見積管理システム比較9選!おすすめ・選び方・注意点も紹介

見積管理システム比較9選!おすすめ・選び方・注意点も紹介

記事更新日: 2023/09/16

執筆: 遠藤亜美

仕事を受注するには見積書の作成が不可欠ですが、その作業を効率化するために役立つのが見積管理システムです。

本記事では、見積管理システムのおすすめサービスをまとめてご紹介します。

サービスを導入する際のメリットや注意点なども解説しているので、ぜひ最後までご一読ください。

見積管理システムとは

見積管理システムとは、見積書の作成・発行・保管などの機能によって事業活動を効率化するツールです。

最近では、クラウドタイプのシステムが登場しており、インターネットが接続されている環境であれば、場所を問わず見積書に関する業務に対応できます。

遠隔画面操作で使い方をサポートしている製品もあり、システムの利用が初めての企業でも導入しやすくなっています。

おすすめの見積管理システム5選

(税抜価格)

見積Rich

画像出典元:「見積Rich」公式HP

特徴

見積Richは、見積書・請求書の作成から案件管理まで行えるクラウドサービスです。

発行されるすべての見積書が自動的に暗号化されます。

不正な改ざんを未然に防止できるため、セキュリティーを重視する企業でも導入しやすいです。

最低利用期間は、ASPプランは1か月から、自社サーバーを利用する場合は12か月からとなっています。

機能/サービス内容

  • 見積り・発注・納品・請求書に加えて領収書をPDFで発行できるので、印刷コストを削減
  • クラウドタイプで外出先から見積りを承認できるので、業務を効率化
  • 利益金額や利益率を確認しながら見積書を作成できるため、作成段階で赤字見積化を防止
  • 100ユーザー以上の利用に対応しているため、大企業の利用におすすめ

料金プラン

  複数ユーザープラン 1ユーザープラン
初期費用 0円 0円
月額利用料 5,000円~ 0円

(税表記なし)

見積デザイナー

画像出典元:「見積デザイナー」公式HP

特徴

見積デザイナーは、柔軟なカスタマイズで見積業務を改善できる見積管理システムです。

専門のカスタマーセンターが常設されており、電話やメールなどで問い合わせできます。

遠隔画面操作でもサポートしているため、見積管理システムの使い方に不安がある方におすすめです。

パッケージソフトであることから直販実績が多く、運用について他企業の成功事例をもとに幅広い提案を受けることもできます。

機能

  • 作成済みの見積りを受注確度に応じて色分けでき、営業活動で優先順位を立てやすい
  • 現在使用中の基幹システムと連携できるため、導入後にシステムの使い分けで混乱しづらい
  • 類似見積データをコピーして利用できるので、見積書を効率的に作成
  • 見積提示後の顛末入力に対応しており、将来的な戦略を練れる

料金プラン

詳細については、お問合せが必要です。

ツカエル見積・請求書オンライン

画像出典元:「ツカエル見積・請求書オンライン」公式HP

特徴

ツカエル見積・請求書オンラインは、スッキリとしたデザインで、紙の帳票に書き込むかのような入力方式の見積管理システムです。

アプリ画面から帳票を送信可能で、クライアントとの打ち合わせ後でも見積書をスムーズに提出できます。

iPhoneだけでなく画面の大きいiPadでも利用可能です。

機能

  • 印刷テンプレートがきれいな見栄えで、ビジネスシーンでそのまま使える
  • 画面遷移がシンプルで初めてでも利用しやすい
  • 送信した帳票は相手の閲覧状況を確認できるため、送信後の対応を検討しやすい
  • 帳票のカラーや社判の位置などを調整できるので、顧客に与える印象にもこだわれる

料金プラン

  スタンダードプラン プロプラン
初期費用 0円 0円
月額利用料 550円 1,100円

(税込価格)

Sales Quote Assistant

画像出典元:「SalesQuoteAssistant」公式HP

特徴

Sales Quote Assistantは、人工知能を搭載した見積管理システムです。

AIが見積作成時のミスを予防したり、価格の間違いをチェックしたりするため、見積業務に不慣れな方におすすめできます。

Sales Force Assistant(別シリーズ)と連携すれば、見積書を保存した際に該当顧客の商談情報を入力することも可能です。

機能

  • 登録済みの顧客情報や名刺情報を呼び出してセットできるため、入力を効率化
  • 簡易な画像や図を見積書に添付して印刷できるので、書類の見栄えを美しくできる
  • 見積書ごとに閲覧制限をかけられるため、情報漏えいを防止
  • 主要な販売管理システムとの連携テンプレートが用意されており、見積作成と受注登録の二度手間を解消

料金プラン

サーバーを持たずに月額料を払って利用する「クラウド版」と、サーバーにアプリをインストールして利用する「パッケージ版」から選択できます。

「パッケージ版」はライセンス購入となっており、ユーザー数に応じた価格帯が用意されています。

【クラウド版】

初期費用 50,000円
月額利用料/1ユーザー 580円
利用人数 5~2,000名

(税表記なし)

【パッケージ版】

初期費用
ライセンス購入料/5ユーザー 150,000円~
利用人数 5~3,000名

(税表記なし)

Misoca

画像出典元:「Misoca」公式HP

特徴

Misocaは、見積書をテンプレートで簡単に美しく作成できる見積管理システムです。

「ITreview Grid Award 2023 Summer」請求書作成・見積書作成カテゴリでLeader賞を獲得しており、顧客満足度の高さを重視する方におすすめできます。

自動的に分散化してバックアップしてくれるため、データを失う心配もありません。

機能

  • 見積書に自社のロゴを自由に設定できるため、見栄えのよい書類を作成
  • 請求書の印刷から発送まで行えるため、事務作業を効率化
  • ほかのメンバーが作成した帳票の閲覧・編集・メール送付などに対応できるので、共同作業でフォローしやすい
  • PDFの発行やリンク共有をワンクリックで行えるため、操作性に優れている

料金プラン

現在、有料プランは1年間無料キャンペーンが実施されています。

以下の価格は、無料期間終了後の年額利用料です。

  無料プラン プラン15 プラン100 プラン1000
年額利用料 0円 8,000円 30,000円 100,000円

(税抜価格)

 

 その他おすすめの見積管理システム

スマイルワークス

画像出典元:「スマイルワークス」公式HP

特徴

スマイルワークスは、EDI機能を使って取引先と安全に見積書を共有できる見積管理システムです。

見積書をメールにデータ添付して送信するのではなくURL情報で通知します。

当サービスのユーザーであれば、無料プラン「FreeWorks」に取引先を招待することも可能

EDI機能をはじめ、販売管理や財務会計などの一部機能を無料で利用することができます。

機能

  • 見積一覧では、絞り込み結果の合計値表示が可能で、期間ごとの売上予測を立てられる
  • テンプレートは10個までの登録に対応していて、取引先に応じた使い分けが可能
  • 承認依頼がメールで通知されるので、承認漏れを防止
  • 見積書とともに自作の提案資料も同時送信できるため、成約率アップ

料金プラン

  標準プラン/5 ID Enterpriseプラン/100 ID インボイス特別プラン/3 ID〜
初期費用 30,000円 1500,000円 0円
月額利用料 10,000円 200,000円 3,000円~

(税抜価格)

楽楽販売

画像出典元:「楽楽販売」公式HP

特徴

楽々販売は、Excelやメールで管理している見積業務をシステム化できる見積管理システムです。

見積もり金額や値引き率に応じた複雑な承認フローでもカスタマイズできるため、承認処理を効率化したい場合におすすめです。

契約前にデモ画面で詳細を説明してくれるので、導入に失敗するリスクを減らせます。

機能

  • 顧客マスタから顧客情報を取得できるため、入力の手間を削減
  • 未承認、承認などの検索条件で表示データを絞り込みできるので、知りたい見積情報をスムーズに表示
  • PDF化した見積書を顧客に自動送付できるため、共有作業の手間をカット
  • 会計システムや電子契約システムなどと連携可能であり、システムの連携性を重視する方におすすめ

料金プラン

月額利用料は、利用ユーザー数とデータベース作成数に応じて変わります。

初期費用 150,000円
月額利用料 60,000円~

(税抜価格)

ターミナルQ

画像出典元:「ターミナルQ」公式HP

特徴

ターミナルQは、製造業に特化した見積管理システムです。

案件ごとに図面や見積書などをまとめて管理できるので、データをわかりやすく整理したい場合におすすめです。

また、案件登録者ごとに見積金額や受注率を自動集計するため、営業者ごとの強みや傾向を分析することもできます。

機能

  • ダッシュボードで見積りを一覧表示できるため、案件を効率的に管理
  • 図面に受失注実績や工数実績を登録できるので、データ分析が簡単
  • 自社の強み・弱みを分析して工程単価を編集することで見積り精度アップ
  • 協力会社の検索・登録に対応していて社外発注がスムーズ

料金プラン

初期費用 60,000円
月額利用料 5,000円/5アカウント
※1アカウントごとに追加費用1,000円

(税表記なし)

SMILE V 2nd Edition POWER見積

画像出典元:「SMILE V 2nd Edition POWER見積」公式HP

特徴

SMILE V 2nd Edition POWER見積は、建設業界に特化した見積管理システムです。

多くの分類と明細で成り立つ建設業界特有の見積りを、一目でわかる画面から簡単に作成することができます。

見積りの作成は、過去の物件を参照してドラッグ&ドロップで複写できるため、作業時間を短縮することも可能です。

機能

  • 請け負った年や金額帯、見積りに含まれる文字列による検索が行えるので、探したい工事をすぐに発見
  • 見積内訳に法定福利費を入力して帳票に出力可能
  • 出力項目や並び順などを自由に設定できるので、柔軟に見積書を作成
  • 関連する複数のファイルを登録し、紐づけしたファイルを見積データから参照・編集

料金プラン

詳細については、お問合せが必要です。

自社に合った見積管理システムの選び方

インストール型とクラウド型を比較する

企業規模が大きくてセキュリティ面を重視するのであればインストール型、外出先で操作できる利便性を求めるのであればクラウド型が適しています。

業種に特化した製品も検討する

見積システムには業界に特化した製品があります。たとえば製造業だと、図面から製造に必要な材料を読み取って見積もりを作成できます。自社の業種にマッチする機能を搭載した製品も検討してみましょう。

ほかのシステムと連携できるか確認する

システムとの連携性をチェックすることも大切です。

たとえば、営業支援システムを導入しているとしましょう。

見積管理システムと連携することで、顧客情報と見積もり情報を紐づけて、適切な価格を提示できるようになります。

見積管理システムを導入するメリット

受注のチャンスを逃しにくくなる

取引先から仕事を受注できそうなとき、見積もりをすぐに提案できなければ、競合に先を越されてしまうかもしれません。見積管理システムで見積書の作成・承認を効率化すれば、取引先に見積もりを素早く提案できるので、受注のチャンスを逃しにくくなります

ペーパレス化で事務処理の負担を減らせる

見積管理システムであれば、見積書をPDFに変換してメールやチャットなどで送付できます。印刷してFAXや郵送で送る必要がなくなるので、事務処理の負担を減らせるでしょう。

データの共有と分析により成約率を高められる

見積管理システムでは、成約率が高い見積書の特徴を分析できます。営業担当者がデータを共有することで、営業部門全体で成約率を高められる可能性があります。

見積管理システムを導入する際の注意点

柔軟にレイアウトを調整できるか

顧客によっては、見積書の作成でフォントや大きさの変更、画像の貼り付けなどが必要になるケースもあります。見積書のレイアウトを細かく調整できるか確認が必要です。

誰でも使いやすいか

システムの利用に不慣れな方だと、見積作成でミスをしてしまう恐れがあります。誰でも使いやすいよう、AIによる作成補助機能などがあるかどうかもチェックしておきましょう。

サポート体制は充実しているか

見積管理システムを初めて導入する場合、社員が操作方法を理解できない場合もあり得ます。滞りなく見積業務を開始できるようサポート体制を確認しておきましょう。

まとめ

見積管理システムは、見積書の作成や承認、保管などの仕事を効率化できるシステムです。

近年ではクラウドタイプが登場しており、外出先でも見積業務に対応できます。スムーズに見積りを提案できるので、取引先の仕事を受注しやすくなるでしょう。

初めて利用する社員が使い方に戸惑わないよう、サポート体制についても比較して選んでみてください。

画像出典元:pixabay

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