副業の一つとしてよく耳にする「せどり」。
なんとなくなにをするのかは分かるものの、具体的にどういったことがせどりなのかを理解している人は少ないものです。
本記事では、せどりについて、ほとんど知識がない人でも理解ができるように分かりやすく解説しています。
また、最後まで読むことでせどりを始めるための知識が身につきますので、早速内容を確認していきましょう。
このページの目次
せどりは「転売」のことだと考えてもらっても、現在は差支えないでしょう。
なぜなら、現在せどりと言われる売買にはさまざまなジャンルがあるからです。
元々せどりとは、「本の転売業者が古本屋で、本の背表紙を見て仕入れる本を選んだこと」から「せどり」と言われるようになったとされています。
ですので、もともとは本の転売をすることをせどりと呼んでいました。
しかし、現在は転売できるものを「○○せどり」と呼ぶため、せどりの種類はさまざまです。
例えば、「家電せどり」「CD(DVD)せどり」「ホビーせどり」「電脳せどり」など。
したがって、「転売=せどり」と考えてもよいでしょう。
多くの人がせどりをする理由は、「お小遣い程度であればカンタンに稼ぐことができるから」です。
せどりはパソコンやスマホがあれば始めることができます。
そして、仕入れから収入を得るまでに挫折をするような複雑な過程もありません。
カンタンかつ手軽に始められ、結果を得るところまでが難しくないことから多くの人がせどりを行っています。
また、せどりを行うための拘束時間も短く、隙間時間ででもできることからお小遣い感覚で取り組んでいる人も少なくありません。
このようなことから、多くの人がせどりを気軽に行っているのが現状です。
せどりで儲けることはできます。
実際にせどり一本で月数百万円以上を稼いでいる人は少数ではありません。
ですが、せどりで儲けることができるといっても、いきなり月に何百万円も稼げるとは限りません。
以下はせどり「初心者」「中級者」「上級者」の一般的な収入を時給換算した表です。
初心者の場合、せどりに慣れていないために安定して売ることは難しいでしょう。
そのため、時給で換算することは難しいです。
また、売るものによっては1回の取引で大きく収入を得ることもあれば、ごく少額のことも。
中級者以上の場合は売る商品や売り方が確立されているため、安定した収入となります。
何度も取引を行っていく中で稼ぐためのコツをつかみ、徐々に大きく稼ぐことができるといったイメージをするといいでしょう。
せどりは違法ではないのか?そういった意見は少なくありません。
実際のところ、法律的にはどうなのでしょうか?
答えは、「せどりは扱うものによっては違法」となります。
なぜなら、せどりで扱う商品には資格を取得しておかなければ、仕入れることすらも罪に問われる場合があるからです。
代表的な例として、「中古品のせどり」は「古物商免許」がなければ違法となります(自身の古い物を売る分には古物商許可は必要ありません)。
ほかにも「酒類小売業免許」「医薬品店舗販売業許可」などの許可が必要な商品もあるため、仕入れから注意が必要です。
一方で、新品の物を販売する分には違法ではありません。
たとえば、「100均で仕入れたものを300円で売る」といったことをしても全く問題はありません。
しかし、見落としがちな重大な注意点が1つ。
「新品のせどりは小売店や問屋から直接買ったもののみ」という点です。
100均は小売店ですので、せどりの仕入れ先として問題はありません。
しかし、ネットオークションで仕入れた未開封の商品の販売は「古物商免許」が必要となるので、十分注意をしましょう。
以下の表はせどりの仕組みです。
せどりはいたってシンプルな流れの取引となっています。
1. 商品探し
2. 仕入れ
3. 価格決め
4. 出品
5. 発送
せどりを行うのに特殊な工程はありません。
上記の通りいたってカンタンです。
では、具体的にどのようなことをすればいいのかそれぞれ説明していきます。
まず最初の作業である、商品探しのポイントは4つです。
「プレミア商品」「話題の商品」「季節ものの商品」は値段が一般価格よりも上昇しています。
しかし、商品をよく探すことで一般価格で販売をしていることも。
そのような場合には仕入れ価格よりも販売価格が高くなるため、その差分が利益となります。
このように、せどりでは一般価格よりも高くなる商品を仕入れて売れるようにすることが利益を上げるためのポイントです。
一点、中古品にもプレミア商品がありますが、中古品の転売は「古物商許可」がないと違法ですので、注意が必要です。
次の作業は仕入れです。
仕入れ先は複数用意しましょう。
複数の仕入れ先を準備する理由は、仕入れる商品の価格が各ショップによって異なるからです。
時には通常価格よりも大きく値下げをしているのが1ショップだけ、というようなことも。
自身のチャンスを広げるためにも、仕入れ先は多い方がいいでしょう。
以下に、せどりで利用される仕入先の例を紹介しています。
・ネットショップ
∟amazon
∟楽天
∟ヤフーショッピング
・家電量販店
・ショッピングモール
・ディスカウントストア
など
商品を仕入れたら、次に行う作業は価格決めです。
価格を決めるときのポイントは以下の通りです。
新品は最安値
中古品はリサーチをしてから
新品の場合、最安値でなければ売れることはありません。
新品だとどこで買っても商品の状態は変わらないので、それならば安い物を。
というのが、購入者の心理だからです。
一方で、中古品の場合はとにかくリサーチが必要です。
「仕入れ時の価格」「売れている価格帯」「商品の状態」など、さまざまな要素が価格に影響するため、徹底したリサーチが必要となります。
売る商品の価格が決まればいよいよ出品です。
出品先は多くはありませんので、商品に合ったショップで販売をするといいでしょう。
次のショップが、せどりの主な販売先となります。
・amazon
・ヤフオク
・フリマアプリ(メルカリ・ラクマ)
・中古買取店など
ここで一つ注意点があり、出品できない商品があることです。
例えば、amazonでは未使用の商品であっても、ヤフオクやメルカリから仕入れた場合は「新品」として出品ができないといったことが。
販売を行うショップの利用規約を十分に理解して、出品をしていきましょう。
商品が購入されれば、いよいよ発送です。
梱包をして、各ショップの発送方法にしたがって発送をしてみましょう。
せどりを始めるために、どのようなことをすればいいのかについて紹介していきます。
せどりを始めるのに最低限必要なものは以下の3つです。
スマートフォン
クレジットカード
銀行口座
基本的にせどりはスマホがあれば取り組むことができます。
次に、クレジットカードは商品の販売をするアカウントを作成する場合に必要なことが。
なくてもせどりは不可能ではありませんが、ポイントの優遇などで収益の増加も見込むことができます。
最後に銀行口座について。商品が売れたあと、販売で得た現金の振り込みに必要となります。
そのほか、扱うものによっては梱包道具や封筒などのそれぞれに必要な物品をそろえる必要があります。
せどりは主に本のイメージがありますが、冒頭で紹介した通りさまざまな商品の転売がせどりとなります。
その中で、せどりに向いている商品とはどういったものなのでしょうか?
以下の表にせどりに向いているジャンルをまとめています。
・ゲーム
・おもちゃ
・家電
・ヘルス&ビューティー系
・パソコン・オフィス用品
・ブランド品
基本的にせどりは「売り買いの回転率」「利益率」「仕入れ易さ」を基準に行っていきます。
また、ブランド品やゲームなどはプレミア価格がつくことがあるため、せどりの基本である「安く仕入れて高く売る」に適しています。
本以外でも、このような商品を扱ってみるのも稼ぐためのポイントです。
そして、ジャンルに特化することでそのジャンルの情報について詳しくなれるため、幅広く手を出すよりも効果的に経験を積むことができます。
せどりを行っていくうえで効率は非常に重要なものです。
ですが、商品の仕入れ先の検索や利益の計算などはどうしても時間がかかるもの。
そんなときに、せどりをすでに行っている人はアプリを活用しています。
以下の表はアプリ名と、どのタイミングで使用をするのかをまとめています。
上記のようなアプリを使うことで効率よく仕入れや販売ができるだけでなく、収益予測や売上管理をすることができます。
自身のスタイルにあったアプリを使って、スムーズな作業を目指してみましょう。
せどりで稼ぐことは不可能ではありません。
初心者で安定的に稼ぐことは難しくても、コツをつかむことで中級者、上級者となって大きく稼ぐことも夢ではないでしょう。
まずは、せどりを始めてみて実際に売買をしてみる。
そして、法律を守りながら一連の作業に慣れ、自分にあったスタイルを模索し、利益をどんどん増やしてみましょう。
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