近年の「働き方改革」への取り組みとして、作業場所を社内に限定せず自宅や外出先などから仕事をしたいと言う声が多数上がっています。
とは言え、社外で作業するためには社内サーバへのアクセス対応や秘匿情報の漏洩対策など、どうやって対応すれば良いのか、頭を抱えることも多いのではないでしょうか?
できれば少しでもお手軽に、社外からの接続環境を構築したい…
このような悩みを解決できるのが、リモートアクセスサービスです!
今回は世間に数多く展開されているリモートアクセスサービスの中から、おすすめの5選をご紹介します!
それぞれの特徴をまとめたので、比較検討する際のご参考にしていただければと思います。
このページの目次
リモートアクセスサービスとは、会社のPCを自宅や外出先から遠隔操作しているように利用できるサービスです。
例えば、自宅や街中のカフェなどから社内データにアクセスして、あたかも自席PCで作業しているように仕事を行うことが可能になります。
社内の業務情報には当然、社外に持ち出してはいけない秘匿情報が含まれているため、社内サーバへのネット接続には強固なセキュリティ対策が必要となりますが、これらの設定も必要なく、より手軽にリモートアクセスサービスを導入することができます。
また、リモートアクセスサービスの利用によって、以下が実現できます。
このようにリモートアクセスサービスを導入することで、社内外の好きな場所で仕事ができるようになります。
画像出典元:「magicconnect」公式HP
「magicconnect」はNTTグループが運営するリモートアクセスツールです。
専用ソフトをインストールするだけなので導入が簡単。認証方式を複数選べるため、利用端末や業務形態によって使い分けられる点が便利です。
1アカウント単位の契約のため、中小企業から大企業まで利用範囲は柔軟に設定できます。働き方改革で在宅社員を増やしたいと考えている会社は重宝するでしょう。
・接続構成変更機能
・リモートメンテナンス機能
・ダウンロードで簡単導入
・USB型:18,000円 / 年
・端末認証型:18,000円 / 年
・モバイル型:12,000円 / 年
画像出典元:「Splashtop Business」公式HP
「Splashtop Business」では1秒あたり30フレーム*1でリアルタイムに高速描写する最新技術を採用しており、圧倒的なハイパフォーマンスにより操作感も良いため、Web会議などを行ってもストレスなく使うことができるでしょう。
対応OSも多く、業務で使用されるOSのほとんどに対応可能です。国内だけではなく海外から会社PCに接続する場合でも高レスポンスを実現しているため、場所による制約を受けず仕事効率化が見込めます。
・接続PCの共有設定機能
・ファイル転送機能
・グルーピング機能
・Splashtop Businessプラン:15,000円
・Splashtop Business Proプラン:18,000円
画像出典元:「SWANStor」公式HP
「SWANStor」はしっかりとしたセキュリティ技術を持ちながらも特別なネットワークの知識を必要とせず簡単に導入・運用できるため、専門の知識を持った担当者がいない場合でも安心して利用できます。
15年で750社以上の導入実績を持ち、信頼と実績も十分。ウェブアプリ、クライアント・サーバーアプリを問わず、様々なアプリケーションに対応できるため、より多彩なシーンで活用できます。
・アクセス管理機能
・ログ管理機能
・死活監視・通知機能
「NTT PC Communications」は様々なデバイスから社内ネットワークへの接続を可能にするツールです。リモートアクセスにより、働き方の選択肢が拡がるため、業務改善や経費削減だけでなく、社員のストレスも軽減します。NTTグループ会社の強みを活かし、セキュリティ対策も万全です。
・月額料金/ID:1,500円
・初期料金/ID:3,000円
初期費用が安いの特徴ですが、IDごとの料金のため大手企業のような従業員が多い企業はコストが高くなります。
上場企業、中小企業から大企業まで、顧客管理やITサポートツールの導入を考えている企業にはうってつけです。どのデバイスからでも「teamviewer」が隣にいるかのようにサポートします。
・リモートワークプラン:24,800円
・ビジネスライセンス:60,000円
・プレミアムマルチユーザー:108,000円
・コーポレートライセンス:228,000円
リモートアクセスで一番大事なことは、社内で管理している秘匿情報や業務情報を漏洩しないことです。
そのためには
など、ネットセキュリティには最大の配慮を行う必要があります。
また、リモートアクセスサービスはそれぞれの方法で強固なセキュリティ対策を行っていますが、実際に自社の情報が守れるかどうかは、自社に合ったセキュリティ対策が必要です。
を、導入前にはしっかり確認しておきましょう。
リモートアクセスサービスでは指定のソフトをインストールしたり、特定のOSのみ対応している場合があります。
また利用端末はPCだけではなく、スマホやタブレットなどのモバイル端末からも利用が可能であれば、外回りの多い営業マンなども利用できるようになるので便利です。
いざリモートアクセスサービスを利用しようとすると、現在自社で利用しているPC環境だけではなく社外からアクセスしようとしている社員の自宅PCのOSなど、使用端末は様々です。
実際利用する端末やOSで導入できるか、あらかじめ確認しておきましょう。
リモートアクセスサービスは文字通り、自席PCの遠隔操作を行うイメージで作業することになりますが、社外のネット回線を通して行うため、自社内から直接社内サーバにアクセスするよりは遅延などが起きやすいです。
リモートアクセス時に反応が遅かったりデータ受信に時間がかかるようでは、作業効率に影響が出てしまいます。
また、社内のPCはある程度性能を揃えることができますが、社外からアクセスする個々の端末の性能を揃えることは難しくなります。場合によっては搭載メモリが少なかったり、CPUが非力な端末から作業を行うことがあるかもしれません。
そのため、アクセス環境にばらつきがあっても、一定のスピードで作業できることを確認しておきましょう。
リモートアクセスサービスには大きく3つのメリットがあります。
例えば、出張帰りに報告書を作成、提出するところまで終了できれば、会社に戻らず真っすぐ帰宅することができます。
あるいは家庭の事情で会社に出られなくても自宅で社内に居るのと同じように作業ができれば、進捗が止まることなく進めることが可能。
こうした環境を企業が提供することでより社員のモチベーションが向上し、有給や育休などを抵抗なく取得できるようになれば、優秀な社員が長く定着してくれるようになるでしょう。
社内情報が入ったUSBやノートPCを社外に持ち出してしまうと紛失リスクが高まり、秘匿情報の漏洩にもつながってしまいます。
リモートアクセスが可能になるとこうしたリスクが無くなり、安全に社外でも作業できるようになります。
また外出先でも、打ち合わせ結果を速やかに社内データに反映・検討結果を迅速に提示できるなどレスポンスが向上することで、顧客からの信用度もUPするでしょう。
リモートアクセスを行うためには強固なセキュリティ対策が必要ですが、自社で行おうとすると特別な知識の取得や作業対応する人材・工数が必要となってしまいます。
こうした技術者が社内に居なくても、サービスの導入によって短期間でリモートアクセスを導入することが可能で、またネットワークの保守も自社で行う必要が無くなります。
一方で、リモートアクセスサービスを導入するデメリットもいくつかあります。
社外ネットワークを経由して社内PCへのアクセスを行うため、経由するネットが混んでいると反応が遅くなったりアクセスできなくなる場合があります。
また社内PCはシステム管理者がある程度の性能を揃えてPCを用意していますが、自宅やモバイル端末は性能が劣っている場合が多いので、クリックしてからの反応が遅くなるなど、作業に影響が出る場合があります。
通常のITサービスは利用料を月額で設定している場合が多いのですが、リモートアクセスサービスは年単位で設定している場合が多いです。
もし数カ月で利用目的が無くなったり、使い勝手が悪いと感じても1年は契約しないといけなくなります。そのため、無料トライアル期間などを利用して、実際に導入した際にはどうなるかを必ずイメージしておきましょう。
起業ログ編集部おすすめのリモートアクセスサービスを比較紹介しました。
今回ご紹介したリモートアクセスサービスの導入によって、社内に限らずどこでも業務を行える環境を整えることができます。
また、産休や育休を利用して働こうという社員のモチベーションも向上し、より優秀な社員に長く活躍してもらうことで、会社の業績も上がることでしょう。
一度リモートアクセスサービスを活用してみたいと考えている方は、ぜひ今回紹介したツールを始めとしたリモートアクセスサービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか!
画像出典元:O-dan