電話やメールとあわせて、リード獲得の効果的な手法として「問い合わせフォーム営業」に取り組む企業が増えています。
しかし、各社の問い合わせフォームに一件ずつ手作業で文面を入力し、投稿処理をするとなると、手間がかかり非効率。
「フォーム営業ツール」を導入すれば、そうした作業の大部分を自動化し、短い時間で多くの企業にアプローチできるようになります。
この記事では、フォーム営業ツールについて、その仕組みや種類を解説し、さらに具体的なおすすめツールも比較・紹介します。
とくにおすすめ!フォーム営業ツール5選比較表
(税抜価格)
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このページの目次
フォーム営業ツールとは、企業HPの「問い合わせフォーム」を通じておこなう営業メール送信を自動化できるツールです。
HPの検索、問い合わせフォームへの遷移、文章の入力、送信処理と、一連のプロセスを自動でおこなえて、さらにそれを連続で処理することができます。
うまく活用すれば、1時間で数十社、数百社にアプローチすることが可能になり、手作業と比べて大きく効率がアップします。
リード獲得の手法としてメールや電話と並ぶ重要な手法になりつつあるフォーム営業ですが、効果的に進めるためにはツールは必須と言って良いでしょう。
企業のHPから問い合わせフォームにアクセスし、文面を入力し送信するという投稿処理に特化したツール。
ツールを稼働するために必要な企業リストに関しては、自社で用意する必要があります。
もともと十分な営業リストを持っている企業や、すでにフォーム営業のノウハウをある程度持っている企業におすすめです。
機能が絞られている分、料金はリスト作成までカバーしているものよりも安いケースが多くなります。
問い合わせフォームへの投稿処理に加えて、対象となる企業のリスト作成もおこなえるツール。
画面上で条件を指定することで自動でリスト作成できるものと、ツール提供企業が用意したリストから選択する形式のものがあります。
ツールにもよって異なるものの、絞り込みには地域、業種、資本金、売上高などの細かい条件を指定することができます。
はじめて問い合わせフォーム営業をおこなう企業におすすめです。
自前で操作するツール型と異なり、人による代行で処理をおこなうサービス。
操作の必要がなく、より柔軟な対応を受けられるため、ノウハウのない企業やとにかく時間をかけたくない企業におすすめです。
ただし、ツールタイプよりも費用が高めかつ、大量の処理には向いていないといった欠点があるため、ニーズとマッチしているかは要確認と言えます。
画像出典元:「APOLLO SALES」公式HP
「APOLLO SALES」は、営業リスト作成と問い合わせ処理のどちらも自動化できる高機能なフォーム営業ツールです。
リスト作成は、わかりやすいインターフェースで画面上から業界や業種などの条件にチェックを入れるだけで抽出が可能。
また、フォーム営業だけでなくメール配信もカバーしているため、これひとつでリード獲得の管理をおこなえます。
月額数万円から利用が可能で、契約期間等によって価格が変動します。
詳細な価格に関してはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「Listers form」公式HP
「Listers form」は、機能のカバー範囲の広さが特長のフォーム営業ツール。
営業リストに関しては、豊富な条件から作成された100種類以上の既存リストから提供を受けられます。
また、フォームへの送信件数は無制限で、同企業が運営する別サービスと連携することで、企業ごとに個別のメッセージを自動生成することも可能。
さらに、URLクリック検知で反応のトラッキングもできるため、フォームへの投稿だけでなく、効果検証までツール上で実施できます。
提供を受けられる営業リストの企業数および、URLクリック検知機能の有無が異なる3プランが用意されています。
また、7日間の無料トライアルも提供されています。
ベーシックプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン | |
初期費用 | 0円 | ||
月額費用 | 3万円 | 5万円 | 8万円 |
(税抜)
Listers form 含むフォーム営業ツールの資料を一括DL
画像出典元:「GeAIne」公式HP
「GeAIne」は、他社と比べて営業リスト作成機能に強みを持つツールです。
各種条件で企業の絞り込みをしたうえで、さらにAIがインターネット上の情報をもとに分析をおこない、商談や受注につながりやすい企業を抽出できるのが大きな特長。
さらに、問い合わせ文面のABテストやフォーム営業の成果分析など、よりリード獲得の精度を高めるための機能も豊富に備わっています。
営業リスト生成の利用有無および、送信(フォーム投稿)できる企業数が異なる6プランが用意されています。
また、3日間無料で利用できるトライアルプランも提供されています。
ビジネスプラン | スタンダードプラン | ハイエンドプラン | |
初期費用 | 要問合せ | ||
月額費用 | 40,000円 | 67,500円 | 80,000円 |
(税表記なし)
ビジネスプラン | スタンダードプラン | ハイエンドプラン | |
初期費用 | 要問合せ | ||
月額費用 | 70,000円 | 121,500円 | 160,000円 |
(税表記なし)
画像出典元:「Knockbot」公式HP
「Knockbot」は、成果型の料金体系で無駄なコストがかかりにくいフォーム営業ツールです。
コストが発生するのはフォームへの送信が成功した場合のみで、基本料金は一切かかりません。
もちろんサービス内容も充実しており、100万を超える法人・事業者リストの提供を受けられるほか、業種やエリア、資本金などで絞り込みも可能。
さらに分析レポート機能や配信設定など、細かい部分も充実しています。
初期費用や固定の月額費用はかからず、送信(フォーム投稿)が成功した件数に応じて料金が変化します。
また、利用する機能や配信方法によって単価が変化します。
はじめて導入する企業に限り、1,000件まで無料で配信ができるお試しプランも用意されています。
レギュラープラン | プレミアムプラン | フォームのみプラン | |
初期費用 | 無料 | ||
月額費用 | 無料 | ||
配信単価 | 5円/件 | 10円/件 | 20円/件 |
(税表記なし)
画像出典元:「HIROGARU」公式HP
「HIROGARU」は、月額5,800円から利用可能なコスパの良さが魅力のツールです。
フォーム投稿は完全自動ではなく入力支援機能にとどまるものの、送信数無制限、営業リスト提供あり、URLクリックの検知もありと、十分効率化が期待できます。
1ヶ月から契約が可能なため、はじめてフォーム営業にトライする企業のファーストステップに最適なツールと言えます。
初期費用:5,000円
月額利用料:5,800円
(税表記なし)
画像出典元:「Ultra Form」公式HP
「Ultra Form」は、機能のカバー範囲の広さと柔軟な利用方法が特長のツールです。
自動投稿機能は幅広い項目をカバーしているため失敗が少なく、手作業で修正する際の入力支援機能も備わっています。
さらに、営業リストの提供、文面のABテストやクリック検知、データ分析もカバー。
また、ツールとは別にフォーム営業代行サービスも提供されているため、ニーズに合わせて利用可能なのも他社にはないポイントです。
初期費用はすべてのプランで無料で、利用できる機能およびフォーム投稿をおこなえる上限回数が異なる3プランが用意されています。
代行サービスに関しては従量課金制で、1件あたり35円から利用が可能です。
サブスク 1,000回まで使い放題 |
サブスク 10,000回まで使い放題 |
従量課金+サブスクリプション | |
初期費用 | 無料 | ||
月額費用 | 14,700円 | 29,700円 | 14,700円 |
従量課金 | なし | なし | 5円/投稿1回 |
(税込)
画像出典元:「問い合わせにょーる」公式HP
「問い合わせにょーる」は、とにかく手軽に使えるのが魅力のサービスです。
オープンサイト型で、問い合わせたい企業のエリアや業種を選ぶだけで一括・自動で問い合わせまで完了できる業界でも唯一のサービス。
自前での操作がほとんど必要なく、代行サービスと同じような感覚で使えます。
1件あたりの単価はやや高めですが、月額や初期費用はかからず手軽に使えるため、フォーム営業ツールを試してみたい企業におすすめです。
初期費用は無料で、フォーム投稿をおこなった件数に応じて価格が決まります。
価格 | ||
初期費用 | 無料 | |
フォーム投稿件数 | 1件から1,000件まで | 65円/件 |
1,001件から2,000件まで | 60円/件 | |
2,001件から5,000件まで | 55円/件 | |
5,001件から | 50円/件 |
(税別)
画像出典元:「ホットアプローチ」公式HP
「ホットアプローチ」は、詳細な条件で高精度な営業リストを作成できるのが強みのツールです。
業種やエリア、資本金、売上高などはもちろん、DX推進企業、海外進出企業など、ビジネス動向によって企業を絞り込めるのがポイント。
さらに送信する文面の雛形提供、URLクリック検知などもカバーしており、質の高いアプローチを可能にします。
月額4万円から利用可能で、送信できる件数に応じて価格が変化します。
詳細な価格に関してはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「Lead Dynamics」公式HP
「Lead Dynamics」は、シンプルな機能・UIと投稿成功率の高さが特長のツールです。
基本機能は投稿機能に特化した構成ですが、AIを組み込んでさまざまなフォームを学習済みで、投稿成功率は70%〜80%と業界屈指。
さらに処理スピードも20分で1,000件の処理が可能と高速で、短い時間で確実にアプローチすることができます。
シンプルなツールのためニーズとの合致は要確認ですが、マッチしていれば有力な選択肢になるでしょう。
初期費用は無料で、月額に関しては、1ヶ月にフォーム投稿した件数(実績ベース)に応じて価格が決定します。
ミニマム (〜1,500件) |
ライト (〜3,000件) |
ベーシック (〜5,000件) |
エクストラ (〜10,000件) |
プレミアム (〜15,000件) |
|
初期費用 | 無料 | ||||
月額費用 | 33,000円 | 60,000円 | 90,000円 | 170,000円 | 250,000円 |
(税表記なし)
フォーム営業は、電話やメールと比べて以下のようなメリットがあります。
また、最近では問い合わせ対応をメールからフォームに一元化する企業も多いため、今後より重要度が高まってくることも予想されます。
うまく推進できれば、他の手法よりも効果的にリード獲得に結びつけられる手法と言えるでしょう。
ただし、一件ずつ手作業でおこなうとかなりの手間がかかる手法でもあるため、しっかりとメリットを享受するためには、ツールの導入は必須と考えるべきです。
すでに解説したように、フォーム営業は効果が期待できる反面、1件ずつの手間が大きいため手作業でおこなうには非効率。
ツールを導入することで、営業リストの作成も含めてほぼ全ての処理を自動化できるようになるため、担当者の負担は大きく軽減されます。
結果的に、より付加価値の高いクロージングをはじめとした業務にリソースを投下できるようになり、営業全体の生産性アップにも期待できるでしょう。
ツール導入によって1件あたりの作業効率がアップすれば、その分多くの企業にアプローチすることが可能になります。
ツールによって作業効率は異なるものの、基本的には1時間ほど稼働すれば数百社にアプローチすることができるでしょう。
基本的にはアプローチする企業数が多いほどリード獲得数も増えるため、やはりツール導入はマストと考えるべきです。
ツールを使う場合、基本的に全て同じ文面で投稿することになるため、手作業の場合と比べて画一的なアプローチになってしまうリスクがあります。
アプローチの質が低いと、返信がこない、相手の印象を損なう、クレームに発展するといった状態に陥ってしまいます。
こうした事態を避けるためには、スパムと受け取られないような文面の工夫が必要です。
その企業にとって全く関連性のない内容やメリットのない案内は避ける、同じ企業に短期間で複数回送らないようタイミングに気を配るなどが効果的です。
フォーム投稿をおこなっているのにもかかわらず相手からの反応が悪い場合、そもそもリスト作成段階に問題がある可能性もあります。
その場合、絞り込みの条件の変更やターゲット層の見直しをしたうえで、再度リストを作成すると良いでしょう。
また、フォーム営業をはじめておこなう場合は、最初は少数の企業に丁寧にアプローチするのもポイント。
少数に対してきちんと質の高いアプローチ手法を作り上げてから、それを拡大していくとうまくいく確率が高まります。
ツール選びにおいてまず比較すべきなのが機能面です。
リスト作成、投稿処理はどこまで自動でおこなえるか、自前で操作が必要かなどを中心に、自社での運用において必要な機能を網羅しているかを確認しましょう。
また、フォーム投稿処理の成功率も、作業効率に関わるため気を配りたいポイントです。
40%〜70%程度が目安ですが、HP上で公開していないツールも多いため、問い合わせの際に確認しておきましょう。
はじめてのフォーム営業ツール導入の場合、失敗を避けるため、運用が軌道に乗るまではサポートを受けるのが無難です。
サービスによって提供内容は異なりますが、導入コンサル、リスト作成支援、文面作成支援などを中心に比較すると良いでしょう。
また、ツールによっては数日間、あるいは一定の件数まで無料で利用できるものもあるので、まずは試してみて、それから比較するのも良いでしょう。
フォーム営業ツールの費用は、初期費用は無料の場合が多く、ランニングコストに関しては月額制と従量課金制の2パターンが一般的です。
実際の価格としては、月額制の場合は5,000円〜5万円、従量課金なら1投稿あたり5円〜数十円ほどが目安になります。
機能のカバー範囲や投稿機能の質に応じて価格が変化するため、必要十分な内容のツールを選ぶのがコスパを高めるポイントです。
フォーム営業ツールは、手作業では手間がかかるフォーム営業を効率よく実施するために必須となるツールです。
ツール選びにおいては、投稿に特化したもの、リスト作成もカバーしたものと機能のカバー範囲が異なるため、ニーズに合わせて最適な構成のツールを選びましょう。
また、あわせて投稿の成功率、サポート内容、初期費用や月額コストも基準に加えることで、導入後のミスマッチのリスクを抑えることができます。
画像出典元:O-dan