TOP > 起業 > 起業の準備 > PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)を選ぶメリット(個人・法人)|金利・手数料も解説
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)はヤフー関連のネット専業銀行です。
ネットバンキングを始めキャッシュレス決済にも対応しており、個人だけでなく法人でも活用できるサービスを取り揃えています。
今回はPayPay銀行のサービスの内容とその特徴、個人・法人にとってのメリット、金利や手数料、口座開設までのステップを解説します。
このページの目次
PayPay銀行とはどのような銀行なのでしょうか。
PayPay銀行は日本初のネット専業銀行として2000年9月に設立されました。
金融庁はネット専業銀行を「新たな形態の銀行」として位置づけ、国内では第二次世界大戦後初めて、PayPay銀行に普通銀行免許を認めました。
設立当初は三井住友銀行、富士通、日本生命、東京電力、三井物産、NTT東日本、NTTドコモが共同出資、現在はヤフー株式会社の連結子会社となっています。
ネット専業銀行とは、主にインターネットを利用して振込や残高照会などのサービスを提供する銀行です。
一般的な銀行とは異なり、支店や営業所など、直接行員が対応する店舗や窓口はありません。事務手続きや、電話応対のための行員はおりますが、対面で相談や手続きを行うわけではありません。
路面に支店を構えず、行員の数も集約して運営するため、設備投資や人件費、管理費負担が少なく、その分、預金金利を高めに設定したり、手数料を引き下げたりすることができます。
スマホやインターネットが浸透し、ネット上で全て完結するサービスが普及する中で、低い手数料と、時間や場所と問わない利便性の高さ、キャッシュレス決済などとの連携の良さなどから利用者を増やしています。
ネット専業銀行としては、PayPay銀行の他にも楽天銀行、住信SBI銀行、大和ネクスト銀行、GMOあおぞらネット銀行、auじぶん銀行、ソニー銀行、などがあります。
ネット系・証券会社系などさまざまな業種から参入しています。
PayPay銀行と、他のネット専業銀行との大きな違いは、ヤフーグループとの連携の部分です。
キャッシュレス決済サービスPayPayとの連携を始め、ヤフオクの決済、Tポイントとの交換、各種サービスの決済などYahoo!JAPANのサービス関連では、安い手数料で、素早く、ワンストップで支払いを行うことができます。
PayPay銀行のメリット・特徴をご紹介します。
PayPay銀行ではPayPay、Google Pay、LINE Pay、メルペイなどの、キャッシュレス決済に対応したサービスを提供しています。
口座から簡単に残高のチャージができます。
なかでもPayPayとの連携については強みがあります。
PayPayは、ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社が共同出資したキャッシュレス決済サービスで、近年導入する飲食店や小売店が急増しています。
PayPay銀行はヤフー株式会社と関係が深いため、とくにPayPayとは相互間の連携がスムーズに行える点がポイントです。PayPayマネーの出金手数料が無料となるのは、PayPay銀行のみです。
またPayPay銀行の口座にはVISAデビット付キャッシュカードが標準装備されています。
VISAマークのあるお店ならどこでも利用することができ、買い物などで使ったその場で口座から引き落としされるため、残高以上に使いすぎることがなく安心です。
発行手数料、年会費も0円、審査なしで15歳以上の方なら誰でも持つことができます。
PayPay銀行では以下のATMを24時間365日利用できます。
(一部メンテナンス時間を除く)
*①②毎週日曜21時~翌月曜7時を除く
提携ATM利用手数料
PayPay銀行では、毎月最初の1回は、提携ATM利用手数料が無料です(入金・出金それぞれ1回)。
毎月2回目以降でも、3万円以上の取引では手数料無料です。
3万円未満の場合手数料は、以下の通りです。
なお個人口座の場合、三井住友銀行の本人名義への振り込みは振込手数料無料で利用できます。
PayPay銀行では、他の銀行に先駆け、トークンを使用したワンタイムパスワードを採用しています。
ワンタイムパスワードでは、一度使用したパスワードはすぐに無効になるため、万が一他人に見られたとしても悪用されるリスクが少なく、今日では幅広い金融機関で利用されています。
ネット専業銀行の場合には、やはりセキュリティ面は不安を感じる方も多くおられるため、こうしたセキュリティ対策を行い、安心して利用できる環境を整備しています。
PayPay銀行では法人・個人事業主向けにも充実したサービスを提供しています。
1. VISAデビットで小口現金管理・立替金精算が省ける
2. Amazonビジネス利用で、法人価格で購入
3. 1法人につき20口座まで作成可能なため営業所や支店ごとに管理可能
PayPay銀行の法人口座では、審査なしでVISAデビットを作成することができます。
VISAデビットは預金残高の範囲内で、利用時点で代金が口座から引き落としされます。
小口現金を管理する手間が省け、また立替金精算を行う必要がないため、経費管理を効率化することができます。
また、PayPay銀行のVISAデビットカード情報を登録することで、Amazonビジネスをすぐに利用することができます。
「Amazonビジネス」を活用し、Amazonの商品の一部を法人価格で購入することも可能です。
VISAデビットの登録には決算書の提出や、登記簿謄本の提出も不要、年会費・発行手数料無料、VISAデビットの利用限度額は1日あたり500万円まで設定することができます。
PayPay銀行の法人口座は、1法人につき20口座まで作成することができるため、営業所や支店ごとに口座を作成し、経費管理や入金管理を行うことができます。
また個人事業主の方は、屋号ありの名義で口座を開設し、ビジネスアカウントのサービスを使用することができます。
飲食店・小売業などでPayPayを導入済み、または導入を検討されている方には、PayPay銀行の口座は非常に便利に利用できます。
PayPay売上金の受取口座をPayPay銀行に指定すると、入金手数料が永年無料になります。
また入金サイクルについても、受取口座をPayPay銀行に指定すると、決済金額に関わらず、翌日入金になります。
PayPay銀行以外の場合、2020年6月30日までは入金手数料無料ですが、2020年7月以降は、入金サイクルが月一回の場合は無料ですが、累計決済額が1万円以上で都度入金する場合は105円(税込)の手数料が発生し、入金日は最短で翌々営業日となります。
グループ会社の強みを活かして、新たな決済方法を有利に利用することができます。
PayPay銀行では、事業用資金のニーズに対応するビジネスローンがあります。
ビジネスローンの特徴としては下記が挙げられます。
法人だけでなく、個人事業主でも申し込み可能で、起業したばかりでも申し込みができます。
PayPay銀行の金利・取扱い商品をご紹介します。
PayPay銀行の預金金利は以下の通りです。(2020年5月1日現在)
定期預金金利については、メガバンクの預金金利と比較して、高めの設定となっています。
PayPay銀行の取扱商品は以下の通りです。
円預金 | 普通預金・定期預金・決済用預金 |
外貨預金 | ドル・ユーロなど9通貨を取扱い |
FX | レバレッジを効かせた外貨取引 |
投資信託 | 月々500円からの投信積立、NISAにも対応 |
VISAデビット | キャッシュレス決済が標準装備 |
ローン | ネットキャッシング・住宅ローン・目的別ローン |
スポーツくじ・宝くじ | BIG・toto・ロト・ナンバーズ |
公営競技 | 競馬・ボートレース・競輪・オートレースに対応 |
その他にも、Yahoo!JAPANでの利用、Tポイントの現金交換、Pay-easy(ペイジー)による税金・公共料金支払いなどさまざまなサービスがあります。
詳しくはPayPay銀行のホームページをご確認ください。
ビジネスアカウントの場合は
自社のホームページがあり、且つ設立から半年以上あれば会社実態と事業内容の確認資料は不要です。
口座開設に必要な氏名・住所などを申込フォームに入力します。
本人確認資料の内容と同じ内容で入力してください。
スマホでアップロードするか、郵便で本人確認資料を送付します。
スマホでアップロードする場合は、カードが届くまで5~7日間、郵便で送付する場合は、2週間程度かかる場合がありますので、急ぐ場合はスマホでのアップロードをお勧めします。
キャッシュカードとトークンが郵送されます。
トークンには、取引を行う際に必要なパスワードが記載されています。
PayPay銀行のHPからログインし、初期設定が完了すると取引を行うことができます。
PayPay銀行は日本初のネット専業銀行です。
ネット取引・キャッシュレス決済などの分野では、個人・法人とも幅広く対応ができるのが特徴です。
わざわざ店舗に足を運ぶ必要もなく、時間も手数料も節約できるPayPay銀行のサービスを、まだという方は是非一度試してみてください。
画像出典元:Burst