TOP > ビジネス基礎 > ビジネススキルor教養 > 【英語の資格・検定一覧】仕事や留学、趣味など目的別に徹底比較!
グローバル化が進む日本では、英語を話せる・読める・書ける・聞き取れることは、強みになるだけでなく、世界を広げてくれる一つの手段にもなります。
そこで今回は、目的別に適切な英語の資格や検定をご紹介します。末尾には、英語の資格や検定を受験するときの選び方についても解説しています。
これから英語の資格取得や検定受験を検討している方にとって、自分に合った試験はどれなのかがすぐにわかります。
このページの目次
企業によっては就職や転職の条件の一つに、英会話ができる人を掲げているところもあります。また、今後の事業方針でビジネス英語を扱える人を求めている企業もあります。
そんな企業への就職・転職を目指している方や、少しでも有利に就職や転職をしたい人が取得していると役立つ英語資格や検定を紹介しています。
商工会議所が主催している「日商ビジネス英語検定」は、ライティングに特化した試験になっています。
業務で日常的に行われる書類や電子メールの作成など、事務作業における実践力の評価に使える検定です。
公益財団法人 日本国際連合協会が主催している「国連公用語・英語検定」(略して「国連英検」)は、多くの英語検定とは異なり、時事問題が多く出題されます。
E級は中学レベル、特A級は英語による日常会話や時事問題に対する討論可能レベルです。
公益財団法人 日本英語検定協会によって実施されている「Linguaskill Business(リンガスキル ビジネス)」は、かつてBULATSとして知られていた試験です。
ビジネスシーンで必須の聞く・話す・読む・書くの4技能を測ることができます。英語によるタイピング能力も測定できます。
2020年5月から「技術英語能力検定」に名称が変わる、文部科学省が後援している「工業英語能力検定試験」。工業技術に特化した英語力を測れる試験です。
ものづくり業界に就職・転職する人が取得しておけば、英語が必要な業務も任せられると高評価を得られるはず。
留学を目指す人にとって英語技能の資格・検定は、入学試験や受験資格の一部になっていることもあります。
ワーキングホリデーで、働きながら語学留学を目指す人にとっても、現時点での自分の英語力を測るには、受験しておいたほうが安心という心理的なメリットもあります。
TOIECと混同されやすいTOEFLですが、英語圏に留学を検討している人は、こちらを受験するのがおすすめです。
英語を母国語としない人を対象にした英語技能を測る検定試験です。留学試験にも利用されているので、留学準備の一環として受験しておきましょう。
ヨーロッパを中心に約130ヵ国で年間300万人以上が受験している「ケンブリッジ大学英語検定」は、世界レベルで英語が通用するかを測れる検定試験です。
最上級資格が取得できれば、イギリスの大学入学が許可されるレベルです。ヨーロッパへの留学を検討している方は、こちらの検定を受験するのがおすすめです。
アメリカの大学進学を希望する人を対象に行われる「ACT(American College Test)」。
進学時にACTが必要とされるケースもありますので、アメリカの大学へ留学を検討している人は、受験しておくべき試験です。
インバウンドや企業の海外進出などによって、通訳者の需要も増えつつあるようです。
また、海外に進出した企業によっては、海外からの書類や文献を和訳したり、反対に英訳する人材が求められているところも少なくありません。
そうした翻訳・通訳業に活きる資格・検定をご紹介します。
訪日外国人客に応対できるグローバルな人材育成の一つとして注目されている「英語応対能力検定」。
販売業や宿泊業といった業種別に試験が用意されており、自身が勤務する業種やこれから関わりたい業種に合わせて受験できます。
接客の現場で必要になる英語技能を測る「インバウンド接客外国語検定」は、一般社団法人 みんなの外国語検定協会が実施している検定試験です。
業種に合わせて外国人との会話を疑似的に行えることもあり、英語技能の実践力が測れます。
趣味で英語を学びたい人の理由としては、「海外旅行に行ったときに困らないから」「外国人と友達になりたいから」といったものがあるのではないでしょうか?
ここでは、そういった方にぴったりな英語の資格と検定をご紹介します。なお、試験級は下級から上級順に記載しています。
公益財団法人 日本英語検定協会が実施している「実用英語技能検定」(略して「英検®」)は、毎年230万人が受験している本検定。
学生にとっては、進学や就職の優遇対象になっているケースもあります。難易度は、5級が中学初級レベルで、級が上がるごとにレベルも上がっていきます。最上級の1級は大学上級レベルです。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が実施している「TOEIC®Listening & Reading Test」は、英検とW受験する人も多い認知度・社会的評価の高い試験の一つです。
本資格は、読む・聞くに特化した資格。ライティングやスピーキング力を試したい人は「TOEIC®Speaking & Writing Tests」がおすすめです。
「TOEIC Bridge® Test」、こちらも一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が実施しているTOEIC資格の一つです。
英語を使ったコミュニケーション能力を評価するための試験で、問題の難易度が易しいのが特徴です。英語の学習を始めたばかりの人が自己評価するのにも使えます。
英語の資格や検定を受験する際は、上記に挙げた目的の他に、自分に合った試験内容で挑戦するのも、取得に向けた大切な選択の一つです。
資格や検定には、それぞれでさまざまな試験形式があります。
・リーディング
・ライティング
・リスニング
・スピーキング
級によって組み合わされる内容が異なる場合もありますが、最初は自分に合った試験内容を選んでみるのも取得のしやすさに繋がるはずです。
そこを足掛かりにして、苦手分野を克服したり、英語への自信をつけたりすることで、英語との触れ合いが楽しくなっていき、不得手な試験でも良い結果を残せるようになるはずです。
目的に合った英語の資格・検定を受験しましょうとお伝えしてきましたが、大それた目的がなくても「今後の自己成長のため」や「英語を喋ることができたらカッコいいかも」という理由で資格取得や検定受験をする人はたくさんいます。
必ずしも目的がなくては資格や検定を受けてはいけないなどということはありません。興味があるなら受験してみましょう。それがやがて、仕事や生活に活きる可能性は十分あるのですから。
この先、日本はもっともっとグローバルになっていきます。そのとき英語が話せる・読める・書ける・聞き取れる能力があれば、新たなチャンスを手にしやすくなります。
海外との垣根が低くなっている昨今、英語で話せる・聞ける・読める・書けるといった能力は必須になりつつあります。
インバウンド事業の増加や、企業のグローバル化、生涯学習など、英語を扱えるだけで、世界が広がるというメリットもあります。
まだまだ英語を自由に扱える人が少ない国内においては、英語技能を測る資格・検定で技能評価を受けておくことは、一つのアドバンテージになるはずです。
画像出典元:Pexels