TOP > 経営 > 経営の基礎知識 > SansanとEightの違い|使い方、機能の比較、名刺管理ソフトのメリットも
法人向けの名刺管理サービスの中で、特にシェアが大きいサービスは、Sansan(サンサン)とEight(エイト)です。
これから名刺管理ソフトを導入しようと考えている方にとって
という点は気になりますよね。
今回はSansanとEightとの違いを説明した上で、使い方や機能、料金の比較をしていき、名刺管理ソフトの代表的なメリットについて解説していきます。
このページの目次
Sansan | Eight | |
対象 | 法人向け | 個人向け |
料金 | 最低月額1万円~ | 基本無料 Eight Team(企業向け)は12,000円 +11名以降は1アカウント400円/月 |
使い方 | 顧客データを社内で一括管理し、 営業力強化に活用 |
・顧客情報の共有 ・顧客リストの管理 |
機能 | ・CRMとの連携 ・メール一括配信機能 ・オンライン名刺交換 ・決算書情報の確認 |
・フィードの送信 ・メッセージの送信 ・Bluetoothでの名刺交換 ・QRコードでの名刺交換 |
SansanとEightの大きな違いは,、対象としているのが「個人」か「法人」かという点です。
Sansanは企業向けのシェアが80%を超えている対法人向けのサービスです。
Sansanのメリットは、名刺管理だけではなく、顧客情報をデータベース化し、営業力強化やマーケティングに活用することが出来る点です。
そのため、企業全体として名刺管理を導入し、営業力強化にも繋げたいという企業に向いているサービスです。
一方でEightは個人向けのビジネスのためのSNSサービスです。
Eightのメリットは、基本無料で使用できる点があります。
(※中小企業向け名刺管理サービスとしてEight Teamという有料サービスも提供しています)
Sansanは月額料金がかかるため、コスト面ではEightの方が安く始めることが出来ます。
次の章では、各サービスの詳細について掘り下げていきます。
Sansan(サンサン)とは、社内の名刺を経営やマーケティングに活用するための名刺管理サービスです。
主に下記のサービスがあります。
具体的に説明していきましょう。
SansanはCRMとの連携が可能です。
自社の顧客データはもちろん、帝国データバンクや決算書の情報、インターネット上のニュースの確認もすることができるという特徴があります。
そのため、名刺を交換した時点ですぐに相手先の情報を把握でき、リアルタイムの営業活動に活かすことができます。
高性能のメール配信機能も特徴の一つです。
具体的には下記の機能があります。
もちろん、名刺を元にデータ化された顧客情報を入力しているので、氏名や役職の記入ミスの心配もありません。
名刺交換後のアプローチまで配慮されているサービスです。
オンラインで名刺交換できる機能が2020年6月にリリースされました。
相手がSansanユーザーであればどちらかが相手にURLを送るだけで、名刺交換ができます。
相手がSansanユーザーでない場合も指定のURLをクリックするだけで、名刺交換できます。
名刺の代わりに相手の名前や情報をメモするといった作業が不要となり、効率的かつ正確に情報交換を行うことが出来ます。
Eight(エイト)とは、個人向け名刺アプリです。
取り込んだ名刺は、AIを利用して正確にデータ化され管理ができたり、Eightでつながった相手とは、相手が転職や昇進などで名刺が変わった際には近況情報として連絡がきます。
自らビジネスネットワークを広げて活用ができるビジネスのためのSNSです。
販売元は、Sansanと同じSansan株式会社となっています。
Eightには下記のサービスがあります。
具体的に説明していきます。
Eightには、メッセージ送信機能、フィード機能があり、多くのSNSと同様に情報共有のツールとして活用できます。
メッセージ機能では1対1でメッセージを送信できるほか、グループでのやりとりでも利用できます。
定型文の自動入力機能もあるため、効率的なメッセージの送信が可能です。
フィード機能は自社の近況を報告するサービスとなっています。
新商品の発売や採用活動、イベントの告知など様々なシーンで利用できます。
大々的に周知したいことがあるときに便利な機能です。
Eightユーザー同士であればBluetoothでの名刺交換も可能です。
距離を保ったままの名刺交換や名刺を忘れた、切らしている時でも対応ができます。
また、1対多人数でも一括で名刺交換ができるので、効率的な名刺交換が可能となっています。
EightではQRコードでの名刺交換ができます。
Web会議ツールで活用するバーチャル背景にQRコードを埋め込むことで利用できます。
テレワークやオンライン会議、在宅勤務時などでも問題なく、名刺交換が可能です。
Eightには有料版のEight Teamも用意されています。
画像出典元:Eight Team公式HP
中小企業など小さな規模で利用されることを想定したサービスで、特徴はシンプルな機能と低コストで利用可能という点にあります。
1チーム月額12,000円+1名400円のアカウント料(10名までは無料、11名以降は1アカウント400円/月×利用ユーザー数)で加入できます。
Eight Teamには無料版の機能に加えて、下記の機能も付帯されています。
Eight Teamは上記の機能を社内一括で管理できるシステムです。
「Sansan」と「Eight」はデータの移行・共有が可能となっています。
そのため、まずは無料のEightを導入し、その後企業規模の拡大や使い勝手に応じてSansanに移行できるというメリットがあります。
EightからSansanにデータを移すときはSansanの担当者がデータ移行手続きをサポートしてくれます。
そのため、データ移行手続きを間違って大事な名刺データが消えてしまったという失敗もありません。
データは安心して移行できるので、まずは無料のEightでお試しをしてみるというのも良いでしょう。
名刺管理ソフトのメリットは下記の2点です。
具体的に確認していきましょう。
必要な名刺をすぐに検索できるというのが名刺管理ソフトの大きなメリットです。
名刺を紙で保管する場合、もらった名刺をファイリングして保管しておく必要があります。
必要な名刺を中々探せないということも少なくありません。
一方、名刺管理ソフトであれば、名刺の情報がデータ化されていますので、検索に時間はかかりません。
氏名や会社名、役職など一目で分かることができるため、業務の効率化につながります。
名刺管理ソフトであれば、名刺を社内で一括管理できます。
受け取った名刺を一括で管理することで、社内で顧客情報を共有できます。
また、CRMとの連携もできますので、二重に営業することを避けることができます。
最後に、おすすめの名刺管理ソフトを3つご紹介いたします。
画像出典元:Sansan公式HP
Sansanは法人における名刺管理サービスシェア83%の大手の名刺管理ソフトです。
1社月額10,000円から導入することができます。
特徴は下記の通りです。
高性能の名刺認識と多彩なCRMとの連携が魅力的なサービスです。
名刺管理ソフトから顧客の管理に繋げていきたいという企業に適しているといえるでしょう。
画像出典元:HotProfile公式HP
HotProfileは株式会社ハンモックが運営している名刺管理ソフトです。
月額3,000円から導入できます。
最大の特徴はマーケティングや営業に特化しているという点です。
名刺を獲得した後のマーケティングオートメーションやインサイドセールスを活用し、商談の獲得まで繋げられる仕組みが整っています。
そのため、営業やマーケティングを強化したい、あるいはセールスが重要な企業に適しているといえるでしょう。
画像出典元:CAMCARD BUSINESS公式HP
CAMCARD BUSINESSはワウテック株式会社が運営している名刺管理ソフトです。
料金はスタンダードの場合は月1,400円~、プロフェッショナルの場合は月2,200円~となっています。
CAMCARD BUSINESSの最大の特徴は高度なOCR機能(文字認識)にあります。
素早く認識してくれるため、データ化されるまでが早いです。
また、スタンダードであれば20枚まで、プロフェッショナルであれば50枚までオペレーターが補正してくれるサービスもあります。
スピード感を重要としている企業におすすめの名刺管理サービスといえるでしょう。
今回は名刺管理ソフトの「Sansan」、「Eight」の違いと他の名刺管理ソフトの特徴について解説いたしました。
ポイントは以下の4つです。
名刺管理ソフトは名刺を管理するのはもちろんのこと、その後の商談や営業に繋げられるソフトです。
社内で一括して顧客管理したい、営業やセールスを強化したいという方はぜひ導入を検討してみてください。
画像出典元:O-DAN