iroha Board

記事更新日: 2021/10/21

執筆: 編集部

編集部コメント

「iroha Board」は日本生まれのオープンソース型LMSで、使いやすいユーザーインターフェースが特徴です。リッチテキストエディターが内蔵されたシステムで、講師はWordのような操作感覚で教材やテスト問題を作成・配信できます。作成された教材やコースは自動でスマートフォン画面に最適化されたり、ドラッグ&ドロップで管理画面を簡単に操作できたりするなど、誰にでも簡単にeラーニングシステムを運営できる仕組みが整っています。手軽に始められるので、まずは試しに使ってみたいという企業におすすめです。

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良い点

無料での利用が可能なオープンソース型LMSで、システム内で教材作成ができたり、利用デバイスへの自動最適化が可能であったり、使いやすいインターフェースです。

悪い点

階層化のないフラットな構造でのコース管理は、コース数が極端に多い場合は、管理が大変かもしれません。コース名の設定にルールを設けるなどの工夫をしましょう。

費用対効果:

無料利用が可能なオープンソース型のLMSで、誰にでも簡単にeラーニングコースが始められ、運営管理も手軽に行えます。

UIと操作性:

リッチテキストエディタの搭載によりWord感覚で教材やテスト問題の作成ができます。作成された教材やコースは、受講者の利用デバイスに自動で最適化されます。

デザイン:

管理画面も教材作成画面も、シンプルで直感的な操作が可能なインターフェースで設計されています。

導入ハードル:

ファイルの解凍やデータベースファイルの修正など、ある程度の操作技術が必要です。

iroha Boardの特徴3つ

1. 教材・課題の作成がシステム内で手軽にできる

筆者には、オンライン研修の講師経験があるのですが、他システムや他ツールで作成した教材をコースに取り込み、該当のコースに配信するのには手間がかかり、誤送信などのミスも起きがちです。

「iroha Board」の一つ目の特徴として、講師などコースの管理者が、システム内で手軽に教材や課題を作成できることがあげられます。

教材の作成とアップロードがシステム内で完結できるので、違う教材を取り込み送信してしまうなどのミスも防げます。

「iroha Board」は、文字サイズや色の変更など、さまざまな装飾が可能なリッチテキストエディターを内蔵しているので、まるでWordを操作するような感覚で、手軽に教材や課題、テスト問題などを作成することが可能です。

また、システム構成には、MVC(Model View Controller )が採用されているので、少し作業をすれば(CSSやテンプレートファイルの修正)、独自のデザインにカスタマイズすることもでき、他コースや他講師との差別化を図ることができます。

さらに、作成した教材は画像でも動画でも、簡単にアップロードが可能なので、教材配信の手間を考え、教材数を減らしたり、動画教材を諦めたりするような事態も避けられます。

また、研修時に使用した画像や動画を、手軽にオンライン上でのテスト問題に利用できれば、研修内容とテストの一貫性を保つことができ、受講者の満足度向上も期待できます。


システム内で簡単に教材作成ができる
 

2. スマートフォン・タブレットに自動最適化が可能

「iroha Board」の二つ目の特徴は、作成したコースがスマートフォン・タブレットに自動で最適化されることです。

iroha Boardの画面にはレスポンシブデザインが採用されているので、受講者の利用しているデバイスに応じて、コースのレイアウトが自動で調整されます。

この際、管理者の操作は必要ありません。

スマートフォンで快適に研修が受けられるので、社員は隙間時間を見つけて、都合がつくときに研修を受講したり、課題やテストに取り組んだりすることができます。

忙しく働く社員を相手とした社内研修などでの利用であれば、この機能は必須と言えるでしょう。


スマートフォンでのテスト実施
 

3. シンプルなユーザーインターフェースでマニュアル不要

「iroha Board」の三つ目の特徴は、使いやすいユーザーインターフェースで、マニュアルを読み込むことなく、誰にでも簡単にコース運営が実現できることです。

例えば、ユーザー組織やコース教材などを階層化せず、フラットな構造で管理できるので、最小限の手順でeラーニングコースが開始できます。

また、コースの追加や編集、並び替えなど、管理画面から簡単にドラックアンドドロップで実行できるので、誰でもストレスなくコースの管理が可能です。

もともと小規模なeラーニングを目的として開発されてきたiroha Boardですが、最近では、このような使い勝手の良さを理由に、数千人規模のeラーニングでも利用されるケースが増えてきています。


コースの追加や編集はドラックアンドドロップで簡単に行える

 

iroha Boardの料金プラン

「iroha Board」は、オープンソース型の学習管理システムなので、無料で利用できますが、有償サービスも準備されています。

有償サービスでは、導入支援、カスタマイズ、保守・サポートなどを行ってくれます。2021年2月から、新規の受付を再開していますが、2020年10月には一時サービスの新規受付を休止していたこともあったので、利用できるか事前に確認することをおすすめします。

その他、クラウドサービス、商用ライセンスのサービスが提供されています。

iroha Board クラウドサービス 



自社でサーバを準備することなく、iroha Boardを利用できます。

サーバーやプログラムなどの専門知識は不要で、最短2営業日で利用開始が可能です。

初期設定費用はかからず、サーバー利用料、運用を開始してからの保守、サポート、アップグレードなどの費用は全て利用料金に含まれているので安心です。

iroha Boardのクラウド環境が提供された後、30日以内であれば無料キャンセルが可能です。

セキュリティは、ファイアウォールやIDSなどによる監視をはじめとし、定期的な脆弱性診断が実施されています。SSLサーバ証明書の標準付加、WAFによるWebアプリケーション攻撃への対策、IPアドレスからのアクセスのみを許可するなどのアクセス制御に対応しています。

商用ライセンス

料金などの詳細については、お問い合わせの必要があります。

iroha Boardの導入事例

「iroha Board」はオープンソースであり、自由にダウンロードできるため、公式ホームページでは利用企業からの声は紹介されていませんが、iroha Boardのカスタマイズ対応については、その実績が公開されていましたのでご紹介します。

数千人の運用規模で大手貴金属リサイクル会社や大手ベアリングメーカー、大規模医療系協会などが、数百人の規模で日本語学校があり、規模は不明ですが地方水道局などへの納入実績がありました。

その他、iroha Board以外にも、「iroha Compass」、「iroha Note」といった学習関連ソフトウェアを開発しており、実績を積み重ねていることがうかがえます。

*「iroha Board」運営元「株式会社いろはソフト」公式HP参照

まとめ

この記事では「iroha Board」の特徴や料金を解説しました。

「iroha Board」は、簡単でシンプルな操作で教材作成やコース管理ができるなど、使いやすいユーザーインターフェースが特徴です。

初期費用もかからず、比較的簡単な手順でeラーニングシステム構築を始めることができるので、オープンソース型のLMS導入を考えている企業は、一度「iroha Board」を検討してみてはいかがでしょうか。

画像出典元:「iroha Board」公式HP

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