請求書代行サービスでは、提供会社によって代行できる内容や手数料など課金スタイルがそれぞれ異なるため、自社に適したサービスを選定する必要があります。
本記事ではそれらを踏まえながら、おすすめの請求代行サービス12選と選び方のポイント、サービスのメリット・デメリットを紹介していきます。
このページの目次
請求書代行サービスでは、以下のような請求業務を依頼することができます。
時間と手間のかかる請求業務をまとめて依頼できるのは魅力ですね。
加えて、指定期日に入金を100%保証してくれる未回収リスク保証サービスがあります。
入金遅延・未払い・貸倒など、未回収が発生した場合に請求代行サービス会社が取引可能額まで立替払いをしてくれるので、資金繰りの面でも心強いサポートが期待できます。
審査スピード | 月額費用 | 保証料率/手数料 | 取引可能額 | |
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Paid |
最短即時~3営業日で審査完了
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0円
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0.5~3.5%
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~1,000万円
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マネーフォワード ケッサイ |
最短数秒で審査完了
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0円~
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0.5~3.5%
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要問合せ
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SEIKYU+ |
最短数秒で審査完了
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0円~
|
0.5~3.5%
|
~1,000万円
|
画像出典元:「Paid」公式HP
導入企業数5,000社以上と業界トップクラスの導入実績を誇るPaidは、低料金とスピーディーな対応が魅力の請求代行サービスです。
初期費用・月額費用0円~で運用できます。
導入企業の基幹系システム・ECサイト・社内データベースとAPI連携が可能なため、請求業務に必要なデータの自動送信・取込みが簡単です。一つ一つ入力する手間は必要ありません。
また、入金までの日数が2営業日なこと、ニーズに合わせて締めの回数を複数パターンから選べることで売掛金を早期に資金化することができ、資金ショートのリスクを減らせます。
・与信管理
・請求書の発行
・代金回収、入金確認
・未入金の督促
・売掛金の入金保証、早期支払い
初期費用:0円
月額費用:0円~
保証料:請求金額の0.5~3.5%
事務手数料:125円/請求1件あたり
サービス
1001人以上
経理経験が浅い人にはすすめたい
請求書払いで対応できたので、ほかの企業の支払いとそん色なく行えた。経理未経験で使用したが、自分の会社は件数が少ないためか大きな問題もなく使うことができたため良かった。ほかに使用している社員からも使いやすいという声が多数上がった。
251人〜500人
肝心なときに電話対応が遅いのが困る
急いでいるときに限って、電話が通じにくいのが難点です。請求金額を一度申し込んだ後に、プロジェクトの進捗状況を考えて金額を変更しようという方針になり電話したのですが、3回以上毎回30分以上時間を空けて連絡しても繋がりませんでした。3時間ほど経過してやっと繋がったので、つながるまではかなり心配させられました。
マネーフォワード ケッサイは、金融系のwebサービスで有名なマネーフォワードの100%子会社が提供している請求代行サービスです。
自動与信審査を行っており、最短数秒で審査が完了するというスピーディーさですぐに取引を開始できます。
また、決まった期日に売掛金が100%入金される保証があるため、新規取引でも安心です。
必要な作業請求データの入力のみ。API連携を利用すれば入力作業も必要ありません。与信から督促にいたるすべての請求業務をカバーしてくれてくれるので、時間的コストだけでなく精神的な負担も減らすことができ、コア業務に集中できます。
・与信
・請求書発行
・代金回収、入金管理
・督促
・売掛金の入金保証
2つのプランから選択できます。
【マネーフォワード ケッサイ】
初期費用:0円
月額費用:0円
手数料:委託金額の0.5%~3.5%
※実際の両立は個別の見積もりののち、決定されます。
【マネーフォワード ケッサイ請求代行プラン】
初期費用:0~5万円
月額費用:0~3万円
手数料:300~500円/件
外食
101人〜250人
時間をうまく使いながら仕事ができた
最低限の入力だけしたら、あとはMF KESSAIに任せておけば自動で請求書を作成してもらえたのが、とても便利でした。時間をうまく使いながら仕事ができます。スマホとの連携ができたのが便利でした。オフィスにいなくても操作ができるので、リモートワークにも適している。
サービス
51人〜100人
料金が固定でないので予算とのズレが心配
それなりの利用料金が毎回発生します。その手数料が固定ではないので、しっかり把握しておかないと、当初の予算と比べて費用面でのズレが発生してしまう懸念があります。手数料を固定にしてもらえば、もっと使いやすくなると思います。
画像出典元:「SEIKYU+」公式HP
「SEIKYU+」(セイキュウプラス)は、「請求業務に工数がかかり本業に集中できない方」「掛け払いを始めたいけれど未入金が不安な方」「新規事業を始めるにあたって請求フローを構築する必要のある方」におすすめなクラウド型のBtoB請求代行サービスです。
マネーフォワードと三菱UFJ銀行の合弁会社である株式会社Biz Forwardが運営しているので、企業活動のコアである請求に関する業務も安心して任せられます。
既存サービスや独自開発システムとのAPI連携も可能なので、請求業務の効率化が図れるサービスです。
・与信審査
・請求書の発行/発送
・代金回収
・入金確認
・未入金時連絡
料金プランは1種類となっており、サービス利用料は債券金額に応じた従量課金となっています。
初期費用はかかりません。
その他、請求書の発行方法や送付方法によって追加料金がかかります。
取引先は費用負担がありません。
初期費用 | 0円 |
月額固定費 | 0円~ |
サービス利用料率【非課税】 | 債権金額(税込)の 0.5~3.5% |
請求書発行手数料 | 0円 (メール(PDF)のみ利用時) |
支払い方法 | 【銀行振込・口座振替】 【コンビニ払込+LINE Pay】 |
請求書郵送料 | 190円/通 190円/通 + 130円/コンビニ手数料 |
入金サイト | 買い手 支払期限+0~3営業日後 (早期振込も可能) |
画像出典元:「セゾンインボイス」公式HP
「セゾンインボイス」は、企業の請求業務全体を代行するサービスです。
回収業務も含まれており、取引データ送信後、最短翌日に口座へ代金が振り込まれます。
取引先からの支払いが遅延・未払いになった場合でも、企業への全額振込を保証。
業務の効率化だけではなく、経営リスクの軽減やキャッシュフローの改善が見込めます。
請求書の差出人が企業名ではない部分に注意を払えば、サービスを円滑に利用できるでしょう。
セゾンインボイスは、月額固定費0円で利用できます。
手数料率は導入審査時に取引金額などをもとに、見積もりを行って決定します。
契約は5年ごとの更新ですが、更新の際には初期費用が再度発生します。
初期費用(税別) | 10,000円 |
月額費用 | 0円 |
手数料率の目安 | 取引金額の1.5~5.5% |
1請求ごとの事務手数料(税表記なし) | メール送付の場合:0円 郵送の場合:150円/件 |
画像出典元:「SBペイメントサービス」公式HP
「SBペイメントサービス」は多くの企業が導入している決済代行サービス。
クレジットカード決済だけでなく、キャリア決済、コンビニ決済など対応しているオンライン決済の圧倒的な幅広さが魅力。
支払代行サービスとしては、通信各社が提供するサービスや金融機関口座に支払いが可能、携帯電話番号と氏名のみで支払いできる(※1)など、便利な機能が充実しています。
また、24時間・365日支払い可能(※2)というのも大きなメリットです。
契約、精算、システム、運用サポートをまとめて提供してもらえるので、面倒な手続きをすべてお任せできます。
(※通信各社が提供するサービスへ支払う場合)
が必要です。
利用規模や導入環境により変動しますので、詳しくは以下の資料をご確認ください。
画像出典元:「後払い.com 口座振替サービス」公式HP
「後払い.com 口座振替サービス」は、口座振替にまつわる業務を代行し、未回収リスクを100%保証してくれる、口座振替代行サービスです。
口座振替依頼書の取得から依頼書の内容確認、入金管理など、口座振替におけるあらゆる業務の代行にも対応しています。
残高不足で引き落とし不可でも全額立て替えてもらえるほか、未回収時の督促業務も代行してくれるので精神的負担が少なく、貸倒れの心配もありません。
初回支払日までに口座振替登録が間に合わなくても、コンビニや銀行、郵便局から支払い可能な請求書が消費者に別途送付されるので安心です。
煩雑で手間のかかる口座振替業務は、すべて「後払い.com 口座振替サービス」が代行してくれるので、コア業務に専念できるでしょう。
口座振替の取引件数などにより、それぞれ料金が異なるため、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「せいきゅうさん」公式HP
せいきゅうさんはBtoB・BtoCどちらでも使える請求代行サービスです。
請求書の代わりにEmail・SMSで決済用URLを発行でき、簡単に請求情報を送信できます。
取引先の請求担当者に直接情報を送信できるので、支払いを忘れられてしまうリスクが軽減し、円滑な請求業務と作業効率の向上が見込めます。
利用料以外に入会金や初期費用が必要なので、料金が安いわけではありませんが、その分機能は充実しているのが特徴です。
せいきゅうさんの利用料は、基本的に審査後の見積もりプランで提示されます。
下記の料金表は一般的な利用料となっており、初期費用とシステム利用料は利用状況や契約形態によって変化する可能性が高いです。
詳細な料金に関しては、資料をダウンロードしてお問い合わせする必要があります。
決済手数料 | 審査後に確定 |
初期費用 | 10,000円〜 |
システム利用料 | 5,000円〜/月 |
認証料 | 54円/件 |
SMS認証料 | 25円/件 |
チャージバック | 5,000円/件 |
売上取消手数料 | 200円件 |
振込手数料 | 420円/1回 |
(税抜き表示)
画像出典元:「こんど払いbyGMO」公式HP
「こんど払いbyGMO」は電話番号とメールアドレスのみで認証が行える後払い決済サービスです。
スマートフォンで決済から請求まで行え、若年層や女性層にリーチできるという特徴を持っています。
また、他社の後払い決済では、審査に時間がかかるサービスもありますが、「こんど払いbyGMO」は1回の取引ごとに与信審査を行っています。
リアルタイム与信なので、ユーザーが認証手続きを行うと、1秒程度で審査が完了します。
ユーザーの購買意欲が低下する前に決済が完了するので、カゴ落ちを防ぐことができるうえ、注文完了までのタイムロスも抑えられるため、顧客満足度のアップが見込めます。
初期費用・月額費用ともに無料です。
決済手数料がかかりますが、商材によって料金が異なるため、詳細は以下の資料をご確認ください。
HELP YOUでは、経理等事務関係の業務から秘書・営業サポート・メディア運営まで幅広い業務を代行してくれます。
いずれも厳しい採用テストをクリアした優秀なアシスタントのみが企業の業務を請け負うため、コア業務に集中したい企業に最適です。
<通常プラン>
月額:10万円(税抜)
契約期間:6ヶ月
実働時間:30時間 / 月
<カスタムプラン>
依頼内容に合わせてプランをカスタマイズ可能。
金額については、問い合わせが必要となります。
※ 利用時間を超過する場合には1時間あたりの超過料金が請求されます。
画像出典元:「クロネコ掛け払い」
配送業を行っているヤマトグループが提供するBtoBの決済代行サービスです。
決済業務をまとめて代行してくれるほか、在庫・倉庫管理、宅急便やコールセンターなどその他のヤマトのサービスと提携できるのが特徴です。
初期費用:無料
月額管理料:0円〜10,000円
手数料:取引額の2.0%〜5.0%
利用条件が設けられていますので、事前確認した上で申込を行いましょう。
画像出典元:「NP掛け払い」公式HP
NP掛け払いは、年間1,450万人が利用する有名な後払いサービス「NP後払い」の運営会社ネットプロテクションズホールディングスが提供している請求代行サービスです。
NP後払いで培ったノウハウと豊富な取引量を活かし、与信スピードは最短即時、与信通過率実績は98%を誇ります。業界・業種を問わず幅広い企業との取引が行えるだけでなく、与信が難しい個人事業主との取引も可能です。
請求業務に関する一連の作業はもちろん、督促や売掛金の立替払いも行ってくれます。さらに、請求書発行のタイミングの変更や専用のコールセンター対応など、細やかなサービスが提供されています。
初期費用:0円
月額費用:12,000円~
手数料:1.2%~3.6%
請求書発行手数料:190円/通
画像出典元:「請求管理ロボ」
「請求管理ロボ」は、BtoB取引で発生する請求発行や入金消込/未払い企業への督促も代行、入金遅延・貸し倒れ債権も事前審査を通過していれば未払いリスクも100%保障を行っています。
サービスの概要について、詳しくは以下の公式ホームページからご確認ください。
代行サービスの公式HPにも載っていない、より詳細な料金情報を効率的に集めませんか?
起業LOG独自の取材や口コミ調査などで分かった、公式HPには載っていない料金情報をまとめました。
色々なサイトで詳しい料金情報を調べる手間を省いて、効率的にサービス比較をしませんか?
まずは各サービスの料金体系を確認します。初期費用+月額費用が必要なものや、初期費用・月額費用はかからず毎月の手数料・保証料のみで利用できるものがあります。
ここで注目したいのは、初期費用・月額費用が無料でも手数料・利用料率によってはコストが高くなることです。見積書比較をとり、しっかりと料金体系を見極めましょう。
代行サービスの内容は、請求書発行・代金回収・入金管理・問い合わせ対応など多岐に渡りますが、サービス提供会社によって代行できる業務の内容・範囲が異なります。
例えば請求書発行ひとつをとっても、取引先のタイミングにあわせて発行できる会社もあればそうでない会社もあります。
自社の業務内容・業界の商習慣にマッチしたサービスを選ぶことが2つ目のポイントです。
サービス提供会社毎に利用限度額と与信審査の回数・タイミングが異なるため、取引先の規模および請求スタイルに合うかどうかをチェックしましょう。
利用限度額については取引先1社あたり60万円という場合もあれば、1,000万円までOKという場合もありさまざまです。
また、与信審査のタイミングは、継続取引が多いなら取引前に行う事前審査、単発取引が多い場合には注文ごとの都度審査が向いていると言えます。
選ぶ際のポイントに加え、請求代行サービスを利用する際の注意点をご紹介します。
以下の3点に気を付ければ、より利用しやすく効果的に活用できます。
導入の際には取引先への説明を事前にしておきましょう。第三者である請求代行サービス会社から請求書が届くことを知っていれば、取引先に不安感を与えません。
すでに決済サービスを利用している会社であれば、その決済サービスと連携できる方が使いやすいです。取引先の手間のかからないサービスなら、導入が円滑に進むことでしょう。
取引先との間に代行サービス会社を挟むため、自社と取引先とのコミュニケーションが希薄になる可能性が考えられます。請求代行サービス会社と情報を共有し、取引先の経営状態を確認しておきましょう。
請求業務は資金繰りのために欠かせない重要な業務ですが、その分業務量も多く、効率化の難しい部分です。
与信から入金管理に至るまで、すべての請求業務を代行するサービスは業務負担の大幅な軽減が可能になります。
時間のかかる与信調査や毎月発生する大量の請求書処理から解放されるほか、督促業務を委託することにより担当者の精神的なストレスも軽減できます。さらに、このような負担を軽減できることで、よりコア業務に注力できるという効果も見込めます。
請求代行サービスの利用により、幅広いタイプの取引先にリーチできるようになります。後払い決済という選択肢が増えることで、いままで取引が難しかった企業や個人事業主などへのアプローチが可能になり、売上アップも期待できるでしょう。
与信に関するノウハウがなくても社内手続きの手間を増やすことなく、スピーディーで安定した審査により速やかに取引を開始できるので、売り逃しがなくなります。
未回収が発生した場合の代金を100%保証するサービスを利用することで未払のリスクを回避し、安定的なキャッシュフローの実現を手助けします。
未回収のリスクを考えなくてもよいのは、企業にも人にも大きな安心感をもたらします。
他にも、クレジットカード決済より手数料が安いサービスや、入金までの支払い期間や回数が変更できるサービスを選ぶことで、財務上の見通しを立てることが容易になります。
請求代行サービスを導入すると、取引毎の手数料や月額利用料が発生します。思いの外コストがかかってしまったからと言って、お金の取引に関することをすぐに変更・廃止してしまうと企業の信用に関わりかねません。
請求業務における課題を明確にし、負担低減とコストのバランスを見極めた上で利用を始めましょう。
請求業務の代行を依頼するのは大きなメリットである反面、請求業務ができる人材やノウハウが社内に残らないというデメリットにもなります。
ノウハウを残しておきたい場合は、代行業務の範囲や内容を調整できるサービスを選ぶとよいでしょう。
請求代行サービスは低コストながらも業務を省力化し、さらに売掛金入金の保証もあるという大変魅力的なサービスです。
自社の状況に最適なサービスを導入することで請求業務に関するストレスを解消し、販路拡大・売上アップを狙いましょう!
画像出典元:O-dan