Microsoft Forms

記事更新日: 2023/02/08

執筆: 平塚みき

編集部コメント

迅速にアンケートが開始できるツール

Microsoft Formsは無料で始められるフォーム作成ツールです。特別なスキルは不要、かんたん操作でスピーディーにフォームを作ることができます

Microsoft 365のアプリと連携が可能で、TeamsやSharePointなどと組み合わせて使用すれば、利便性は大幅アップ。

自動で集計されたデータはExcelに出力できるため、データの流用が容易に行えます。

デザインのカスタマイズ性は低いものの、素早くアンケートをおこないたい場合に適したツールです。

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良い点

Microsoftアカウントがあれば、無料で始めることができます。初心者でも簡単にフォーム作成が行え、回答データは自動集計のため、手間なくアンケート調査をおこなえます。

悪い点

メールアドレスなどが誤った形式で入力されてもエラーメッセージは表示されません。エラーをチェックできるのは、数値のみです。

費用対効果:

Microsoft 365のアカウント保持者であれば無料です。フォーム設定からデータ集計までを効率化でき、高い効果を期待できます。

UIと操作性:

マニュアルなどがなくても、フォームの作成や結果の集約が簡単におこなえます。

知名度:

Window OSやWord、Excelなどで認知度の高いMicrosoftが提供しているツールです。

Microsoft Formsの導入メリット4つ

1. 初心者にやさしい機能が備わっている

Microsoft Formsは、誰でも簡単にフォームの作成が行えます。

質問形式を選択し、テキストを入力するだけでフォームが作れるので、専門知識やスキルは不要です。

プレビュー機能を搭載しているので、PCとモバイル端末からの見え方を確認しながら作業を進めることができます。

作成したフォームは自動で保存されるため、作業途中に誤って画面を閉じてしまっても、最初から作成し直す必要はありません。

画面右上からプレビュー可能

2. 幅広く活用できる

Microsoft Formsは、「フォーム」と「クイズ」という2つの様式が用意されています。

「フォーム」はアンケートや問い合わせフォーム、スケジュール調整など、「クイズ」はクイズやテストの作成が可能です。

またMicrosoft Formsは画像と動画の設置ができるため、アイデア次第でさまざまな用途に活用できます。

テキストのみでは分かりにくい質問も、画像と動画を使用すれば回答者に理解してもらいやすくなるでしょう。

画像・動画が追加できる

3. データをExcelに出力できる

Microsoft Formsは回答データを自動でまとめてくれるため、データ集計の手間を省くことができます。

回答されたデータはリアルタイムで集計され、応答数や回答に要した時間の平均、集計結果のグラフが確認可能です。

集計されたデータはExcelにエクスポートができるため、データの二次利用が容易に行えます。

リアルタイムで回答を集計

4. Microsoft 365のアプリと連携できる

Microsoft Formsは、Microsoft 365の各アプリとの連携がおこなえます。

各アプリと組み合わせて使用することで、さらなる利便性の向上を図ることが可能です。

たとえばコミュニケーションツールのTeamsと連携すれば、メンバーと共同でフォームの作成・編集、結果の確認が可能。

RPAツールであるPower Automateと連携すると、回答を受信するたびにプッシュ通知を受け取ることができます。

Teamsでメンバーとフォームを共有

Microsoft Formsのデメリット2つ

1. バリデーションチェック(入力チェック)は数値のみ

Microsoft Formsの場合、フォームに入力された回答が正しい形式であるかチェックできるのは数値のみです。

たとえば、メールアドレスの形式や郵便番号の桁数などのチェックはおこなえません。

回答者が入力ミスに気がつかないままフォームを送信してしまう可能性があります。

2. デザインのカスタマイズ性が低い

Microsoft Formsは簡単にフォームが作成できる一方、細かなデザインのカスタマイズはできません。

背景画像やカラーは変えることができるものの、レイアウトやフォントスタイルの変更は不可です。

フォームのデザインがある程度固定されているため、オリジナリティは出しにくいツールといえます。

Microsoft Formsの料金プラン

Microsoft FormsはMicrosoft 365アプリの1つですが、Microsoftのアカウントがあれば、無料で利用できます

ただし無料で利用する場合、回答は200件までしか受け取れません。

下表はMicrosoft Formsが含まれているMicrosoft 365のプラン一覧です。

ユーザー数300人以下の一般法人向けプランと大企業向けプランがあり、プランによって使用できるアプリや機能が異なります。

Microsoft 365 Business Standardは、1ヵ月無料で試すことが可能です。

一般法人向け Microsoft 365
Business Basic
Microsoft 365
Apps for 
business
Microsoft 365
Business
Standard
Microsoft 365
Business
Premium
月額費用
(税別)
650円/ユーザー 900円/ユーザー 1,360円/ユーザー 2,390円/ユーザー

 

大企業向け Microsoft 365 E3 Microsoft 365 E5 Microsoft 365 F3
月額費用
(税別)
3,910円/ユーザー 6,200円/ユーザー 870円/ユーザー


※すべて年間契約

競合製品との料金比較

フォーム作成ツールの多くは、無料プランを用意しています。

無料プランは、作成できるフォーム数や受け取り可能な回答数などを制限している場合があるので、確認しましょう。

  Microsoft Forms formrun Googleフォーム
費用 0円~ 0円~ 0円~
フォーム作成数
※無料プラン利用の場合
400個まで 1個まで 無制限
回答データ数
※無料プラン利用の場合
200件まで 無制限 無制限
特徴 Microsoft 365の各アプリと連携可能 40種類以上のテンプレートから簡単にフォームが作成できる フォームの作成から集計結果の確認までWeb上ですべて完結する

 

Microsoft Formsを導入すべき企業・向いていない企業

導入すべき企業

・既にMicrosoft 365を導入している企業

Microsoft 365が導入済みであれば、Microsoft Formsを使用するための追加料金は発生しません。

他のMicrosoft 365アプリとの連携も簡単です。

TeamsやPower Automatなどと組み合わせて使用すれば、業務の効率化が図れます。

・手早くアンケートを行いたい企業

Microsoft FormsはMicrosoftアカウントさえあれば、無料で始めることができるため、即座にアンケートがおこなえます。

UIが分かりやすいので、直感的な操作でアンケートフォームの作成が可能です。

簡易なアンケートであれば、数分でフォームを完成させることができるでしょう。

向いていない企業

・顧客対応と管理までを一元で行いたい企業

Microsoft Formsは、顧客からの問い合わせをフォームで受け取ることは可能ですが、返信することはできません。

また、顧客への対応履歴を管理する機能もありません。

Excelへデータをエクスポートし別のツールと併用すれば、補うことができるでしょう。

まとめ

Micosoft Formsは無料で開始できる上に、フォーム作成や結果の確認が簡単におこなえるツールです。

アンケートにかける時間や予算が限られている場合、Micosoft Formsは強い味方となってくれるでしょう。

Microsoftアカウントがあれば始められるので、まずは試してみるのがおすすめです。

画像出典元:「Microsoft Forms」公式HP

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