セミナーを開催したいけど、「どのように集客して良いのかわからない」「そもそも参加者は集まるのだろうか」など、集客に関して不安を抱いている主催者も多いことでしょう。
当然セミナーですから参加者が集まらなければ始まりません。そのためには、やはり集客活動が非常に重要となってきます。
そこで今回は、セミナーの集客方法の紹介から事前に抑えておくべきポイントなど、セミナー集客について詳しく解説していきます。
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いざセミナーを開催しようと意気込んでも、参加してくれる人たちが集まらなくては意味がありません。
そのため、セミナーを開催する前は事前の集客活動が欠かせません。ただ、集客は非常に難しいため、闇雲に活動したところで人は集められません。
では、どのようにして集客をおこなえば良いのでしょうか。
それにはいくつかポイントがありますので、まずはセミナー集客を行う際のポイントをしっかり抑え、効率よく集客活動を実施していきましょう。
セミナーの集客をおこなう前に、まずセミナーのコンセプトとターゲットを明確にする必要があります。
そもそもセミナーとは、新たな知識の習得やスキルアップなどを目的とし、参加者が自主的に勉強をおこなうといった、いわば勉強会です。
そのため、「どのような人」に「どのような内容」を提供するかなど、参加者のターゲットやセミナーの内容を明確にする必要があります。
参加者のターゲットやセミナーの内容にブレが生じていると、たとえ一生懸命集客したところで参加者は増えません。
セミナーを開催するうえでは、こうした事項が非常に重要となります。十分に内容を検討したうえで集客活動に力を注ぎましょう。
たとえば一週間前に「セミナーを開催します」など、いきなり告知したところで参加者が集まる可能性は極めて低いです。
セミナーの集客をおこなう場合は、ある程度の時間が必要で、一般的にセミナー集客をおこなう場合、活動における期間として最低でも1ヶ月間は見ておく必要があります。
セミナーの集客活動は一つの方法だけではなく、様々な方法を駆使しながら実施していくものですので、しっかりとスケジュールを組み、計画的に進めていくことが重要です。
セミナーを開催するからには、当然ながら場所や日時を決めなければなりません。場所と日時、曜日の設定は非常に重要なことで、特に曜日に関してはもっともこだわりたいところです。
というのも、セミナーに参加する参加者は平日に仕事をしていることが多く、参加したくても都合がつかず、断念せざるを得なくなるケースが考えられるからです。
そのため、より多くの人に参加してもらい場合は、土・日のどちらかで、時間帯は10時~17時の間で検討すると良いでしょう。
また、会場予約や講師の都合などにより、やむを得ず平日の開催になる場合もあります。その場合は月曜・金曜を除く「火・水・木」のいずれかで、時間帯は19時~22時の範囲内が好ましいでしょう。
ではなぜ月曜と金曜は除いた方が良いのか。
まず月曜日は休み明けということで仕事が溜まっていることが多く、その処理等で忙しかったり、夕方から会議が行われたりすることが多いなど、なかなか都合をつけづらい曜日であるためです。
次に金曜日ですが、この曜日は休みに入る前ですので、終わらせておくべき仕事やプライベートな予定を入れることが多いと考えられることなどから、セミナーを開催する曜日には相応しくないと言えるのです。
ただし、適切な曜日に関しては開催するセミナーのターゲットによって異なるため一概には言えません。
ここで記述したのはあくまでターゲット層が一般の会社員です。適切な時間と曜日に関しては、ターゲット層をどこにおいているのかを明確にし、その行動をよく理解することが重要です。
さらに開催する場所に関しても、駅から歩いて行けるようなところにするなど、参加し易さというところにも配慮する必要があります。
あまり駅から離れている場所だと「会場まで行くのが面倒くさい」「場所がわからない」など、参加者の足を鈍らせる原因にも繋がります。
こうしたことから、セミナーを開催する際は「駅から徒歩5分ほどの会場、なおかつ土曜日・日曜日のどちらか」で開催するのがもっとも理想的です。
ただし、こうした条件は非常に人気が高く、会場を抑えるのも数か月前からの予約が必要な場合がほとんどです。
良い場所、日時、時間で開催できるよう、余裕をもってスケジュールを立てることが非常に重要です。
セミナーのコンセプトや参加者のターゲティング、場所や日時など、決めるべきことがしっかり固まったら、実際にセミナーの集客活動をおこなっていきます。
では、実際にセミナーの集客をおこなう際、どのような集客方法があるのでしょうか。集客の方法は大きく分けて「アナログ方式」と「デジタル方式」の2つです。
アナログでの集客方法は、主に新聞の折り込みチラシやポスティング、郵送でのダイレクトメールなどで集客をおこなう方法です。
新聞の折り込みチラシは昔からよく利用されてきている集客方法です。
近年では新聞の利用者数が減少傾向にありますが、それでもまだ多くの人たちが新聞を購読していますので、集客の方法として効果は見込めるでしょう。
また、新聞折り込みチラシは地域密着型宣伝効果の高い広告媒体ですので、よりターゲットを絞ったセミナー集客をおこなう際に効果的です。
ちなみに、折り込みチラシの配布単価は、B4サイズ程度で1枚およそ3円前後です。(配布単価は地域によって異なります)
家を一軒一軒まわり、直接ポストへチラシを投函する方法がポスティングです。新聞の折り込み同様、ポスティングも地域を限定としたターゲット集客に効果的です。
ポスティングのポイントは一軒でも多くのポストに投函することです。最近ではポスティングを代行してくれる代行業者もありますので、そうした業者へ依頼するもの良いでしょう。
ダイレクトメールは、個人もしくは法人に対して郵送でセミナーの案内を送付する方法です。
ダイレクトメールは、あらかじめターゲットとなる送付先の住所や名前などの情報が必要となるため、折り込みチラシやポスティングより難易度が高めです。
また、ダイレクトメールは一般的に「ハガキ」もしくは「封筒」で送付しますが、郵送するモノのサイズや重さによって料金が高くなるため、ダイレクトメールは比較的コストがかかります。
これから開催しようとしているセミナーの内容と似たようなセミナーに参加し、そのセミナーに来ている参加者と名刺交換などをしながら輪を広げる。
こうしたやり方も立派な集客方法のひとつです。
そもそもセミナーというのは、自分が学びにいく場所であるとは限りません。
自分が開催しようとしているセミナーと似たような内容であれば、参加者も同じ興味を持っている人が大半です。
そのため、ひとりでも多くのセミナー参加者と繋がることができれば、今後あなたがセミナー集客をおこなううえで、非常に大きなチカラとなるはずです。
ただし、セミナー会場でいかにも営業じみた行為をガツガツやるのはマナーに反するので節度を守り、あくまで参加者との繋がりを持つといったイメージが丁度良いでしょう。
インターネットの普及率が増加していることから、近年ではインターネットを活用した集客が非常に増えています。
インターネットを活用した集客方法では、WebサイトやSNSを使用した方法が主流となっています。
デジタル化が進んでいる現代社会では、WebサイトやSNSなどのインターネットを活用した集客方法は最早必須と言っても過言ではありません。
では、インターネットを活用したセミナーの集客方法はどのようなものがあるのか、見ていきましょう。
自ら運営しているWebサイトやブログ等を利用し、セミナーの開催告知をおこなう方法です。
Webサイトやブログ等を運営していると、あなたのファン(読者)が存在していることが多く、そこでセミナーの開催告知をすれば申込者が比較的集まりやすいです。
ただし、Webサイトやブログというのは開設してすぐに読者が増えていくことはまず無いため、時間をかけて地道にサイトやブログを育てていく必要があります。
ちなみに、無料ブログサービスであるアメーバブログ(アメブロ)は利用者も非常に多いため、集客に利用するのには比較的使いやすいブログサービスです。
フェイスブックをはじめ、ツイッターやインスタグラムなど、今やSNSの利用者が非常に多く、こうしたSNSを通じて集客活動をおこなうケースも非常に増えています。
SNSの良いところは何と言っても拡散力に優れているところです。たとえばセミナー開催のお知らせをSNSで告知した場合、その告知を見たユーザーがその告知をシェアします。
次にシェアされた告知をさらに次のユーザーがシェアするといった連鎖が起こるわけです。
告知した投稿内容がたくさんの人にシェアされていけば、自動的に告知が多くの人の目に触れることになりますので、非常に効率よく集客が可能となるわけです。
もちろん、多くの人にシェアされるような魅力ある文章内容を作る必要があり難易度は高いですが、こうしたSNSによる集客は、やはり今この時代欠かせない活動であると言えるでしょう。
Eメール・メールマガジンを利用するのもセミナー集客方法のひとつです。なお、メールを利用した集客は以前からおこなわれてきている方法で、今も多くの人たちに使い続けられています。
それだけ、メールは集客をおこなう際に効果的な方法であるということです。
メールの良いところは、すでに興味を持ってくれている人たちへ向けて送信することができるため、よりターゲットを絞り込んだ集客が可能であるといった点です。
ただし、それには定期的にメールを送信し続けるなど、相手側との信頼関係を築いておく必要があり、日々の積み重ねが非常に重要になってくるということです。
ある日突然「セミナー開催のお知らせ」などといったメールを送っても削除されてしまうのがオチです。
また、前述のとおり、メールは開いてもらえなければ全く意味がありませんので、思わず読みたくなるような魅力ある内容にすることが重要です。
特に「件名」に関しては、メールが読まれるか否かが決まる極めて重要な部分となるため、一目見て内容がわかるよう、明確かつ丁寧な件名になるよう心がけましょう。
もちろん、件名だけでなく中身も重要です。
セミナー集客ポータルサイトとは、企業をはじめ団体や個人がセミナーを開催したい場合、その開催情報を記載することができる集客支援情報サイトです。
こうしたポータルサイトの多くは無料で登録することができるため、比較的コストを抑えた集客が可能です。
また、前述したWebサイトやブログ、SNS、メールなどでの集客は、ある程度セミナーを開催した経験があり、多少認知されている場合に有効的で、初めてセミナーを開催しようとしている場合は認知度がまだ低くく、思うように集客できないといったケースがあります。
一方ポータルサイトでは、何らかのセミナー参加希望者がすでに存在しているため、たとえ認知度が低くても新規客を獲得する可能性は高くなります。
そのため、特に初めてセミナー集客をおこなうなどの場合はポータルサイトを活用しての集客がおすすめします。
これまでお伝えしてきた集客方法は、あくまで自分が主体となって集客活動をおこなう集客方法です。
しかし、自分で集客活動をおこなうと、想像していたほど人が集まらないなど、特に初めての場合は自分が想像していたものと異なる結果になることも多々あります。
いくらセミナーの内容がよくても、参加者が集まらなければ何も始まりません。セミナーを開催するにあたって、人が集まらないといった事態だけは避けたいものです。
セミナー集客代行とは、セミナーの集客を変わりにおこなってくれる、いわば集客のプロ集団です。
集客代行業者は膨大な顧客リストを保持しているため、たとえ顧客がいなくても、集客に関するノウハウがなくても、問題なくセミナーを開催することが可能です。
また、最近ではセミナーの企画や会場設営など、集客のみならずセミナーの運用に関するところまで支援してくれる業者も増えています。
セミナーを開催したいが「どのように集客していけば分からない」「人が集まるか不安だ」などといった場合は、セミナー代行業者へ依頼するのも一つの方法です。
ただし、セミナー代行業者へ依頼する場合はそれなりにコストがかかります。
また、サービスの提供範囲も業者によって様々であるため、何社か実際にコンタクトを取りながら、サービスの提供範囲から費用に至るまでをじっくり検討することが重要です。
セミナーの集客は、たとえアナログであろうがデジタルであろうが案内文の作成は欠かせません。
案内文でターゲットの心をつかむことができれば、おのずとセミナーへの参加者は増えていくはずです。
なお、案内文はダラダラと長い文章は禁物です。
「セミナーのタイトル」「参加することで得られるメリット」「講師の経歴」「開催場所の案内」など、要点を明確にわかりやすく盛り込んでいくことが重要です。
文章で作成する際、もっとも大事なことは「読んだ人が、行動したくなるか」です。
そのため対象者を明確に絞り込み、対象となる人に向けた文章を心がけてください。
一人でも多くの参加者を獲得しようと対象者を誰でもOKなど、アバウト過ぎるのは内容がぼやけてしまうため良くありません。
さらに、セミナー参加者に参加特典をつけるというのもセミナー集客をおこなううえで非常に効果的です。
ただし、参加特典は何でも良いわけではなく、たとえば「期間限定の個別コンサル」や「ノウハウなど情報をまとめた資料」など、セミナーの内容に関連したものが好ましいです。
とはいえ、大それた特典を用意する必要はありません。要は、セミナーに参加することで更にお得感が得られるようなものであれば良いのです。
ぜひ魅力ある案内文と参加特典で、より多くの参加者を目指しましょう。
セミナーを開催する場合は、開催に向けて何らかの集客活動をおこなう必要があります。
なお、これまでお伝えしてきたとおり、セミナーの集客活動には様々な方法があり、特にWebサイトやブログ、SNSなどインターネットを活用した集客活動は今や主流となっています。
しかし、どのような方法であれ、セミナー集客というのは決して簡単なものではなく、告知してからすぐに目標参加者数を達成することは、有名人や著名人でない限り極めて困難です。
そのため長期的に活動し、自身がおこなうビジネスに対して一人でも多くの人に興味を持ってもらえるよう、常日頃からアピールし続けていくことが非常に重要となってきます。
また、参加しやすい日時の設定や、参加してどのようなメリットが得られるのかなど、常に参加者のことを考慮することも重要なポイントです。
繰り返しになりますがセミナー集客は難しいです。最初のうちは上手くいかないことも多々あるかと思います。
しかし、上手くいかなかったところを改善しながら、諦めずにやり続けることが集客の成功に繋がります。
セミナーの集客に限らず、集客は根気と根性が必要です。やれることを全力でやれば必ず成果が出るはずですので、ぜひ諦めずに頑張ってください。
画像出典元:O-DAN