【Twitter収益化】広告収益分配プログラムとは??

【Twitter収益化】広告収益分配プログラムとは??

記事更新日: 2023/09/22

執筆: 免色渉

起業家イーロン・マスク氏がCEOに就任してから、有料認証サービス『Twitter Blue』や有料サブスクリプション、更にはインプレッション数のデフォルト表示に極めつけには『X』への名称変更など抜本的な改革を続けるTwitter。

今回の記事では2023年7月に新たにリリースされた『広告収益分配プログラム』とそれに伴うTwitterの収益化について徹底解説していきます。 

尚、今回は起業LOG編集部でTwitter上に公開されている収益データを集計し実際どんなツイートをしているユーザーがどれくらい稼げているのか?をまとめた資料を無料配布しています!

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【収益化】Twitter広告収益分配プログラムとは?

Twitterの広告収益分配プログラム(Ads Revenue Sharing)とは、ツイートのリプ欄に表示される広告の掲載料としてTwitter社が得た収益を、そのツイートをしたユーザーに分配するといったプログラムです。

図解でわかるTwitter広告収益分配プログラム

簡略化すると、YouTubeの広告収入モデルをそのままTwitterに導入したようなものだと相違ないでしょう。

【仕組み】Twitter広告収益分配の仕組み


まだ公式からの広告収益分配におけるアルゴリズムは公開されていませんが、おおまかに言うと以下の通りです。

対象ユーザー(Twitter Blue ユーザーor Verified Organizationユーザー)がツイートする。

↓そのツイートがインプレッションを獲得する

↓リプ欄(スレッド)に広告が表示される

↓その広告を閲覧したユーザー数に応じて企業からTwitter社に広告掲載料が支払われる

↓Twitter社が得た広告掲載料を、当該ツイートをしたユーザーに分配

 

Twitter社は、元々企業向けにプロモーションツイートという形でTwitter内に広告枠を設け、その広告出稿料を主な収益源としていましたが、赤字となることが多く経営改善が求められてきました。

今回のアップデートは、ユーザーにも収益を分配することで、ユーザーには小遣いが入るし、Twitter社は以前に比べて多くの広告枠を設けることができるため、WIN-WINなものといえるでしょう。

【条件】Twitter広告収益分配プログラムへの参加条件は?

2023年7月のプログラム公開当初は米国での限定公開、そこから招待されたユーザーのみへと徐々に利用範囲を拡大してきましたが、2023年8月8日、日本でも収益の分配が開始されました。

参加条件一覧

参加条件は、主に以下の5つです。

  • 有料プランユーザー(※)であること

  • 500人以上のフォロワーがいること

  • 1500万以上のインプレッションが過去3ヶ月以内のツイートで獲得できていること

  • ・18歳以上であること

  • ・支払いは50ドル(≒7160円)以上の収益がある場合のみ
  •  

 (※)「有料プランユーザー」とはX Premium(旧Twitter Blue、Verified Organization)に加入しているユーザーです。

このX Premiumには様々なメリットがありますが、個人で加入する場合は8ドル(1145円)/月額、84ドル(12000円)/年額なのでそれを上回る収益を得ることができればとりあえずは黒字となります。

注意点

Twitter広告収益分配プログラムの参加にはXPremium(旧TwitterBlue)への加入が必須となっていますが、いくつか注意点があるので一応ご留意ください。

・アカウントのプロフィール情報(名前やユーザーネーム)を変更すると、3日間はプレミアムに加入できない

・プレミアム加入後、ブルー認証バッジがアカウントに付与されるのは3日〜7日後

・プレミアム加入後にプロフィール情報を変更すると、認証バッジがもう一度付与されるまで一週間程度かかる

どれくらい稼げるのか?

収益が何に比例するかは公表されていない

現時点では、広告収益を決定するのがフォロワー数なのか、インプレッション数なのか広告クリック数なのかは明らかにされていません。

しかし、既にTwitter上では得られた収益を公開しているユーザーが多数いるため、おおまかな概算をすることはできます。

収益を公開しているユーザー

 

まず、これらの公開されたデータをもとにどんな指数が受け取り収益に相関しているのか、編集部で調査してみました。

Twitter広告収益分配プログラムで稼ぐコツは?

記事執筆にあたって起業LOG編集部で調査した「Twitter広告収益分配プログラムで稼ぐコツ」を解説します。

積極的に議論に参加する

Twitterの収益化プログラムによる収益分配額はツイートのインプレッションによって大きく左右されると言われています。

ということは必ずしも自分でツイートをバズらせる必要はなく、多くの人が閲覧するバズツイートにリプライすれば、それだけで自分のリプが多くの人の目に触れることになり、インプレッションは伸びます。

ただし、この方法は「クソリプの大量生産を助長する」と言われており、いつ規制がかかるかわからないので注意が必要です。

例えば、このツイートは現時点で60万以上のインプレッションを獲得していますが、これは元々のフォロワーが多いことに起因するため簡単には真似することはできないでしょう。

 

しかし、リプ欄を見てみると、対してフォロワーが多くないユーザーのリプが並んでおり、少なくても2000~多いと1.5万以上のインプレッションを獲得しています。

また、これらのリプライはいわゆる「クソリプ」とは違い、示唆に富む内容で議論の活性化に寄与しています。

リプ欄の中にも表示順位(元ツイートのすぐ真下に表示されるか、何度もスクロールしないと表示されないほど下に表示されるか)があるので、より議論の幅を広げたり、議論を深めるような良質なリプライが上位表示されます。

そのため、「とりあえずリプを送っておく」もナシではないですが、できるだけ「有益なリプ」を送ることを心がけましょう。

 

【考察】収益額は何によって決まるのか?

実例から調査してみた


本格的にX(旧Twitter)を使って生計を立てようとしている方はまだいないかもしれませんが、一応目安としてはどんな数字をどれくらい伸ばしたら生活できるだけの収入を稼ぐことができるのか気になりますよね。

そこで今回の記事では、実際に受け取った収益を公開しているユーザーの様々な指数を調査し、分配される収益額が一体なにに相関しているのか調査しました。

今回誠に勝手ながら調査させて頂いたのは上記でツイートを紹介した以下の4人の方々です。

    • ひろゆき氏
    • くりえみ氏
    • 村瀬氏
    • いぐぞーニキ
    この4人の方々の『フォロワー数』、『2月~7月のインプレッション数』をチェックします。
  • 各ユーザーの収益受け取り額

まず、始めにこれらの4人が受け取った収益は以下の通りです。

各ユーザーのインプレッション数

次に、各アカウントのインプレッション数をチェックしました。

Twitter広告収益分配プログラムの発表は2023年2月で、今回分配された収益は2月~7月の合算とのことだったので今回は2月~7月分の各アカウントのインプレッション数をリサーチしました。

各ユーザーのインプレッション数と収益受け取り額を比較

次に、各アカウントのインプレッション数とフォロワー数、受け取った収益額を一覧にしたものをご覧ください。

収益分配比率を徹底考察

このようにして見ると、やはりフォロワーの多いひろゆき氏がインプレッション数も収益額もずば抜けているように見えます。

しかし少し暗算してみると明らかにフォロワー数、インプレッション数と収益が相関はしているものの、全く比例はしていないことに気づきます。

例えば、いぐぞーニキはひろゆき氏と比較してフォロワーが240分の1(0.4%)、インプレッションに関しては36分の1(2.7%)しかないにも関わらず、3分の1弱(30.1%)の収益を得ています。

こうなると、いぐぞーニキには「ひろゆき氏にはない何か」があることになります。

それは一体なんなのでしょう。

このような事実は一時Twitter(現X)でも話題になっており、どうやら課金プランのTwitter Blue(現X Premium)のユーザーからのリプライを集めた数が、収益額に対する重要な指標であるとの噂が流れている。

Twitter広告収益分配プログラムの好例

検証のため、更にTwitterを漁っていると新たに収益公開を行っているアカウントを発見しました。

プロフィールを見る

このアカウントでは、フォロワーが4万人弱なのに対して28万円の収益を獲得しており、ひろゆき氏に迫るパフォーマンスを発揮しています


ツイートを見る

しかし、ツイート数が非常に多くインプレッション数をまたいちから数えるのは骨が折れるので このアカウントは参考に留めます。

結論

ここで、いぐぞー氏とひろゆき氏のツイートについている青バッジ(Twitter Blue)ユーザーからのリプライをいくつか数えてみたのですが結局、有意な差は見受けられず、わからずじまいとなってしまいました。

実際にはアフィリエイトなどと同じように、広告をユーザーがクリックした数や購入した数、サイトに登録した数はアプリのダウンロード数などの指標も絡んでいるのかもしれません。

そうなると、最早Twitter上だけでは計測できないので結局はブラックボックスと言わざるを得ません。

とはいえ、Twitterの収益化プログラムへの参加条件はわりと緩いのでまずはプログラムに参加してみて確かめるのもアリです。

収益振込に使用するStripeとは?

Twitterからの収益振込にはStripeというオンライン決済サービスを利用します。

米国発ですが、2016年から日本のビジネスシーンに登場して以来、Stripeは大手企業から個人事業主まで、さまざまな規模の事業者に支持されています。

ただ、これは特にStripのせいではありませんがTwitterからの収益振込には決済手数料が2500円もかかるとか。

なので実質的に月一回振込するなら3000~4000円が収益分岐点となるでしょう。

まとめ

今回は2023年8月に日本でもリリースされたTwitter収益分配プログラムについて解説しました。

まだまだ非公開な情報が多く、不透明な箇所が目立ちますが、本記事では現状でわかっていることを最大限活用し考察しました。

これからのアップデートや新情報が公開された際にも逐次情報を更新してくので気になる方はぜひチェックしてみてください。

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