車両管理システムとは、営業車や配送車両の位置情報・行動をリアルタイムに把握し、最適な指示出しや事故防止に役立つシステムです。
毎日の面倒な運転日報も自動作成できるので、従業員の手間も減らせます。
本記事では、車両管理をラクにしてくれる編集部おすすめ運転管理システム13選を比較紹介!
失敗しない選び方、メリット・デメリットもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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このページの目次
【人気の車両管理システム比較表】
システムによって特徴や料金プランは異なりますので、自社に合うシステムかどうか確認しておきましょう。
ツール名 | 選択できる車載デバイス | 導入費用 | 月額 | アルコールチェック | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
Tcloud for SCM |
スマホ、温度センサー
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0円
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1,250円/1台
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車両位置、作業情報をリアルタイムで把握。500以上の配送システム構築実績。
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Cariot |
シガーソケット給電タイプ、ドラレコ
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0円※取付工事別
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要問合せ※最低5台から
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⭕️
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3秒に1回同期!指定車両の位置情報・到着時間も共有◎
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SmartDrive Fleet |
シガーソケット給電タイプ、ドラレコ
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要問合せ
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要問合せ
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⭕️
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管理・運用を効率化し、無駄なコスト削減へ などを可視化
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LINKEETH DRIVE |
AI搭載通信型ドラレコ
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要問合せ
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1,980円~
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連携可能
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安全運転支援や車両管理をワンストップで提供
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Pdrive |
ドラレコ
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要問合せ
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要問合せ※1台から契約可能
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⭕️
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予兆を可視化し、交通事故の発生を低減していく
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Zenmov e-Share |
鍵管理
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要問合せ
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要問合せ
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⭕️
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社用車の予約と、車の鍵の管理を円滑にする
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KITARO |
端末・デジタコ・ドラレコ
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要問合せ
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要問合せ
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⭕️
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1台~数千台も対応!業種・規模問わず導入実績有り
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テレマティクスサービス |
シガーソケット・IG線、ドラレコ、デジタコ
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要問合せ
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要問合せ
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⭕️
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複数の車載器やデバイスの情報を一元管理できる
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モバロケ |
業務用IP無線システム
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要問合せ
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要問合せ
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❌
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全車両を地図上で確認可能!速度もわかる
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通信型ドライブレコーダー Offseg(オフセグ) |
通信型ドライブレコーダー
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要問合せ
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2,310円〜
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連携可能
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AIが事故リスクを自動検出。リアルタイムで運転者に警告
|
▼
「車両管理システム」とは、車の現在位置表示や走行データの記録など、車両に関する全ての情報を統合して管理できるシステムです。
所有車・リース車を問わず、一般の営業車だけでなく特別車両も対象にできます。
位置情報 | リアルタイムで複数台の車両位置を知ることができる |
現状把握 | 速度や長時間労働・異常の有無を確認できる |
運転日報 | 自動で作成したり、自動で集計をしてくれる |
運行計画 | 運行工程を作成し共有することができる |
共有車の予約 | 誰がいつ利用するかがわかる |
アルコールチェック | アルコールチェッカーの自動記録や記録の管理ができる |
車両管理システムを活用することで事故の削減につながると考えられています。
1つめの理由は、車両管理を一元管理し効率化することで整備が行き届き、車両の不具合による事故を回避できるためです。
2つめの理由は、急ハンドル・急ブレーキなどの危険運転情報を集計し可視化することで、適切な運転指導ができることです。それによりドライバーの意識が向上し、安全な運転操作につながります。
このように、車両管理システムを導入し適切な管理と適切な運転指導を行えることで、事故を未然に防ぐことができます。
特に毎日運転する従業員がいる企業は、位置情報だけでなく事故削減に繋がる機能を備えたシステムも検討してみましょう。
画像出典元:「Tcloud for SCM」公式HP
Tcloud for SCMは、車両位置や作業状況などの物流に関する情報をリアルタイムで把握できる動態管理システムです。
「物流センター・倉庫」「配送」「納品先・小売」など、各業種に向けた様々な機能を取りそろえているので、顧客企業の業務にあわせて選ぶことができます。
スマホとネット環境があれば必要なデータを取得分析できるので、専用機器等が必要ないのは嬉しいポイントと言えるでしょう。
500社以上の配送システムを構築してきた実績もあるので、配送効率化や労務管理に課題を抱えている企業は是非導入をご検討ください。
初期費用0円~、月額1,250円/台~で利用できます。
月額費用にはスマホ本体、通信費、サポートを含みます。
画像出典元:「Cariot」公式HP
「Cariot」は、国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)認証を取得した車両管理システムです。3秒毎に更新されるリアルタイムな位置情報を把握できるため、長時間運転や私的利用の抑止に効果的です。
また、ドライバー毎に走行データ軌跡を見える化し、急加速・急減速や最高速度などのデータをもとに危険運転の予知や運転改善指導が行えるようになります。
車両にOBD-Ⅱポートと呼ばれる車載デバイスとSIMカードを取り付け、パソコンやスマホに専用アプリをダウンロードするだけなので、簡単に導入することができます。
契約期間は利用開始日より1年間で、利用料金は1年分を先払いとなります。
申し込みは車両5台(またはドライバー5名)+管理者1名からとなります。
Cariot Mobile (スマホアプリ) |
Cariot Device(車載デバイス) | ||
Cariot GPS Logger | Cariot Drive Recorder | ||
車両ライセンス | 1,518円/月 (ドライバー1名ごと) |
2,200円/月 (車両1台ごと) |
2,750円/月 (車両1台ごと) |
ドライバーライセンス* ライトorベーシックを選択 (ドライバー1名ごと) |
330円/月 | 330円/月 | ー |
660円/月 | 660円/月 | ー | |
管理者ライセンス (管理者1名ごと) |
2,200円/月 | 2,200円/月 | 2,200円/月 |
車載デバイス購入 | ー | 25,300円~ (車両1台ごと) |
59,400円~ (車両1台ごと) |
車載デバイスレンタル | ー | 1,078円~/月 (車両1台ごと) |
ー |
その他諸経費 | ー | 台数に応じた送料 | 台数に応じた送料 取り付け工事1台15,000円~ 作業員の交通費が必要 |
*ドライバーライセンス: ドライバー自身がスマートフォン・タブレットで入力・編集・閲覧する際に必要なライセンス
※ドライバーライセンスはライトかベーシックの選択となり、併用はできません。
※金額はすべて税込表記
画像出典元:「SmartDrive Fleet」公式HP
「SmartDrive Fleet」は、豊富な導入実績と受賞歴を誇る車両管理システムです。特別な工事は必要なく、専用デバイスをシガーソケットに設置するだけで当日から利用することができます。
専用のアプリはPC・スマホに対応しており、管理者もドライバーもリアルタイムで走行状況の把握ができます。車両の位置情報は10秒毎に更新され、進行方向も把握できるので効率的なオペレーション業務が可能です。
特許取得済みの独自技術「G-Force」という高性能センサーで運転操作を計測しているので、急発進や急ハンドルなど危険運転を見える化し、ドライバーへの指導に活かせます。
詳細はお問い合わせが必要です。
画像出典元:「LINKEETH DRIVE」公式HP
「LINKEETH DRIVE」は、ドコモビジネス・NTT Communicationsが提供する車両管理サービスです。
「予防」と「改善」の両面から事故ゼロの実現を支援しており、AIによる危険運転検知や運転診断ロジックでドライバーのクセを分析するなど、安全運転を実現してくれます。
専任のAMがオンボーディングを支援するため、利用者の早期の運用定着をフォロー。実際の診断結果を活用したアフターフォロー研修と組み合わせることで、ドライバーの運転特性に応じた安全運転指導の仕組み化も実現できます。
Safetyプラン | Locationプラン | セットプラン | |
月額利用料 | 1,980円 | 1,980円 | 3,080円 |
安全運転評価 | 〇 | ✕ | 〇 |
リアルタイム位置 | ✕ | 〇 | 〇 |
走行履歴 | ✕ | 〇 | 〇 |
画像出典元:「Pdrive」公式HP
「Pdriveサービス」は交通事故率削減や業務効率向上・車両経費の削減といった車両管理だけでなく、プレステージインターナショナルグループ全体で緊急通報オペレーションからロードサービスまで、命をつなぐワンストップソリューションを提供しています。
防塵・防水対応のドライブレコーダーもあり、バイク、自転車、重機、電車、船舶などさまざまな乗り物でも対応可能です。
詳細については、お問い合わせが必要です。
サービスの概要については、以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「 Zenmov e-Share」公式HP
「Zenmov e-Share」は、社用車の利用管理をアプリでおこなうことができ、無人の鍵管理にも対応している社用車管理システムです。
アプリと専用の車載器(株式会社ヨコオ 製品)を利用することで鍵の受渡し手続きが不要になり、鍵の開閉はスマートフォン上のアプリで行えます。
紙媒体での煩わしい利用申請や、有人の鍵管理にかかるタイムロスから脱却でき、社用車利用に関する時間の省略化が可能になります。
Zenmov e-Shareの料金は、e-Share利用料+車載器に掛かる費用orキーボックスの費用です。
車載器利用 | キーボックス利用 |
・通常プラン ・PoCプラン ・APIプラン |
・通常プラン |
上記のようなプラン提供がされていますが、詳細な料金はZenmov e-Shareまで問い合わせてみましょう。
画像出典元:「 KITARO 」公式HP
「KITARO」は用途と車種で選ぶリアルタイム車両管理システムです。トラック・バス・営業車などをまとめて管理することができます。
車両の状態を24時間見える化し業務の改善すべき点を明確にすることで、業務の効率化・生産性の向上が図れます。
車にアダプタを差し込むだけで簡単に取付けられるデバイスもあり、業種・規模問わず幅広く利用されているシステムです。
車両タイプやデバイスによって料金が異なります。
アダプタ | 【本体価格】31,200円/台(取付費用別途)【月額】1,980円/台(通信費込み) ※レンタルプランでは、端末0円・月額3,360円/台で利用可能 |
デジタコ | 【本体価格】93,500円/台(取付費用別途)【月額】3,080円/台(通信費込み) |
ドラレコ | 【1カメラタイプ】ドライブレコーダーを使った動態管理を簡単に始められる 【2カメラタイプ】危険な運転時の車内の様子やあおり運転時の記録を残すなら ※料金は要問合せ |
バイク | 【初期費用】0円(取付費用別途)【月額】月額3,360円/台(通信費込み) |
※全て税別
詳しくは公式HPよりご確認ください。
画像出典元:「 テレマティクスサービス 」公式HP
「テレマティクスサービス」は、移動体に通信システムを利用した車両管理・運行管理システムです。
導入する際も、車載器やデバイス契約毎にアカウント情報を個別で管理する必要がないため導入しやすく、既に社内で利用しているシステムとも連携が可能です。
ゼンリン地図やクラウドサーバを利用したサービスでランニングコストの削減を実現しており、直感的に操作ができる画面設計が魅力です。
多くの車を管理している企業には、効率よく配車指示や状況把握ができるようになるのでおすすめです。
料金については公式HPよりお問い合わせが必要です。
画像出典元:「モバロケ」公式HP
「モバロケ」は、インターネットにつながっていればいつでもどこでも車両の位置情報を管理することができます。
NTTドコモのFOMA通信網を利用した業務用IP無線システム「iMESH」を利用することで、日本全国のエリアをカバーした通信が可能です
車両の現在地や動きを正確に把握することで、車両の輸送効率をより向上させることが可能!モバロケを活用することで顧客満足度アップにもつながります。
IP無線機を導入しなくても、「IM-830」というGPS端末でも導入して利用することができます。
30日間の無料トライアルあり。(スマホ版のみ)
料金プラン | |
初期費用 (税表記なし) |
要相談 |
月額費用 (税表記なし) |
750円〜 |
画像出典元:「通信型ドライブレコーダー Offseg(オフセグ)」公式HP
通信型ドライブレコーダー Offseg(オフセグ) 含む資料を一括DL
「通信型ドライブレコーダー Offseg(オフセグ)」は、AIとクラウド技術を活用して車両管理を効率化するシステムです。
主な特徴として、AIが事故リスクを自動検出し、リアルタイムで運転者に警告することが可能です。
また、360度の映像記録が可能で、データはクラウドに保存されるため、トラブル時のエビデンス収集に役立ちます。
さらに、運転記録を基に日報・月報や安全運転のeラーニング教材を自動作成することで、管理業務の効率化も実現します。
「通信型ドライブレコーダー Offseg(オフセグ)」には、機器買取プランがあります。
料金プラン | |
月額料金 | 2,310円〜/1台 |
その他の費用 |
ドライブレコーダー本体、オプション品、 |
※税込表示
通信型ドライブレコーダー Offseg(オフセグ) 含む資料を一括DL
画像出典元:「OCTLINK」公式HP
OCTLINKは、運送会社の業務改善に寄り添ってくれる車両運行管理サービスです。
デジタコは「たった5つのボタンで操作できる使いやすさ」が大きな特徴になっており。画面表示も必要な項目しか表示されないため、「どのボタンを押せばいいのか?」と迷うこともありません。
教育コストもかけずにスムーズに運用可能なので、初めて導入を検討している企業にも使いやすいサービスです。
OCTLINKのサービスを利用する際は、デジタコの本体料金と月額費用がかかります。
なお、本体価格については、契約事務手数料1台5,000円(税別)、取付費用が別途発生します。
ドラレコ連動あり | ドラレコ連動なし | |
デジタルタコグラフ 本体価格 |
89,800円 | 84,800円 |
月額利用料 | 2,480円 | 1,980円 |
(※1台あたりの税別価格)
画像出典元:「 ビジネスナビタイム 」公式HP
「ビジネスナビタイム」は、CMでお馴染みナビタイムがビジネス向けに提供する車両管理ソリューションです。
きめ細かいナビゲーションのカーナビ機能、直感的に操作可能な配車計画機能、精度が高い動態管理機能により、正確で効率的な車両管理が可能になります。
配車サポーター機能ではドラッグアンドドロップで直感的に操作可能なので、誰でも簡単に配車計画を作成可能、効率的なルートを自動検索し、配送コストを削減することができます。
料金については公式HPよりお問い合わせが必要です。
画像出典元:「 DRIVEBOSS 」公式HP
「DRIVEBOSS」は、1台ずつ全ての車の動きを把握できる車両管理・運行管理システムです。
導入実績は2,000件を突破しており、送迎・訪問・配送業務を改善してくれます。
スマホとクラウドを活用し、日々の活動と運転状況を可視化する事で業務効率化や交通事故/違反の低減に貢献。
安全運転支援機能・コスト削減支援機能も付随されており、機能満載のシステムです。
料金については公式HPよりお問い合わせが必要です。
近年多くの車両管理システムが登場しており、特定の業種に特化したものやユニークな機能を持つものなどさまざまです。
「管理業務を効率化したい」
「車両運用コスト・車両管理コストを削減したい」
「ドライバーの負担を軽減したい」
など、あなたの会社に適した特徴や機能の付いたシステムを選ぶために導入目的をクリアにしておきましょう。
▼車両に設置する主なデバイスの端末料金
スマホアプリ型 | 0円 |
シガーソケット型 | 25,300円/台 ※「Cariot」より |
OBD-Ⅱポート型 | 31,200円/台 ※「KITARO」より |
ドライブレコーダー型 | 59,400円/台 ※「Cariot」より |
デジタルタコグラフ型 | 93,500円/台 ※「KITARO」より |
上記端末料金に加え、月額料金がかかります。
デバイスごとに機能が異なりますので、金額だけにとらわれず自社に合う機能を持ったデバイスを選びましょう。
デバイスのタイプにより業者による設置工事の有無、導入・メンテナンス費用も必要になってきますので、詳細な見積もりをとりコスト負担を確かめることが重要です。
管理者目線に加え、ドライバー目線での使いやすさも大事な選定ポイントになります。
初期費用をかけて導入したシステムの使い勝手が悪く、「思うように効果がでない」ということは避けたいものです。
ドライバーへの負担が少なく、サポート機能でフォローしてくれるシステムに注目してみましょう。
車両管理の業務は点検・整備といった車両の管理をはじめ、稼働状況やドライバーの勤怠管理にいたるまで範囲が広く、台数が多くなるほど業務負担は増していきます。
車両管理システムはそういった管理項目を統合して可視化し、かつ自動化してくれるので、管理業務の効率化が図れます。
管理状況を一元化して把握することにより管理者工数が減らせることに加え、適切な車両台数と駐車場の解約、保険料の見直しなど、車両管理費全体の削減が可能です。
また、リアルタイム位置表示機能によって車両ごとの走行ルートを把握できれば、社用車の私的利用や無駄な走行を抑制できるので、ガソリン代などの車両運用にかかるコストを削減できます。
情報の一元管理によって整備漏れが起こりにくく、車両不具合による事故が未然に防げます。
さらに、記録した走行データをもとに安全運転指導を行うことで運転意識の向上が期待でき、交通事故の抑止に繋がります。
リアルタイムで車両の位置を確認できるということは、「会社に監視されている」とネガティブな印象を与えかねず、中には非協力的な社員も出てくるかもしれません。
運転管理システムでは、危険を予測し事故を防ぐというドライバーの安全を考えた機能もあります。
「車両管理システムの導入は会社と社員の双方にメリットがある」ということをしっかりと説明し、理解してもらうことが大切です。
近年は初期導入コストの低い車両管理システムが増えていますが、それでも初期費用と月額費用は少なからず必要となります。
車載デバイスが買い切りの場合は、台数が多い場合かなりのコストになります。
業務効率化や運用コストの低減など、導入コストを上回る効果が見込める車両管理システムかどうか、しっかりと判断しましょう。
車両管理システムは「行動を監視されている」というネガティブなイメージもありますが、管理・運用費用の削減、事故の抑止、効率的な管理業務を行うことができるなど、それを上回るメリットがあります。
毎日かかせない業務だからこそ、自社に合う車両管理システムを選びましょう。
ぜひ、今回紹介したシステムを始めとした車両管理システムの導入を検討してみて下さい!
画像出典元:O-dan
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