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ランサムウェア対策ツールは、未知のランサムウェアをブロックするための専門ツールです。
デバイス内のデータを不正に暗号化したり変更したりした後に、そのデータ回復を人質に「身代金(ランサム)」の支払いを要求するランサムウェア。
日々進化するサイバー攻撃に対抗するためには、最新のセキュリティ対策が必須です。
ランサムウェア対策ツールの概要、おすすめのソフトや製品、比較ポイントを把握し、手遅れになる前に対策を進めていきましょう。
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このページの目次
ランサムウェア対策ツールとは、未知のランサムウェア(身代金型要求ウイルス)に対策するための専門のセキュリティツールのことです。
複数の防御システムでウイルスを事前に検知してデバイスを防御します。
ランサムウェア(Ransomeware)とは、マルウェアの一種。
PC内のデータを不正に暗号化したり変更したりした後に、そのデータ回復を人質に「身代金(ランサム)」の支払を要求するウイルスです。
身代金を支払ってもデータが元に戻る保証はない上に、ランサムウェアによって変更されたデータの復元は非常に難しいと言われています。
そのためツールなどを活用し、ランサムウェアへの感染を防ぐことが大切です。
ここからはランサムウェア対策ツールでできることを解説します。
ランサムウェア対策ツールでは、マルウェアを検知・駆除します。
十分なウイルス対策を施すには、最新のウイルスに対応する必要があります。
そのため製造元が常に最新の状態にアップデートしてくれるソフトや製品の利用が欠かせません。
ランサムウェア対策ツールでは、感染源となりうるデバイスの使用に制限をかけられます。
デバイスのグループやユーザーごとの制限、申請による例外対処など柔軟な運用が可能です。
ランサムウェア対策ツールでは、Webフィルタリングが可能です。
PCからアクセスできるWebサイトの範囲を制限し、標的型攻撃の入口・出口になり得るWebサイトへの接続を防ぎます。
ランサムウェア対策ツールを導入することで、データの定期的な自動バックアップが可能です。
これによって万が一ランサムウェアに感染しても、データを復旧できるようになります。
ここからはおすすめのランサムウェア対策ツール製品を4つを比較し、解説します。
画像出典元:「カスペルスキーセキュリティ」公式HP
カスペルスキーセキュリティは、個人および法人向けに、インターネット上の脅威からデバイスを保護するセキュリティソフトです。
オンライン決済時における個人情報の保護も可能です。
またWebカメラへの不正アクセスもブロックします。
1台版、5台版、プレミアライセンス版(6台以上)が提供されており、Windows・MacOS・Androidに対応しています。
「カスペルスキー」の料金プランは、「カスペルスキー スタンダード」「カスペルスキー プラス」「カスペルスキー プレミアム」の3つのプランとなっています。
ラインナップは、Windows/macOS/Android/iOS共通。
カスペルスキー スタンダード…セキュリティ対策の基本機能に加えて、PCパフォーマンスの向上、プライバシーを守る機能など基本のプラン。
カスペルスキー プラス…カスペルスキー スタンダードの機能+プライバシーをさらに保護する機能などプライバシーをより重視するプラン。別売りの「カスペルスキー パスワードマネージャー」と「カスペルスキー VPN セキュアコネクション」を利用可能。
カスペルスキー プレミアム…全ての機能を網羅したオールプラン。専任スタッフによるプレミアムサポートあり。「カスペルスキー セーフキッズ」を1年間無償で利用可能。
製品名 | 初回購入標準価格 (税込) |
サブスク年間更新価格 (税込) |
|
カスペルスキー スタンダード |
1年1台版 | ¥3,375 | ¥3,750 |
3年1台版 | ¥6,732 | ||
1年3台版 | ¥4,171 | ¥4,635 | |
3年3台版 | ¥8,325 | ||
1年5台版 | ¥4,702 | ¥5,225 | |
3年5台版 | ¥9,387 | ||
カスペルスキー プラス |
1年1台版 | ¥3,771 | ¥4,191 |
3年1台版 | ¥7,525 | ||
1年5台版 | ¥4,806 | ¥5,341 | |
3年5台版 | ¥9,595 | ||
1年10台版 | ¥6,100 | ¥6,778 | |
3年10台版 | ¥12,182 | ||
カスペルスキー プレミアム |
1年1台版 | ¥5,324 | ¥5,916 |
3年1台版 | ¥10,624 | ||
1年5台版 | ¥6,359 | ¥7,066 | |
3年5台版 | ¥12,694 | ||
1年10台版 | ¥7,652 | ¥8,503 | |
3年10台版 | ¥15,281 |
画像出典元:「ノートン360」公式HP
ノートン360は、すでに確認されているウイルスだけでなく、未知のサイバー攻撃に対しても、多層的に必要な保護を提供しています。
人工知能(AI)および機械学習ベースのセキュリティ技術を備えているのが特長です。
WindowsやMac、Android、iOSデバイスなどのセキュリティだけでなく、オンラインプライバシー保護も可能です。
もしデバイスがウイルスに感染し、ウイルスを駆除できなかった場合、購入代金は返金される保証も付いています。
画像出典元:「ZEROスーパーセキュリティ」公式HP
ZEROスーパーセキュリティは、10周年を迎えるPC用のセキュリティソフトです。
国際的な専門機関の性能試験で、年間1位に輝いたこともあるビットディフェンダー・エンジンが搭載されています。
かかる費用は初回購入時だけで、追加費用なしで1台を最後まで守る料金システムです。
インストールしたデバイスが壊れたり、OSのシステム要件が満たされなくなったりするまで、期限切れになることはありません。
人工知能(AI)は、未知のページやプログラムにアクセスする度に瞬時に解析し、全ユーザー5億台への対応を行っています。
▶初期費用:1台用:3,900円(税込)、3台用:5,900円(税込)
▶利用料:―
画像出典元:「AppCheck」公式HP
AppCheckは、ウイルスパターンファイルを使用せずに、ファイルの変化をリアルタイムで検出するランサムウェア対策ソフトです。
状況認識技術という周辺の状況や環境などの情報を統合して認知し、その状況に最適な対応をする技術が搭載されています。
またAppCheckがインストールされたPCが共有設定しているフォルダは、感染防止機能、ネットワーク遮断機能によって他端末においても守られます。
指定ファイルは最大10個まで、自動でバックアップ可能です。
標準では1年間のサブスクリプションライセンスの購入となり、複数年使う場合は問い合わせが必要です。
無料トライアルあり。
AppCheckには2つプランがあり、いずれも1年間の期間限定ライセンスで販売されています。
(別途CMS費用あり)
AppCheck ProはPC向け、AppCheck Pro for Windows Serverはサーバー向けのプランです。
各プランの料金については、問い合わせる必要があります。
画像出典元:「ESETセキュリティソフト」公式HP
ESETセキュリティソフトは、軽快な動作と高い検出力がウリの総合セキュリティソフトです。
運営元のESETは、マルウェア検出技術のパイオニア的存在として、世界203の国と地域、1億1千万ユーザー以上(2022年8月末時点)のPCを守っています。
Googleにも採用される多層防御機能が搭載されており、高度化・巧妙化する脅威に対応します。
インストールしたい台数、利用したい期間に合わせてソフトを選ぶことができます。
Windows、Mac、Androidに対応しています。
▶初期費用:―
▶利用料:1台1年:4,950円(税込)、1台月額:330円(税込)
画像出典元:「PrimeWAF」公式HP
「PrimeWAF」は、ソフトウェアテストをメインとした品質向上支援サービスで実績があるバルテス株式会社が提供するセキュリティ対策ツール。
専門知識がなくても、簡単な設定だけで、バルデスのノウハウを基にした高いパフォーマンスのセキュリティ対策が実装可能に。
専任のセキュリティチームのサポートにより最新の防御パターンが利用できるほか、検知した不正な通信履歴を元にした自社サイトの状況をわかりやすく可視化することができます。
従量制の料金プランにより、コスパ高くツールが導入できるためおすすめです。
PrimeWAFの料金プランは、1サイトにつき1契約、基本料金+従量料金の従量制で、通信量に応じて料金が発生します。
▶初期費用:―
▶基本料金:14,500円〜(税込)
画像出典元:「ウイルスバスタークラウド」公式HP
ウイルスバスタークラウドは、多層防御にAIを組み込んだ総合セキュリティソフトです。
1本で3台まで利用でき、マルチデバイスに対応しています。
ランサムウェアに暗号化される前に自動でファイルをバックアップし、暗号化されたファイルの自動復元も可能です。
365日年中無休でサポートしており、メール、チャット、LINEでの問い合わせに対応しています。
機器に関する操作や設定方法のサポートを受けられるサービスもあります。
▶初期費用:―
▶利用料:ダウンロード1年版:5,720円(税込)、2年版:10,250円(税込)
画像出典元:「秀丸ランサムガード」公式HP
秀丸ランサムガードは、ネットワークドライブを切断してデータを保護する、無償公開されているセキュリティソフトです。
WindowsXP、2003、Vista、7、8、8.1、10、11にのみ対応しています。
ランサムウェアやその他の悪質なソフトウェアに感染したときに、被害を最小限に抑えるために、追加のセキュリティ対策ソフトとしての利用がおすすめされています。
また通信を監視する「秀丸ネットモニター」との併用が推奨されています。
▶利用料:無料
ランサムウェア対策ツールを導入する際の比較ポイントを解説します。
ランサムウェア対策ツールを導入するうえで重要なのは、自社の目的に即しているか否かです。
つまり、いつ、どのようなセキュリティ対策が必要なのかを明確にしておくということです。
そのためには自社のセキュリティ対策の現状を把握し、欠けている部分を把握しておく必要があります。
また自社の弱点を補える機能が搭載されているか否かも、確認しておきたいポイントです。
たとえば、代表的な機能として、ウイルスやマルウェア対策、バックアップや復元機能、プライバシー保護、デバイス保護、Webカメラへの不正アクセスのチェックなどが挙げられます。
導入する目的と合わせて、必要な機能があるかも確認しておきましょう。
またランサムウェア対策ツールには、クラウド型とインストール型(パッケージ版)があります。
ツールの動作が重い場合、通常業務に支障が出てしまう可能性もあります。
無料体験版の利用も検討し、導入目的や利用環境に合わせたタイプを選びましょう。
ランサムウェア対策ツールは、製品によって価格が大きく異なります。
それゆえ、初期費用やランニングコストが自社に見合っているか事前にチェックしておきましょう。
ランサムウェア対策ツールを導入する際の注意点を解説します。
マルウェアの検知は、プログラムが動作したときに、その挙動をチェックします。
そのため、どうしても侵入から検知までにタイムラグが発生します。
マルウェアが侵入しないように、疑わしいWebサイトやURLは開かないなどの社員教育も必要です。
ランサムウェア対策ツールを導入するからには、運用コストが発生します。
クラウド製品であれば比較的安価で導入できるツールもありますが、企業規模が大きければ、それだけコストも高くなります。
マルウェアの中には、サンドボックス環境で実行されていると判断すると動作を停止するものもあり、ツールで検知できないケースもあります。
そのため、AI(人工知能)やふるまい検知などの機能を過信せず、セキュリティ対策を行っていくことが重要です。複数のツールを併用するのも一つの方法です。
今回は、ランサムウェア対策ツールの概要、できること、おすすめの製品などを解説しました。
ランサムウェア対策ツールを導入するためには、目的を明確にしつつ、自社の弱点を把握しておくことが欠かせません。
まずは自社の状況を把握し、最適のツールを選んでみてください。
画像出典元:O-dan