ローコード開発ツールについて

【徹底比較】ローコード開発ツールおすすめ12選とメリ・デメ

記事更新日: 2024/03/26

執筆: 川嶋志保

IT人材不足を補い、システム開発やアプリ開発の時間とコストを削減するとして注目のローコード開発ツール。

一方で、闇雲な導入の危険性も指摘されています。

この記事では、おすすめのローコード開発ツールと選び方のポイント、メリット・デメリット、ノーコード開発ツールとの違いを解説していきます。

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ノーコードとローコードの違い

どちらのツールも、プログラミングに関する専門的な知識を持っていなくてもアプリ開発が可能という共通点があります。

ノーコード開発ツール

プログラミングを行う際にソースコードを使用せずにソフトウェアが開発できるツール。
簡単なアプリの構築に適しており、使用用途や機能が限られているという特徴があります。

ローコード開発ツール

最小限のコードを用いてソフトウェアを開発するツール。
ノーコード開発ツールよりも拡張性があり、広い用途で使用できます。

 

おすすめのローコード開発ツール3選

Microsoftユーザーならこちらがおすすめ!『Microsoft Power Apps』

画像出典元:「Microsoft Power Apps」公式HP

特徴

テンプレートが豊富に用意されており、ドラッグ&ドロップの簡単操作でアプリ構築が可能なMicrosoft Power Apps。

Office 365、Dynamics 365、AzureなどのMicrosoft社製品との親和性が高く、200種類以上の外部サービスとの連携機能も充実しています。

社内でWordやExcelを多用していたり、システム連携による業務効率化を目指す会社におすすめです。無料トライアルもあります。

料金プラン

・初期費用:無料
・月額費用

  アプリ単位のプラン ユーザー単位のプラン
利用可能なアプリ数 1 無制限
月額費用(ユーザーあたり) 1,090円 4,350円

・30日間の試用版あり。詳細は直接お問い合わせください。

 

CRM/勤怠管理/経理/ワークフロー等オールインワンが魅力!『Canbus.』


画像出典元:「Canbus」公式HP

特徴

CRM・勤怠管理・経理・ワークフローと、あらゆる業務がクラウド化できるCanbus.(キャンバスドット)。

ラジオボタンやプルダウンを使った簡単操作で入力フォームが作成でき、複数人同時に編集作業が行えるグリッド編集モードがチーム開発に便利です

料金プランはユーザー数無制限となっているので、社員数に関係なく毎月定額料金で使用したいと考えている会社におすすめです。無料体験版もあります。

料金プラン

・初期費用:無料
・月額費用:

  スターター スタンダード プロフェッショナル
レコード数 1,000 5,000 20,000
ページビュー数 20,000 50,000 100,000
添付ファイル容量 5GB 20GB 50GB
月額費用(税抜) 10,000円 35,000円 100,000円


<オプション(スタンダードプラン、プロフェッショナルプランに追加可能)>

・レコード追加:5,000レコードにつき20,000円 / 月 
・添付ファイル容量追加:10GBにつき20,000円 / 月

 

たった4ステップでアプリ化できる!操作性で選ぶなら『AppSuite』

画像出典元:「AppSuite」公式HP
 

特徴

AppSuiteは、「1.サンプルアプリを選択」「2.自社用にカスタマイズ」「3.業務に活用」「4.情報を共有」の4ステップで、簡単に業務アプリを作成することができます。

その他にも「既存台帳のcsv取込」「ゼロから構築」「既存アプリをコピーして編集」といった方法での作成にも対応しています。

操作性もシンプル扱いやすさにこだわりがあります。

クラウド版は30日間、インストールして使用するパッケージ版は60日間の無料お試しがあります。

料金プラン

<クラウド版>
・初期費用:無料
・月額費用:320円(税抜)/1ユーザー

<月額費用の内訳>
desknet's NEO:400円(税抜)/ 1ユーザー
             +
AppSuite:320円 (税抜)/ ユーザー

※AppSuiteはグループウェアdesknet's NEOをプラットフォームとして動作するため、単体利用はできません。
※最小5ユーザーから、最大でdesknet’s NEOと同ユーザー数まで契約可能です。
 例)desknet’s NEO100ユーザー+AppSuite5~100ユーザー

<パッケージ版 本体ライセンス>
desknet's NEO :39,800円~
    +
AppSuite :31,000円~
※料金の詳細についてはネオジャパンまでお問い合わせください。

 

その他のおすすめローコード開発ツール

株式会社GeNEE

出典元:「株式会社GeNEE」公式HP

サービス内容

株式会社GeNEEは、システムの設計・開発・保守・運用をワンストップで対応してくれるシステム受託開発会社です。

コンサルティング面にも優れており、現場や業務オペレーションを調査したうえで、企業が抱える課題を解決できるシステムにしてくれます。

ゼロからサポートしてくれるので、システムに詳しい人材がいない会社に特におすすめです。

料金プラン

詳細については見積もりが必要です。

開発要件や仕様が固まっていなくとも、簡易見積もりが可能なので、課題があるなら相談してみましょう。


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楽々Framework3

画像出典元:「楽々Framework3」公式HP

特徴

チーム規模の情報共有ツールから企業規模の基幹システムまで幅広く対応できるのが純国産ローコード開発プラットフォームである「楽々Framework3」です。

品質が担保された粒度の大きな部品を組合せてシステム構築ができるため、部品の特性を理解することで誰でも圧倒的な開発生産性と品質向上が期待できます。

質問に回答していくだけでシステムを自動生成するウィザート機能も便利。

4日間の研修やオンサイトでの技術支援/サポートサイトによる問合せ対応/無料体験セミナー/有償での講習会/ユーザ同士が技術交流を行う場が用意されており、サポートが手厚いのも魅力です。

料金プラン

開発ライセンス:300万円~(税抜)/サーバー

詳細はお問い合わせの必要があります。

 

Magic xpa Application Platform

画像出典元:「Magic xpa Application Platform」公式HP

特徴

Magic xpa Application Platformは、ローコードでのシステム開発が簡単なだけでなく、メンテナンス性に優れたローコード開発ツールです。

開発途中の内容を簡単に共有し、改善要望を反映することができます。また約7~8割程度の状態から本番運用を開始して、トライアンドエラーを繰り返しながらより良いシステムを作成していくことができます。

同時にインメモリ・データグリッド(IMDG)を搭載しており、障害があった場合も、システムが停止することなく運用できるよう対策されています。

料金プラン

初期費用:定価60万円 または 185,000円/開発者(税抜)

月額費用:クライアント60,000円~/ユーザー、サーバー 405,000円~/2スレッド(税抜)

実際に利用したユーザーの口コミ

IT/インターネット/通信

51人〜100人

 

簡単なプログラムであれば初心者でも開発可能

DOS環境でポップアップウインドウが簡単に作成できた。デスクトップアプリの開発が簡単に行える。WEBアプリの開発も可能。プログラムの配布が簡単。開発環境のインストールも簡単。簡単なプログラムの開発であれば短時間で習得できる。自社で開発する人を育てておけば、プログラムの回収も簡単に行えるので最強のツールになる。

IT/インターネット/通信

31人〜50人

 

実行ライセンスが高すぎる

インターネット上に情報が無さすぎる。実行ライセンスが高すぎて客先への提案を躊躇してしまう。日本語環境への対応があまく、バージョンが上がるたびに不具合を起こしている印象がある。WEBアプリの開発になるとハードルがあがり、WEBサービスでの利用は実行環境の価格的に無理と考えている。

 
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kintone

画像出典元:「kintone」公式HP

特徴

kintoneには多数の利用用途がありますが、メイン機能はビジネスアプリケーションを簡単に作成すること

すぐに使えるサンプルアプリが100種類以上あり、社内で必要となる様々な業務システムを自社で制作が可能となります。

「柔軟かつ簡単にカスタマイズでき、開発を外部委託せずともより使いやすいシステムを追究できる」といった口コミもあります。

料金プラン

・初期費用:0円
・月額費用

  ライトコース スタンダードコース
アプリ数上限 100個 1,000個
外部連携 ✕ 不可 〇 可
月額費用(ユーザーあたり)(税抜) 780円 1,500円

実際に利用したユーザーの口コミ

IT/通信/インターネット

251人〜500人

 

個別でアプリも構築できる

kintoneは、ワークフロー管理だけでなく個別アプリなど構築できるため、ワークフローに加えて営業管理機能なども作りこみを行い、業務全体としてコミュニケーションレベルがあがったと感じます。連携自体はだれでもオペレーション出来るので連携はやりやすいとは思います。

小売/流通/商社

31人〜50人

 

効率化には繋がったが情報量が若干物足りない

履歴の情報が簡易的になってしまった。以前はファイルメーカーを使用していて、履歴の情報が細かい所まで取れていた。このツールでは履歴が簡易的になったことで入力の手間が減ったが、情報としては少し物足りないと感じた。

 
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SPIRAL

画像出典元:「SPIRAL」公式HP

特徴

SPIRALは強固なセキュリティが高評価のローコード開発ツールで、金融業や官公庁への導入実績が多数あります。

2段階認証やまたサポート体制が万全で、サポートデスクにおいては「第3回サービス・ホスピタリティ・アワード優秀賞」を授賞し、顧客満足度97%を獲得しています。

料金プラン

・初期費用:100,000円(税抜)
・月額費用:50,000円(税抜)

 

intra-mart

画像出典元:「intra-mart」公式HP

特徴

intra-martは大企業での導入実績が多いワークフローシステムですが、他システムとの連携や、WEB画面フォームの開発など、非常に高いカスタマイズ性があり、ローコード開発ツールとして利用することが可能です。

ワークフローの申請帳票やWEB画面フォームをブラウザ上の簡単な操作のみで作成できるツールや、107種類のテンプレートが用意されており、システム担当者の作業負荷をさらに削減できます。

料金プラン

詳細はお問合せする必要があります。

実際に利用したユーザーの口コミ

コンサル

251人〜500人

 

人事関係のワークフローが可視化できる

人事関係のワークフローが可視化されます。例えば、社内備品の申請、交際費、税理士登録など様々な手続きが一括して管理できます。そのため業務フローを提出するなどの手間もありません。申請自体も簡単にできる上、誰の承認を得ているのかもフロー上の分岐点ですぐわかるので使いやすいです。

メーカー

1001人以上

 

一度設定したワークフローの修正は面倒

UIは慣れるまで使いにくいと思います。ワークフローの確認者、承認者の選択も行いにくく、いちいち社内部署から検索を行い設定する必要があります。一度起案すると、修正するのには起案者まで差し戻してもらわないと出来ないのが不便です。

 
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Salesforce Lightning Platform

画像出典元:「Salesforce Lightning Platform」公式HP

特徴

Salesforceのデータを使ったアプリケーションの作成を考えている企業におすすめなのが、Salesforce Lightning Platformです。

データベース、ユーザー認証基盤、ワークフローとCRMが搭載されており、ノーコードでSalesforceのカスタムオブジェクトを作成・利用することが可能です。

料金プラン

・初期費用
・月額費用

  Lightning Platform Starter Lightning Platform Plus
カスタムオブジェクト数 10 110
月額費用(ユーザーあたり)(税抜) 3,000円 12,000円

実際に利用したユーザーの口コミ

IT/インターネット/通信

31人〜50人

 

開発の環境が整っており様々なアプリを作成できる

フローやApexなどの開発環境が整っているため、標準機能で対応できないアプリケーションも開発可能。フローはノンプログラミング開発ツールのため、プログラミングの知識がない人でも開発可能。知識が必要な時も、Salesforceの無料学習ツールであるTrailheadで学習できる

 

IT/インターネット/通信

51人〜100人

 

フローで開発できる機能に限界がある

フローで開発できる機能には限界があるため、その場合にはApexを利用する必要がある。ただしApexはSalesforce独自言語のため開発には知識が必要。Salesforce上の開発は専門スキルが必要なため、それなりに開発費用を負担できる企業でないと導入は難しいと思う。

 
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Wagby

画像出典元:「Wagby」公式HP

特徴

Wagbyは400社以上での導入実績があるローコード開発ツールです。

登録ユーザー数ではなく、同時接続セッション数での課金方式なので、利用規模に応じた支払が可能です。

チュートリアルがしっかりしていて、1年間無料で全機能を試すことが可能なフリープランは、ローコード開発ツールを一度試してみたい、という企業におすすめです。

料金プラン

・初期費用:無料
・月額費用:開発ライセンス 6,600円/人、同時接続ライセンス 3,300円/セッション、1,100円/50モデル項目(税込)

 

Forguncy


画像出典元:「Forguncy」公式HP

特徴

「Forguncy」は複数システムと直接連携することで、Excel・Access感覚で業務をサブシステム化するノーコードWebアプリ開発ツールです。

HTMLやCSSを必要としないExcel感覚で画面作成ができ、Accessのように基幹システムとリンクしたデータ活用ができます。

複数システムに業務データが散らばっている場合や人材不足・ITコストの圧迫に悩みを抱えている企業におすすめです。

料金プラン

Forguncyには、開発ライセンスと運用ライセンスの2種類の費用が存在します。

・開発ライセンス:アプリケーション作成に必要。
・運用ライセンス:作成したアプリの運用に必要。
  基本ライセンス+同時接続追加ライセンスで構成される。
・保守サービス:購入後、1年経過すると、開発/運用ライセンスの保守サービス期限が切れるため、2年目以降も保守サービスが必要な場合は、保守更新費用がかかります。


初年度に必要な費用は「ライセンス購入の費用」です。

「保守サービス(保守1年更新)」が必要な場合は、ライセンス購入時点から12ヶ月ごとに保守更新費用がかかるため、こちらが任意で必要となる年額費用となります。

  開発ライセンス 運用ライセンス 同時接続追加
ライセンス
価格(税込) 189,200円 594,000円 308,000円~*
保守サービス
(保守1年更新)
56,100円/年 151,800円/年 79,200円/年~*


*同時接続:5接続の料金。上記の他に10、50、100、200、300、400、500接続のプラン有り。

実際に利用したユーザーの口コミ

IT

251人〜500人

 

Excelのようにアプリを組める

Excelのような形で、数値やデータ名などを入力してアプリのひな型を作成できた。グラフや図を交えて、アプリ開発がどの程度進んでいるかを確認しながらアプリを作成できた。アプリの利用者の属性などの情報や利用者数の推移を確認しながら運用できた。

IT

501人〜1000人

 

データの追加時に難あり

ワンタイムパスワードが発行されず、ログインが正常に行えなくなることがあった。Excelから移行したデータに追加で編集を加えた際に、移行したばかりだと追加分のデータが保存されないことがあった。データの追加を行って保存するには1時間以上かかった。Excel関数を複数回使うと、計算結果が正常に出ないことがあった。

 
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ローコード開発ツールの3つの選定ポイント

目的にあったツールか

CRMやSFA、経費処理、タスク管理、給与計算、メール配信など、開発したいシステム・アプリによって、適切なツールが異なります。

自社で開発したいシステム・アプリにあったツールを選択しましょう。

 利用中のツールや外部サービスとの連携

Microsoftやkintoneなどすでに利用中のソフト・ツールがある場合はそれらのソフト・ツールのデータからドラッグアンドドロップなどの簡単操作でアプリに変換できるツールを選択すると扱いやすいです。

また、Salesforceシリーズなど自社で利用中の各種サービスと連携できるツールを選択すればデータ移行作業もスムーズになります。

タスク管理など便利な機能がついているか

ローコード開発ツールの中には、開発中のスケジュール・タスク管理・ワークフロー機能など進捗を共有できる便利な機能が搭載されているため、複数人のチーム体制でアプリ構築を行う場合はこのような進捗管理機能が搭載されたツールが便利です。

ローコード開発ツールのメリット2つ

開発・運用が簡単にできる

従来の方法でシステム開発を行うとなると、プログラミングの専門知識を持ったエンジニアが必要でした。

しかし、ローコード開発ツールを用いればコードをほぼ使用することなく既存のテンプレートを組み合わせるだけでアプリ開発ができるため、プログラミングの専門知識が少なくても簡単にアプリを開発できるようになります。

さらにローコード開発ツールを用いて開発を行ったアプリは、ツール提供会社がメンテナンスやアップデートといった保守業務も担ってくれるため、日々の運用も簡単に行えます。

コストが削減できる

現在日本国内ではIT人材が不足しており、開発にかかる時間も単価も高止まりしがちです。

単価の高いエンジニアへは、難易度の高いスポット的な作業のみを依頼する、それ以外の簡単な作業は自社内で行う、というように切り分けすることで、開発にかかる人件費を抑えることが可能です。

ローコード開発ツールのデメリット3つ

自由度が低い

専門知識不要でアプリ開発ができるという大きなメリットがあるローコード開発ツールですが、ツール提供会社が提供しているパーツを利用してアプリ開発を行うため、従来の方法であるプログラミングを用いたアプリ開発よりも自由度が低いというデメリットがあります。

DX対象の業務が専門性の高いものであったり、一般的な企業よりも複雑なルールを組まなければならない場合は適していません。

ブラックボックス化の可能性が高い

ローコード開発ツールは、直感的な操作でアプリを作成することができます。このため、明確な設計書なしに開発を進めることが可能です。

担当者の異動や退職があると、設計書不在な上に最終的なコードを読み解くことができないという状態に陥り、誰も管理できないシステムとなる可能性があります。

セキュリティポリシーを適用できない

ローコード開発により開発・運用されるアプリのセキュリティポリシーは、インフラ環境を提供するプラットフォームに依存します。

プラットフォーム側のセキュリティーに欠陥があった場合には、情報漏洩やシステムダウンなどの恐れがあり、企業としての信頼をゆるがす事件・事故に発展する可能性があります。

まとめ

専門知識不要でアプリ開発が短期間で行えるローコード開発ツール。このツールの導入によって、自社ならではのオリジナル性が高いシステム開発だけでなく、運用・保守管理も簡単に行えるようになります。

ローコード開発ツールの導入を検討されている方や、より使い勝手の良いローコード開発ツールを探している方は、今回ご紹介したツールの活用を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

画像出典元:O-dan

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