クラウドPBXとは|スマホが内線電話になる仕組みとメリットを解説

クラウドPBXとは|スマホが内線電話になる仕組みとメリットを解説

記事更新日: 2020/03/09

執筆: 編集部

これまでは大企業の社内電話交換機だったPBXが、インターネットのクラウドを利用したクラウドPBXの登場で、中小企業にも導入のメリットが出てきました。

この記事ではクラウドPBXの仕組みとメリットを基本の基本から分かりやすく解説しています。

あなたの会社もクラウドPBXの導入で、社内外コミュニケーションの機動力を強化、顧客満足度のアップを図りませんか?

クラウドPBXとは

PBXとは

PBX(Private Branch eXchange)とは、会社内に設置する電話交換機のことです。

複数の拠点があり、「拠点間の内線通話」や「外線通話の他拠点への接続」がビジネスに欠かせない企業では、PBXの設置が必須です。

しかし、デジタルテクノロジー(コンピュータ技術)の進歩によって、PBXの「設置」という概念が変わってきました。ハード(電話交換機)を設置しなくてよいPBXが登場したのです。

PBXの3つの種類(世代)

PBXには従来型とコンピュータに接続するIP-PBX、クラウドネットワークに接続するクラウドPBXの3種類があります。

1. PBXー各拠点に交換機を設置

最初に登場したPBXは、NTTなどの外線を経由しない(通話料金が発生しない)内線通話や、外線の複数電話機での対応を可能にしました。

ビジネスフォンでは対応できない千台以上の電話機の内線接続網を構築できます。

しかし、複数の拠点でその機能を利用するには、各拠点にハード(電話交換機)を設置する必要があります。

2. IP-PBXー1拠点にだけ交換機を設置

IP-PBXは、インターネット回線を通じて通話するIP電話が登場したことで可能になった電話交換システムです。

インターネット回線を利用することによって従来のPBXと比べると、通話料が安い、交換機の設置が一拠点だけで済む、電話配線が不要、パソコンやスマホに接続できる、通話をデジタル情報として保存・利用できる、など数々のメリットがあります。

3. クラウドPBXー電話交換機の設置が不要

クラウドPBXは、電話交換機能をインターネットのクラウドで行なう、交換機の設置が不要なPBXです。

IP-PBXのメリットを備えた上にハードの設置が必要なくなった最新のPBXが、クラウドPBXなのです。

また、IP-PBXはLANが届く範囲でしか使用できませんが、クラウドPBXはインターネットに接続できればどこでも使用できます。

【ビジネスフォンとPBXの違い】

ビジネスフォンも「主装置」と呼ばれる交換機を接続することで内線、外線の通話や切り替えができる電話システムです。

PBXは1,000台以上の電話機にも対応できますが、ビジネスフォンは200台程度までが対応範囲です。

機能的には、PBXに新しい世代が登場して多機能化したように、ビジネスフォンもIP電話の登場で多機能化しているので、一概にどちらがどうとは言えません。

どのPBXとどのビジネスフォンを比べるかで、初期費用・ランニングコストの比較や機能の比較の結果が違ってくるからです。

クラウドPBXが登場してからは、中小規模の会社はPBXよりビジネスフォンの方が向いているとも言えなくなりました。

 

クラウドPBXのメリット

1. 導入のための工事が不要

クラウドPBXはインターネットを通じてクラウドに用意されている電話交換システムを利用するので、社内に電話交換機を設置する必要がなく、配線工事も要りません。

会社の移転や社内のレイアウト変更も、機器の撤去や配線替えなしにスピーディーに行なえます。

これまで使っていたパソコンが通話に使えるしスマホも使えるので、導入にあたって買い揃える機器が少なく、会議室に電話を置く必要もなくなります。

設置の初期費用や移設費用がかからず、電話機の設置台数も減らせるので、通信費のコストダウンが可能です。

2. 小規模からも導入可能

従来はPBXといえば大企業のものと決まっていましたが、ハードを設置する必要がないクラウドPBXなら初期費用が安くてすみ、中小企業も導入が可能です。

多くのクラウドPBXサービスの中から、企業規模にあったシステム、プランを選択でき、企業の成長に合わせてプランを見直すことができます。

3. スマホから会社の代表番号で通話できる

クラウドPBXを導入すると、社員のスマホから会社の代表番号で電話をかけたり受けたりすることができます。

外出先・出張先での顧客対応がスムーズになります。在宅勤務を外部に知られたくない場合や、営業を外注している場合も便利です。

4. 海外拠点とも内線通話ができる

インターネットに国境はないので、クラウドPBXを使用していれば海外の拠点とも無料で内線通話ができます。

5. 通話相手の情報をPC画面で見ることができる

電話やFAXをコンピュータと連携させるシステムをCTIといいます。

クラウドPBXはCTI機能を利用することができ、それによって電話がかかったときに受話器を取る前に、パソコンの画面に発信者(顧客)の情報を表示することができます。

また、通話内容はデジタル化されているので、それを情報として蓄積したりリアルタイムで更新することが可能です。

それによってコールセンター業務の効率化や顧客対応のスピードアップが図れます。

クラウドPBXのデメリット

  • 通話の音質が悪い場合がある
  • クラウドのシステム利用料期間が毎月かかる

クラウドPBXでの通話は、会社内の社内のwifi環境などによって音質が低下することがあります。

また、クラウドPBXは初期費用は安くなりますが、クラウドシステムを利用する費用が毎月かかってきます。

クラウドPBXの費用

クラウドPBKを使用するために必要な費用は次の3つです。

  • 初期費用
  • システム使用料
  • 通話料

 

初期費用

クラウドPBXは、電話交換機の設置費や電話線の配線費用はかかりませんが、システム設定費用や内線・外線の初期設定使用料がチャネル数に応じてかかります。

一般的な相場はこれらを合わせて20,000円~150,000円ほどです。

システム使用料

クラウドPBXのシステムを利用すると毎月一定のシステム使用料がかかります。

使用料は回線数が多いほど高くなります。相場は、1回線あたり月額2,000円前後です。ユーザー数あたりで価格を設定するサービスもあります。

システム使用料は利用する機能のオプションを追加するほど高くなり、その価格設定やプランはシステムを提供する会社によって違います。

通話料

クラウドPBXは内線通話は無料ですが、外線通話は有料です。通話料は、固定電話はIP電話の通話料と同じ額(3分8円前後)が最低水準になります。

携帯電話は、一般の携帯電話料金とほぼ変わらず、1分16円~17円ほどです。

クラウドPBXのメリットのお奨めサービス3選

数あるクラウドPBXサービスの中から、中小企業向きのサービスを3つご紹介します。

1. モバビジ

モバビジは、フリービット株式会社が提供するクラウドPBXサービスです。

特徴

・個人所有のスマホから会社の電話番号で発信、受信できるので営業マンのパフォーマンスが向上する

・初期費用は無料で料金は月額制

・スマホ画面がビジネスフォンを模しているので使いやすい

・固定電話に近い高音質

・端末月額費用:350円/1台

・月額費用:4,500円~(プランによる)

2. ひかりクラウドPBX

ひかりクラウドPBXは、NTT東日本が提供するクラウドPBXサービスです。

特徴

・スマホ1台で内線番号・代表番号・携帯番号の3つを使い分けできる

・専用アプリのインストールで簡単に使用できる

・従来のビジネスフォンからの段階的移行が可能(併用期間を設けることができる)

・端末月額費用:10,000円/10台

3. オフィスリンク

オフィスリンクはNTTドコモが提供するクラウドPBXサービスです。

特徴

・NTTドコモの通話エリアがすべて会社の内線エリアになる

・拠点間、外出先からの通話が定額料金

・在宅ワークなど自由なワークスタイルが可能になる

・月額使用料金:2,000円/契約+400円/チャネル+5,000円~/アクセス回線+900円/携帯

まとめ

クラウドPBXは、クラウドを利用することで、社内に電話交換機のハードシステムを置く必要がなくなり、導入の初期費用が格段に安くなりました。

また、スマホを社内通話に使えるなど、中小企業でも活用できる便利なシステムが備わっています。

営業マンのパフォーマンスの向上や営業所間の連絡の強化を考えている企業は、導入を検討をおすすめします。

画像出典元:pixabay

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