【将来性なし?】YouTuberの今後をチャンネル運営者が考察

【将来性なし?】YouTuberの今後をチャンネル運営者が考察

記事更新日: 2023/01/24

執筆: 免色渉

YouTubeは、2007年に日本に上陸してから、YouTuberと呼ばれるクリエイターが続々と登場し、今では『小学生のなりたい職業ランキング』で3年連続首位に選ばれるなど、「YouTube バブル」は破竹の勢いで日本でも広がってきました。

しかし今、その「YouTube バブル」が崩壊の兆しを見せているということを耳にしたことがある方も多いでしょう。今回は、自身でもチャンネルを運営している筆者の見地から、その噂の真偽を解説していきます。

将来性なし?YouTuberの時代はもう終わりを告げたのか?

結論

YouTubeはアマチュアメインからプロメインの媒体へと体質転換しつつあります。よって、個人が副業として始める(=YouTuberになる)にはかなりウマミが減ったと言わざるを得ません。

YouTubeという媒体自体の価値はむしろ上がっている

しかし、ここで言っておきたいことがあります。「YouTube自体の価値は、実はかなり増加傾向にある」というということです。YouTube自体は、将来性が無いどころか年々利用ユーザーも増え続け、PR目的で参入する大企業や、芸能人も続々と現れており、YouTube広告の市場規模は国内だけで579億円に達しました。

                    

制作:起業LOG

消えていった元超人気YouTuberたち

では、なぜ巷では「YouTubeはオワコン」などといった噂が広がっているのでしょうか?

噂の出どころを探ってみたところ、かつて多くの視聴者を獲得していた人気YouTuberたちの窮状に、事の発端があるようです。いくつか実例を紹介してみたいと思います。

ラファエル(登録者数:約182万人)

 元自衛隊というキャリアを活かした動画や、特徴的なビジュアルで視聴者からの人気を獲得したラファエルさんは、『令和の虎CHANNEL』チャンネルにゲスト出演した際、自身のチャンネルの再生回数は全盛期に比べて12分の1、YouTubeの広告収入は10分の1になっていることを告白をしました。

結局、ほとんどのユーチューバーがみんな数字を取れなくなっているんですよ。芸能人が軒並み参入したことが大きいです。わたしはもう9年めなんですけど、長年ユーチューバーをやってきた人たちが、どんどん廃業しているんです。

  (Yahoo! Japan ニュース) 

シバター (登録者数:約122万人)

ラファエルさんとも交流を持つシバターさんも、2017年11月に1200万回だった再生回数が今年(2022年)11月には、約5分の1となる340万回に落ち込んだことを告白しました。

ヴァンゆん(登録者数:約220万人)、レペゼンフォックス(登録者数:約370万人)

 

上記のYouTuberは、必ずしも再生回数の低迷だけが原因ではないものの、2022年をもって脱YouTubeしたYouTuberです。再生回数低迷だけが原因ではないとはいえ、どちらも数百万人のチャンネル登録者を誇っていたチャンネルだけに、YouTube熱が下火になっていることを示している一例と言っていいでしょう。

では、なぜ2022年になって苦境に見舞われるYouTuberが増えたのか、原因を考察していきます。

原因1. YouTuberとして成功できる競争率が高くなった(量)

人気YouTuberたちが軒並み再生回数を減らしている1つ目の原因として 『競争率のUP』が挙げられます。

冒頭でも述べたように、今やYouTuberは小学生が最も憧れている職業なので、YouTuber第一世代が誕生した2010年代初頭に彼らの動画を見ていた小学生達の中には、現在、第7世代として活躍しているYouTuberもいます。

このように、ユーザーの数の増加を上回るペースでクリエイターが増加したことで、レッドオーシャン化が進んだ結果、一部のベテランYouTuberが新人YouTuberに視聴者を奪われました。

原因2. YouTuberとして成功できる競争率が高くなった(質)

2つ目の原因は、冒頭でも述べましたが、芸能人や誰もが知る大企業など大きな資本や影響力をもった、『エンタメのプロ達』がYouTubeに参入してきたことです

YouTubeユーザーが1日にYouTubeに費やす時間は平均19分41秒(Alexa)と言われており、当然、その中でプロが提供する高品質な動画に興味をそそられれば、アマチュアYouTuberの動画に割ける視聴時間は相対的に下がっていきます。

そうなれば、既に食い尽くされた僅かなパイを資金もノウハウも少ない残りのアマチュアYouTuberで奪い合うことになるため、原因①に付随して競争率を押し上げているといえます。                                                                        

      

           制作:起業LOG        

原因3. 再生回数の二極化が進み、一発逆転が更に難しく

YouTubeは現在、右肩上がりの成長を続け今や日本人の2人に1人が使っているツールとなっています。
しかし、ネットフリックスやアマゾンのプライム会員登録者数の動向などを見てもわかるように、巨大なプラットフォームでもいつかは成長が鈍化し安定期に入ります。

それはYouTubeも例外ではありません。なのでYouTubeが大幅なアルゴリズムの変更を行わない限り、新ジャンルの開拓や、少し方向性を変えた既存ジャンルで新しい視聴者を獲得することは難しくなります。

なぜなら、これからはしばらく投稿者が増える一方で視聴者の母数は増えないといった状況が続くことが予想されるからです。


そうなると、それぞれのジャンルで視聴者の人気クリエイターによる寡占状態になり、新参者はなかなか新しい視聴者を獲得できないといった状況もありえるでしょう。      

(起業LOG独自調査) 

YouTube広告の『限界』

みなさんは近頃、YouTubeの将来性がないといった噂に加えて、『広告が増えた』と感じることはありませんか?実際、YouTubeは動画の長さに対する広告数の上限を引き上げました。
それによって『YouTube Premium』への加入者も増加しました。もし、YouTubeの広告の多さにうんざりしている人は加入を検討していてもいいかもしれませんね。

ちなみに、当然ですがYouTube Premiumユーザーが増えれば増えるほど、YouTube全体で表示される広告の総量は減るので、これもまた、YouTuberの収益を脅かす一因とも言えます。

しかし、『YouTube Premium』以外にもYouTubeの広告を閲覧せずに動画を再生できる無料ツールがあることをご存知でしょうか?

起業ログの他の記事でも紹介している『Brave』というブラウザを利用すれば無料どころか仮想通貨を稼ぎながらYouTubeの広告はもちろん、他のサイトも広告なしで見ることができます。

しかし、こうしたweb3.0ツールの台頭から見えてくるのはYouTubeのような巨大なプラットフォームがユーザーと他サービス提供者を広告でつなぐというビジネスモデルの限界といった大局的な流れの中に私達がいるからなのかもしれません。

 

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