中途採用時の適性検査とは?実施メリットや適性検査サービス比較まで解説

中途採用時の適性検査とは?実施メリットや適性検査サービス比較まで解説

記事更新日: 2024/11/01

執筆: Ryo.Yama

採用時の適性検査と言えば新卒採用のイメージですが、中途採用においても効果的です。

職務や社風への適性を確認することで、入社後のミスマッチを防ぎ、より確実に活躍できる人材を確保するのに役立ちます。

この記事では、中途採用における適性検査について、実施のメリットやポイントなどを解説し、おすすめのサービスも紹介します。

採用時の適性検査とは?

そもそも、適性検査とはどんなものなのでしょうか。

適性検査のキホン・SPIの違い

採用時に行う適性検査とは、候補者の能力(一般常識、言語能力、ロジカルシンキングなど)と、職務・社風への適性を計測する検査です。

応募選考や面接などの一般的な選考プロセスと組み合わせて実施する企業が増えています。

さまざまな適性検査が提供されており、有名なサービスのひとつとしてリクルートグループ企業が開発した「SPI」が挙げられます。

新卒採用と中途採用での適性検査の違い

新卒採用における適性検査は、どちらかといえば能力による足切りのために用いられることが多く、選考のはじめの段階で行われるのが一般的です。

一方で、中途採用における適性検査は、職務能力は面接や書類で確認し、パーソナリティや行動の特性などを重点的に確かめる意味で用いられることが多くなります。

中途採用時に行う適性検査の重要性

中途採用の場合、職務に必要な能力があるかどうかは、これまでの経歴やポートフォリオ、面接での質問などによってある程度確かめることができます。

一方で、性格や行動の仕方、他の社員との相性などは確かめるのが難しいため、専門的な適性検査で確かめる必要があるのです。

事前にそうした特徴を確かめておくことで、入社後にミスマッチが発生することを防ぎ、採用リスクを低減することができます。

中途採用時の適性検査サービスでできること

中途採用における適性検査サービスでは、大きく分けて「能力」と「性格適性」を調べることができます。

能力適性検査

一般常識や教養、論理的思考力などを問うテストを通じて、業務を行うのに必要な思考力、対応力などをどの程度持っているかを確かめることができます。

数学、国語などの内容が一般的で、難易度はサービスによって中学レベルから大学受験程度までさまざまです。

また、SPI3をはじめ、英語の能力検査もあわせて実施できるサービスもあります。

性格適性検査

候補者の性格や行動スタイルの特長、仕事への捉え方、社風との相性などを、価値観に関する質問で測ることができます。

「一人で行動するのが好きだ」「まとめ役になることが多い」「目標は高い方が良い」などの質問に、YES/NOや5段階評価で回答する形式が一般的です。

能力検査だけでは得られない、入社後のミスマッチを防止する効果、配属先やチーム編成を最適化する効果などが期待できます。

中途採用時の適性検査サービスの費用相場

中途採用の適性検査の費用は、実施1件(1名)ごとに費用がかかるのが一般的です。

相場は2,000円〜6,000円/件ほどで、実施方法(試験会場、インハウス、Web)や検査の内容(能力検査、性格検査、英語など)によって変化します。

中途採用の場合は、基本的には1名もしくは少人数での実施、インハウスかWebでの実施となるため、その費用を重点的に確認する必要があります。

適性検査サービスを選定する際のポイント

自社にあった適性検査サービスを選び、成果を出すためには、いくつか押さえるべきポイントがあります。

前職での経験やスキルを自社でも同じように発揮できるか?

中途採用の場合、前職までのキャリアで培った能力に期待して採用を行うことから、自社でも同じように能力を発揮できるかが重要なポイントになります。

そのため、能力検査において、再現性がある職務能力やスキルを持っているかを確かめる必要があります。

ある程度幅広い範囲の問題や難易度、検査項目をカバーできるサービスがおすすめです。

社風になじめるか?

高い能力を持っていても、パーソナリティに問題があって早期退職やトラブルを起こしやすい人も中にはいます。

よって、職場との相性や行動特性に問題がないかは、ある程度詳細にチェックする必要があります。

単なるパーソナリティの確認だけでなく、行動特性の分析や既存社員との相性なども可視化できるサービスであれば、より安心できるでしょう。

職種ごとの採用要件に合わせた見極めができるか?

ポテンシャルを重視する新卒採用とは異なり、中途採用では職種ごとにはっきりとしたスキル・適性のニーズがあります。

よって、適性検査も職種に合わせて内容を最適化できるのが理想的。

シチュエーション・職種ごとの検査ラインナップが豊富なサービスや、内容を柔軟に組み合わせられるサービスを優先的に検討すると良いでしょう。

新卒採用と、中途採用では採点基準が異なる点に注意

新卒採用と中途採用では、求めるべき基準が異なります。

即戦力を期待して採用する場合は、採点の結果を、全体平均ではなく社会人経験者の平均やある程度上位の層と比較して判断する必要があります。

また、職種に必要な能力を測定する特定の項目がしっかり水準を上回っているかどうかもチェックしましょう。

【おすすめ】適性検査サービス比較3選

続いて、具体的なおすすめの適性検査サービスを紹介します。

TG-WEB CAREER

画像出典元:「TG-WEB」公式HP

中途採用シーンに必要な視点を網羅した、「中途採用のための」適性検査サービス

前職での行動特性や成果発揮能力、転職グセ等を、中途採用向け専用の採点基準で見極めることができます。

ジョブ型(職種別)採用にも対応しており、求める人材像や職種に応じて、検査項目(パーソナリティ、行動特性、ストレス対処力、エンゲージメントなど)をカスタマイズ可能なのも特徴です。

パッケージ型の検査と比べて、適性やパーソナリティをより的確に見極められるため、中途採用に最適です。

料金

  基本プラン
初期費用 30,000円
受検料 2,000円/件

(税表記なし)

実施件数に応じた割引プランもあります。

詳細についてはお問い合わせが必要です。

SPI

画像出典元:「SPI」公式HP

業界トップクラスの導入実績を持ち、業種や規模を問わずあらゆる企業で使いやすい適性検査サービスです。

受験形式の豊富さもポイントで、中途採用で実施しやすいインハウスやWeb上での受験にも対応しています。

料金

  SPI3-G
(性格・能力)
SPI3-GE
(性格・能力・英語)
GAT-G
(能力)
初期費用 無料
利用料/件 テストセンター 5,500円 6,500円
インハウスCBT 4,000円 1,500円
WEBテスティング 4,000円
ペーパーテスティング 5,000円 2,000円

(税抜)

ミツカリ

画像出典元:「ミツカリ」公式HP

適性検査とエンゲージメント調査を中心とした人事支援サービスで、豊富な導入実績と高い継続率が特長です。

適性検査に特化してはいないものの、性格や価値観、コミュニケーションタイプをもとに会社との相性を詳細に確認できるため、中途採用にも役立ちます。

料金

  スタンダードプラン ライトプラン
初期費用 無料
月額費用 20,000円〜 無料
従量課金 2,000円/件

(税抜)

まとめ

中途採用における適性検査の実施は、能力のチェックはもちろん、会社にうまくフィットできるかどうかを確かめる意味でも効果的な取り組みです。

うまく活用すれば、入社後のミスマッチを防止し、活躍できる人材の確保に役立ちます。

サービス選びにおいては、検査項目の種類や難易度、詳細なパーソナリティ分析ができるかどうか、内容の柔軟性など、内容の充実度を基準にすると良いでしょう。

画像出典元:o-dan

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