新型コロナウイルスの影響で、在宅ワークをしている人も多いのではないでしょうか?
とは言っても、作業場所を社内に限定せず自宅や外出先などから仕事をしたい場合、様々な問題に直面すると思います。
例えば、社内サーバへのアクセス対応や秘匿情報の漏洩対策など、どうやって対応すれば良いのか、頭を抱えることも多いのではないでしょうか?
「できれば少しでもお手軽に、社外からの接続環境を構築したい…」
このような悩みを解決できるのが、リモートアクセスサービスやツールです!
今回は世間に数多く展開されているリモートアクセスサービス・ツールの中から、おすすめの12選をご紹介します!
それぞれの特徴をまとめたので、比較検討する際のご参考にしていただければと思います。
おすすめサービスの比較を無料で!
このページの目次
リモートアクセスとは、会社のPCを自宅や外出先から遠隔操作しているように利用できるサービスやツールのことです。
例えば、自宅や街中のカフェなどから社内データにアクセスして、あたかも自席PCで作業しているように仕事を行うことが可能になります。
社内の業務情報には当然、社外に持ち出してはいけない秘匿情報が含まれているため、社内サーバへのネット接続には強固なセキュリティ対策が必要となりますが、これらの設定も必要なく、より手軽にリモートアクセスサービスを導入することができます。
また、リモートアクセスサービスの利用によって、以下が実現できます。
このようにリモートアクセスサービスを導入することで、社内外の好きな場所で仕事ができるようになります。
画像出典元:RemoteView 公式HP
「RemoteView」は全世界30万社の導入実績を持つリモートアクセスツールです。
ブラウザ経由でPCだけでなくモバイル(iOS、Android)からも遠隔操作が可能。産業機器(Android OSのATM、POS、プリンタ、キオスク端末など)の操作もできるため、多拠点の運営における機器管理が効率的になります。セキュリティ対策も整っており、より手軽にリモート業務を広げたい企業にはおすすめです。
リモートアクセスツールの利用にあたっては、「RemoteView」に限らず、作業内容によっては動作が重くなるため、通信環境の整備も重要です。
プラン | Standard | Enterprise |
月額料金 | 1,100円(税別) | 1,000円(税別) ※年契約における月額換算 |
対象の企業規模 | 個人・小規模オフィス向け | 企業向け |
スタンダードプランは10台以下のデバイスへの接続が対象、かつ管理ツールの機能や、2段階認証といったセキュリティの機能に制限があります。
編集部としては、企業で利用するなら、セキュリティ面からもエンタープライズプランをお勧めします。
小売
1001人以上
自社のセキュリティポリシーにあったセキュアな環境を構築できる
遠隔操作される側のPCから遠隔操作をする側のPCへのファイルのコピーの制限などもできるため、自社のセキュリティポリシーにあったセキュアな環境を構築できる点も良いと思います。
その他
1人
ワンタイムパスワードが複雑で不便
ワンタイムパスワードが複雑で分かりにくかったです。ログイン時などのワンタイムパスワードは10文字以上でランダムの文字列になっていることが多く、コピーして入力しても1文字分だけコピーしきれていないことが度々あって、入力のやり直しが発生してしまいました。
画像出典元:「magicconnect」公式HP
「magicconnect」はNTTグループが運営するリモートアクセスツールです。
専用ソフトをインストールするだけなので導入が簡単。
認証方式を複数選べるため、利用端末や業務形態によって使い分けられる点が便利です。
1アカウント単位の契約のため、中小企業から大企業まで利用範囲は柔軟に設定できます。働き方改革で在宅社員を増やしたいと考えている会社は重宝するでしょう。
USB型 | 18,000円 / 年 |
端末認証型 | 18,000円 / 年 |
モバイル型 | 12,000円 / 年 |
画像出典元: ISL Online公式HP
「ISL Online」は世界100カ国以上、国内の導入実績2,000社以上で、さまざまな業界・分野で導入されているリモートコントロールソリューションです。
同時接続数に応じたライセンスで、クラウドタイプとオンプレミスタイプからライセンスを選択できます。
高度なセキュリティと豊富な機能が搭載されていて、ヘルプデスクやテレワーク、遠隔デモンストレーションとあらゆる用途で活用できるでしょう。
パブリック クラウド |
オンプレミス | プライベート クラウド |
OEM | |
初期費用 (税込) |
要問合せ | |||
年額費用 (税別) |
150,000円~ | 500,000円~ | 3,000,000円~ | 問い合わせ |
同時接続数 | 1~ | 10~ | 問い合わせ |
画像出典元:「Splashtop Business」公式HP
「Splashtop Business」では1秒あたり30フレーム*1でリアルタイムに高速描写する最新技術を採用しており、圧倒的なハイパフォーマンスにより操作感も良いため、Web会議などを行ってもストレスなく使うことができるでしょう。
対応OSも多く、業務で使用されるOSのほとんどに対応可能です。
国内だけではなく海外から会社PCに接続する場合でも高レスポンスを実現しているため、場所による制約を受けず仕事効率化が見込めます。
Splashtop Businessプラン | 15,000円 |
Splashtop Business Proプラン | 18,000円 |
画像出典元:「AnyTest」公式HP
「AnyTest」は、アプリやサービス開発時に手元に端末を用意することなく実機テストを実施できるサービスです。
クラウド上で端末を操作することができるため、外出先やリモート環境等、場所を問わず利用することができます。
Appium、エスプレッソ、Xctestなどのテスト自動化ツールも対応、セキュリティ対策も万全なため、開発中のアプリ等の機密情報の漏洩リスクにも安心して利用できます。
端末への接続時間に応じて料金が発生する料金体系になっています。
利用人数に関わらず、チームアカウント内(1アカウントで100名まで)での利用時間の合計で料金が発生します。
90分までのトライアルプランもあります。
プラン | |
月額費用 (税込) |
5,500円/1アカウント1ヶ月5時間 |
追加料金 (税込) |
440円/5時間以降30分毎 |
画像出典元:「SWANStor」公式HP
「SWANStor」はしっかりとしたセキュリティ技術を持ちながらも特別なネットワークの知識を必要とせず簡単に導入・運用できるため、専門の知識を持った担当者がいない場合でも安心して利用できます。
15年で750社以上の導入実績を持ち、信頼と実績も十分。
ウェブアプリ、クライアント・サーバーアプリを問わず、様々なアプリケーションに対応できるため、より多彩なシーンで活用できます。
画像出典元:moconavi 公式HP
「moconavi」は、安全なリモートワーク環境を構築し、業務効率化だけでなく、セキュリティ向上やコスト削減を実現できるリモートアクセスツールです。
クラウドMAM市場シェアNo.1のサービス(※)で、個人のスマートフォンでも端末にデータが残らないため安全に業務利用できます。
モバイル端末に専用アプリをインストールするだけで導入可能で、使い慣れた端末から操作できるため気軽に利用可能です。
※株式会社テクノ・システム・リサーチ「2020-2021年版 エンドポイント管理市場のマーケティング分析モバイル管理パッケージ」モバイル管理市場調査
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 1ユーザーあたり300円~ |
トライアル | 30日間の無料トライアルあり |
画像出典元:「どこでもデスクトップ」公式HP
「どこでもデスクトップ」は安全・かんたんにテレワーク(在宅勤務・リモートワーク)の管理ができるシステムです。
ログインするだけで使える仮想デスクトップは、万全なセキュリティ対策が施され、情報漏洩を気にせず作業できます。
テレワークを導入したいけれど、セキュリティやコストで悩んでいる企業にはおすすめのツールといえるでしょう。
エントリー | ¥100/1h |
スタンダード | ¥150/h |
クリエイティブ | ¥220/h |
月額費用 | ¥1200/1VM |
初期費用 | 別途オプションの費用(見積もり) |
「NTT PC Communications」は様々なデバイスから社内ネットワークへの接続を可能にするツールです。
リモートアクセスにより、働き方の選択肢が拡がるため、業務改善や経費削減だけでなく、社員のストレスも軽減します。
NTTグループ会社のノウハウを活かし、セキュリティ対策も万全です。
月額料金/ID | 1,500円 |
初期料金/ID | 3,000円 |
初期費用が安いの特徴ですが、IDごとの料金のため大手企業のような従業員が多い企業はコストが高くなります。
画像出典元:Symantec Endpoint Security 公式HP
「Symantec Endpoint Security」は、世界的なシェアを持ち、サイバーセキュリティ分野で40年の歴史を持つセキュリティブランド『シマンテック』の法人向けエンドポイントセキュリティ製品です。
業界最高レベルの保護性能を誇り、ひとつの製品であらゆるデバイス、環境のセキュリティを実現できる総合的な製品です。
1年~5年の中から選択して契約する、サブスクリプション型の製品です。
基本は12か月単位での契約で、買い切りパッケージは用意されていません。
通常版(Symantec Endpoint Security-Enterprise)のほかに、EDRや脅威ハンティングが可能な上位版「Symantec Endpoint Security Complete」も用意されています。
詳細な金額については問い合わせが必要です。
画像出典元:「Miro」公式HP
Miroは、外部連携サービスが豊富で使いやすいオンラインホワイトボードです。
パソコンだけでなく、アプリをインストールすればiPhone、iPad、Androidなどでも利用できます。
Miroの導入メリットは、無料プランでも豊富なテンプレート機能を使える点です。マインドマップ、フローチャート、カスタマージャーニーマップなどが用意されています。
▶初期費用:無料
▶月額利用料:0ドル~(有料プランあり/年契約で月額8ドル~)
上場企業、中小企業から大企業まで、顧客管理やITサポートツールの導入を考えている企業にはうってつけです。
どのデバイスからでも「TeamViewer」が隣にいるかのようにサポートします。
「TeamViewer」の料金詳細については、公式HPよりお問い合わせください。
リモートアクセスで一番大事なことは、社内で管理している秘匿情報や業務情報を漏洩しないことです。
そのためには
など、ネットセキュリティには最大の配慮を行う必要があります。
また、リモートアクセスサービスはそれぞれの方法で強固なセキュリティ対策を行っていますが、実際に自社の情報が守れるかどうかは、自社に合ったセキュリティ対策が必要です。
を、導入前にはしっかり確認しておきましょう。
リモートアクセスサービスでは指定のソフトをインストールしたり、特定のOSのみ対応している場合があります。
また利用端末はPCだけではなく、スマホやタブレットなどのモバイル端末からも利用が可能であれば、外回りの多い営業マンなども利用できるようになるので便利です。
いざリモートアクセスサービスを利用しようとすると、現在自社で利用しているPC環境だけではなく社外からアクセスしようとしている社員の自宅PCのOSなど、使用端末は様々です。
実際利用する端末やOSで導入できるか、あらかじめ確認しておきましょう。
リモートアクセスサービスは文字通り、自席PCの遠隔操作を行うイメージで作業することになりますが、社外のネット回線を通して行うため、自社内から直接社内サーバにアクセスするよりは遅延などが起きやすいです。
リモートアクセス時に反応が遅かったりデータ受信に時間がかかるようでは、作業効率に影響が出てしまいます。
また、社内のPCはある程度性能を揃えることができますが、社外からアクセスする個々の端末の性能を揃えることは難しくなります。場合によっては搭載メモリが少なかったり、CPUが非力な端末から作業を行うことがあるかもしれません。
そのため、アクセス環境にばらつきがあっても、一定のスピードで作業できることを確認しておきましょう。
リモートアクセスサービスには大きく3つのメリットがあります。
例えば、出張帰りに報告書を作成、提出するところまで終了できれば、会社に戻らず真っすぐ帰宅することができます。
あるいは家庭の事情で会社に出られなくても自宅で社内に居るのと同じように作業ができれば、進捗が止まることなく進めることが可能。
こうした環境を企業が提供することでより社員のモチベーションが向上し、有給や育休などを抵抗なく取得できるようになれば、優秀な社員が長く定着してくれるようになるでしょう。
社内情報が入ったUSBやノートPCを社外に持ち出してしまうと紛失リスクが高まり、秘匿情報の漏洩にもつながってしまいます。
リモートアクセスが可能になるとこうしたリスクが無くなり、安全に社外でも作業できるようになります。
また外出先でも、打ち合わせ結果を速やかに社内データに反映・検討結果を迅速に提示できるなどレスポンスが向上することで、顧客からの信用度もUPするでしょう。
リモートアクセスを行うためには強固なセキュリティ対策が必要ですが、自社で行おうとすると特別な知識の取得や作業対応する人材・工数が必要となってしまいます。
こうした技術者が社内に居なくても、サービスの導入によって短期間でリモートアクセスを導入することが可能で、またネットワークの保守も自社で行う必要が無くなります。
一方で、リモートアクセスサービスを導入するデメリットもいくつかあります。
社外ネットワークを経由して社内PCへのアクセスを行うため、経由するネットが混んでいると反応が遅くなったりアクセスできなくなる場合があります。
また社内PCはシステム管理者がある程度の性能を揃えてPCを用意していますが、自宅やモバイル端末は性能が劣っている場合が多いので、クリックしてからの反応が遅くなるなど、作業に影響が出る場合があります。
通常のITサービスは利用料を月額で設定している場合が多いのですが、リモートアクセスサービスは年単位で設定している場合が多いです。
もし数カ月で利用目的が無くなったり、使い勝手が悪いと感じても1年は契約しないといけなくなります。そのため、無料トライアル期間などを利用して、実際に導入した際にはどうなるかを必ずイメージしておきましょう。
起業ログ編集部おすすめのリモートアクセスサービス7選を比較紹介しました。
今回ご紹介したリモートアクセスサービスの導入によって、社内に限らずどこでも業務を行える環境を整えることができます。
また、産休や育休を利用して働こうという社員のモチベーションも向上し、より優秀な社員に長く活躍してもらうことで、会社の業績も上がることでしょう。
一度リモートアクセスサービスを活用してみたいと考えている方は、ぜひ今回紹介したツールを始めとしたリモートアクセスサービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか!
画像出典元:O-dan