データフィード管理ツールについて

データフィード管理ツール(DFO)比較6選!おすすめ・メリットも解説

記事更新日: 2023/12/19

執筆: Ryo.Yama

Web広告を活用したマーケティング施策は効果が大きく、取り組む企業も多いですが、商品データの準備や管理など、運用面では負担がかかるものです。

データフィード管理ツールを活用すれば、面倒なデータの処理や管理を自動化でき、マーケティング施策の効率をアップできます。

この記事では、おすすめツールの比較表と詳細解説を掲載しています。データフィード管理ツールの仕組みや導入メリットも解説しているので参考にしてください。

データフィード管理とは

1. データフィードとは

データフィード管理ツールについて理解するためには、まず「データフィード」を理解する必要があります。

商品データをはじめ、広告の配信に必要なデータは配信先のプラットフォームや媒体によってさまざまで、形式が異なります。

そうした各プラットフォーム・媒体の形式に合わせてデータを最適な内容に変換して送信する仕組みが「データフィード」です。

データフィードを活用して配信することで、各プラットフォーム・媒体に最適化した広告の運用が実現できます。

2. データフィード管理ツール

データフィード管理ツールは、データフィードの作成や管理などをワンストップで行えるツールです。

DFO(Data Feed Optimization):データフィード最適化ツールとも呼びます。

広告配信の処理を効率化するデータフィードですが、それ自体の作成や管理にも、商品情報の収集やデータ加工などの手間がかかります。

データフィード管理ツールでは、その処理を自動化し、ひとつの画面でわかりやすく管理できるため、より効率よく広告運用するのに役立ちます

なお、ツールのタイプとしては、自前で操作する「セルフ型」ツールと代行型の「アウトソース型」サービスがあります。

データフィード管理ツールの機能

1.データフィードの作成

各広告媒体用に最適化したデータフィードを作成できます。

作成方法はツールによって異なり、セルフ型の場合はマスタデータを用意して紐付けするクローリングを活用するECと連携してインポートする等があります。

アウトソース型の場合は、マスタデータを担当者に渡して作成してもらうのが一般的で、作業ごとにやりとりが発生します。

2.データフィードの管理

作成したデータフィードのデータを確認したり、変更を加えることもできます。

セルフ型ツールの場合は、管理画面から複数媒体のデータフィードを一覧で確認でき、細かいデータ検索もできます。

アウトソース型の場合は、データフィードの管理も含め全てのプロセスの代行を請け負うのが一般的です。

3.データの自動更新・広告への反映

クローリングやECとの連携に対応しているツールでは、商品情報や在庫数などに変更があった場合のデータの自動更新にも対応しています。

もちろん、フィードが更新されることで各広告に表示されるデータも自動で更新され、常に最適な表示を保つことが可能です。

特におすすめ!データフィード管理ツール6選

(税抜価格)
*対応媒体は各社ホームページに掲載されている数値または媒体ロゴをカウントして集計。掲載媒体以外にも対応可能な場合には「○媒体~」として表記しています。

株式会社フィードフォース「dfplus.io」

画像出典元:「dfplus.io」公式HP

特徴

「dfplus.io」は、顧客継続率98.0%とユーザーからの評価が高く、使いやすさが魅力のデータフィード管理ツールです。

主要な広告プラットフォーム媒体に対応しているため、多くの企業のニーズに対応しており、さらに初心者でもわかりやすいUIで簡単にフィード作成・管理が可能。

また、文字データだけでなく商品画像を媒体に合わせて最適化できるのも特長で、広告効果の最大化に役立ちます。

ECシステムとの連携によるインポートにも対応しており、商品データの収集が自動で済ませられるため、とにかく作業負担を減らしたい企業に最適です。

機能/サービス内容

  • データフィード作成・管理
  • 自動最適化(画像、タイトルなど)
  • ECシステム連携

料金プラン

作成できるフィードの数や商品数などが異なる4プランと、Shopifyでの利用に特化したスタータープラン(月額10,000円)が用意されています。

また、全プランで3週間の無料トライアルが利用できます。

  エントリー スタンダード プロフェッショナル エージェンシー
初期費用 0円
月額費用 30,000円 50,000円 75,000円 100,000円

(税抜)

株式会社ユニヴァ・ジャイロン「Gyro-n DFM」

画像出典元:「Gyro-n DFM」公式HP

特徴

「Gyro-n DFM」は、データフィードの自動生成機能と専門家によるサポートが特長のデータフィード管理ツールです。

クローリング技術を活用してWebサイトから商品情報を収集できるため、ほぼ自動でフィードが作成可能で、さらに毎日の更新も自動で行えます。

ShopifyでECを運営している場合には、サイト連携で商品情報を取得することも可能です。

また、プログラミング知識が必要なタグの設定をはじめ、各種設定をプロがサポートするため、ノウハウの乏しい企業でも安心して利用できるのもポイント。

広告媒体も主要なものをカバーしているため幅広いニーズに対応可能で、多くの企業におすすめのツールです。

機能/サービス内容

  • フィード自動作成・更新
  • データ自動最適化
  • タグカスタマイズ、実装支援

料金プラン

詳細に関してはお問い合わせが必要です。

Gyro-n DFMを含む Gyro-nシリーズについて詳しく知りたい方はこちらへ

ニフティライフスタイル株式会社「DFOマネージャー」

画像出典元:「DFOマネージャー」公式HP

特徴

「DFOマネージャー」は、かんたんUIで誰でもデータフィード作成が可能な使いやすさが特長のツールです。

ツールのステップに従えば誰が操作してもデータフィードが出来上がる設計になっており、難しい場合には設定の代行も利用可能です。

また、データフィードの作成方法はマスタデータが基本ですが、オプションでWebクローリングも可能で、こちらも誰でも使いやすい設計になっています。

全体としてシンプルで初心者に優しい構成となっているため、はじめてのデータフィード管理にもおすすめのツールと言えるでしょう。

機能/サービス内容

  • データフィード作成・管理
  • Webクローリングによる商品データ収集(オプション)

料金プラン

初期費用は無料、月額3万円から利用可能で、詳細に関してはお問い合わせが必要です。

また、無料トライアル(期間は要問い合わせ)も利用可能です。

株式会社メタップスワン「FEED STREAM」

画像出典元:「FEED STREAM」公式HP

特徴

「FEED STREAM」は、業界最安クラスのリーズナブルな価格と運用方法の柔軟さが特長のデータフィード管理ツールです。

1媒体月額1万円からと低価格で利用が可能で、さらに自社で操作するセルフ型と運用を完全に代行するアウトソース型どちらも選択できます

さらに、オプションでクローリングにも対応しているため、マスタデータの準備が不要ですぐに使えるのもポイント。

設定や運用のサポートも充実しており、はじめてのデータフィード管理ツールにもおすすめです。

機能/サービス内容

  • データフィード作成・管理(セルフ型)
  • データフィード作成・管理(アウトソース型)
  • Webクローリングによる商品データ収集(オプション)

料金プラン

ツール型のセルフプランと、代行型のアウトソーシングプランの2種類が用意されています。

  セルフプラン アウトソーシングプラン
初期費用 要問合せ
月額費用
(1媒体の場合)
10,000円 40,000円
配信媒体追加費用
(1媒体あたり)
5,000円 30,000円

(税抜)

株式会社イオレ「e-FEED」

画像出典元:「e-FEED」公式HP

特徴

「e-FEED」は、「Indeed」「スタンバイ」「求人ボックス」のアグリゲート型求人サイト大手三社への求人掲載に特化したサービスです。

完全委託型のため、手間をかけずに求人広告を出稿し、さらにインプレッション数の増加や表示内容のA/BテストによるPDCAサイクルまで回すことができます。

求人媒体に特化したデータフィード管理ツールは希少なため、ニーズと合致していれば有力な選択肢になるでしょう。

なお、クローリングには対応していないため、マスタデータの用意が必須であることには注意が必要です。

機能/サービス内容

  • データフィード作成
  • 管理・運用代行

料金プラン

詳細に関してはお問い合わせが必要です。

株式会社フィードフォース「DF PLUS」

画像出典元:「DF PLUS」公式HP

特徴

「DF PLUS」は、データフィード領域のリーディングカンパニーであるフィードフォース社が運営するアウトソース型のサービス。

導入実績やデータフィード領域のノウハウが豊富で、広告媒体各社とのリレーションも強く、安心して任せられるのが特長です。

2配信目からは月額3万円で利用可能と、アウトソース型のツールとしては比較的リーズナブルなのもポイント。

クローリングやサイト連携には対応していないため、マスタデータの用意が必須であることには注意が必要です。

機能/サービス内容

  • データフィード作成
  • 管理・運用代行

料金プラン

初回(1媒体目)の配信と、2回目(2媒体目)以降の配信で初期費用、月額費用が変化します。

  1配信目 2配信目以降
初期費用 100,000円〜 40,000円〜
月額費用 50,000円〜 30,000円〜

(税抜)

データフィード管理ツールの導入メリットとは

1. 各プラットフォームに最適化した広告出稿が可能に

Google、Criteo、LINEなど、広告プラットフォームに適した表示のために必要なデータは異なります。

データフィード管理ツールを利用すれば、各プラットフォームの形式に適したデータフィードを手間なく作成でき、最適な表示が実現できます。

結果的に、ユーザーへの訴求力を保ち、広告効果を最大化することにつながるでしょう。

2. 広告出稿の負担が軽減する

各広告媒体に対応するデータを手作業で用意するにはかなりの手間がかかるものですが、データフィード管理ツールを活用することで、負担を大きく軽減できます。

特にアウトソース型のツールやクローリング、EC連携が可能なツールであれば、ほぼ自動でデータフィードが作成可能です。

担当者の手間を減らすことでコア業務により注力できるようになり、マーケティング部門全体の生産性アップにもつながります。

3. 運用の負担も軽減

データフィードの運用は、作成した後のデータ更新をはじめ、実はメンテナンスも手間がかかるポイントです。

その点、アウトソース型のツールやクローリング、EC連携が可能なツールなら、在庫状況や商品情報の変更に合わせてデータフィードを半自動で更新可能

さらに、効果測定やA/Bテストも可能なツールもあり、運用全体の負担軽減にも役立つでしょう。

広告運用をさらに効率化したいなら「広告統合管理ツール」もおすすめです!

データフィード管理ツールの比較ポイント

1. ツールタイプ/データフィード作成の方法

データフィード管理ツールは、大きくセルフ型とアウトソース型に分かれます。

セルフ型の場合は自前で操作が必要で、アウトソース型の場合はデータフィード作成から管理まで、ほぼ全プロセスを任せられます。

実際のフィード作成にあたっても、マスタデータが必要なツール、クローリングやサイト連携で自動作成が可能なツールと方法はさまざま

とにかく運用の負担を減らしたい企業は、アウトソース型か、クローリングや連携に対応しているセルフ型ツールを選ぶと良いでしょう。

2. 対応媒体

フィード作成にあたっては、各広告媒体に対応した形式で作成する必要がありますが、ツールによって対応している媒体が異なります

特に特定の業界向けに特化しているツールは対応範囲が限られることもあるため注意が必要です。

自社で出稿している媒体、これから配信する予定のある媒体をカバーしているかどうかは必ず事前にチェックしておきましょう。

3. 初期費用・月額費用

データフィード管理ツールの費用相場は、初期費用が数万円〜5万円程度、月額が数万円〜10万円程度です。

セルフ型/アウトソース型とタイプによっても異なり、アウトソース型の方が割高になりますが、その分負担は減らせます。

そのほか、作成・管理するフィードの数によっても料金は変化するため、たくさん配信する企業は従量課金が少ないツールを選ぶと良いでしょう。

まとめ

Web広告に取り組む企業にとって、データフィードの活用は必須と言えます。

そして、商品数が多かったり、複数媒体に配信したりするのなら、データフィード管理ツールの活用が効率化に役立ちます。

セルフ型/アウトソース型、データフィードの作成方法、対応媒体などツールごとに特長が異なるため、まずはニーズを明確にすることが重要です。

そのうえで、コスト面やサポート面なども考慮して、自社に最適なツールを選びましょう。

画像出典元:O-dan

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