この記事では、メンタル低下の原因とテレワーク中のメンタルヘルスに効果的な対策を紹介します。
テレワークのメンタルヘルスは気付くのが難しく、自己管理だけでは行えません。企業側も従業員がテレワークでも安心して業務を行えるバックアップ体制が必要です。
テレワークのメンタルヘルスは「セルフケア」と「会社側が行うべきサポート体制」を分けて考えましょう。
また、テレワークのメンタルヘルスを上司や人事に任せるのではなく、モチベーション管理システムや産業医との連携も提案していきます。
このページの目次
テレワークのメンタルヘルスは、予防が難しく、本人も周りも変化に気づいたときは顕著に悪化している傾向があります。
テレワークでは従業員同士が直接顔を合わせることがないため、従業員の気分や勤務態度の変化、雰囲気などの「なんとなくの違和感」を見極める事ができません。また、従業員も出社によって自身のメンタル変化に気づける環境があります。
テレワークのメンタルヘルスを自己管理に頼りに頼ってしまうのは危険であることを理解しましょう。
テレワークでは、出社勤務の時より悩みを従業員自身で抱え込んでしまうことがメンタルヘルス低下を招きます。
メンタルに関する相談に抵抗感を感じる人が多いのが一般的です。雑談やちょっとした愚痴で分散していた面もあります。しかし、テレワークでは「1人で解決」を意識する事が多く、テレワークのツールだけでは、対面の時より相談のハードルが高くなります。
テレワークのメンタルヘルスの相談や維持方法が見つからないことが悪化の原因になっています。
この章ではテレワークにおけるメンタルヘルスが低下する原因を3つご紹介します。
自宅が職場になったことで、仕事から離れることが出来ずに緊張感が続きます。仕事とオフの切り替えが上手くいかない状況が続くとテレワークのメンタルヘルス低下を招きます。
テレワークでは自宅が職場となり起床して、パソコンの前に座れば即仕事が出来てしまうため、オフモードからの仕事モードへの切り替えは難しいと言えます。
コミュニケーション不足によって「1人で考えてしまう環境」がメンタルヘルス低下に直結します。
テレワークでは、同じ職場にいることで自然にできた「雑談」「ちょっとした愚痴」「相談」へのハードルが上がります。心理的なことを内にため込み分散できないことが、テレワークのメンタルヘルスの低下につながります。
コミュニケーションによって感じていた職場やチームの雰囲気が分からないと孤独感を感じてしまいメンタルヘルス低下になってしまいます。
テレワークでは「結果を出す」や「評価基準の不確定要素」に対してプレッシャーを感じてしまい、メンタルヘルス低下を引き起こします。
テレワークでは働く過程を見ることができないため、評価の対象はシンプルに結果やアウトプットに絞られます。
何が評価されているのか分からない、自身の仕事が会社に貢献できているのか分からない、など目に見えないプレッシャーは大きなストレスとなり、テレワークのメンタルヘルスの低下要因です。
画像出典元:「厚生労働省 自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備」
テレワークのメンタルヘルスには、仕事をする環境を整えることが重要です。仕事をしやすい環境はそれぞれ違いますので「自分が快適」を基準に整えていきましょう。
「職場環境=テレワークの自宅」へのストレスをなくすことがテレワークのメンタルヘルス維持に繋がります。
テレワーク中のメンタルヘルス維持のため、日光を浴びて生活リズムを崩さないようにします。
テレワークでは、カーテンを閉めたままや外へ出なくなることによって日光を浴びなくなる傾向があります。生活のリズムを整えるためにも「日光を浴びる」ようにしましょう。
日光を浴びることで「セロトニン」という化合物が体内に生成されます。セロトニンには精神を安定させる作用があるため、メンタルヘルスの維持には必要不可欠です。
「日光を浴びる」は、自然光で仕事をする、散歩するが有効的です。
テレワークでは、意識的に仕事とオフのスイッチを作りましょう。
切り替えスイッチのポイントは「生活と仕事の区切りるための習慣行動を作る」ことです。
テレワークはダラダラと仕事が出来てしまう環境なので「これが始まったら仕事」「これをしたらオフ」を自分で行動や視覚で意識させます。仕事とオフの切り替えスイッチを持ってテレワーク中のメンタルヘルス維持を行いましょう。
テレワークでは、どんな仕事も期日を決めて進めましょう。テレワークに限らずゴールなく物事を続ける事はメンタルヘルスに良くありません。
仕事の進捗状況を付箋やタスク管理表などで可視化して「これが終わったら今日は終了」と意識させます。終わりが見えると人は安心感を覚えるので、テレワーク中のメンタルヘルス対策に効果的です。
テレワークのメンタルヘルスには、出社時より「報告」「連絡」「相談」を丁寧に行うことでコミュニケーションを意識的に取ります。テレワークのコミュニケーションは業務的な事ばかりになる傾向がありますが、自身のメンタルヘルスに必要なら業務以外の事も発言してみましょう。
テレワークは物理的に1人で作業をしていても、1人で抱え込まず、周囲へサポートを得るようにします。また、同僚や他の従業員の変化に気づくことが自身のメンタルヘルスに繋がります。
仕事のメンタルヘルスは「仕事に集中できる環境」があって成り立っています。テレワークのメンタルヘルスは自己管理だけでは維持できません。
会社はテレワーク業務を行う環境を提供し、従業員のメンタルヘルス維持をサポートすることが生産性や人材を守る事に繋がります。
会社側が行うべきテレワークのメンタルヘルス対策には「発言しやすいコミュニケーション環境」を率先して従業員に提供することを考えましょう。
テレワークのコミュニケーションには「コミュニケーションツール」「バーチャルオフィス」を活用します。メールや電話は連絡ツールなのでコミュニケーションには向いていません。
テレワークであってもチームワークの良さが「発言に対する反応が分かりにくい」「雰囲気のつかみにくい」状態を軽減させます。活発なコミュニケーション機会を提供することが、従業員と会社双方のメンタルヘルスには重要です。
テレワークでは、人事評価や勤務のルールは明確にしましょう。従業員は評価基準が分かると高いモチベーションに繋がります。また、会社のルールを明確にすることで従業員が安心して業務に集中できます。
テレワークでは、仕事に対する評価が分からず、孤独感やプレッシャーから長時間勤務を行いメンタルヘルスを低下させてしまう傾向があります。
従業員にとって「人事評価が明確」は、不要なストレスをなくし、出社の時を同じ緊張感と生産性を意識して仕事ができる環境を提供します。
テレワークのメンタルヘルスには、報告連絡相談の業務を増やすのではなく「業務内で自動的に進捗状況を報告できる状況」を作りましょう。
マイクロマネジメントは、会社側も従業員側も仕事ぶりが見えない事で疑心暗鬼に陥ることが原因です。会社からのマイクロマネジメントを行われた従業員は不信感や孤独感からメンタルヘルス悪化に繋がります。
テレワークでは仕事の進捗状況を可視化すること管理アプリや管理表を共有してテレワーク中の状況や考えている事を属人化させないようにします。
テレワークのメンタルヘルスの窓口を作り「相談先がある安心」を作ります。
テレワークのメンタルヘルスは従業員だけでなく、上司やリーダーにも必要であり、そのためにも相談窓口を作る必要があります。メンタルケアは上司・リーダー・人事担当など社内の人に任せるのではなく「産業医」などの専門家との連携も検討しましょう。
テレワークのメンタルヘルスには、ストレスチェックが有効的です。労務管理システムやモチベーション管理システムを活用して「日々の変化の分析」を行い、丁寧なフォロー体制を整備しましょう。
メンタルの変化を定点観測できると、従業員自身もテレワークのメンタルヘルス状態が可視化され、改善や予防に繋がります。
画像出典元:「jinjerワークバイタル」公式HP
社員のコンディショニングが定点モニタリングできる「jinjerワーク・バイタル」。自由な質問設定とログイン不要の回答で、社員のモチベーションを確認できます。
社員のコンディショニングをリアルタイムで見られると共に、定点観測によってコンディショニングの変化が見られるため、社員に対して柔軟な対応が可能となります。
・定期配信
・ダッシュボード
・アラーム
・フリーコメント
トライアル | Light | Standard | Premium | |
初期費用 | 0円 | 100,000円 | 150,000円 | 200,000円 |
月額費用 | 0円 | 300円 | 600円 | 1,000円 |
画像出典元:「wellday」公式HP
welldayはAIを活用した従業員のモチベーション管理・組織改善サービスです。
従業員や組織の状況を簡単に把握したいと考えている企業にはおすすめです。アンケートなど業務以外の負担が不要で、組織の課題を客観的に把握できます。
・アンケートや面談不要による管理者の負担軽減
・AIによるリアルタイム分析と課題の可視化
・グラフによる客観的把握
料金の詳細についてはお問い合わせをする必要があります。
RECOGはメンバーに「ありがとう」を気軽に送れるレターでモチベーションをアップさせながら、ノウハウの共有もできる便利な人事評価ツールです。
13名〜7000名までの従業員数の企業で導入されており、あらゆる企業規模に対応してます。
「どの行動が評価されたのか」組織やチームのバリュー(行動指針)と実際の行動に対する評価が明確になるので、メンバー一人ひとりのモチベーションアップに効果的。
自然と褒め合う習慣ができるので、陰で頑張っていたメンバーにもスポットライトがあたり、離職率低下にも役立ちます。
無料デモも実施しているのでお試しで使ってみたい!という企業にもおすすめです。
RECOGの料金プランは、「初期費用+基本料金(月額利用料)+オプション料金」という構成になっています。
※レターで貯めたポイントを商品と交換できる「称賛給プログラム」や、ホメ研修・活用コンサルティング・感謝のアルバム作成などはオプションとなっています。
無料デモが用意されています。
詳しくは以下の資料からご確認ください。
画像出典元:「MotifyHR」公式HP
MotifyHRは、特に新入社員のオンボーディングに力を入れており、入社から定期的に研修コンテンツを配信することで早期の離職防止が期待できます。
毎週または隔週で配信される9項目10問のアンケートから、従業員の働きがい・会社への満足度などを全社・部署・個人単位で可視化することができます。
MotifyHRを導入すればシステム1つで1on1対策や目標管理も可能なので、かなり費用対効果が高くおすすめのサービスです!
初期費用は30万円〜で、料金プランは以下の5つがあります。それぞれの詳しい機能は資料から確認できます。
今ならテレワークを応援する無料サービスとして、スタンダードプラン、エンゲージメントプランが無料で利用できので非常にお得です!
スタンダードプラン | エンゲージメントプラン | オンボーディングプラン | OKR・1on1プラン | プレミアムプラン |
400円/ID | 400円/ID | 800円/ID | 800円/ID | 1,000円/ID |
「メンタルヘルスさくらさん」は、従業員の心の健康状態を診断し、メンタル疾患の予防に活用できるサービスです。
メンタルヘルスさくらさんは、AIがメンタルヘルスの状態を診断・分析する機能を持っており、自分では気付いていない心の健康状態を把握することができます。
また、従業員の不満の声を収集し数値化することもできるため、働きやすい職場作りや従業員のエンゲージメント向上にも期待ができます。
従業員の離職や休職予防に注力したい企業や、エンゲージメントを高め従業員のパフォーマンス向上を図りたい企業におすすめのサービスです。
メンタルヘルスさくらさんは初期費用+月額費用の料金体系になっています。
プランによる機能制限はないため、料金には全ての機能が含まれています。
プラン | |
初期費用 (税抜) |
300,000円 |
月額費用 (税抜) |
380,000円~ |
テレワーク中でもメンタルヘルスを維持する方法を紹介しました。
テレワーク中でも生産性を下げずに、活用していくにはメンタルヘルス対策が重要です。
従業員のセルフケアに頼るだけでなく、会社側も積極的にテレワークのメンタルヘルス対策を行いましょう。
画像出典元:写真AC、厚生労働省HP