Webプッシュ通知とは?仕組み、メリット、注意点、効果的な使い方を解説

Webプッシュ通知とは?仕組み、メリット、注意点、効果的な使い方を解説

記事更新日: 2023/06/28

執筆: 編集部

近年注目されているマーケティング手法の一つとしてWebプッシュ通知があります。

効果的に活用することでPVやCVR率の上昇に期待が持てる一方で、ユーザーからうざいと感じさせられることも少なくありません。

Webプッシュ通知に興味がある方なら仕組みやメリット、注意点などは気になるところですよね。

今回はWebプッシュ通知の具体的なメリットや導入時の注意点、実際に成功した企業事例やおすすめのWebプッシュ通知システムを紹介していきます。

Webプッシュ通知とは?

「Webプッシュ通知」とはPCやアンドロイドのブラウザ上に音や画面表示で新着情報や必要な情報を通知する機能です。

似ている言葉として「プッシュ通知」があります。

「プッシュ通知」はアプリ上に新着情報や必要な情報を通知する機能です。

「Webプッシュ通知」はWeb(ブラウザ)から、プッシュ通知はアプリから通知を送信する仕組みであるという点において異なります。

Webプッシュ通知 Web(ブラウザ)から、プッシュ通知はアプリから通知を送信する仕組み
プッシュ通知 アプリ上に新着情報や必要な情報を通知する機能

 

Webプッシュ通知、プッシュ通知はいずれもユーザーに対して自社のWebサービスに対する関心を深めてもらうためのマーケティング手法として利用されています。

スマホが普及していなかった時代では、ダイレクトメールやメールマガジンなどメールを活用したマーケティング手法が主流でした。

しかしながら、スマホが普及し始めてからはメールよりも手軽にアクセスできるシステムの需要が高くなり、Webプッシュ通知というマーケティング手法が増えてきました。

Webプッシュ通知は2015年ごろから利用している企業が増え始め、今では多くのサービスが利用するようになりました。

具体的な内容や利用シーンを確認してみましょう。

実際の通知画面

Webプッシュ通知とプッシュ通知の具体的なシーンを確認してみましょう。

プッシュ通知は下記のとおりに表示されます、

画像参照元:Groth Push HP

Webプッシュ通知は下記のとおりに表示されます。

画像参照元:Push7 HP

Webプッシュ通知を利用することで、ユーザーに対して、リアルタイムな情報や重要な情報を通知できます。

ユーザーもわざわざホームページやアプリを開くことなく、情報を受け取ることができます。

利用されている代表的なサービス

Webプッシュ通知は多くのサービスで利用されています。

具体的には下記が代表的な利用シーンです。

  • 天気予報サービスで今日の天気を通知するとき
  • チャットサービスで友人からメッセージを受信したとき
  • 通販サイトで商品を入荷したとき

他にもWebプッシュ通知は様々なシーンで利用されます。

主にリアルタイムでの情報が必要なときや新規で情報を受信したときなどに活用されることが多いです。

Webプッシュ通知の仕組み

Webプッシュ通知の仕組みは下記のとおりです。

1. WebサイトにWebプッシュ通知のJavascriptのコードを埋め込む

2. JavaScriptを活用してブラウザにWebプッシュ通知を利用するかどうかを表示

3. ユーザーがWebプッシュ通知を利用すると選択するとサイト側に配信用IDを渡される

4. 配信用IDをJavascriptで処理し、サーバーへ保存

5. 以降サーバーから配信用IDが渡された端末に対して、ユーザーに通知を送信

6. Service Workerというブラウザ技術を使い、Javascriptでユーザーにバックグラウンドで情報を通知

Webプッシュ通知は個人情報には紐づいていません

そのため、個人に限定した特定の情報を送ることはできないという点はメールマガジンなどとは異なる点です。

Webプッシュ通知はなぜウザい?利用するときの注意点

Webプッシュ通知はうまく利用しなければ、ユーザーにうざいと思われてしまうこともあります。

Webプッシュ通知がうざいと思われる理由は主に下記の3点です。

  • 通知の回数が多すぎる
  • 何の通知かわからない
  • 質の悪い・興味のない情報ばかりが通知される

具体的にWebプッシュ通知がウザいと思われる理由を解説していきます。

通知の回数が多すぎる

Webプッシュ通知の回数が多すぎるのは逆効果です。

毎回通知がなるのを耳障りに感じるユーザーもいますので、通知の回数は多すぎてはいけません。

通知の回数はなるべく減らしましょう。

提供しているWebサービスによっても異なりますが、1日2回朝と夕方あたりに送るようにしましょう。

何の通知かわからない

Webプッシュ通知が何の通知かわからないときもユーザーがうざいと感じるポイントです。

通知を開いてみたのは良いけれども、自分の想像とは異なる情報だったとなるとユーザー離れを引き起こしかねません。

Webプッシュ通知は伝える内容を明確にしましょう。

結論ファーストで、どんな情報を通知するのかを明確にし、プッシュ通知だけで情報の内容が想像できるように仕組みをつくることをおすすめします。

興味のない情報ばかりが送られてくる

興味のない情報ばかり送るのもユーザーは毛嫌いします。

例えば男性に対して、女性向けの情報を送ったり、または高齢者に対して若者向けの情報を送ったりとユーザーの属性に異なる情報を送ることです。

ユーザーは興味のない情報を送るようではWebプッシュ通知の意味がありません。

対策方法としてはユーザーのペルソナをはっきりとさせ、人によって異なる情報を送ることをおすすめします。

例えば、

  • 特定の商品ページを開いた人に対してその商品の情報を発信する
  • 成約に至らなかった顧客に対して、商品の需要を喚起するような情報を発信する

など顧客が開いたページによって、異なる通知を送りましょう。

特定の商品やサービスに興味があることが明確なので、発信したほうが良い情報も分かりやすいです。

ユーザーに対して興味がある情報のみ送ることで、関心度の向上につなげることができます。

Webプッシュ通知のメリット

企業がWebプッシュ通知を導入するメリットは下記の3点です。

  • PV数やCVR率の増加に期待できる
  • ユーザーの知らない需要を喚起できる
  • ユーザーに手軽に導入してもらえる

具体的に確認していきましょう。

PV数やCVR率の増加に期待できる

Webプッシュ通知を利用する事で、PV数の増加やCVR率の増加に期待できます。

PV(ページビュー)とは自社サイトが開かれたページの回数のことで、CVR率は自社サイトにアクセスした人のうち実際に商品やサービスを購入してくれた人の割合のことをいいます。

Webプッシュ通知を許可しているユーザーというのは原則として自社サービスに対して、興味をもっています。

そのため、ユーザーに対して興味深い通知を送信する事で、サイトを見てくれたり、商品を購入してくれたりする可能性が高まります。

一般的なリスティング広告やチラシ広告を利用するよりも効率的なマーケティング手法といえるでしょう。

ユーザーの潜在ニーズを喚起できる

Webプッシュ通知はユーザーの潜在ニーズを喚起できます。

例えばグーグルの検索からユーザーに商品を購入して貰うという代表的なSEOによるコンテンツマーケティングではユーザーが知っている情報に対してしかアプローチできません。

しかしながらWebプッシュ通知の場合は、ユーザーの知らない情報を企業側から発信することができます。

質の高く、一般には知られていない情報をユーザーに対して発信する事で、ユーザーの潜在ニーズを喚起でき、購買につなげることができます。

ユーザーに手軽に導入してもらえる

ユーザーはWebプッシュ通知を利用するのに、個人情報の入力の必要はありません。

ブラウザ上に表示された通知の設定を「通知する」に設定するだけで手軽に導入してもらえるというメリットがあります。

メールマガジンの場合は個人情報の入力やメールアドレスの入力が必要になるケースが多いです。

そのため、登録してもらうまで難色をしめすユーザーも少なくありません。

その点、Webプッシュ通知であれば簡単に通知設定できるため、ユーザーの導入までのハードルが低いということは大きなメリットとしてあげられるでしょう。

Webプッシュ通知をマーケティングで活用する方法

Webプッシュ通知をマーケティングで活用するためにはユーザーの必要としている情報をリアルタイムで発信することが重要です。

代表的な活用事例は下記の2点です。

  • クーポン、キャンペーンの配信
  • タイムセール

具体的に確認していきましょう。

クーポン、キャンペーン情報の配信

Webプッシュ通知でクーポンやキャンペーン情報を配信することはマーケティングにおいて有効です。

株式会社ジャストシステムが行った「飲食店や小売店の公式アプリ利用で来店や購入頻度が増えた理由」というアンケート調査では、1位「お得なクーポンが定期的に配信されているから」63.5%、3位「キャンペーンが魅力的だから」36.5%という結果がでました。

つまり、Webプッシュ通知でクーポンやキャンペーン情報を定期的に配信することで、来店頻度や購入頻度を増やせる可能性が高いということです。

飲食店や小売店はもちろんのこと、その他の店舗でもWebプッシュ通知を活用して、クーポンやキャンペーン情報を配信することは有効なマーケティング手法といえるでしょう。

タイムセール

ECサイトや実店舗を運営している場合、Webプッシュ通知をタイムセール時に活用する方法もあります。

タイムセールの当日の朝およびタイムセール開催前の1時間前にユーザーに対して、通知をすることで、来客数を増やす効果に期待できます。

せっかくのタイムセールもユーザーに知ってもらえなければ意味がありません。

タイムセールに効率的に集客するためのマーケティング手法としてWebプッシュ通知は有効な手段といえるでしょう。

Webプッシュ通知、スマホのプッシュ通知の成功事例

Webプッシュ通知とアプリのプッシュ通知を活用して成功した代表的な3つの事例を見ていきましょう。

Webプッシュ通知の成功事例

受験のミカタでは各指標が大幅に増加

Webサイト「受験のミカタ」ではPush Notificationと呼ばれるWebプッシュ通知を導入した結果、各指標が大幅に改善されました。

Webプッシュ通知からの流入の場合、従来よりも直帰率が半分以下、セッションが3倍以上、サイト閲覧時間が7倍以上と高い成果を出しています。

Webプッシュ通知がサイトのファンの獲得や顧客の囲い込みに対して、非常有効だったといえるでしょう。

スマホアプリによるプッシュ通知の成功事例

不動産サービス「カウル」はKPI2倍に

不動産サービスを提供しているカウルはプッシュ通知を活用することで、KPIが2倍になりました。

カウルは従前から新規機能は積極的に導入していたものの、ユーザーに周知されていませんでした。

そのため、機能がユーザーに認知されず、伸び悩みを見せていました。

そこで、プッシュ通知を利用することで「新規機能の通知」「ユーザーごとの情報発信」を行い、ユーザーの利便性向上に努め、KPIとしている「物件見学の申請数」が2倍となりました。

漫画アプリ「GANMA!」はユーザー継続率の維持上昇

漫画アプリ「GANMA!」はプッシュ通知を活用することで新規ユーザー平均読話率9.3%増加、再訪率2.5%増加に成功しました。

ユーザーに対して、どのような漫画が最適かをAIで分析し、プッシュ通知で通知するマーケティング手法が成功しました。

Webプッシュ通知システムのサービス例「Push7」

画像出典元:Push7

Webプッシュ通知システムの代表的なサービスは「Push7」です。

具体的なシステム、料金、サービスについて解説していきます。

Push7のシステム

Push7はPush通知を活用して、お知らせ情報や更新情報をユーザーに提供できるシステムです。

以前からWebプッシュ通知システムは存在していたものの、ブラウザにしか対応していないというサービスがほとんどでした。

そのため、国内のスマホユーザーの半数を占めるiPhoneユーザーに対してはアプローチできていませんでした。

しかしながら、Push7はiOSやiPhoneでも通知ができるため、より幅広いユーザーにアプローチができます

Push7の料金

料金はパーソナルプランの場合、月々0円から利用できます。

データベース連携ができない、セグメント配信ができないなど一部制限がありますが、お試しに導入するには最適な導入プランといえるでしょう。

個人のブログや小規模なサイト、まずはお試しでやってみたい人に適した料金プランです。

ビジネスプランは配信数によって料金が異なります。

ビジネスプランはパーソナルプランよりも充実したサービスが付帯しています。柔軟な料金プランで対応してくれますので、気になる方はまずはお問い合わせしてみることをおすすめします。

Push7のサービス

Push7の代表的なサービスは以下の通りです。

  • 絵文字や画像での通知
  • スケジュール指定での通知
  • ワードプレスでのプラグイン可能
  • ユーザーに応じたセグメント配信

その他にも多数のサービスがあります。

Webプッシュ通知はもちろんのこと、その先を見越した効果的なマーケティングサービスを提供しています。

WebサイトやECサイトからの成約率をあげたい方におすすめのサービスです。

 

おすすめのWebプッシュ通知システム

1. 最短5分で設定できる!『PUSH ONE』


画像出典元「PUSH ONE」公式HP

特徴

「PUSH ONE」は最短5分で設定ができる高品質なWebプッシュ通知サービスです。

セグメントごとに戦略的な内容で通知ができ、表現力の高い大型画像を表示させることでより高いCTRを見込めるのが嬉しいポイント!

実際に導入した企業からは、「離脱しそうなユーザー/離脱後のユーザーにアプローチ可能になった」「ユーザーの行動に合わせてプッシュ通知を送ることで最適なコンテンツを提供できるようになった」と好評です。

機能

・各種プッシュ通知/スケジュール配信/タグマネージャー連携
・効果測定/複数サイト・管理者登録/ロック画面での通知
・API利用/独自ドメイン/PWAの無料サポート

料金プラン

初期費用はゼロ円・月額費用は個別見積もりとなっていますが、WEBプッシュプランとサイトプッシュプランから選択できます。

申し込みから1ヶ月は無料で試すことが可能です。

  WEBプッシュ サイトプッシュ
初期費用 0円 0円
月額費用 要問い合わせ
※登録数(オプトイン数)を
ベースにしたプラン
要問い合わせ
※PV数をベースにしたプラン

 

 

2. 充実した分析機能!『Repro(リプロ)』

画像出典元:「Repro(リプロ)」公式HP

特徴

Repro(リプロ)は、業種を問わず多くの企業に人気のWebプッシュ通知サービスです。添付の情報からネット情報をアプリ・Web経由で入力し、通知手段はアプリ通知・メール通知・Webポップアップを提供。

サービス継続率14.85%UP、コンバージョン率243%UP、従来形式の広告費からの85%削減を実現しています。世界66か国7,300以上の導入実績を持ち、他ツールと比べて見やすい・使いやすいと好評です。

機能

・アプリ内通知(メール・Push・アプリ内ポップアップ)
・Webサイト内通知(メール・Webポップアップ・吹き出し・レコメンド機能)
・位置情報の活用

料金プラン

詳細はお問い合わせが必要です。

 

3. 国産認知度No.1!『satori』

画像出典元:「satori」公式HP

特徴

satoriは、Web上のポップアップ通知機能に重点を置きつつ、+αの機能を兼ね備えたサービスです。

資料請求フォームへの登録者促進・お問い合わせフォームの作成・特定ターゲット向けに細かい条件を設定しての広告配信・セミナー開催へのトータルサポート機能など、サイト訪問者を確実に顧客ターゲットとして囲い込む工夫が満載です。

こうした取り組みの効果をレポートする機能まで備えており、長期に渡って確実に効果を出せるようサポートしてくれます。

機能

・Webサイト上のポップアップ通知機能
・お問い合わせフォームの作成
・リターゲティング広告の配信

料金プラン

・初期費用:100,000円
・基本プラン:100,000円 / 月~

 

4. Webプッシュ/アプリプッシュに対応!『GENIEE MA』

画像出典元:「GENIEE MA」公式HP

特徴

GENIEE MAは直感的に運用しやすいインターフェースが特徴のWebプッシュ/アプリプッシュ通知に対応したサービスです。

メール、Webプッシュ通知、LINE、ポップアップ、SMS、アプリプッシュなど、顧客に最適なチャネルを選択して情報を配信できます。

1人の顧客に対し、複数チャネルからアプローチをすることで取りこぼしを防ぎます。

サイト訪問やメールの開封状況から顧客をスコアリングし、見込顧客を発掘。さらに、製品情報のクリックやebookダウンロードなど、顧客の特定のアクションを営業担当者に自動でメール通知するといった、顧客の行動をスピーディに営業活動に反映できます。

料金プラン

初期費用 月額費用 無料お試し
100,000円 100,000円 30日

オンラインサポートは無料です。

導入時のサポートや導入後のコンサルティングには費用が発生します。
(スタートダッシュサポート:200,000円 コンサルティング:月1,000,000円)

 

まとめ

今回はWebプッシュ通知の仕組みやメリット、注意点について解説してきました。

ポイントは下記の通りです。

  • Webプッシュ通知はブラウザ上に情報が通知されるシステム
  • PVやCVR率の向上に期待できる
  • ウザいと思われることもあるので、効果的に活用する必要がある
  • クーポンやキャンペーン、タイムセールなどに効果的

Webプッシュ最も効果的なマーケティング手法の一つです。

売上アップやPV数、CVR率を向上させたい方はぜひ導入してみましょう。

画像出典元:O-DAN

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