フランチャイズで開業・成功するための基礎知識を徹底解説!

フランチャイズで開業・成功するための基礎知識を徹底解説!

記事更新日: 2019/11/05

執筆: 浜田みか

脱サラして独立開業を目指したい人にとって、良い味方になるのがフランチャイズです。いまでは多くの業種でフランチャイズ制度を導入しており、開業の敷居がとても低くなっています。

フランチャイズに加盟すれば、店舗運営や経営のノウハウなどがパッケージ化されていますから、学べることもたくさんあります。初めて開業する人にとって、多くのメリットが享受できるものになっています。

そこで今回は、フランチャイズで開業したい人に向けて、自分に合った業種の選び方や、開業に必要な資金、そしてフランチャイズ経営を成功させるために必要な知識について解説します。

フランチャイズ経営に必要な基礎知識

フランチャイズ制度を導入している業種は数あれど、そもそもフランチャイズとは何かを理解していないと、加入してから後悔することにもなりかねません。

ここでは、フランチャイズ経営に必要な知識として、フランチャイズとは何か、フランチャイズで経営するというのはどういうことかについて解説します。

フランチャイズ経営の基礎知識

フランチャイズは、事業本部(フランチャイザー)と契約することで、加盟店(フランチャイジー)として店舗運営や経営が行える事業運営の方法の一つです。

フランチャイザーが持つブランド力や認知度に加えて、看板や経営・運営ノウハウなどをそのままパッケージとして借り受けることができるシステムです。

店舗を運営するには、立地選びから運営する店舗の内装や設備、 営業・販売における技術や知識など、たくさんのノウハウが必要です。

しかし、フランチャイジーになることで、店舗運営や経営の経験がなくてもオーナーになれるようになっています。

フランチャイザーとフランチャイジーの関係は、雇用主と労働者ではありません。互いに事業主として契約を結ぶため、分かりやすい例でいえば、親会社と下請け、あるいは業務提携の関係性に近いものがあります。

フランチャイジーが、商品を販売して、その売上金の一部をロイヤリティーとしてフランチャイザーに支払います。

このロイヤリティーは利益によって変動しますが、毎月支払うことで、フランチャイザーの名前を使ってビジネスができる構図になっているのです。

フランチャイザーが自社で多店舗展開するには、人員が必要ですし、店舗を用意しなければなりません。

反対にフランチャイジーが開業するには、仕入れや集客、経営ノウハウなど必要とする資源は数多です。

しかし、フランチャイズ・システムを活用すれば、双方の利害が一致します。フランチャイザーは、自社で人員を採用して育成したり、店舗選びから設置までのコストを削減できます。

土地や家を店舗に使えるフランチャイジーでは、住まいを店舗にすることができます。

また、仕入れ先を自身で選別する必要がありませんし、経営ノウハウも得られます。

さらには、フランチャイザーの認知力やブランド力によって、集客活動や販売プロモーションを打たなくても新規顧客を得ることが可能です。

お互いに足りない資産を補い合える点で、双方にメリットがあるシステムになっているのです。

フランチャイズ経営までの流れ

フランチャイズ経営を考えたら、まずはどんなフランチャイズチェーンがあるのか、加盟に際しての要件を知るために情報を集めましょう。

そこでは、加盟したいフランチャイザーをピックアップするのが目的です。

次に、フランチャイザーが行っているフランチャイジー希望者向けの説明会へ参加します。

フランチャイザーごとに必要な資金、支援される内容が異なります。

おおまかな情報は、先に収集したものの中にあるかと思われますが、具体的な内容となると、実際に説明会に出席しなければわからないことも多いものです。

契約したいフランチャイザーが決まったら、提示された契約書の内容や法廷開示する書面を隅々まで目を通し、条件などを話し合います。

提示される条件が変更されるわけではないため、提示された条件を鵜呑みにしてしまったり、妥協しなければならない点や疑問点や不明点があれば、意見を飲み込むのではなく、納得できるまで話し合うようにしましょう。

契約をしてしまえば、「聞いていなかった」というのは通らないため、条件を覆すことができなくなります。

契約まで進んだら、次に必要なのが開業のための資金です。

フランチャイズに加入する際には、加盟金や店舗準備金が必要になります。これらは、自己資金で準備できるのであれば、それに越したことはありません。

しかし、開業後の生活などを考えて、自己資金だけで賄うのが難しい場合には、融資を受けるなどして資金調達しなくてはなりません。

いくら名の通ったフランチャイザーに加盟しても、事業がすぐに軌道に乗るとは限りません。

その間にかかる生活費については、フランチャイザーから支援があるわけではありませんから、つい見落としてしまいがちな生活費の用意も併せてしておきましょう。

資金まで整ったら、契約書に署名・押印をして契約の締結です。

締結後は、フランチャイザーのもとで、経営や店舗運営のノウハウについて研修を受けます。それと並行して、店舗の準備もしていきます。

店舗の内装を整え、スタッフの募集や取扱商品の搬入・陳列などやるべきことはたくさんありますが、この流れについてもフランチャイザーから指導があるので安心です。

研修期間については、説明会で詳細を聞くことができます。そちらで確認するようにしてください。

開業後は、フランチャイザーからスーパーアドバイザーと呼ばれる指導担当者が派遣されます。

日々の運営や経営で困ったことがあれば、スーパーアドバイザーから助言や指示を仰げるようになっています。

フランチャイズ経営を成功させるポイント

便利で利用価値の高いフランチャイズシステムは、加盟したからといって必ずしも成功するとは限りません。

経営を成功させるにはポイントがあります。ここでは、そのポイントについて紹介していきます。これからフランチャイズ加盟を考えている方は、ぜひメモしておいてください。

フランチャイザーの理念への共感

さまざまなフランチャイズがある中で、加盟先を選ぶときには、そのフランチャイザーの理念に共感できることが大切です。

ただ「儲かるから」「名前が知られているから集客に困らないだろう」といった安易なイメージだけでフランチャイザーを選んでしまうと、実際の運営が始まってから、息苦しさを感じることになりかねません。

フランチャイズによる事業運営は、個人事業主として行っていくことになりますが、その実態はフランチャイズ契約に基づいたものです。

理念に深く共感できないようであれば、契約内容に不自由さを感じてしまい、せっかくのスーパーアドバイザーからの助言も、素直に聞けなくなる原因にもなります。

反対に、理念に共感できるようであれば、フランチャイザーから指示される内容にも耳を傾けられるはずです。契約をする前に、しっかりと理念にも着目するようにしましょう。

事前準備を抜かりなくしておく

事前準備とは、言い換えれば開業のために必要な準備です。

その業界への知見の深さ・資金力・家族の協力など、直接的に開業に関係せずとも、どれも大切な準備です。業界への知見が浅ければ、事業を軌道に乗せるにしても、考えたアイデアが的外れになってしまうこともあります。

スーパーアドバイザーが助言をくれるといっても、それを鵜呑みにしているだけでは、何の学びもありません。

経営はイレギュラーな事態も多くあり、その場で判断しなければならないことも多々あります。

業界への知見を深めることは、経営方針にも少なからず影響を及ぼしますので、積極的に知識を学び入れるようにしていきましょう。

資金面の準備では、最初に加盟金や店舗準備金、当面の生活費を用意しなければならないと前述しました。

融資を得て開業した場合は、月々返済金の支払いが発生します。くわえて、毎月のロイヤリティーがあります。

ロイヤリティーは、売上が低くても必ず発生しますので、こうした毎月の固定費も資金運用の中に組み込む必要があります。

これまで会社員として勤めていた人がフランチャイズで開業するにあたり、一番の障壁となりがちなのが家族からの理解です。

資金面は融資などで賄えても、家族のことはフランチャイザーのサポート範囲ではないため、自分でどうにかしなくてはなりません。

会社に勤めている間は、土日祝祭日といった休日は家族で過ごせていた人も、フランチャイズの業態によっては書き入れ時になることも少なくありません。

週末や連休に家族で過ごしていた人では、生活のペースやサイクルが変わってしまうことになります。

それだけでなく、毎月一定の収入が見込めていた会社員とは異なり、個人事業主として事業運営するため、収入に大きな変動が出ることも十分考えられます。

将来の計画などに影響を及ぼすこともありますから、家族の理解と協力は必要不可欠です。

開業する前には必ず家族から理解を得られるように、家族の抱える不安や考えに耳を傾けて、そのうえで自分が考える計画を基に話し合うようにしましょう。

儲けるためのノウハウを確立させる

経営面についてのノウハウは、フランチャイザーから提供されます。

基礎的な部分はそこで学べますが、経営状況は常に一定のことをしていればいいというものではありません。

事前準備の中で「業界への知見を深める」と述べましたが、開業してからも常に学び続ける姿勢は大切です。

フランチャイズで成功していくオーナーは、指示されたこと以外にも、さまざまなことを自らで考えています。

たとえば、売上を上げるために、今の環境を良い循環の中に組み込むにはどうすればいいのか、近隣にある競合に対してどんな施策を打ち出せば効果的かなどです。

どんなアイデアであっても、自分の知識にないものを思いつくことはできません。

成功していくオーナーは、セミナーや勉強会に参加するなどして、日々積極的に知識を得る努力をし、学び続けています。

そのなかで、PDCAサイクルを回しながら、儲けるためのノウハウを確立させているのです。

人材を大切に、優秀なスタッフには責任ある仕事を任せる

フランチャイズ開業をすれば、自身も経営者の一員になります。経営者は、店舗運営に携わるスタッフがいてこそ、健全な運営を行っていくことができます。

人材を大切にするのは、あえて言うまでもありません。そのうえで、優秀なスタッフにはその能力に見合った責任ある仕事を任せるようにしましょう。

能力があるのに、その技量に見合わない仕事を与えることは、スタッフ自身のモチベーションにも影響します。

頑張っても認められない場所で、あえて頑張ろうとは思わないのが人の心理でしょう。

信頼して任せることで、スタッフはどんどんその能力を伸ばしてくれますし、その下に続く後進スタッフも成長してくれます。

最初のうちは思うように教育が進まないこともあるでしょう。

そこを粘り強く続けることで、経営者自身が表に立つ時間を減らせるようになり、経営の仕事に打ち込めるようになっていきます。このサイクルを作るのは、他でもない自分自身です。

経営者としての力量が問われるといっても過言ではありませんから、ときに合理性に欠けたり、非効率にしか思えない場面があったりしても、諦めずに育てていきましょう。

フランチャイズ開業に必要な資金

フランチャイズ開業するにあたって、加盟金や店舗準備金、生活費が必要なことは、ここまでで簡単に触れましたが、どれほどの金額を用意すればいいのでしょうか。

加盟金・店舗準備金の一例

参考までに、よくあるフランチャイズ・チェーンをピックアップしてみました。

業種 加盟金 店舗準備金

コンビニエンスストア
(ローソンの場合)

100万円 約50万円

クリーニング店
(ホワイト急便の場合)

0円 約70万円

マッサージ店
(MUUの場合)

300万円 40万円

ファストフード店
(ケンタッキー・フライド・チキンの場合)

250万円 5,000万円

こうして並べてみると、クリーニング店が最も低資金で開業できることがわかります。

ここで挙げたホワイト急便は、店内ではクリーニング作業を行いません。

クリーニング工場へ送るための接客と受付を兼ねた店舗運営であるため、必要となる設備もさほど大きくないことが低資金開業を可能にしています。

最も高額な資金を要するのが、ファストフード店です。

ここではケンタッキー・フライド・チキンを挙げましたが、他のファストフード店もメニュー構成が似ているため、必要となる設備は大きく変わらないと考えられます。

よって、ファストフード店の場合は、設備費に莫大な資金を投入する必要があるといえます。

街中でよく見かけるコンビニエンスストアは、店内で揚げ物などの調理作業があるとはいえ、ファストフード店ほどの設備は必要としませんから、こちらも低資金に分類できます。

必要に応じて融資も検討を

上記のことから、参入したい業種によって、必要となる資金は大きく変わることがわかります。

フランチャイズで開業を考えるのであれば、どこまで自己資金で準備するのかをよく計画しなくてはなりません。

時々、融資を受けずに開業したいと考える人もいます。ですが、全てを自己資金で賄おうとして期間を要し、機会を逃してしまうこともあります。

フランチャイズはお金と要件さえ合えば、誰でも加盟できます。

せっかく開業しようとしても、近隣地域で誰かに先に開業されると、そこに競合として参入することになります。

慣れない経営にくわえて、競合対策を常に考えて事業推進を図るのは、初心者にはかなり難しいでしょう。

そうなる前に、開業後の回収予想から返済可能な額で融資を受けることも、前向きに検討してみてもよいのではないでしょうか。

生活費は最低6ヶ月分を用意

経営が軌道に乗るまでは、利益がほとんど出ない事態も想定しておかねばなりません。その間、生活費の補填に使われるのは預貯金です。

少なくても6ヶ月分の生活費は、開業に使う準備金とは別に用意しておきましょう。

自分に合ったフランチャイズチェーンの選び方

さまざまな業種で導入されているフランチャイズ制度。代表的なものにはコンビニエンスストアがありますが、この他にもファストフード店やクリーニング店などもあります。

どのフランチャイズに加盟するかは、次の4つを基準にして考えると失敗しづらいでしょう。

自分の得意なもの・好きなもので選ぶ

フランチャイズとはいえ、個人事業主として開業することになるのですから、自分の得意に関係するものや、好きなことを選びましょう。

フランチャイズは事業本部の指示や契約範囲内で業務を遂行します。

成功するには、限られた自由の中で自身の創意工夫も必要になります。

得意や好きなものであれば、アイデアも湧きやすく、業務へのモチベーションも維持しやすいでしょう。

地域性を見て選ぶ

ジャンルに拘らない・店舗経営をしてみたい・儲けたいというのであれば、開業したい土地や地域を見てから決めるというのも、選択方法の一つです。

稼げるかどうかは、その地域で競合に当たる店舗の出店具合や、顧客層に影響する住民の属性など、さまざまな要因が絡み合うため一概には言い切れません。

たとえば、地域に根付いたクリーニング店があるのに、近隣でクリーニング店を営もうとしているのと同じで、稼ぐために勝負に出るなら勝てる勝負をすべきでしょう。

予め出店したい場所が決まっているのであれば、そこで生き抜ける業種で開業するのも、選び方として賢い方法の一つだといえます。

条件で選ぶ

契約内容や必要となる資金は、それぞれのフランチャイザーによって異なります。その中で、条件に合うものがあれば、それを基準にして選ぶのも一つの方法です。

たとえば、ロイヤリティーが低いものを選ぶ、開業資金の低いものを選ぶなど、自分なりの指針を立てておくと、さらに条件を絞り込みやすくなるはずです。

まとめ

フランチャイズに加盟して開業するのは、さほど難しいことではありません。

しかし、フランチャイズといえども全てを用意してくれるわけではありませんから、必要な準備がどれだけできるかというのも、選択肢の範囲に影響してきます。

どんな業種で開業するのか、すでに希望があるならば、まずは情報収集を行い、必要な準備を計画に起こしましょう。

つい後回しにしてしまいがちな家族への理解の取り付けは、出来る限り早めに着手すること。後に回すほど、理解を得るのが難しくなります。

せっかくの開業の機会をフイにしてしまうことがないように、できることから始めていきましょう。

画像出典元:picjumbo、Pixabay、Unsplash

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