コールトラッキングツールについて

コールトラッキングツールおすすめ8選比較!導入メリットや選び方を解説

記事更新日: 2023/11/16

執筆: 川崎かおり

コールトラッキングツールとは、電話によるコンバージョンの質を計測し、適切に可視化するツールです

「電話」というオフラインからのコンバージョンは、発信者や経路の把握が難しい傾向があります。本記事では、電話コンバージョンの詳細を把握できるコールトラッキングツールのおすすめを比較してご紹介。

基本機能や料金をチェックして、自社の課題解決につながるツールを選択しましょう。

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コールトラッキングとは

1.  電話効果を測定すること

コールトラッキングとは、電話コンバージョンの詳細を収集・計測・分析することです

具体的には、「電話をかけてきたユーザーがいつ・どの媒体を経由してきたか」「どの媒体の電話コンバージョン率が高いのか」などの情報を収集・計測・分析することを指します。

Web経由のコンバージョンは質の検証を実施しやすい一方で、電話によるコンバージョンは経路の特定すら容易ではありません。

電話での問い合わせが多い企業が広告効果を適切に検証するには、確実なコールトラッキングを実施して電話コンバージョンの詳細を把握・分析することが必須です。

2. コールトラッキングの仕組み

新聞、雑誌、テレビ、ラジオといったオフラインの広告媒体の電話コンバージョンを把握したいときは、コールトラッキングツールでそれぞれに計測用の電話番号を付与します。

付与したそれぞれの電話番号からユーザーが電話をかけてくれば、必要な顧客情報(いつ・どこから・どのような要件で・どのように)がツール上に蓄積される仕組みです。

企業は蓄積されたさまざまな情報を分析することで、広告媒体ごとのコンバージョンの現状を把握したり、効果の高い施策を特定したりできるようになります。

コールトラッキングツールの基本機能

ツールのタイプにもよりますが、コールトラッキングツールには以下のような機能があります。

  • 計測用電話番号の振り出し:コールトラッキングのための電話番号を振り出す
  • 着信ログの管理・分析:ユーザーの電話番号、着信日時、着信時間、通話時間などを分析し、ユーザーコールの傾向や課題を把握する
  • 通話録音:ユーザーとの電話内容を記録する
  • コールルーティング:オペレーターに自動で電話を振り分ける
  • IVR(自動応答システム):ユーザーの問合せに対し自動で音声案内を実施する
  • 着信通知メール送信:営業時間外などに電話があった場合、担当者にメールで通知する
  • キーワード計測:計測対象サイトにタグを設定し「どのキーワードで電話コンバージョンしたのか」を計測する など

自社の課題やニーズを明確化し、どのような機能が必要かを把握しておきましょう。

とくにおすすめのコールトラッキングツール5選

(税抜価格)

フリービット株式会社「AdSiP」

画像出典元:「AdSiP」公式HP

特徴

業界トップクラスのフリーダイヤル保有数を誇るコールトラッキングサービスです。

トラッキング用の番号発行に上限はなく、好きな番号を好きなだけ発行できます。(※1)

ナンバーポータビリティにも対応しており、現在利用中のフリーダイヤルでの効果測定も可能です。(※2)

サービスの特徴は、電話コンバージョンを見える化するための機能が充実していること

通話ログで収集できる情報は広告主IDから開始・終了時間、発信者番号、端末種別までと多彩です。

発信元番号等の諸条件を設定すれば、新規とリピーターを区別することもできます。

また電話コンバージョンに至ったルートについて、キーワード単位でのトラッキングが可能です。

「実電話ベース」でのコンバージョン測定が可能となり、広告効果分析の精度が上がります。

※1:0120、0800番号はオーダーが必要
※2:別途手続費用が必要

機能

  • キーワード単位のコンバージョン測定が可能
  • 通話履歴のグラフ化に対応
  • 利用まで最短5営業日

料金プラン

  ライトプラン 基本プラン キーワード計測エントリープラン
初期費用 3,000円~ 50,000円~
月額費用 3,000円
※通話料は従量制
50,050円~
※通話料は従量制
15,000~
(~1500セッション)
番号 0120 050、0120、0800、009192 0120、0800

(税別)
オプションとして、二者間通話録音(150円/番号)、IVR(250円/番号)なども利用できます。

株式会社インテック「Callノート」

画像出典元:「Callノート」公式HP

特徴

自由度の高い電話効果測定を実現できるサービスです。

掲載広告の案件や物件単位での電話コンバージョンを測定できるほか、Google Analytics、Salesforceといった既存ツールとの連携分析にも対応しています。

特許取得済みの独自技術によって検索キーワードや流入元と紐付けた効果測定を実施でき、多様な広告媒体・Web媒体を抱えた企業の広告効果測定に最適です。

このほか通話録音機能やCVメール通知・SMSとの連携といった、実用的な電話機能も搭載されています。

「電話を起点としたカスタマージャーニーを正しく設定したい」というとき、頼りになるツールです。

機能

  • キーワード単位のコンバージョン測定が可能
  • 通話履歴のグラフ化に対応
  • 利用まで最短5営業日

料金プラン

料金につきましては、お問い合わせが必要です。

株式会社コムスクエア「コールトラッカー」

画像出典元:「Callノート」公式HP

特徴

1,000社以上の導入実績を持つ、コールトラッキングサービスのパイオニアです。

通話ログの取得や閲覧・ガイダンス再生機能・Webプッシュ通知といった、コールトラッキングの基本機能を利用できます。

コールトラッカーを活用するメリットは、豊富な業界実績にもとづく高品質なサービスを受けられること。

ベンダーである株式会社コムスクエアは、15年以上の業界歴から豊富な経験・実績を誇ります。

各通信キャリアとの関係も深く、豊富な種類の電話番号を大量かつ安価に発行可能です。

Google Analytics連携や2者間通話録音機能といったオプションの選択肢も充実しており、質の高いコールトラッキングを実現できます。

24時間365日のフルサポートにより、導入・運用の不安もありません。

機能

  • Googleアナリティクスと連携可能
  • 24時間365日のサポート
  • 最短即日導入可能

料金プラン

【スターターパック】
(20番号までのパッケージプラン)
  5番号プラン 10番号プラン 20番号プラン
初期費用 50,000円/月
※導入初月のみ
月額利用料 6,500円 7,500円 14,000円

(税表記なし)
※別途号使用料と通話料が発生します

【通常パックプラン】
サービス初期費用 50,000円/月(※導入初月のみ)
サービス月額費用 50,000円

(税表記なし)
※別途号使用料と通話料が発生します

楽天コミュニケーションズ株式会社「コール・インテリジェンス」

画像出典元:「コール・インテリジェンス」公式HP

特徴

広告ごとに異なる電話番号を発行することで、掲載電話番号ごとの詳細な電話コンバージョンをリアルタイムで計測できます。

サービスはGoogle広告・Yahoo!広告と連携しており、各種データの取得にも対応。

電話に至ったキーワードはもちろん、サイト来訪日時・直前に見ていたURLから端末種別に至るまで、電話コンバージョンの精査に必要なあらゆる情報を取得できます。

またベンダーは、通信事業も手掛ける大手・楽天グループです。

効果測定用の電話番号発行数は業界トップクラスを誇り、振り出しの価格やスピード感も他社を圧倒します。

月額13,000円から始められるお手頃プランもあり、「まずはスモールスタートから」と考える企業に最適です。

機能

  • Web・電話の全コンバージョンを正しく集計
  • 通話内容を自動でテキスト化
  • API機能で既存システムと連携

料金プラン

初期費用:要問合せ
月額費用:13,000円~(パッケージプラン)

株式会社ログラフ「Call Data Bank」

画像出典元:「Call Data Bank」公式HP

特徴

独自のアルゴリズムを搭載した、国内開発のコールトラッキングツールです

Web・電話について質の高いコールトラッキングを実現し、広告運用の最適化に必要な信頼性の高いデータを収集します。

ツールの導入により、発信者番号・通話時間・広告媒体・端末種別・キーワード・PVといった幅広い情報を収集・蓄積することが可能です。

またAPI機能の搭載により、既存システムともシームレスに連携できます。

例えば自社で使用中のCRMと連携すれば、データドリブンな広告運用も難しくはありません。

このほか電話機能として、通話録音やナンバーポータビリティ・ナンバーディスプレイ機能・メールによる通知機能も搭載しており、不在や営業時間外の機会損失リスクを低減できます。

機能

  • オンライン・オフラインのコンバージョン計測が可能
  • 国産ツールならではの充実した機能
  • ナンバーディスプレイ機能を搭載

料金プラン

【キーワードトラッキング】

番号種別 1,500セッション 1,501セッション以上
1,500セッションごとに
050番号 10,000円 10,000円
0800番号 25,000円 20,000円
0120番号 50,000円 30,000円

(税表記なし)
※ 電話番号節約ロジック(特許出願中) を適用した場合の費用
  別途通話料がかかります。

【オフライントラッキング・メディアトラッキング】

番号種別 基本セット 番号追加
050番号 5,000円(2本) 1,000円
0800番号 10,000円(2本) 2,000円
0120番号 15,000円(2本) 4,000円

(税表示なし)
※別途通話料がかかります。

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その他おすすめのコールトラッキングツール

Delacon Japan株式会社「Delacon」

画像出典元:「Delacon」公式HP

特徴

グローバル・レベルでのコールトラッキングが可能なコールトラッキングサービス。

独自開発によるトラッキング技術の活用により、ユーザーのセッションごとに異なる電話番号の振り出しが可能です。

少ない電話番号数でも精度の高いトラッキングが実施され、コールトラッキングの効率がアップします

また「ユーザーがツールを経由しているかどうかを通話前に知りたい」というユーザーに向け、ウィスパーメッセージ機能が搭載されている点も見逃せません。

ウィスパーメッセージ機能とは、受けた電話がどの媒体を経由したものであるかを音声で通知する機能です。

通知対象は自由にカスタマイズでき、自社の広告戦略の精度向上に活用できます。

このほか通話録音機能や着信通知メール送信、各種外部ツールとの連携機能なども搭載しており、電話によるコンバージョンデータを確実に収集・分析することが可能です。

機能

  • 0120、0800のフリーダイアルから050のIP電話等に対応
  • Googleアナリティクス・Adobe Analytics・BIツールのDomo等と標準連携
  • ウィスパーメッセージ機能を搭載

料金プラン

▶初期費用:無料
▶月額利用料:月額基本使用料(必要なトラッキング用電話番号数に応じ)+ 通話料(通話時間に応じ)

【費用例】
ウェブサイトのユーザ数:100ユーザ/1時間
平均滞在時間:3分
必要となるトラッキング用電話番号数(概算):0120番号 x 5番号
月間電話本数(ウェブサイトからの):100本 平均通話時間:3分

月額概算費用:32,500円

株式会社アドゲイナー「アドゲイナー」

画像出典元:「アドゲイナー」公式HP

特徴

インターネット広告からチラシ・フリーペーパーまで、あらゆる媒体のコンバージョン測定に対応するツールです

コンバージョンデータはリアルタイムで収集され、キーワードレベルまで可視化できます。

アドゲイナーの特徴は、独自の着信履歴と広告効果計測システムを採用していること

コンバージョンの分析に必要な架電日時、回数、発信者番号、通話時間、通話回数などのデータは網羅的に収集される上、ロケーショントラッキングの実施まで可能です。

「展開中のキャンペーンがどこで効果を発揮しているか」をリアルタイムに把握でき、商圏分析・広告効果分析の精度向上に役立てられます。

なおアドゲイナーのベンダーは、地域の中小企業に特化したインターネット専業広告代理店です。

「中小規模」「地域密着型」の企業にとって、特に使い勝手のよいコールトラッキングツールとなっています。

機能

  • コンバージョンデータをリアルタイムで収集
  • あらゆるオフライン広告に対応
  • モバイルキャンペーンの効果をマップで可視化

料金プラン

▶初期費用:要問い合わせ

プラン名 エリート(050) プロフェショナル(050) ソーストラッキング(050)
月額料金 7,000円~ 14,000円~
(1時間あたり5セッション規模のキャンペーン)
6,000円~

(税表示なし)

株式会社サイトスコープ「ADVell」

画像出典元:「ADVell」公式HP

特徴

WEBサイトの経路分析からオフラインのコンバージョン計測まで対応できるコールトラッキングツールです。

0120などの各種電話番号発行にも対応しており、電話コンバージョンの測定についてトータルなサポートを受けられます。

ツールはGoogleの各種システムと連携できる上、SalesforseなどのCRMツールとも連携可能です。

PPC広告からの流入についてはキーワードの特定まで可能なため、精度の高いコンバージョン測定を実現できます

また電話番号の発行は『0120』番号が1番につき月額5,000円(税別)からと安価です。

加えて電話番号を再利用する仕組みが採用されており、ムダに番号を振り出す必要がありません。

電話での問い合わせが多いサービス業や、電話でのやり取りが多い商材を扱う企業などは、特に導入効果を実感しやすいツールです。

機能

  • Googleの各種システムと連携可能
  • 「0120」番号が1番号月額5,000円(税別)から
  • IVR自動音声応答システムを搭載

料金プラン

初期費用+月額利用料金+サポート費用が必要

番号種別 ベーシックプラン プレミアムプラン
初期費用 50,000円 要問い合わせ
月額サポート費用 10,000円

(税別)
※番号識別 0120 / 0800 の場合は別途料金が必要です。

コールトラッキングツールを導入するメリット

1. 広告施策の有効性を判断しやすくなる

コールトラッキングツールを導入すれば、オフライン広告の流入経路・流入効果を適切に把握可能です

「どの媒体の広告が有益か」「どの施策に効果があったのか」が明確化され、本当に効果のあった広告媒体・施策を特定できます。

データドリブンな広告運用が可能になり、広告のムダ打ちが減少するはずです。

2. 電話の取りこぼしが少なくなる

転送機能やIVR(自動応答システム)を搭載したコールトラッキングツールなら、営業時間外や担当不在・通話中に掛かってきた電話にも対応できます。

重要な見込みユーザーを逃しにくく、受電ミスによる機会損失を防ぐことが可能です

例えばIVR機能があれば、音声ガイダンスでユーザーに待機を促せます。

電話が空けばすぐに担当者につながるため、ユーザーとつながるチャンスを逃がしません。

電話1本にも真摯に対応することが、顧客満足度の向上・引いては、売上アップにもつながります。

3. 対応品質や受注率の向上につながる

通話録音機能や音声テキスト化機能などが付属しているツールなら、コール業務の振り返りや分析に使えます。

全担当者が電話対応時の課題を把握・共有することで、対応品質の向上に役立てられるでしょう

またコールログを分析すれば、ユーザーが「購入に至った通話」「至らなかった通話」の把握も容易です。

各担当者が分析結果を踏まえた対応を行うことで、確実な受注につながる顧客対応を実施しやすくなります。

コールトラッキングツールの比較ポイント

1. どのような情報を取得できるか

ツールの導入により「どのような情報を得られるか」「分析できるか」をチェックしましょう

一口に「電話コンバージョンを計測できる」といっても、「通話ログを蓄積するだけのもの」「キーワードでコンバージョンを計測できるもの」などとさまざまです。

自社の課題解決につながる計測機能が備わっているか、詳細を精査してください。

2. 必要な機能が標準搭載されているか

興味を持ったコールトラッキングツールについては「どのような機能が標準搭載されているか」を調べましょう

実際のところ、「コールトラッキングツール」と謳っているものは、キーワード測定機能や多彩な電話機能を網羅しているものがほとんどです。

異なる点があるとすれば、各機能が「標準搭載か・オプションか」ということ。

よく使うと想定される機能があれば、標準搭載されているツールの方が使い勝手はよいでしょう。

3. 料金体系に納得できるか

コールトラッキングツールの料金形態は、ベンダーによって異なります。

「初期費用」「月額料金」「番号利用料金」「通話料」などを比較して、何にどのくらいの料金がかかるかを細かく把握してください

コールトラッキングは、長く続けてこそ効果が期待できるものです。

イニシャルコスト・ランニングコストを適切に把握することは、施策を実施する上で非常に重要なポイントとなります。

まとめ

コールトラッキングツールは、電話コンバージョンの詳細を把握する上で有益なツールです

ツールを活用することで、企業は雑誌・テレビといったオフライン媒体からの入電を適切に把握でき、広告効果の検証に役立てられます。

ツールを選ぶポイントは、「自社が求める情報を集められるか」「必要な機能が標準搭載されているか」「料金体系は合っているか」です。

詳細を比較検討して、長く運用しやすいツールを探してください。

電話コンバージョンが多い企業こそ、コールトラッキングツール導入のメリットをより強く実感できるはずです。

画像出典元:O-dan

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