親戚や知人、または仕事上おつきあいのある人から開業するというお知らせがあった場合、どのようなお祝いをすればよいか迷いますよね。
会社から独立して個人で開業するということは、人生にとっては大きなチャレンジです。この大きな門出をお祝いするときに、うっかりマナーを間違えてしまうと大変失礼にあたってしまいます。
そこで今回は、開業祝い・開店祝いに最適な贈り物、また贈る際のマナーや相場などについて解説していきます。
これを読めば誰でも開業祝いの基本的なマナーを覚えることができるので、ぜひ相手に喜ばれるお祝いを贈ってあげましょう!
このページの目次
独立して開業・開店するのはとてもおめでたいことです。
開業祝いを贈るということは、相手に対してこれからの事業の発展を応援するという意味があります。
また、贈り主側からすると、今後も長く良好な関係を続けていくために相手側への関係強化を図る目的でもあるのです。
開業・開店祝いを贈るタイミングですが、開業のお知らせが来たらできるだけ早めに贈るのがベストです。
早ければ早い方がよいので、開業のお知らせが来た日からなるべく日が過たないうちに贈ります。
もしすぐに贈ることができない場合でも、開業日の1週間前くらいから前日までには届くように手配しましょう。
もし、うっかり開業日が過ぎてしまった場合、開業から1か月以内であれば直接お祝い金やお祝いの品を持参するか、もしくはお祝いのメッセージを添えて一緒に送付するとよいでしょう。
開業日からあまりにも日にちが経ってしまった場合は、開業祝いとして贈るのではなく、熨斗(のし)の表書きを「祈 御発展」として贈ります。
もしくは、1周年の記念日のタイミングに改めて贈り物をする場合もあります。
お祝いの品がお花や植物の場合は例外で、贈るタイミングがとても重要になってきます。花は生き物ですから、あまり早く届いてしまうと肝心の開業当日に枯れてしまっていたなんていうことになりかねません。
基本的には、開業日の約1週間前から当日の午前中には届くように手配することが良しとされています。
また、贈り先で受け取りなどの体制を整えなければならないため、あらかじめ送り先の希望日時などを伺っておくか、事前連絡をしておくとトラブルが起こらないでしょう。
開業・開店祝いの相場は、贈る相手先との関係にもよります。
ビジネス関係:10,000円〜50,000円
家族や親類:10,000円〜50,000円
知人や友人: 5,000円〜10,000円
ビジネス関係となると、プライベートな関係よりは贈るものに対して注意が必要です。
取引先としての重要度はもちろん、つきあいの長さや深さなども考慮して、失礼に当たらないよう贈り物選びは慎重に行いましょう。
相手先との関係上、お祝いとして低めの金額を考えているのであれば、胡蝶蘭など金額で差が出てしまうようなものは避けた方がいいでしょう。
また、重要な取引先の場合、50,000円以上のお祝いを贈ることもありますが、お祝いの金額があまり高額すぎても相手先に気を遣わせてしまうので、お互いの関係に見合った金額のお祝いを贈ると良いです。
お祝い品の代表格と言えばやはり「胡蝶蘭の鉢植え」です。
胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」という花言葉を持ち、さらに鉢植えには「根付く」という意味がありますので、特に縁起が良いお祝い品として選ばれています。
花粉や香りも少ないため、飲食店へのお祝いなどに利用されることが多いです。
参考までに、発送までやってくれる胡蝶蘭サイト「オーキッドファン」のリンクを以下にはっておきます。1万円~5万円の予算感で購入でき、翌日お届けにも対応しています。
開業・開店祝いは気づけば直前になってしまっていることも多いので、発送が早いサイトを重宝します。
正直なところ、どのサイトも大差はないので胡蝶蘭を買うのであれば「オーキッドファン」の利用がおすすめです。
「開業祝いに困ってどんな品を選んだらよいかわからない…」と悩んでいる方は、胡蝶蘭を選んでおけばまず間違いないです。
あまり知られてはいませんが祝い竹炭とは、古くから縁起物とされている日本の竹炭を使用し、華やかなお花をアレンジしたお祝い品です。
胡蝶蘭などの生花ですと、贈られた側で水やりなどの手間がかかる上、花自体もいつかは枯れてしまい、そのあとの処分にも手がかかってしまいます。
一方、祝い竹炭は水やり不要で、そのまま長期間にわたってインテリアとして楽しむことができますことが特徴です。
またこれは胡蝶蘭にも共通することですが、自社の名札をつけて飾ってもらうことになるため、自社の宣伝につながるというのが大きなメリットです。
開店直後の飲食店などで、なんとなく胡蝶蘭の名札にある会社名を読んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。
胡蝶蘭はお祝い品の定番であるがゆえに、他の企業からの贈り物の中に埋もれてしまいがちですが、その点祝い竹炭はプレゼントとして他社との差別化が図れ、大きなインパクトを与えることができます。
「周りとは被らず、相手に喜んでもらえる品を送りたい!」と考えている方にはおすすめです。
日本には「祝い酒」という風習があります。開業・開店祝いにお酒を贈るのも喜ばれます。
さらに、昔から開業祝いには半升樽を贈ることが良いとされています。
これは「半升」と「繁盛」とをかけていて、「商売繁盛」という意味になるため縁起が良いとされているからです。
また、ここ最近開業祝いとして人気が出ているのが「名入れのお酒」です。ワインやシャンパン、一升瓶などのラベルに会社名や開業日を印刷してくれるサービスで、他社から届く贈り物と被ることも少ないです。
このように記念になるものは相手先にも喜んでもらえることができ、記憶に残るおしゃれなお祝い品と言えます。
開業のお祝い品として、電化製品や置物などに相手先の会社名などの名入れをしたものは、記念になるのでとても喜ばれます。
その際、贈り先のオフィスにふさわしいデザインのものを選ぶようにしましょう。掛け時計や、置き時計など、必要かつあっても迷惑になりずらいものを選ぶことが大事です。
反対に、開業のお祝いの品としてふさわしくないものや贈ってはいけないものには、「火事を連想させる物」や「競合他社の商品」などがあります。
火事はお店や事務所などにとって非常に縁起の悪いものです。灰皿やライター、キャンドルなどのような火につながる贈り物や、赤字や火事をイメージさせる深紅の花などは避けたほうが良いでしょう。
意外と気をつけないといけないのが、送り先と同業の他社の商品をうっかり選んでしまわないようにすることです。
良かれと思ってしたことが、相手にとって不快に取られてしまう可能性もあるので、品物を選ぶ際には細心の注意を払うことをお忘れなく。
開業祝いには、お祝いにあわせて応援や激励の気持ちもあると思います。その気持ちを伝えるためにも、品物にあわせてメッセージを添えると喜ばれます。
ただし、メッセージを贈る際には「忌み言葉」と言われてお祝いの手紙で使わないほうが良いとされるNGワードがあります。
一覧を掲載しておきますので、メッセージを書く際にはこれらの言葉を避けるように心がけましょう。
「敗れる」「失う」「落ちる」「閉じる」「哀れ」「枯れる」「寂れる」「衰える」
「さびれる」「錆びる」「閉じる」「火」「焼ける」「燃える」「倒れる」「飛ぶ」
「こわれる」「傾く」「流れる」「つぶれる」「負け」「詰まる」「煙」「赤」「灰」
これはとても大事なことです。住所が間違っていて予定日に届かなかったり、お祝いのメッセージや立て札にうっかり間違った会社名を書いてしまい、それを相手先の関係者に見られたりしたらせっかくのお祝いが台無しですよね。
業者に依頼する場合でも、送り先の住所をきちんと確認してくれぐれも間違いのないようにしましょう。
開業祝い・開店祝いに最適な贈り物、また贈る際のマナーや相場などについて解説してきました。
開業祝いというと、当たり前のように「胡蝶蘭の鉢植え」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、意外にもいくつもの選択肢があります。
結論としてはやはり胡蝶蘭・祝い竹炭がおすすめです。
わざわざ贈り物をするのですから、自社の名札がついたものを贈ることで、自社の宣伝広告につなげましょう。贈り物の費用も、宣伝広告費だと思って使ったほうが圧倒的に有意義です。
特に祝い竹炭はあまり一般的ではないため目新しく多くの人の目をひくことができるため、普通に胡蝶蘭するより広告効果が高いといえます。
祝い竹炭を提供をしているのは今のところTAKESUMI社だけで、種類も多くないため選ぶのも簡単です。
画像出典元:O-dan