ERPとは?おすすめサービス3選と導入のメリットを紹介

ERPとは?おすすめサービス3選と導入のメリットを紹介

記事更新日: 2019/09/06

執筆: 編集部

ERP導入により会社の業務が効率化する、経営戦略が立てやすくなるなどのメリットは聞いていても、導入すべきかどうか悩んでおられる方はたくさんおられます。

この記事ではあらためてERPの意味、導入のメリット・デメリットを表や図を使ってわかりやすく解説します。

そもそもERPとは?

 

ERPとは”Enterprise Resources Planning”の頭文字3つを取り略したものです。直訳では「企業資源計画」です。

企業の資源は「ヒト・モノ・カネ」ですが、それらを適切に分配し有効活用するための計画という意味です。

そこから派生して、ERPは、人事・生産・財務・会計など企業経営に必要な情報を統合管理するシステムのことを意味する言葉になりました。

ERPが必要とされた理由

ERPが企業に導入されるまでは、企業内の各部門・各部署がそれぞれの情報を管理していました。

例えば、人事部は人事に関する情報、営業部は取引先に関する情報、生産部は生産に関する情報、購入部は材料の購入、財務部は財務情報といった具合です。

各部門や部署がそれぞれのルールや方法で情報を管理していたので、部門間での情報の共有が難しい、会社全体としての現在の経営状態を把握するのが難しい、それにより経営判断に時間がかかるなどの問題が生じてきました。

各部門・部署の情報を共有でき、会社の経営状態を俯瞰ですぐに眺められるシステムを作ればこうした問題を解決することができます。

そのために生まれたのが会社のさまざまな情報を統合管理するERPです。


 
 

ERPで管理できる業務

システムに含まれている内容に違いがありますが、一般的なERPのシステムで管理できる業務としては以下のようなものがあります。

生産管理
販売管理
品質管理
資産管理
在庫管理
債務・債権管理
人事管理
給与管理
勤怠管理
サービス管理
ワークフロー管理
プロジェクト管理

こうした業務に関するさまざまな情報を一元管理できるシステムがERPです。

ERPシステムを導入する場合、全てのシステムを導入することもできますし、カスタマイズして自社が必要とするものだけ利用するという方法もあります。

ERP導入の方法

 

ERPを会社に導入する方法は主に次の2つです。

1. オンプレミス型
2. クラウド型

 

1. オンプレミス型

自社でサーバーやネッワークシステムを構築してERPを導入し運用する方法がオンプレミス型です。

自社のニーズに合わせてカスタマイズすることができます。

設備投資やシステム構築、保守メンテナンスのために多額のコストが必要です。

2. クラウド型

ERPサービスを提供する会社のシステムを利用する方法がクラウド型です。

自社でサーバーやERPのシステムを構築する必要がありません。

すぐに導入できる、費用を抑えることができるというメリットがあります。

ベンチャー企業や中小企業でも導入できる!?

これまでのERPは大企業が業務効率化などのために、巨額の設備投資をしサーバーやシステムを構築しERPを導入するケースがほとんどでした。

しかし、クラウド型のERPサービスを提供する企業などが増えてきており、多額の設備費用や保守費用を必要とせずにERPを導入できるようになっています。

ですから、ベンチャー企業や中小企業でもERP導入は可能です。実際にクラウド型のERPを導入する、もしくはサービスの中から必要な部分だけを利用するといった中小企業も増えてきています。

ERP導入のメリット

 

ERPとは企業資産計画という意味であり、そこから派生して企業の各部門・部署が持つ情報を集めて統合管理するシステムを意味する言葉になりました。

企業はERPを導入することで次の4つのメリットを獲得できます。

1. 情報の共有
2. 業務の効率化
3. 経営状況の可視化
4. 経営判断の迅速化

それぞれのメリットをさらに詳しく解説します。

1. 情報の共有

ERP導入で企業内の各部門・部署は簡単に必要な情報を共有できるようになります。

決算を例に挙げて考えましょう。

これまでなら決算のために会計部門は、各部門・部署から数字を集めてきて、それを計算し直すという作業を行っていました。

この方法では、各部門で書式が違うのでややこしい、計算ミスが起こりいやすい、時間がかかるなどの問題が生じていました。

しかしERP導入により各部門の情報が統合管理され共有できるようになれば、決算するときに、各部門から数字を集める、計算するといった作業が不要になります。

これが情報を統合管理し共有できるメリットです。

2. 業務の効率化

企業内の情報を統合管理し共有できるなら、業務の効率化にもつながります。

あるメーカーの営業部がある商品の大量受注の契約を取り付けてきた場合を例に考えてみましょう。

営業部はERPシステムで、現在の在庫状況を把握できます。さらにその商品を生産する必要があるならば、生産部の情報を参考にできます。

商品の材料の在庫状況もチェックできます。

こうした情報をもとに、営業部は取引先と納期の調整をすぐに行うことができます。

生産部門や購入部門も商品の受注状況をすぐに把握できるので、材料の管理や発注をムダなく効率的に行うこができます。

受注状況と生産状況が把握できればそれに合わせて従業員のシフト調整なども効果的に行えます。

こうした点を考えるなら、ERP導入は確かに業務の効率化につながると言えます。

3. 経営状況の可視化

ERPを導入していない場合、会社の経営状況を把握するためには、会社内のさまざまな部門や部署から必要とする情報を集め、計算し、分析しなければなりません。

これでは経営状況を把握する作業はとても難しくなり時間がかかります。

しかし、ERPにはビジネス・インテリジェンスツール(BIツールと呼ばれる)という経営状況の分析機能が搭載されています。

この分析機能により、売上・在庫・営業・生産コスト・利益といった企業情報がリアルタイムで瞬時に把握できます。

現在の企業状況を俯瞰で眺めることができ経営状態を可視化できます。

4. 経営判断の迅速化

経営状況が可視化できるという事は、経営判断の迅速化につながります。

BIツールの正確な情報に基づいた判断を下すことができます。

ERPを導入していなければ、経営状況を把握するためには、時間をかけて情報を集め分析する必要があります。

分からない部分は憶測やカンを頼りに判断することになります。

しかしERP導入により、迅速かつ正確な情報に基づきより経営判断を下せるようになります。

ERP導入のデメリット

 

ERP導入によりさまざまなメリットを企業は獲得することができます。

しかし、導入を検討するにあたり抱える可能性のあるデメリットにも注意しておく必要があります。

ERP導入には以下の4つのデメリットがあります。

1. 製品やサービスの選択に迷う
2. オンプレミス型は導入費用や保守費用がかさむ
3. クラウド型はセキュリティ面が不安
4. 従業員教育が必要

 

1. 製品やサービスの選択に迷う

国内外の様々なメーカーがオンプレミス型のERPパッケージ、クラウド版のERPパッケージを提供しています。

数ある製品やサービスの中から、自分の会社の業務形態に合ったものを選ぶだけでも大変な作業です。

自社の業務形態、ERPシステムの操作性やコスト面などを考えながら、十分な時間をかけて製品やサービスを選択できます。

2. オンプレミス型は導入費用や保守費用がかさむ

オンプレミス型は、自社にサーバーやネットワークシステムを構築してERPを導入し運用します。ですから設備投資に費用がかさみます。

さらに定期的な保守メンテナンスとそのための費用も必要です。

しかし、オンプレミス型は会社の形態の変化などに合わせてカスタマイズできるというメリットがあります。

3. クラウド型はセキュリティ面が不安

クラウド型ERPサービスを利用した場合、セキュリティ面が不安という意見もあります。

クラウド型ERPサービスを提供している会社は、情報漏洩や不正アクセスを防ぐための機能を備えています。

安心できるセキュリティ対策を施しているサービス会社を選べるでしょう。

4. 従業員教育が必要

オンプレミス型・クラウド型どちらのERPシステムを導入したとしても、各部門・各部署の従業員が情報を迅速かつ正確に入力し、必要な時に情報を活用出来る状態にしておかなければ、ERPシステムは効果を発揮できません。

そのために、従業員を教育し、情報入力やデータ活用を徹底させる必要があります。

中小企業にもERPは必要!?

ERP導入のメリット・デメリットを比較すると、メリットの方が大きく、ERP導入に心が動かされるという方もおられることでしょう。

国も、中小企業の生産性の向上や業績拡大のためには、ERPのような業務効率化システムの導入が必要であることを認めています。

中小企業庁がまとめた2018年版「中小企業白書」の中には、以下の点がポイントとして挙げられていました。

”IT導入等を行う上でも、業務プロセスの見直しは生産性向上の大前提”

”業務領域や一企業の枠を超えて連携することでITの効果は飛躍的に高まる”

”生産性向上のためには前向きな投資が重要。引き続き投資を促進する必要”

”小規模事業者では、経営者に業務が集中。IT導入等による経営者の業務効率化が急務”

(引用:2018年版中小企業白書・小規模企業白書概要)

中小企業庁が報告しているように、中小の企業で生産性向上のためには、業務領域の枠を超えた連携、経営者の業務の効率化が必要です。

ERPはまさにこうした課題を解決し、企業の生産性向上のきっかけとなるシステムです。

中小企業には、導入コストや運用コストを抑えることができ、すぐに導入可能なクラウド型のERPがおすすめです。

クラウド型ERPサービスの中には、無料トライアル、利用人数や容量が制限されている無料プランを提供しているところがあります。そうしたサービスを利用して、操作性などを試してから導入を検討することもできます。

必ず抑えておきたい!おすすめのERP3選



1. ZAC(ザック)




画像出典元:「ZAC」公式HP

特徴

ZAC(ザック)は、導入実績500社以上、10万を超えるライセンス数(ライセンス=ユーザー)を誇っています。

ERPとしての販売・購買・在庫・勤怠など、社内の基幹的な情報を一元管理できることはもちろん、ガントチャートで経営状態を「見える化」することも可能。部門などが多く、社内の情報をまとめづらい企業に特におすすめです。

機能

・市販の財務会計システムと連携可能
・収支の見える化で赤字を防ぎ、利益を創出
・予定表やコンタクト管理(顧客情報管理)などグループ内で情報共有

料金プラン

  データセンター利用料 ソフトウェア保守料
価格 月額/50,000円 月額/ライセンス費用×1.5%

 

 

2. GRANDIT(グランディット)

画像出典元:「GRANDIT」公式HP

特徴

GRANDIT(グランディット)は、カスタマイズの自由さ・モジュール対応の柔軟さと操作性に優れたERPパッケージです。スマートデバイスにも対応しているので、リモートワークの推進を考えている方にもおすすめです。

機能

・スマートデバイス対応機能
・マルチカンパニー機能
・ワークフロー機能による電子承認

 

3. CAM MACS(キャムマックス)

画像出典元:「CAM MACS」公式HP

特徴

CAM MACS(キャムマックス)は一連の流れをクラウドで一括管理することができ、料金プランも細分化されているため、それぞれの会社にあったプランを選択することができます。また、スマレジなどの外部サービスとの連携により、売上や入力データの管理なども可能になります。

追加する機材やソフトウェアは必要無く、ビジネス拡大に対応した拡張性も魅力です。CAM MACSはネットショップからの売り上げから在庫管理・会計処理まで全て一括管理を行いたい企業におすすめのツールです。

機能

・売上や在庫などの情報を全てブラウザ上で一元管理
・クラウド管理で安全・安心
・ビジネスの拡大に合わせて柔軟に拡張

料金プラン

・For BtoCプラン 

  EC EC&店舗 EC+財務会計 EC&店舗+財務会計
初期費用 35,000円 40,000円 45,000円 50,000円
月額費用 35,000円 40,000円 45,000円 50,000円


・For BtoBプラン

  卸+財務会計
初期費用 35,000円 45,000円
月額費用 35,000円 45,000円

 

 

まとめ

 

ERPとは「企業資源計画」という言葉であり、そこから派生して人事・生産・財務・会計など企業経営に必要な情報を一元管理するシステムを意味するようになりました。

ERPを導入すれば、情報を共有できる、業務の効率化が図れる、経営状況の可視化や経営判断のスピード化が図れるというメリットを期待できます。

もちろん、ERPを導入したなら、効果的に運用されるよう、情報入力や共有に関して従業員を教育する必要があります。

しかし、企業の生産性の向上や業績拡大を考えるなら、ERP導入から得られるリターンは大きいと言えます。

この機会に積極的にERP導入を検討するのはいかがでしょうか。

画像出典元:pixabay、pexel

 

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