契約社員のボーナス平均額は?同一労働同一賃金制度による影響も解説

契約社員のボーナス平均額は?同一労働同一賃金制度による影響も解説

記事更新日: 2023/07/05

執筆: しもむらゆいこ

現在、契約社員として働いている人や、これから契約社員になろうと思っている人は、契約社員でもボーナスがもらえるのか気になりますよね。

今まで契約社員にボーナスを支給する会社は少ないとされていました。

が!2020年4月に導入された「同一労働同一賃金」により、契約社員も正社員と同等の賃金と待遇を受けることができるようになりました。

これにより、契約社員のボーナスがどう変化していくのか。これまでの契約社員のボーナス事情と合わせて解説します。

契約社員にボーナスが支給されない理由

ボーナスとは?

ボーナス(賞与)とは、企業の利益を従業員に還元するために支払われる一時金のことです。

ボーナスは法律上必ず支払わなければならないものではなく、正社員であってもボーナスの支給がない会社もあります

ボーナスの支給形態は会社によって様々なので、いちど就業規則を確認してみましょう。

就業規則に明記されていない場合、残念ながらボーナスは支給されません。

契約社員とは?

契約社員とは、雇用期間の定めのある有期労働契約を結んだ社員のことで、「準社員」「嘱託社員」「非常勤社員」などとも呼ばれます。

正社員と比べると残業や転勤が少ないため、ライフワークバランスを大切にしたい人にとっては働きやすく、副業しやすいといったメリットもあります。

反対に、有期雇用のため昇給や昇進は見込めず、生活が安定しないという点がデメリットです。

会社が契約社員を採用する理由

会社が契約社員を採用する理由としては、

  • 専門的・技術的な業務に対応するため
  • 正社員としての適性をみるため
  • 人件費の削減のため

などがあります。

特に「人件費削減」を理由にしている会社では、契約社員にボーナスを支給しないことが多く、東京都産業労働局の調査によると40%の会社が契約社員に賞与を「全く支給しない」とこたえています。

参考:東京都産業労働局 「平成28年 契約社員に関する実態調査」

正社員とのボーナスの差は100万円以上!

厚生労働省が発表する「令和2年賃金構造基本統計調査」のデータを比較すると、正社員と非正社員の年間ボーナス額の差は歴然です。

ボーナスが支給されても少額だという契約社員の方が多いようです。

  正社員・正職員計 正社員・正職員以外計
~19歳 13万9,000 円 1万6,900円
20~24歳 41万4,600円 7万1,200円
25~29歳 73万700円 10万6,800円
30~34歳 88万800円 11万1,800円
35~39歳 103万2,100円 14万5,100円
40~44歳 113万8,800円 15万700円
45~49歳 126万7,200円 14万3,300円
50~54歳 138万1,200円 15万2,300円
55~59歳 137万5,600円 16万9,200円
60~64歳 82万2,200円 48万2,200円
65~69歳 49万400円 22万9,800円
70歳~ 38万4,100円 14万9,100円

参考:令和2年賃金構造基本統計調査「雇用形態、学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計、企業規模計、学歴計)」

契約社員もボーナスがもらえるようになるって本当?

これまでボーナスを期待することができなかった契約社員ですが、2020年4月に導入された「同一労働同一賃金」により、正社員と非正規社員間の不合理な待遇差の解消を目指す取り組みが始まりました。これにより今後、契約社員のボーナスにどう影響が出てくるのでしょうか。

同一労働同一賃金制度とは?

厚生労働省の公式サイトによると、

同一企業・団体におけるいわゆる正規雇用労働者(無期雇用フルタイム労働者) と非正規雇用労働者(有期雇用労働者、パートタイム労働者、派遣労働者)の間の不合理な待遇差の解消を目指すもの

とあります。

さらに、同一労働同一賃金ガイドラインを見てみると「ボーナス(賞与)であって、会社の業績等への労働者の貢献に応じて支給するものについては、同一の貢献には同一の、違いがあれば違いに応じた支給を行わなければならない。」とされています。

つまり、今後は正社員と仕事内容が同じ場合は、同じ賃金を与えることが求められるのです。

 

参考:厚生労働省「同一労働同一賃金特集ページ」

ボーナス制度の落とし穴

契約社員も正社員と同じ待遇を受けられるという明るいニュースですが、そのためには正社員同様の働き方をしなければなりません

ここからは、ボーナスを受け取るにあたり注意すべきポイントについてお話します。

扶養内で働けなくなる

ボーナスをもらって年収が増えたことで、扶養内で働くことができなくなったり、配偶者控除や配偶者特別控除を受けられなくなる可能性があります。

ボーナスが支給されたことで手取り収入が減ってしまった!ということにならないように注意が必要です。

契約社員のメリットがなくなる

正社員同様の働き方をするとなると、ワークライフバランスを大切にできるといった契約社員のメリットがなくなってしまう可能性があります。

自分にとって何が一番大切なのかをしっかり見極めて選択する必要があります。

まとめ

現在、働く人の4割近くに当たる2000万人以上が非正規雇用と言われています。

同一労働同一賃金制度によって待遇が改善され、契約社員も納得して働ける社会になっていくことを願っています。

ボーナス事情について更に知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

画像出典元:写真AC

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