Alkano

記事更新日: 2022/09/28

執筆: 木下千恵

編集部コメント

AI・データ活用が簡単に行えるデータ分析プラットフォーム

「Alkano(アルカノ)」は、豊富な分析を通してさらなる業務効率化・売り上げの向上を目指せるツールです。ノーコードでデータ分析のプロセスを構築できるという点で優れています。

データ分析の専門家ではなくても、データを自由に分析したいという方におすすめです。

良い点

ノーコードでデータ分析のプロセスを構築できるため、データサイエンティストがいなくてもデータの分析を本格的に行えます。Alkanoのデータサイエンティストによる手厚いサポートでデータを無駄なく活用できます。

悪い点

クラウド型ではなく、オンプレミス型のため社内にサーバーがない場合は、サーバー購入や管理にコストがかかります。

費用対効果:

UIと操作性:

プログラミングなしにドラッグアンドドロップするだけでデータ分析のプロセスを構築できて、使いやすいです。複雑なデータも見やすい画面設計です。

サポート体制(運営会社の):

Alkanoのデータサイエンティストが無料トライアルの段階からコンサルタントとして充実のサポートを行います。データ活用ノウハウの勉強会も人気です。

Alkanoの導入メリット4つ

1.ノーコードでデータ分析も簡単

データの取り込み、前処理、モデリング、運用までの分析プロセスを直感的な操作で決定することができます。

誰でも簡単に分析プロセスを構築でき、データサイエンティストがおこなうような高度な分析にも対応可能です。

また、自社開発製品のためカスタマイズにも柔軟に対応できます。

クラウド型の汎用的なテキストマイニングツールに必要とする機能がない場合には、一度Alkanoに相談してみることをおすすめします。

ドラッグアンドドロップで分析可能

2.数値データだけでなくテキストデータにも対応

Alkanoは数値とテキスト、両方のデータを分析できるのも特徴です。

コールセンター、アンケートなどの記録や、特許文書など自由記述のテキストデータにも対応しています

テキストデータは形態素解析やテキスト分割を行い、深層学習と組み合わせることで、高度な文書分類モデルを構築できます。

テキストマイニングだけを新たに導入しようと考えている企業は、数値データ分析もAlkanoに統合することもご検討ください。

数値・テキストデータそれぞれ分析可能

3.APIでシステム連携・組み込みも簡単

AlkanoはwebAPI (RESTful API)で利用可能なので、自社の業務システムから呼び出して組み込むことができます

また、デプロイ環境がすでに構築されているので、業務にすぐに組み込めて便利です。

分析を通じたPDCAサイクル

4.データサイエンティストによる伴走型のサポート

経験豊富なデータサイエンティストが、課題分析と問題解決のためにサポートしてくれます。

また、各種セミナーやデータサイエンティスト育成プログラムなどを通じて、組織全体のデータ活用力の底上げを支援してもらえます。

データ分析をできる人材を育てていきたい企業にうってつけです。

サポートのイメージ図

Alkanoのデメリット2つ

1.クラウド型ではなくオンプレミス型

Alkanoは、分析をおこなうためのサーバをお客様が用意するオンプレミス型です。

サーバを持っていない場合は、サーバの購入・保守に多額の初期費用がかかります。

2.SNSが分析対象にない

AlkanoではSNSを分析対象としていません。

消費者の砕けた表現を分析したい、Twitterから顧客の意見をくみ取り、売り上げに活かしたいという企業では別途SNSからデータを抽出する作業やツールが必要になります。

Alkanoの料金プラン

Alkanoの料金プランは非公開で、要問合せとなっています。

企業に合わせたカスタマイズも柔軟に対応可能なため、料金の幅が広いと考えられます。

競合製品との料金比較

TextVoiceは、簡易的なテキストマイニングツールで、費用も比較的安価です。

VOiC Finderは、テキストだけでなく、音声解析も含まれているため、月額費用がやや高めに設定されています。

  Alkano TextVoice VOiC Finder
初期費用
(税抜)
要問合せ 200,000円 要問合せ
月額費用
(税抜)
要問合せ ・テキストボイス:
100,000円
・テキストボイス+SNSデータ取得オプション:130,000円
※契約は最低6ヵ月からです。
350,000円~
※5年間継続利用が前提

 

Alkanoの評判・口コミ

Alkanoは2021年10月にリリースされた新しい製品のため、公式ホームページには導入事例がまだ掲載されていませんでした。

今回はAlkanoの先代である「Visual Mining Studio」を導入した企業の声をご紹介します。

大量の事故報告を職場の安全管理に効率的に活かせた
株式会社明電舎

テキストマイニングと機械学習を組み合わせることで、事故の報告書から危険の種類によって、報告書を自動分類できるようにしています。事故原因を分類できれば適切な予防策を講じることもできます。教師データの作成に時間はかかりますが、精度の良いモデルを構築できれば、大量のデータを短時間で自動分類することが可能になります。

データサイエンス教育のサポートが手厚い
株式会社村田製作所

コロナ渦という未経験の状況のため、プログラムの進行や講義の進め方に戸惑っていました。しかし、手厚いサポートで受講生のスキルアップや、自然言語処理に関連する技術・知識が必要な時にはコンサルティングにも対応してもらえました

テキストマイニングやディープラーニングの使用で特許情報解析の効率化を実現
アジア特許情報研究会 知財情報解析チーム

特許出願にあたって調査しなければならない関連特許が数万件に及ぶこともあり、担当者の負担がとても重かったです。しかし、自然言語処理に適したTMSを使用することで、特許の専門用語をしっかりと抽出し、結果がデータ処理できるのでとても便利です。その後ディープラーニングやVMSの導入をしたところ、業務の効率化だけでなく精度も上がりました

*「株式会社NTTデータ数理システム」公式HP参照

Alkanoを導入すべき企業・向いていない企業

導入すべき企業

コンサルティングの会社

Alkanoでは、データの解析結果を棒グラフ、ヒストグラム、散布図など様々なグラフとして簡単に出力できます。

データをエンドユーザーに分かりやすく説明し、よりよい経営戦略のため分析結果を用いて、最適なプランを提示できます。

プログラミング経験がなくても、データを簡単に活用したい会社

Alkanoは、通常データサイエンティストがおこなうような、分析環境の構築をノーコードで実現できます。

そのため、プログラミング経験がない、実務担当者でも簡単にデータを活用・分析をおこなうことが可能です。

向いていない企業

SNSや音声解析をおこないたい会社

BtoCの企業など、お客様の声をSNS上からくみ取りたい方は、SNSのテキストマイニングに特化したツールを使用することをおすすめします。

また、音声解析は対応できないためコールセンターへの問い合わせを解析し、データ化することはできません。

まとめ

Alkanoは既存システムとの統合が自由にできるオンプレミス型のため、自由にソフトウェアのカスタマイズを行いたい企業におすすめです。

また、プログラミング経験がなくてもデータ分析業務をおこないたいという方に向いています。

画像出典元:「Alkano」公式HP

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