せどりで成功するためにはいくつかのポイントがありますが、その中でも仕入れが最も肝心です。
せどりは、安く仕入れたものを高く売るという極めてシンプルなビジネスモデルであるため、商品の仕入れ額をいかに抑えるかによって収益率が大きく変わってくるからです。
安定して稼ぐには、仕入れ先の選び方、商品の選び方がカギになります。
そこで今回は、せどりの仕入れにポイントを絞り、どこで仕入れをすればいいのか、儲けるためには仕入れでどんなことに気をつければいいのかなどについて解説します。
電脳せどり、店舗せどりでの仕入れ先についても触れていますので、これからせどりを始めてみようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
せどりは「安価に仕入れて高く売る」ビジネスモデルです。そのため、安く仕入れられることが非常に重要なポイントとなります。
しかし、店舗せどりと電脳せどりでは、仕入れ先が異なります。では、どこで商品を仕入れればいいのでしょうか?
せどりの形態の一つ「店舗せどり」の仕入れ先は、小売店です。家電量販店やホームセンター、ドラッグストアなどさまざまな実店舗が対象になります。
これらのお店に直接出向き、商品を仕入れるのが店舗せどりの仕入れ方法です。
一度の仕入れでたくさんの商品を仕入れたり、複数店舗を効率良く回ったりするためにも、店舗せどりを始めるならば車が必須といってもいいでしょう。
店舗せどりをする場合は、仕入れた商品を保管・管理する場所も必要です。
家電や家具などの大型のものになると保管スペースの確保が難しくなりますから、トランクルームを借りるなども視野に入れなくてはなりません。
せどりの形態の一つ「電脳せどり」の仕入れ先になるのは、インターネット上にあるオンラインショップです。
店舗せどりとは異なり、実店舗を回る必要がありませんので、初めてせどりを始める人にとっては、手が出しやすい領域でしょう。
電脳せどりでは、Amazonや楽天などの大手ネットショップから、個人単位で行っているようなネットショップまでありとあらゆるインターネット上のお店が対象になります。
その数は無数にあるうえ、なかには悪質な業者もいます。
オンラインでの取引になるため、店舗せどりとは違って現物を確認して仕入れることができません。どこのオンラインショップを利用するかは、よく吟味することが大切です。
電脳せどりについては、下記で詳しく解説していますので、参考にしてください。
せどりをするうえで、仕入れは大切だとお伝えしました。では、仕入れでまず準備しておきたいこととは何でしょうか?
店舗せどり、電脳せどりともに、仕入れの際には都度商品代金を支払うことになります。現金でのやりとりしかできないところはあるにしても、できるだけクレジットカード払いにするのがおすすめです。
経費管理がしやすくなりますし、クレジットカードを使うことでポイントが貯まり、そのポイントを使ってさらに安く仕入れられることもあるからです。また、現金のみでせどりをしていると、資金が手元にないときに仕入れがストップする事態にもなりかねません。
クレジットカードがあれば、現金が手元になくても仕入れを止めることがないので、安定的に仕入れがしやすくなります。
せどりにおいて仕入先や仕入れ商品のチェック・管理は、意外と手間がかかるものです。それらを一括管理できるツールを利用すると、とても効率的に仕入れを進めることができます。
また、利益率の良い商品を見つけても、仕入れ数を割り出すためには、競合がどれくらいいるのか、月にどれくらい売れているのかといった情報から判断しなければなりません。これらのデータも、ツールを使えば簡単に収集できます。
スマートフォンのアプリに、せどりをする人向けに作られたツールがたくさんありますので、積極的に活用するようにしましょう。
ツールと費用によって提供されている機能が少しずつ異なりますので、まずは無料版のツールを使ってみて自分に合うかどうかを確認してみるといいでしょう。
同じ商品でも、地域や時期などで価格が変わることもあるので、仕入の際には考慮すべきポイントといえます。
たとえば、夏向けの商品が冬になると価格が安くなる、都市部で高く売られている商品が地方では安く売られている。あるいは、通年商品と時期性商品では時期性商品のほうが価格変動が起きやすいといったことがあります。
日用品でも、ドラッグストアとホームセンターではホームセンターのほうが安く売られていることも少なくありません。
こうした価格の傾向を予め掴んでおくと、いま何を取り扱うのがいいのか、定期的に扱う商品はどれにすればいいのかを判断しやすくなります。
電脳せどりでも同様で、同じ商品でもショップが異なれば、価格も異なります。
大きな変動はないにしても、10円100円といった差がのちのち大きな差を生むので、ネットショップごとや時期、キャンペーンなどから価格傾向を把握するようにしましょう。
せどりの仕入れが大切なことはわかったけれど、具体的に何に気を付ければいいのか?と疑問を持った人も多いのではないでしょうか。
ここでは、仕入れ時に気をつけたいポイントを各せどりのケースで具体的にご紹介していきます。
店舗せどりは、実店舗を巡って仕入れていきますので、見るべきポイントを絞ってチェックすることが大切です。
ワゴンセールやガラスケースの中にも掘り出し物が見つかることがありますので、これらもチェックしておきましょう。
また、決算時期になるとさまざまなお店で決算セールが催されます。
普段は定価で販売されているものが安くなるタイミングです。また、閉店セールを実施しているところは、商品を売り切りたいので、普段高額な商品も半値以下で販売されることも少なくありません。
こうしたタイミングを逃さずにチェックしておくと、かなり安く商品を仕入れることが可能になります。
電脳せどりは、まずAmazonのランキングを参考に急上昇ワードから商品を絞り込み、それから商品の選別をしていきましょう。
狙い目は、定価を超えている商品、初回限定、限定生産品です。後者の2つは、プレミアがつきやすいという利点もあり、さらなる利益が見込めます。
このほかでは、以下の商品もチェックしておきましょう。
アウトレット品やタイムセール品は、普段よりも低価格で仕入れられることは想像できますが、キャンペーン対象品はさほど安く売られるわけではありません。
しかし、キャンペーン対象品の場合、ポイントが他の商品よりも多くつく、送料が無料になるといった特典があります。
上手く利用すれば、本来「商品価格+送料」のところ、ポイント還元で次の仕入れコストを下げられたり、直送で送料を負担しなくてよくなるなどの利点があります。
仕入れ候補の商品を見つけたら、その商品がどのくらい販売が見込めるのか、過去のデータから予測を立てましょう。このとき便利なのが、過去データを見られるツールです。
3ヵ月以内に10回以上販売実績のある商品であれば、回転率が高いとみることができます。そのうえで利益率の高い商品を扱えば、確実に収益に繋げていけるでしょう。
利益率がいまいちでも、すこぶる回転率が高いものであれば、確実な利益を得ることができます。
せどりでは、大きな利益を得るよりも、少なくても安定的に利益を生む商品を仕入れて販売することが長期的にビジネスを続けていきやすくなります。
せどりは、誰でも気軽に始められる副業としても注目を集めていますが、リスクが全くないわけではありません。
せどりに限らず、何かしらのビジネスを始めるときには、少なからずリスクはつきものです。
それを理解したうえで始めれば、小さな失敗があっても軌道修正していける範囲内に収められるはずです。
せどりは、簡単にいってしまえば転売業なので、商品の仲買人のような立ち位置になります。
商品の流通経路に、自分が存在することになるわけです。仕入れた商品に買い手がつかなければ在庫を抱える羽目になり、利益率を下げて販売せねばならないケースも少なくありません。
上手くせどりで稼いでいくには、売り時・売り数・売値を間違えないこと。
最初から一攫千金を狙うようにたくさん仕入れるよりも、様子を見ながら販売数を調節したり、時期を待つなどしてベストタイミングで売るのも、成功に繋がるポイントです。
せどりは、オンラインショップを含めた小売店で販売されていたものを一旦購入して、エンドユーザーである購買者に対して継続的に販売活動するビジネスです。
個人的に購入した商品を中古品としてフリマサイトに一時的に販売するのとは異なり、営利活動として中古品販売に携わりますから古物商許可が必要です。
フリマサイトで定期的に中古品を販売している人がいますが、その商品が販売を目的に購入されたものであれば、その人がしている行為は中古品販売ビジネスになります。
しかし、どんな目的で購入したのかを証明することは難しいため、フリマサイトなどで販売されている商品の中にはグレーなものも多いのが実情です。
それを良しとして商売するかどうかは個人の良心に委ねられていますが、あまりにも悪質性がある場合は、無許可販売したとして逮捕されることもあります。
安全にビジネスをしたいなら、必ず古物商許可を取得してください。
せどりは、一般的なビジネスモデルとして浸透してきてはいますが、転売業であることに変わりありません。
日本では転売に対するイメージがあまり良くないので、堂々とせどりをしていると言いにくい社会です。
ところが、同じビジネスモデルでも、仕入れ先がメーカーになるだけで、周りの見る目が変わります。これは、小売店で本来適正価格で購入できるものを、転売する際に価格がつり上げられるといった良くないイメージが先行しているからでしょう。
メーカー取引となると、このイメージが変わるのは、次の要素が絡んでいるからかもしれません。
そのため、メーカー直販のせどりの場合は、転売業のイメージよりも小売店や代理店としてのイメージが強くなるのだと考えられます。
ビジネスとしては同じ図式であるにもかかわらず、これほどまでにイメージが変わるのですから、ブランディング要素としてもメーカー直販せどりは強いといえるかもしれません。
また、仕入れ先がメーカー直々となると、販売できる商品が枯渇することはありません。
商品の生産終了などはあっても、在庫はメーカーに常に一定数あるわけですから、常に商品探しをする時間を販売活動に注げる利点もあります。
せどりのやり方に慣れてきたら、メーカー直販も視野に入れてみるといいでしょう。
せどりの仕入れを失敗すると、収益に大きな影響を与えます。これからせどりを始められる方は、ここでご紹介したポイントを踏まえて、まずは少量から始めていかれることをおすすめします。
特に価格傾向を把握するには、世の中の情勢にもアンテナを貼っておきたいもの。情勢の変化によって価格が変わることもよくあることだからです。
成功の秘訣は、コツコツと少しずつ収益を増やしていくこと。一攫千金を狙うとモラルに反することにもなりかねません。せどりも信用商売であることを忘れないようにしましょう。
画像出典元:Pixels、Unsplash