Threadsとは?Twitterの代替アプリの使い方~できること、注意点を解説

Threadsとは?Twitterの代替アプリの使い方~できること、注意点を解説

記事更新日: 2023/07/26

執筆: 免色渉


ThreadsとTwitterの機能一覧比較表
制作:起業LOG編集部

FacebookやInstagramなどを運営し、SNSの覇者となったMeta(旧Facebook)社が2023年7月6日にリリースしたテキスト投稿アプリ『Threads』(読み方=スレッズ)。

 

今回の記事では、主に以下の内容について解説します。

Threadsの基本的な使い方

・Twitterと比較

なぜ今Threadsがリリースされたのか?

・Threadsに商機はあるのか?

2022年11月30日にリリースされたChatGPTはわずか5日で100万人ユーザーを獲得し、それまでの全アプリが持つ記録を圧倒的なペースで上回るユーザー獲得ペースを維持し、2ヶ月で1億人に達しました。

しかし、今回リリースされた『Threads』はたった3時間で3000万人、5日間で1億人のユーザーを獲得し、その圧倒的スピードから日本でもかなり話題になっているようです。


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Threadsとは?

Threadsとは、Meta社が新たに公開したTwitter型のテキスト共有SNSのことです。

英語の「Threads」における原義は糸や筋のようなモノです。これをテキスト共有アプリである「Threads」に結びつけると、1つの話題からどんどん糸のように反応が連鎖して、活発な議論の場となることを目指していることが伺えます。

元々テキスト投稿型SNSといったらのサービスだったTwitterが、急遽新CEOのイーロン・マスクの進言によって非認証ユーザーは300件/日、認証ユーザーは6000件/日の閲覧制限が課され、ユーザーからの不信感が募ったタイミングで突然リリースされました。

その背景もあって、機能やUIはTwitterと酷似しているため、「Twitterキラー」と認識されていますが、所々Twitterとは異なる点もあり、一概にTwitterよりも良いとは言えないため後の章で詳しく解説していきます。

Threadsの基本事項

実際、Meta社はThreadsを「クリエイターでも、気軽に投稿したい人でも、リアルタイムの近況や他の利用者との会話を楽しめる新しい場を提供します。今後、オープンで相互運用可能なソーシャルネットワークがインターネットの未来を形作ると考えており、Threadsもそのような互換性を持つようになる予定です」とし、他ユーザーとの『会話』に1つの重点を置いていることが伺えます。

Threadsにできること、できないこと

SNS時代を切り開いてきたFacebookを始め、現在には様々なSNSがあります。この章ではその中から主要なSNSとThreadsを比較し、できること、できないことを網羅的に比較していきます。

Threadsにできること

最大500文字のテキスト投稿

Threadsでの一般的な投稿における文字数制限は500字です。Facebookは6000字、Instagramが2200字、Twitterが無料版で140文字なので、多すぎず少なすぎずという印象です。しかし、画像や動画をより多く添付できる分、他のSNSよりも1つの投稿の情報量は増やすことができそうです。

デフォルトで長文投稿が可能なThreads

最大10枚の画像を投稿できる

Threadsでは一度の投稿に最大10枚の画像を添付することができます。Instagramの派生アプリであることを考えると、Instagramも一度の投稿画像は10枚が上限ですので妥当だといえそうです。しかし、Twitterが4枚、Facebookが通常投稿では9枚なのでそれらよりは多い仕様となっているようです。


10枚の画像投稿が可能で、表示方式が横スライド式なのもInstagramとの共通点

最長5分間の動画を投稿できる

ここは現在、機能面では最もThreadsにアドバンテージがある部分といえるでしょう。Twitterでは無料版で2分20秒(有料版は60分)まで、Instagramでは60秒までの動画しか投稿することができません。その反面Threadsではデフォルトで5分の動画を投稿できるので、Instagram、Twitter以上、YouTube未満といったポジションです。

Threadsではデフォルトで5分までの動画投稿が可能

いいね&コメント

SNSの鉄板機能とも言えるいいね&コメントはThreadsでも使えます。また、Instagramと同様に「いいね数非表示」といった機能もあるのでSNSに依存してしまいがちな人への配慮もされているといえます。

@メンション

Threadsでも、Twitterなどの各種SNSのように相手ユーザーをメンションした上で投稿やコメントすることができます。

リポスト(リツイート)

Twitterでは「リツイート」や「引リツ(引用リツイート)」と呼ばれている機能もThreadsでは利用可能です。

ユーザー検索

Threadsでは、現在Threadsユーザーをユーザーネームを利用して検索することができます。部分検索にも対応しているため、正確なユーザーネームがわからなくても検索できます。しかし、現時点では投稿そのものやハッシュタグでの検索ができないことには注意が必要です。

Twitter、Instagram、Facebookなど各種SNSとの相互シェア

Threadsではシェア機能も充実しており、各種SNSとの互換性もバッチリです。特にInstagramの派生アプリということもあってInstagramとの投稿シェアはかなりしやすく、ストーリー&フィード投稿をThreadsでシェアすることもできますし、Threads投稿をInstagramでシェアすることもできます。

 

Threadsにはできないこと

#ハッシュタグ

もはやSNSの代名詞とも言えるほど普及しているハッシュタグは、なんとThreadsでは現在使うことができません。

そのため、当然ですがハッシュタグを用いた検索を使うこともできません。そのため、ハッシュタグ機能を頻繁に使う人にとっては非常に満足度は低いかもしれません。

ダイレクトメッセージ(DM) 

SNSの代表的な機能であるダイレクトメッセージもThreadsではまだ使うことができません。最近の若い世代はLINEやメールを交換せずにInstagramのDMで連絡を取り合うのが常識となっているにも関わらずDMを使えないのは痛い人には痛いかもしれませんね。

ただし、Meta社もTwitterの隙をついて急いでリリースした感が否めないので今後機能が追加される可能性は大きいです。

実際、Metaの創業者であるマーク・ザッカーバーグは「Done is better than Perfect」(完璧に仕上げるよりまずは終わらせろ)という名言を残しており、現在もMeta社内で重視されているやり方です。これから「Perfect」になることを期待しましょう。

フォロー中のみ表示のタイムライン

Threadsと同じテキスト共有SNSのTwitterでは、下記画像のように「フォロー中」というボタンをタップすると自分がフォローしているアカウントの投稿のみを表示させることができます。

基本的にSNSでは、ユーザーにより多くの投稿を見せるため、「おすすめ」投稿が自動的に表示されます。これは基本的に人気のあるパフォーマンスの高い投稿であるため、ユーザーにとっても良い投稿であることが多いのですが、時には煩わしいと感じる人もいるはず。

そういった時に、自分がフォローしているアカウントのみの表示切り替えられないことがストレスに感じる人もいるかも知れません。

下記画像のように、プロフィール画像の右下に「+」ボタンがついているものは「おすすめ」アカウントで否応なしにタイムラインに表示されます。

ThreadsのタイムラインとTwitterの『フォロー中』のみ表示のそれ

投稿&#ハッシュタグの検索

Threadsでは前述した通りハッシュタグを利用することができません。また、ハッシュタグを使わない通常の検索でも、個別の投稿を検索することはできず、ユーザーネームからユーザーを検索することしかできない状態です。

これはテキスト共有SNSではかなり重要な機能となるので今後のアップデートが期待されます。

 

トレンド

Twitterには下記画像のように、「よくつぶやかれているキーワード」をトレンドとして一覧表示できる機能があります。

自分に関連したものがトレンド入りすると嬉しかったり、今世間でなにが話題なのかキャッチしたりと地味ながらも重要な一旦をになってきた機能ですので今後に期待です。

Twitterのトレンド機能

ブラウザでの利用

Twitterなどの各種SNSはブラウザ上でもログインさえすれば利用することができますが、Threadsは現在 iOSとAndroidのアプリでしか利用することができません。

 

ThreadsにはTwitterの代替ツールになりえない?

公開後早速ユーザー数が一億人を突破したThreadsでしたが、その後時間が経つに連れユーザー数は激減し、平均滞在時間も19分→4分へと激減しています。

公開を急いだあまりTwitterにはある主要機能が実装できていないためか、ユーザー離れが加速しています。

以下の表にもある通り、最初は爆発的な勢いでユーザーを獲得したものの、すぐさま下振れしそのまま急降下しているのがわかります。

Twitterの人口あたりのユーザー数が最も多い日本でも、同様の傾向が見られており、SNSを普及させることへの難しさがよくわかります。

SNSの普及には単に便利な機能をつければ良いというものではなく、そのSNS独特の世界観や文化が成り立っていることが求められます。

特に、Twitterの普及率世界No.1を誇る我々日本人は、SNSが普及する以前、『2ちゃんねる』や『ミクシィ』といった独特のテキスト共有コミュニティを持っていました。

だからこそ、Twitterとの親和性が高く、結果として最もTwitterが普及したといえるでしょう。

しかし、世界の国ほとんどは『Instagram』や『Facebook』によってSNSが普及したといっても過言ではありません。

そういったインスタやFacebookベースのSNS観をもっている国でテキスト共有型SNSを普及させるのは、見た目以上に難しいようです。

TwitterとThreadsの利用状況推移

出典:https://www.similarweb.com/blog/insights/social-media-news/threads-week/

Threadsに商機はあるのか?商用利用の実例

新たに登場したSNSであるThreadsには、休眠状態のユーザーが存在しないという利点があります

多くの企業が既にその活用を開始しており、Instagramのアカウントさえ持っていればすぐに利用開始できます。したがって、Instagramを使っている企業は、Threadsの使用を検討すると良いでしょう。

しかしながら、注意が必要な点として、Threadsアカウントを完全に削除するには、関連付けたInstagramアカウントを削除する必要があります。これは、企業アカウントの運用方針により、慎重に考慮が必要な要素と言えます。アカウント削除の詳細は後ほど説明します。

現在利用可能な機能を見ていくと、基本的にTwitterの使用方法と同様であることが分かります。

オウンドメディアへのリダイレクト: リンク投稿では、OGPが表示されるため、メディアアカウントの活用が既に始まっています。

カルーセル投稿に複数の画像を使用: 正方形の画像を使用すると、横にスクロールして画像が連なっているように見えます。

ユーザーとのコミュニケーションを促進する投稿:「コメントしてみてください」や「これが気に入ったらいいね」といった投稿はTwitterなどでも高いエンゲージメントを生むことが証明されています。

Instagramへの誘導: Threads上で新しいユーザーに見つけてもらい、Instagramで商品詳細やサービスの詳細を見せることができます。Instagramをメディアライブラリやアルバムのように活用します。

他のメディアへのキャンペーン投稿: リンク投稿を活用して、Twitterやウェブサイトへのリダイレクトを促します。

 

偽アカウントの防止: 一部の企業アカウントでは、将来的ななりすましや偽アカウントの発生を防ぐためにアカウントを取得しています。

Threadsの始め方

ThreadsはInstagramのアカウントさえあればだれでもすぐに始めることができます。

以下に始め方を解説していきます。

Instagramアカウントがない場合は開設する

Threadsは一つの独立したアプリではあるものの、InstagramのアカウントがないとThreadsのアカウントも開設することができません。

なのでもしInstagramのアカウントを持っていない場合は先に開設しておきましょう。

App Store、Google Playから簡単にアプリを入手することができます。

InstagramのアカウントからThreadsのロゴをタップ

Instagramの自分のプロフィール右上にあるハンバーガーボタンから『Threads』を選択することができます。

 

Threadsでプロフィールを入力

Threadsには基本的にInstagramのプロフィールが引き継がれるので特に追記することがなければ入力することはありません。

しかし、Instagramは設定がデフォルトで公開アカウントになっているので、知らない人に自分のアカウントを見られたくない場合は設定から非公開プロフィールに変更する必要があります。

アカウントの削除もInstagramと連携しているので要注意!

Threadsをはじめてみたものの、意外と使い道が見つからずに使わなくなってしまったという方もいるかもしれません。

しかし、だからといってアカウントの削除には慎重になる必要があります。

Threadsのアカウントは基本的にあらゆる側面でInstagramのアカウントと連動しています。そのため、Threadsで『アカウントを削除』するとInstagramのアカウントも削除されてしまうのです。

なので、Threadsを使わなくなった場合、『アカウント削除』はせずに『アカウントの利用解除』という設定をする必要があります。

Threadsのアカウント利用を解除する方法

・まずはThreadsのプロフィール右上にあるメニューボタンから設定を開きます。

・上から4番目の『アカウント』を選択しましょう。

・次に上から2番目の『プロフィールを利用解除』を選択し、規約を確認したら黒いボタンを押して解除しましょう。

尚、利用解除してもアカウントは残っている点に要注意です。

自分のコンテンツをこれ以上見られたくないと感じた場合には、今のところ一つ一つ手動で削除するしかなさそうです。

 

利用を再開するには?

利用を再開する場合は、始めるときと同じようにインスタから開いてログインしたり、Threadsアプリを開いてInstagramのアカウントからログインすることで利用を再開できます。

 

まとめ

リリースされたばかりのThreadsにはまだまだ明らかになっていない部分もありますが、大きなポテンシャルを秘めているのもまた確かです。

また、現在はTwitterに多くの部分で劣るといわざるを得ないかもしれませんが、今後のアップデートによっては更にユーザーが増えるかもしれません。

今回はまだ初期段階のThreadsの基本的な使い方などについて解説しました。読者のみなさんもぜひ利用してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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