株式会社Srush 代表取締役
樋口 海
NTTの法人営業部にて大手自動車を担当、グローバルインフラの導入に従事し、全社表彰や最高評価を受賞。退職後、シンガポールにて日系製造業の営業戦略を担当。帰国後、製造業向けSaaSを提供する会社の立ち上げを経て、代表取締役として株式会社Srushを共同創業。
早稲田大学卒、一橋大学大学院商学研究科修了(MBA)。
今回は、データを活用して業務効率化ができる「データ分析ツール」「営業効率化ツール」のおすすめのサービスを紹介します。
また、弊社で実際に利用している、社内業務効率化おすすめのサービスも紹介していきます。
このページの目次
データ分析ツールは、膨大な社内データを集約し、分析・視覚化して、簡単に共有できるツールです。
豊富なツールの中から、自社にあったものを選定するポイントと、おすすめのツールについて紹介します。
企業が抱えるデータは多岐に渡り、加えて大量です。
それら全ての接続に数ヶ月かかるようでは、目の前のエクセルを使って日々運用をすることがベストだと考えてしまい、結果的に効率化できなくなってしまいます。
そのため、自社DB(データベース)との接続性をチェックするのが重要です。
ものの2-3日で広告データや顧客管理データなどが接続出来れば、エクセル離れを実現出来るのではないでしょうか。
データを接続した後に、操作方法が難しいようでは、使い続けることが出来ません。
BIツールを導入してよく聞くのは、「前任担当者が導入して、今はあまり使えてなくて・・・」といった内容です。
誰でも使えればこのようなことは発生しないので、誰でも簡単に運用出来るツール側のUIを重要視しましょう。
データ分析ツールは様々あるITソフトウェアの中でも学習コストが高いツールだと考えています。
それにも関わらず他サービスと同程度のサポートで自走するのでは、成功するか否かが、利用者のリテラシーに相当委ねられてしまいます。
加えて、データ分析ツールは海外系が多いので、その点でも慣れるまでに時間がかかります。
担当サポートがいるかは、かなり重要なポイントです。
https://www.srush.co.jp/lp-bi-comparison
Srushは従来のBIツールと違い、だれでも簡単にデータの集約が可能。すぐに分析に着手できるデータ分析ツールです。
データ連携、データ集計、グラフなどの全ての機能をクリックだけで完結するように、非エンジニアでもリードタイムゼロで分析に着手出来ることが最大の特徴です。
リーズナブルで低い運用コストに加えて、手厚いサポート体制もあるので初めてのBIツールならSrushがおすすめです。
Tableauは、豊富なビジュアライゼーションと直感的に使いこなすことができ、データのビジュアル分析に強いBIツールです。
BIツールの導入検討の際は、Tableauは一度は資料請求の上、参考にしてみるのがおすすめです。
リーディングカンパニーであること、Salesforceとの親和性が高いこともポイントです。
但し、データ連携のハードルや運用面においては、ある程度のスキルセットを持つ担当者がいる事が望ましいです。
https://www.google.com/intl/ja/sheets/about/
Google社が提供しているGoogle版のExcelです。
クラウド上でExcelの使用感で数値の集計作業が出来るので、簡単な分析であれば、まずはこちらを使用するのがよいでしょう。
Google系のサービスとは相性が良く、GoogleAnalytics、GoogleDataPortalなどを組み合わせて使うことで本領発揮します。
営業効率化ツールは、営業活動の支援や、顧客管理などのデータを集約して一元管理し、効率的なアプローチを可能にするツールです。
その範囲は幅広く、期待できる効果も多岐に渡るため、数あるツールの中から選定する際のポイントとおすすめツールを紹介します。
オンライン営業が一般的になった今、商材によりけりですが、営業活動自体を効率化することは難しくなってきています。
むしろ商談数が増え、商談前の準備、商談後の記録にかなり時間を割いている印象があるので、その点効率化されるかどうかを重要視します。
営業はファネル管理を徹底してボトルネックを特定し、地道にメスを入れていくことで改善されると考えます。
その上で、データの抜け漏れがあると正しい打ち手にならない可能性が高くなるので、自社のデータ分析ツールやCRMとの相性を見るようにしています。
営業職種はトップダウンで入れるべきツールは多くありますが、結局現場で運用されなければ意味がないので、現場の営業の方にお試しで使ってもらわないことには導入しても定着しないと考えています。
そのため、お試しで使用した反応を見ることが重要です。
https://www.salesforce.com/jp/
Salesforceは世界で15万社以上が導入していてCRMにおいては世界でNO.1シェア。CRMとSFAとの連携を得意としているシステムです。
Salesforceはデータ管理や他DBとの親和性の高さなどどれを見てもずば抜けています。
但し、ダッシュボードやレポートに制約があることや、使いこなそうと思うとそれなりに学習コストとスキルが必要であることは理解しておく必要があります。
それを差し引いても、Salesforceを利用することで営業担当者自身も商談記録の重要性を認識出来るので、使うべきツールの一つです。
HubSpotは158,000社以上の導入実績をもちグローバルに展開しているツールです。特にインバウンドマーケティングに高い効果を発揮します。
無料で使える営業効率化ツールです。「無料でここまで使っていいのか」と思うくらい機能が多く、まず使ってみるにはHubspotをお勧めしたいです。
Hubspotはマーケティング周りの機能を厚めにしているので、オンライン施策が多い企業は使いこなば、リード流入から商談、ナーチャリングなど設計次第で大きく効率化できます。
ドキュメントやナレッジを一箇所に集めることができるツールで、UIが最高に使いやすいです。
導入のきっかけは、GoogleドキュメントやExcelなどが乱立していたことでした。これらが煩雑になっているのを解消したくて、「なにか良いものがないか」と探していた際に出会いました。
弊社の採用サイトや社員の自己紹介ページや社内のバリューなどもNotionで作っています。このようにして、社内の業務はNotionで完結できました。
Figmaは一つのファイルを複数のメンバーで共有・編集することができるデザインツールです。
弊社のようなITスタートアップは、デザインがないと仕事が進みませんが、デザイナーを採用するのは難しい。そこでFigmaを、UIデザイン作成やLPのワイヤーフレーム作成など、外注や社内で内製化するうえで活用しています。
誰でも簡単に使えて、スピード感も優れている。コメントをいれるなど外注先とのやり取りなども楽に出来ます。創業初期から導入していて、社員全員で使っています。
データを活用して業務効率化ができるツールは数多くあります。
今回は「データ分析ツール」と「営業効率化ツール」の選定ポイントやおすすめツールもあわせて紹介しました。
データ分析ツールでは、企業の抱えるデータは多岐であるため、誰でも簡単に運用出来て、自社DBと楽に接続できるかが、ポイントとなってくるでしょう。
さらに分析関連ツールは海外系が多いので、サポート面が手厚いかを重要視したいです。
営業効率化ツールは、第一に営業活動のどこへ力を入れて効率化したいのかを検討し、データ管理を着実に定着させるため、自社ツールとの相性を図っていく事です。
定着させる上で、お試し期間や無料トライアルがあるサービスもあるので、まずはそういったツールを使っていただきたいです。
※画像出典元:「o-dan」