてスケジューリングするという手間がなくなり、工数削減できたという採用担当者の方がいらっしゃいました。

採用数が多い企業の場合、小さな手間の積み重ねが大きな工数となっていくので、とにかくクリック・入力を極力少なくできることが重要です。

分析強化でいうと、HRMOSなどは集計機能が充実しているため、期間における採用率の分析や、採用にかかっている期間などを見える化して、分析できる魅力があったりします。

分析強化を課題に持っているのは、比較的大規模で継続して採用活動を行っている会社が多いですね。

よく使う求人媒体との連携でデータ反映の工数を削減

2つ目の観点にあった「求人媒体との連携」について、デフォルトで連携していない媒体と紐付けようとすると、どのくらいの工数がかかるのでしょうか?


求人媒体の多くには、選考管理ツールなどが元々ついていたりするんです。
そのため、そのデータを採用管理システムに移すためにはCSVに出力して、採用管理システムにアップしなければならないので、大きく時間がかかるわけではないですが、地味に手間がかかります。

求人媒体の媒体の場合2週間~1か月程度の期間限定で求人を募集することも多いので、自動連係ができない場合、募集期間中は毎日CSV出力をし、採用管理システムにアップロードをする作業が必要となります。

また求人媒体はかなりの数あるので、これら全てと連携しているサービスは存在しません。
そのため、新卒採用中心でマイナビの利用が多いならならAOL、中途採用メインでビズリーチが多く利用しているならHRMOSといったように、自分たちがしっかりと連携したい媒体と強い連携を持っているサービスを導入すると、データの反映が楽ですね。

おすすめする採用管理システム9選

1.HRMOS採用

https://hrmos.co/ats/

HRMOS採用は中途採用に力を入れているサービスです。

私がHRMOSをおすすめするケースは、採用チャネルがビズリーチやキャリトレ中心の場合です。
HRMOSはビズリーチやキャリトレを運営する、株式会社ビズリーチの製品であるため、それらの採用チャネルと自動で連携してくれるのは大きな魅力です。

また最近だと、HRMOS採用と連携ができる人事管理システムのHRMOS COREの提供も開始しました。
これによりHRMOS採用で採用が決まれば、ボタンを一つ押すだけで自動的に採用時のデータをHRMOS COREに送ってくれるようになりました。

採用情報を人事管理にうつすという、意外と工数がかかっていた業務を効率化できるようになりました。
この機能は非常に便利なので、将来的に採用管理システムと人事システムを連携させたいという意向がある会社にもおすすめです。

他にもダイレクトリクルーティングが充実していたりと、様々な点でおすすめできるサービスですね。

 

2.HERP Hire

https://herp.cloud/

HERP Hireは弊社でも実際に利用している、中途採用に力を入れている、スタートアップを中心に幅広い会社で利用されているサービスです。

弊社では、HERP for SEEDsという去年の秋ごろリリースされた月間応募数が30名以下なら、全ての機能を無料で利用できるというサービスを使っています。

このサービスは、創業したてのスタートアップなら全員導入検討して良いと思えるほど、素晴らしいサービスです。

創業したてのスタートアップは採用数も少ないので、採用管理機能はそこまで使わなかったりしますよね。
しかしHERP Hireにはタレントプール機能があるため、将来的に一緒に働きたいと感じた人をタグ付けして、リスト化することができます。
転職しそうな人を、1年以上かけてフォローする際に役立てる、といったことができるようになります。

またHERP Hireは、ほとんど設定をせずに使い始めることができるのも良いですね。

HERP Hireは初回ログインをした瞬間から使うことができるくらい、全部の設定がプリフィックスされていて、忙しい人事さんなどがほとんど設定をせずに利用を開始できる、という魅力があります。
反対に言えば一般的な採用フローである前提で作られているサービスであるため、変則的な採用形態に合わせるのには向いていないように思います。

細かいところで言えば入力なども非常に使いやすかったり、Slack連携があるのも良いですね。
面接のアラームを出せたりするので、Slack中心でメッセージのやりとりをする会社にも良いと考えます。

 

3.JobSuite

https://jobsuite.jp/

JobSuiteは採用フローが複雑な企業におすすめのサービスです。

JobSuiteはとにかくカスタマイズ性に富んでいて、様々な設定をできます
例えば面接回数が5回以上あるような会社でも、カスタマイズさえすればその採用フローに合わせることができます。

また他のサービスにはないような、候補者リストを抜け漏れなく確認するためのステータス設定を柔軟にできます。
具体的には普通のサービスだと、1次面接終了の次には日付を入れなければ二次面接前のステータスに変えられなかったりします。
ところがJobSuiteなら、一次面接終了後に二次面接調整中のステータスに変えることができます

細かいところですが、これによって一次面接を通過しているのに次の面接調整していない、といった対応漏れの防止や、リアルタイムでの候補者進捗をわかりやすく可視化することができます。

他にも、項目順や項目の全てをオンオフに切り替えられるので、CSVの出力もかなり可用性高く作り込めます。
ただし分析機能については、全てCSVで出力できる反面、全て自分で設定する必要があるので、様々な分析を行おうとするとかなりの工数がかかってしまいます。

カスタマイズ性以外の部分でも、JobSuiteが素晴らしいのは名寄せ機能ですね。

名寄せ機能とは、今応募してくれたAさんは、去年も応募してくれたAさんと同一人物であると教えてくれる機能です。これを教えてくれることは、実は非常に大切なことなんです。

例えば再応募してくれたAさんが前回応募時にどのくらい選考が進んでいて、どういう評価をされたいたのかは今回選考を再度行う上で重要な情報です。自動で名寄せをしてくれることで、書類選考の際に簡単に過去経緯を確認できるのは、精度の高い選考を行うためにも重要です。

以上を踏まえると採用フローが複雑な会社におすすめのサービスです。

 

4.SONAR ATS

https://sonar-ats.jp/

SONARは新卒に強い採用管理システムです。

SONAR最大の強みは、採用のフロー管理ができる機能です。おそらくこれはSONARしかできない機能だと思います。

具体的には採用のフローを図で作れて、それを使って採用管理ができます。
多くのサービスでは一直線のフローしかできないですが、SONARを利用すれば採用フローを分岐させて、様々な採用の形に合わせることができます。
例えば、新卒だとインターン経由の採用やイベント経由の採用などがありますよね。こういった複雑な採用フローに対応させたフロー図で採用プロセスの設定を作ることができるのは魅力的です。

また採用のフローが変わったとしても、今までのフローを編集すれば新しい採用フローに合わせることもできます。

他にも、様々なサービスや媒体と連携できるのが非常に良いです。

 

5.i-web

https://www.humanage.co.jp/service/i-web/

i-webはリクルーター管理に優れた、新卒向けの採用管理システムです。

普通の採用管理システムは、そもそもリクルーター管理機能があまり充実していません。
i-webではリクルーターが何人と接触して、それがどうなっているかを管理できるので、リクルーターの仕事をしっかりと可視化することができます。

特に金融業界などで、専任リクルーターが採用にしっかりコミットをしている会社では、何人の学生と接触して採用につながったかなどのKPIまで管理できるのは良いですよね。

リクルーター採用を積極的に活用している企業にはおすすめのサービスです。

 

6.AOL(ACCESS ON LINE)

https://saponet.mynavi.jp/pickup/aol/

AOLは、基本的な新卒採用向けの機能をしっかり抑えたサービスです。

またマイナビが提供しているサービスであるため、新卒採用でマイナビ経由の応募が多い場合、データを自動連携してくれて、大幅に業務が効率化されます

カスタマイズ性もある程度充実しているので、やろうと思えば様々なことができます。
追加料金がかからないのも良いですね。

とはいえ1番の魅力はマイナビとの連携だと思いますので、媒体に合わせて導入することをおすすめします。

 

7.workable

https://www.workable.com/applicant-tracking

workableはギリシャ発のスタートアップが提供する、SMB向け採用管理システムです。

できることも結構多く、操作性も良いです。

また海外のサービスが中心にはなるものの、API連携も充実していて、月額100ドルから利用できるのもリーズナブルで良いですね。

ただし日本語対応しておらず、日本向けのサポートもないのが弱点です。
グローバル展開に力を入れているスタートアップにおすすめできるサービスですね。

8.ジョブカン採用管理

https://ats.jobcan.ne.jp/

ジョブカン採用管理は、コンパクトな機能をコストパフォーマンスよく使えるサービスです。

複雑な採用などには適していないため、他でジョブカンシリーズのサービスを導入していて、それらを一括管理したい企業にとっては、導入する価値があると考えます。

採用管理単体ではなく、ワークフローや給与などと一緒に導入することをおすすめします。

 

9.リクオプ

https://recop.jp/

リクオプはアルバイト採用向けサービスです。

アルバイト採用は応募量が膨大でフローも複雑のため、それに対応した採用ができるサービスになっています。
例えばアルバイトを採用するとき、応募は一律採用センターで管理して、その人の居住地からそれぞれの店舗に配分したり、面接は居住地近くで行い、実際に働くのは別の場所になるなどがよくあります。

また数も非常に多いので、必要になってくる項目も通常の採用管理システムとは全く異なります。

そういった採用を管理することを想定したシステムになっているため、大規模なアルバイト採用を行いたい企業におすすめできるサービスです。

 

まとめ:採用管理システムを導入するタイミングとは?

バックオフィス系SaaS専門家 株式会社ミツカル 代表取締役

井上 幸

採用管理システムを導入するのは、採用数が100名を超えるくらいのタイミングだというイメージを持っている方が時々いらっしゃいます。
しかし実はこれ、ひと昔前のイメージなんです。
 
最近だとTalentioさんやHERPさんが、募集人数が数十名以下の会社用の無料プランを開発したりしています。
他にもリクナビさんが非常にシンプルで、永年無料で利用できるリクナビHRTechスカウトの提供を開始しました。これによって、エージェント経由で年に2,3人しか採用しないという会社にもどんどん導入され、導入実績は1万社を突破しています。
 
元々、大規模採用の会社にのみ利用されていた採用管理システムは、無料で使いやすいサービスが登場したこともあり、採用数が少ない会社でも導入されるようになってきています。
 
そのため自社にあった採用システムがあり、積極的に採用活動も進めているならば、年間採用数が5名以下からでも導入しておくときちんとデータ管理ができて良いです。
 
月額5~10万円ほどする有料採用管理システムを導入するのは、中途・新卒の年間採用人数が30~50名ほどに達してからでも遅くないと思います。

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