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AWS(Amazon web services)の中の機能の1つである「Amazon EC2(アマゾンイーシーツー)」は、高性能なクラウドサーバーを無料、または低価格にて簡単に利用したいと考える企業におすすめのツールです。数分で簡単にサーバーが設置でき、構成を細かく設定できるため、自社の他のシステムとの連携を検討している企業にもおすすめです。容量の柔軟な調整も可能、さらにクラウドサーバーならではの安心なセキュリティ環境に守られています。
AWS(Amazon web services)の中の機能の1つである「Amazon EC2(アマゾンイーシーツー)」は、高性能なクラウドサーバーを無料、または低価格にて簡単に利用したいと考える企業におすすめのツールです。数分で簡単にサーバーが設置でき、構成を細かく設定できるため、自社の他のシステムとの連携を検討している企業にもおすすめです。容量の柔軟な調整も可能、さらにクラウドサーバーならではの安心なセキュリティ環境に守られています。
目次
「Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)」とは、Amazon Web Services(以下AWS)が提供するクラウド上の各種サービスの中の1つの機能で、主にWebサーバーやDPサーバーの用途で使用されることが多いサービスです。
この「Amazon EC2」の最大の特徴は、Webサーバーを素早く安価に設置できることにより、迅速なスケールアップ・スケールダウンが可能なことです。
サーバー設置の手順は簡単で、まずはAWSに登録し、必要なインスタンスタイプ(Webサーバーのタイプ)やテンプレートを選びます。テンプレートはWindowsベースのものやAmazonが標準で用意しているLinuxなど、自分が使いやすいものを選べるので安心です。
インスタンスとテンプレートを選んだら、後は必要な数量を起動するだけです。これらの手順はAWSの管理画面から、わずか数クリックで完了させることが可能で、Amazonの公式Youtubeはもちろん、日本語による多数の解説動画もアップされているので、サーバー設置の手順に悩むことはないでしょう。
また、「Amazon EC2」は物理的なサーバーを必要としない仮想サーバーなので、そのハードウェア本体を購入するコストが省け、安価なWebサーバー設立を実現します。
このように簡単に、かつ安価にサーバーを調達できることにより、サーバーの利用開始後でも、日々変化するコンピューティング用件に合わせ、その容量を数分で迅速に増減でき、数時間あるいは数日かかることはありません。
「Amazon EC2」の2つ目の特徴は、安心な無料枠と従量課金制を含む柔軟な料金プランです。
クラウドサーバーをお試し感覚で使ってみたい、ちょっとした挑戦をクラウドサーバーで試してみたい、サーバーを使用していない時の料金は払いたくない…などなど、「Amazon EC2」の料金プランはあらゆる希望に対応できます。
中でも1番の使い勝手が良い料金プランは、「Amazon EC2」を含むAWSを無料で利用できる無料利用枠です。
時間やストレージ、リクエスト対応数などに制限はありますが(1ヶ月750時間以下の時間制限、25GBのストレージなど)、AWSのすべてのユーザーの利用が可能です。この無料枠をうまく利用すれば、成功するかどうかわからない挑戦のために高いサーバーを準備するリスクを回避し、お試し感覚でちょっとした挑戦を試すことができるでしょう。
もちろん、有料のプランも充実していて、使用した分だけを支払う従量課金制のプランもあります。
このように、自社の規模や用途に合わせた料金プランを柔軟に選べることは、「Amazon EC2」を含むAWSの大きな特徴の1つです。
「Amazon EC2」の3つ目の特徴は万全なセキュリティです。
「Amazon EC2」で立てたWebサーバーは、仮想プライベートクラウド(VPC)という、そのユーザーが完全に支配管理する独立したネットワークの中にあります。
ですから、自社の専用サーバーを利用する場合と同レベルのセキュリティ環境を得ることができます。さらに、Amazon VPCでは、多数のネットワークセキュリティツールが提供されていて、サーバーにアクセスできるユーザーを完全制御することができます。
また、世界に展開するAmazonの実績からも、万全なセキュリティが期待できるのではないでしょうか。
Amazonといえばネットショップが有名で、膨大なユーザー数や商品数、さらに、それらを管理する膨大なデータを保持していることは容易に想像できます。そのデータを守るためにAWS自身がサーバーを購入し、巨大なシステムを構築したわけですから、その技術やノウハウは強く信頼できるものと考え間違いはないでしょう。
「Amazon EC2」では無料プランに加え、他にオンデマンド・スポットインスタンス・セービングプランズ・リザーブドインスタンスなど、基本的に4つの料金プランが用意されています。
(1)無期限無料プラン(無料期間に有効期限はなく、AWSのユーザー全てが対象)
(2)12ヶ月間無料プラン(AWSに登録した日から12ヶ月間無料で利用可能)
(3)トライアルプラン(特定のサービスをアクティブ化した日から開始)
それぞれの詳細は、公式ホームページで確認することができます。
長期契約なしで、時間、または秒単位で使用した分だけを支払う料金システムです。前払いや長期間の契約も必要なく、時間、または秒あたりでサーバーを使用した分だけの料金を支払うことができます。
サーバー不使用時のコストをおさえたいときには最適ですし、反対にアクセス数が一時的に集中したとしても安心して利用を続けることができます。
マーケットベースの料金を参考にインスタンスの価格を指値し、インスタンスを実行している期間中のみ支払う料金システムです。オンデマンド料金と比べて最大90%の割引価格で利用できます。
1〜3年期間で契約する料金システムです。
オンデマンド料金に比べて最大72%の割引が適用される料金システムで、キャパシティーを予約し必要なときにインスタンスを作成することができます。
移行前は増え続けるトラフィックをさばくため、バレンタインなどのアクセスが集中する時期は平常時の3倍のアクセスに耐えられる台数のサーバーを購入していました。余分な在庫を抱えている状態が何年も続いていたので、移行後はその無駄な部分がなくなりました。ハードウェアに縛られることもなくなり、新しい技術を試してみたい、短い期間だけサーバーを増強したいなど、ちょっとした挑戦が実現できます。
災害対策の構成は、東京リージョンでEC2のマシンイメージを取得し、それをオレゴンリージョンのAmazon S3にコピーしています。AWS化することによって災害対策サイトは不要となり、災害対策費用を約1/10にまで圧縮することができました。インフラコストは全体で約20% 削減でき、AWSの利用料金はデータセンターの賃借料とほぼ同等のため、これまでハードウェア購入と保守にかけていた費用がほぼすべて削減できたことになります。
*「Amazon EC2」公式HP参照
この記事では「Amazon EC2」の特徴・評判・料金を解説しました。
「Amazon EC2」は、高性能なクラウドサーバーを安価に利用したい、またはお試し感覚で使ってみたい企業におすすめです。わずか数分でサーバーが設置でき、使用した分だけを支払う料金プランも充実しているので、簡単にサーバーや容量の増減が可能です。ちょっとしたチャレンジを試してみるにも重宝するツールでしょう。
クラウドサーバーの導入を考えているなら、ぜひ「Amazon EC2」を検討してみてください。
画像出典元:「Amazon EC2」公式HP
オンプレミスではサーバーの調達に3~5ヶ月かかっていましたが、AWSでは数クリックで仮想サーバーを立ち上げられるため、調達全体のリードタイムが1.5~2ヶ月に短縮されています。バッチ処理の性能も最大で100倍向上するなど、個々の処理時間を大幅に短縮できました。これによりIT 部門のシステム運用負荷が軽減し、より高度な業務へ人的リソースが割り当てられるようになっています。