メルマガの開封率は20%超えないとまずい?開封率UPのコツとおすすめシステム

メルマガの開封率は20%超えないとまずい?開封率UPのコツとおすすめシステム

記事更新日: 2024/09/10

執筆: 太田繙

メルマガに取り組む企業にとって、「開封率」は成果を出すために必ず意識しなければいけない指標です。

では、開封率が高いか低いかをどう判断すれば良いのでしょうか?また、開封率をあげるためにはどんなことをすれば良いのでしょうか

この記事では、メルマガの開封率の測定方法や基準はもちろん、タイトルの付け方や送るタイミングなど、開封率をあげるための実践的なコツを解説。

あわせて便利な配信システムも紹介します。

編集部

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メルマガの開封率はどのくらい?

まずはじめに、メルマガにおける開封率の測定方法と、平均的な数値がどれくらいなのかを知りましょう。

開封率とは?計算の仕方

メルマガの開封率とは「配信したメールがどれだけ開封されているか」を割合で表したもので、以下のような計算式で求められます。

(開封されたメールの数÷送信したメールの数)×100(%)


例えば、1,000通メールを送信して、そのうち200通が開封されたとしたら、開封率は20%です。

計測方法は大きく2種類ある

開封率を計測する方法は大きく分けて2種類あり、それぞれ方法が異なります。

1. Google Analyticsを利用する

Googleのアクセス解析サービス「Google Analytics」を利用します。

メール内に専用のパラメータを埋め込んだ画像を配置し、その読み込みの有無で開封率を測定するという仕組みです。

設定次第で開封率以外にもさまざまなデータを測定できる一方で、設定の難易度が少し高いこと、HTMLメールでしか利用できないことには注意しましょう。

2. メール配信システムの機能を利用する

メルマガ配信に使っているシステムに計測機能が備わっているのなら、それを利用するのも良い選択肢です。

複雑な設定が不要ですぐに計測でき、サービスによってはダッシュボードなどで分かりやすく分析できるケースもあります。

今のメルマガ配信環境に合わせて使いやすいほうを選ぶと良いでしょう。

業界別の開封率

メルマガの開封率は業界によってある程度異なるものの、おおむね20〜30%程度が平均です。

各業界の平均的な開封率は以下のようになっています。

業界 開封率
広告/マーケティング/メディアなど 21.94%
観光/エンターテイメント 26.86%
コンサルタント/HR/人材 25.92%
ファイナンス 23.16%
医療 25.92%
保険 21.38%
製造/物流/エンジニアリング 20.49%
不動産 25.23%
小売/消費サービス 27.29%
テクノロジー/通信 25.33%

出典:「BENCHMARK」調査レポート

まずは自社が属している業界の平均と比べて高いか低いかを確認しましょう。

開封率を上げる5つのコツ

開封率を測定できるようになったら、今度はそれを上げるにはどうしたら良いかを解説します。

特に以下のポイントを押さえると効果的です。

1. 送信者リストは毎日改善する

メールの内容にこだわる前に、まずは送る相手が適切かどうかを意識しましょう。

メルマガ配信は送信する相手をリスト化して運用しますが、このリストを頻繁にアップデートするのがポイントです。

特に新しく会員になった人はすぐにリストに反映する、長期間反応がなく見込みの薄い相手やエラーが出るアドレスは、リストから削除するなどしましょう。

2. 迷惑メールと判定されないように言葉を選ぶ

せっかく送ったメールが、自動で迷惑メールに振り分けられてしまうケースもありますが、これは必ず避けたいところです。

まずはサーバーのDNSやドメイン設定などを適切に行う、一度に大量送信しない、エラーが出る送信先は削除しておくなど環境面に注意します。

加えて、メール本文に過激な文言を使わない、詐欺やアダルト関連など違法性のある内容と勘違いされる文面を避けるなども意識しましょう。

3. 開封しやすい時間や曜日に送信する

開封されやすいタイミングでメールを送ることも重要です。

最適なタイミングは相手によって変わりますが、ビジネスモデル(ToB/ToC)とペルソナ(人物像)から判断すると見えてきます。

例えば、ToBの場合は相手が仕事中でビジネスメールを頻繁に確認する平日の9〜17時、ToCなら土日の21時などプライベートな時間に送るのが効果的。

会社勤めの男性、専業主婦、学生など相手のペルソナ(人物像)によっても変化します。

最適なタイミングを推測するところからはじめて、開封率の変化を確認しながら調整していきましょう。

4. 件名に数字やメリットを入れ興味を引く

メールが受信フォルダに表示されている段階では、相手は送信者、件名、冒頭の数十文字しか確認できません。

つまり、その内容をもとに開封するかどうかを決めるのです。

なかでもタイトルはもっとも重要な要素で、相手の興味をひくような文言にすることで開封率が大きく変わってきます

例えば、以下の例のように、具体的な効果を表す数字や人数限定のメリットなどを盛り込むと「開いてみようかな?」と感じてもらえるでしょう。

【NG例】「マーケティングセミナーのご案内」

【OK例】「【◯名限定】売上10%アップを実現するマーケティングセミナーのご案内」

 

5. 差出人名を明記する

件名とともに、差出人名も開封率に影響します。

まず基本として押さえたいのが、きちんと差出人名を表示する設定にすること。

アドレスのみが表示されるメールは不審に思って開封されないリスクがあります。

また、差出人名は企業名やショップ名だけでなく、個人名にすると良いでしょう。

スパム(迷惑メール)でなく、人が送っているということを意識させると開封してもらいやすくなります。

本文を読んでもらう3つのコツ

開封率を上げるだけでなく、メール本文を読んでもらうためのコツも押さえておきましょう。

1. ペルソナを細かく設定する

相手にメールを読んでもらうには、その人に刺さる内容を送る必要があります。

そのためには、送る相手のペルソナ(人物像)を、できるだけ具体的に、細かく想定しておきましょう。

年齢、性別、職業、生活スタイル、ニーズなどの情報を既存顧客へのヒアリングやアンケートから集めて、それをもとにペルソナを作り上げます。

そして、そのペルソナに刺さる文章やCTA(リンク)を本文に盛り込んだメールを送りましょう。

2. 300文字程度にまとめる

人に読んでもらうための文章は、できるだけ簡潔で分かりやすくするのが鉄則です。

特にメルマガは読み手の集中力が持続する時間が短いため、コンパクトな文章が求められます。

飽きずに読みやすく、かつ内容も十分盛り込める文章量として、300文字前後で書くと効果的です。

文章の書き方については、ファーストビュー(メールを開いた際に見える内容)に要点やCTA(リンク)を配置すると高いクリック率が見込めるでしょう。

3. 参加型コンテンツを取り入れる

読み手の興味をひき、本文を読んでもらうには、ユーザーに行動を起こしてもらうコンテンツを取り入れるのもひとつの手です。

アンケートや診断、クイズをメールに盛り込んで、解答や結果を確認するためにWebサイトに誘導するとグッとクリック率が高まります

コンテンツはペルソナや商材と関連するものにして、最終的な成約への動線を作ることも重要です。

これだけは設定したい3つの「KPI」

こうした取り組みと同時に、開封率を含めたいくつかのKPI(目標の達成度合いを図る指標)を設定して効果を測定しましょう。

数字をもとに検証、改善を行うことでより施策の精度が高まります。

1. 到達率

正常に届いたメールの数÷配信したメールの数


配信したメールのうち、エラーなどが出ずに相手に届いたメールの割合を表します。

相手に届かないとメールはいくら内容を工夫しても意味がないので、まずはこの数字をできる限り100%に近づけましょう。

具体的には、送信者リストを頻繁にアップデートしたり、なりすましや迷惑メールと判定されないようドメイン設定を行うことが有効です。

2. クリック率

メール内のリンクがクリックされた回数÷配信したメールの数


配信したメール数に対して、本文中のCTA(リンク)がクリックされた回数の割合を表します。

この数字が高ければ、メルマガの設計がある程度うまくできていると考えて良いでしょう。

クリック率は「開封率×開封した人のうちリンクをクリックした人の割合」でも計算できるので、改善の際にはどちらの数字に問題があるかを切り分けて考えるとより効果的です。

3. 成約率

購買数÷メール内のリンクがクリックされた回数


リンクをクリックした人のうち、商品やサービスを購入したり問い合わせを行った人の割合を表します。

メルマガはサイトへの動線であり、そこから最終的な購買につなげることが目的ですから、この指標はきわめて重要です。

メルマガ自体の工夫とあわせて、誘導先のサイトをメールの内容と合致させる、購買までに必要なアクションをできるだけ減らすなども数値改善につながります。

人気のメール配信システム7選

開封率の改善をはじめ、メルマガの効果を最大化するなら配信システムにこだわるのが近道。

特におすすめのシステムを6つ紹介します。

1. CRMやG Suiteなど連携ツールが豊富!『Zoho Campaigns』

 画像出典元:「Zoho Campaigns」公式HP

コスト重視の方におすすめなのが、Zoho Campaigns(ゾーホー・キャンペーン)です。

無料プランでも、最大2,000人の宛先に月6,000通までのメールを配信でき、ベーシックなテンプレートを利用したメール作成からメール配信先の管理、レポート機能、そして、カスタマイズ可能なメルマガ購読者登録フォームなどが利用できます。

無料トライアルでは14日間有料プランを試すことができ、その後は無料プランを使い続けることも可能。有料プランでは、動画の埋め込み、配信時刻の最適化、ステップメール等メールの自動配信など、メールの効果を高める機能を多数搭載。

各種サービスとの連携をスムーズに行えるため、メールの配信先リストを効率的に調整できます。さらに、顧客管理システム(CRM)と連携させることで、より本格的なメールマーケティングに取り組めます。

情報セキュリティ認証及びクラウドセキュリティ認証を取得しており、世界中で高い信頼を集めています。

詳しくは以下の公式ホームページからご確認ください。

 

 

2. 柔軟な料金体系が魅力「wiLL Mail」

画像出典元:「wiLL Mail」公式HP

ドラッグアンドドロップでマルチデバイスに対応したメールを簡単に作成できるのが特徴。

開封率、クリック率、成約率などのKPIもリアルタイムで分析してくれて、グラフやヒートマップで視覚的に確認できます。

送信するメールの数にあわせて、ひと月ごとに柔軟に変更できる料金プランも魅力的です。

wiLL Mail含む メール配信システム資料を一括DL

 

3. 業界トップクラスの配信速度「Cuenote FC」

画像出典元:「Cuenote FC」公式HP

業界でもトップクラスの配信性能を誇る配信システム。

高速で大量のメールを配信し、かつ到達率(エラーやスパム判定を受けずに相手に届く割合)も高いのが特徴です。

操作も簡単で、顧客データベースやECサイトとの連携もできるので、効率の良いメルマガ配信を行うなら有力な選択肢になるでしょう。

 

Cuenote FC含む メール配信システム資料を一括DL

 

4. 豊富なテンプレート「アララメッセージ」

画像出典元:「アララメッセージ」公式HP

高い配信性能に加えて、テンプレートから選ぶだけで簡単にメールが作成できる手軽さが特徴。

配信用途に合わせたAPIも豊富に用意されているので、配信作業の工数削減にもつながります。

配信するメールの数に応じた、シンプルな料金設定も分かりやすいです。

アララメッセージ含む メール配信システム資料をDL

 

5. 一歩踏み込んだメルマガ配信を「Synergy!LEAD」

画像出典元:「Synergy!LEAD」公式HP

Salesforceと連携してメルマガ配信を行えるMAツール。

Salesforceに蓄積された顧客の属性やセグメント、行動データに基づいて配信リストを作成してメール配信が行えます。

開封率やクリック率のほかに、クリック後のWebサイトでの行動も分析できる充実の計測機能です。

メール配信数が無制限なのも嬉しいポイント。

Synergy!LEAD含む メール配信システム資料を一括DL

 

6. 操作画面が使いやすい「blastmail」

画像出典元:「blastmail」公式HP

導入実績と使いやすさが売りの配信システム。

業界ナンバーワンのシェアを誇り、官公庁や大企業を含む18,000社以上に導入されています。

直感的で使いやすい操作画面、宛名の自動差し込みや計測機能など、メルマガ配信に必要十分な機能を厳選して備えており、簡単で手間のかからない運用が可能です。

blastmail含む メール配信システム資料を一括DL

 

7. メルマガの効果を上げるLP作成なら「簡単LP広告作成ツール」


画像出典元:「簡単LP広告作成ツール」公式HP

「簡単LP広告作成ツール」では、SMSやメルマガに使用するLP広告を自社で簡単5分で作成でき、SMS配信の効果を最大化できます。

メール配信システムではありませんが、メルマガ配信で思うようにコンバージョンに結び付いてないと感じている企業におすすめです。

配信ターゲットに合わせた高品質なLP広告ノーコードで手間や時間をかけずに作成できるのが魅力で、LP作成のノウハウがない会社でも安心して利用できます。

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まとめ

メルマガ配信の効果を最大化するためには、開封率をはじめとしたKPIの測定が欠かせません。

配信したメールがきちんと顧客に届いているか、目標とする行動に結びついているかを数値で確認することで、何が足りないかがはっきりと分かります。

それを理解したうえで、「顧客ペルソナの設定」「最適な送信タイミングの見極め」「タイトルや本文の工夫」などの施策で改善を行なっていくのです。

今配信しているメルマガの開封率やKPIを確認して、どこに改善の余地があるか考えてみましょう。

画像出典元:Pixabay、Unsplash

 

 

 

 

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