広告効果測定ツールとは、複数形態のWeb広告を出稿し、SEO施策を行なっている企業において、それぞれの効果を簡易にかつ詳細に検証するためのツールです。
この記事では広告効果測定ツールとGoogleアナリティクスは何が違うのか、を明らかにした上で、広告効果測定ツールの選び方と、編集部が厳選した9種の広告効果測定ツールを比較して解説します。
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広告効果測定ツールとよく混同されがちなツールに、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールがあげられますが、その違いは何でしょう。
アクセス解析ツールの目的は、サイトのアクセス数や訪問者の行動を観察・分析することで、すなわちサイト全体の状況や動向を把握することです。
アクセス解析ツールでも広告効果を測定できないことはないのですが、バナー、リスティング、メルマガなど、広告の媒体ごとでの効果測定は難しく、試みたとしても非常に手間がかかるのが実情です。
広告効果測定ツールは広告の効果測定・検証に特化したツールなので、広告媒体ごとの、より細かな効果測定と評価が可能となります。
また、複数のWeb広告を媒体ごとに測定し、評価できるツールです。
複数の広告媒体を一つの管理画面で管理できるため、比較が簡単で、効果の高い/低い広告媒体を把握しやすいのがポイントです。
どの広告に何件のクリックがあったのか、そのうち何件のクリックがコンバージョンに至ったのか…など、広告ごとに発生した訪問者の行動を記録し、集計することができます。
またリスティング広告やSNS広告、メルマガなど、複数の管理画面を行ったり来たりすることなく並べて動向を把握したり、一本にまとめて広告全体の効果を可視化することもできます。
このように、広告効果測定ツールがあれば、複数媒体にまたがる広告それぞれの効果測定が効率的に行えるので、広告管理の大幅な業務効率化が図れます。
広告戦略のうち、どこに注力していくのかは、企業によって変わります。このため、広告効果を測定したい値は企業によって異なります。
選定対象のツールがこの数値を取れるのかは、必ず確認すべきポイントです。
例えば動画広告に力を入れる戦略をとる企業は、動画へのCVだけでなく、途中離脱の状況を検証できるか、といった内容をチェックしましょう。
スマートフォン広告をメインとする企業であれば、iPhone経由のデータを正確に取れるのか、などで注意が必要です。
今回ご紹介する「CAMP」はパソコン、スマートフォン、タブレット、どのデバイスにも対応できるマルチメディア型の広告効果測定ツールなので、スマートフォンやタブレット広告をメインとする企業にはおすすめです。
選定担当者と運用担当者が異なる企業(例えば選定するのは正社員だが、実際のデータ集約・レポーティングは契約社員が行う、といった場合)は注意が必要です。
実際の利用者にとってわかりにくい表記・操作方法の場合、教育コストがかかってしまいます。
また使いこなせないことで、導入前よりもパフォーマンスが低下するケースが多くなります。
デモンストレーション・無料期間を通じ、実際の運用担当者に操作を体験してもらい、判断しましょう。
それでも、システムの導入や運用に不安が残る場合は、サポート体制が充実したシステムを選べば安心です。
今回ご紹介する「ADEBIS」と「Web Antenna」は、どちらも導入から運用までを支援してくれる手厚いサポート体制が用意されているので安心です。
単純な流入の状況を把握するだけであれば、Googleアナリティクスでも充分な効果を得ることができます。
広告効果測定ツールを導入する企業は、測定結果を分析し、それをもとに次のアクションを取り、さらに精度の高い広告を実施していける企業である必要があります。
またその対価として得られる金額が導入コスト・運用コストを上回る必要があり、一定以上の広告費を投入している企業でないと、効果を得るのは難しいでしょう。
画像出典元:「ADEBIS」公式HP
「ADEBiS(アドエビス) 」は、1万件以上の導入実績を持ち、広告効果測定市場において売上シェアNo.1の実績を誇る広告効果測定ツールです。(ITR「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2020」)
あらゆるデジタルマーケティング施策を一元管理できる測定ツールで、分かりやすいレポート機能が大きな特徴です。
特に、コンバージョンまでの流入経路を可視化できるレポート機能では、広告別でなく、ユーザ軸での接触履歴の可視化が可能です。
ユーザが「どの広告に」「どの順番で」接触したのか、一目で把握できるので広告同士の関係性が明確に把握できます。
また、外部機関と柔軟に連携することができ、MAツールやCRMツール、BIツール、ECサイトなど、さまざまな状況でアドエビスの計測データが活用できます。
初期費用は無料です。
料金プランは、月のクリック数とPV数に応じてライト・スタンダード・個別見積もりの3つのプランが選択できます。
ライト | スタンダード | 個別見積 | |
月間クリック数 | 〜50,000回 | 〜400,000回 | 400,001回~ |
月間PV数 | 不問 | 〜3,000,000 | 3,000,001~ |
詳しい料金についてはお問い合わせの必要があります。
画像出典元:「 WebAntenna」公式HP
「WebAntenna(ウェブアンテナ)」は、特にアトリビューション分析に力を入れた広告効果測定ツールです。
リスティング、バナー、メルマガ、自然検索…など、データ元が異なるさまざまな広告を運用している場合でも、広告効果を一つの画面に集約できるので、データ集計や分析作業などの効率化が図れます。
Webの知識や技術に不安がある場合でも、専属の担当者による導入から運用後のデータ活用の方法までをカバーする丁寧なサポート体制が整っているので安心です。
要望があれば、他社のKPI策定事例を共有してもらえるなど、KPI策定の支援も受けられます。
導入に至っては、サイトにタグを埋め込むだけの簡単作業で、最短2営業日で導入が完了するため、いち早くツールの利用を開始したい企業にもおすすめです。
・初期費用:無料
・月額費用:2万円〜最大50万円 (クリック数従量課金制)
・約10,000クリック/月:月額4万円
・約20,000クリック/月:月額5万円
・約75,000クリック/月:月額10万円
「CAMP」は、広告事業国内トップシェアを誇る株式会社サイバーエージェントが運営元で、PC・スマートフォン・タブレットのマルチデバイスに対応した広告効果測定ツールです。
「CAMP」を利用すれば、デバイスそれぞれのレポートを一つの画面で管理でき、マルチデバイス型広告に最適な広告運用が実現できます。
OSで異なるサイトの広告運用にも対応できます。
・デバイスを跨いだ広告管理が可能なマルチデバイス型広告計測機能
詳細はお問い合わせの必要があります。
画像出典元:「 CATS」公式HP
CATS(キャッツ)は、月額固定で運用型広告・ASPの計測ができる広告効果計測ツールです。
ポストバック連携、ダイレクト計測対応、ITPトラッキング対応、アトリビューション機能、LPO機能、中間クリックや自然検索の計測など、運用型広告やASPの最適化に貢献する機能が満載です。
初期費用無料、従量課金なしの月額固定49,800円(税抜)から導入できるため、コストをかけずに広告効果測定を始めたい企業におすすめです。
CATSは月額固定なので、従量課金などの不確定要素が無く、コストを一定に保って運用できます。
初期費用:0円
月額費用:54,780円(税込)
媒体コンバージョンAPI月額費用:16,500円~(税込)
※広告アカウント数制限なし
画像出典元:「CallTracker」公式HP
1,000社以上の導入実績を持つ、コールトラッキングサービスのパイオニアです。
通話ログの取得や閲覧・ガイダンス再生機能・Webプッシュ通知といった、コールトラッキングの基本機能を利用できます。
CallTrackerは、月1万円から広告媒体を問わず、電話反響を分析できるコールトラッキングサービスです。
業界で唯一、定額制のトラッキング番号使い放題プランを提供している為、低コストで経路を細かく自動計測でき、より効果的な広告戦略につなげることが可能です。
また、電話コンバージョンデータをGoogle広告等と自動連携し、媒体の自動入札に活かせる点や、最新AIを駆使した通話内容の「テキスト化」「要約」「判定」オプションの提供等、トレンドを追従したサービス開発も魅力です。
CallTrackerのサービスは、4つの基本利用料金のいずれか+通話料で利用できます。
基本利用料金は10,000円から用意しているので、費用面が心配な企業にもおすすめできます。
なお、通話料は、番号や架電先により異なります。
クラウドサービスのため、工事の必要なく最短即日の導入も可能です。
シミュレーションも可能なので、具体的な内容は問い合わせて確認するといいでしょう。
【基本利用料】
050番号 | 0078番号 | 0120番号 | 0800番号 | |
月額利用料 | 10,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 10,000円 |
概要 | 合計100番号まで 使い放題 |
番号無制限使い放題 | 合計3番号まで使い放題 | 合計3番号まで使い放題 |
【オプション利用料の一例】
・メール通知機能:100円/月/番号
・スケジュール設定:100円/月/番号
・二者間通話録音:200円/番号
・通話要約:30,000円/月/アカウント、または10円/件
・API連携:30,000円/月/アカウント
(税表示なし)
画像出典元:ONE 公式HP
「ONE」は、マーケティング支援分野で豊富なノウハウを持つREHATCH株式会社が提供する広告分析に特化したBIプラットフォームです。
OLAP分析、データマイニング、シュミレーションなどの機能により、広告媒体の運用データとCRM/SFAなどの顧客データの統合管理を可能にし、LTVやCVなど最終的な財務効果につながる広告運用を実現。
機能が充実していながらダッシュボードなどのインターフェースはシンプルで使いやすく、ノウハウの乏しい企業でも導入しやすい製品です。
画像出典元:「コールアドバンテージ」公式HP
コールアドバンテージは、広告運用を最適化したい企業担当者に特におすすめのコールトラッキングツールです。
電話番号の発行が必要なく、タグをLPに埋め込むだけで独自のAI技術が計測を行うシンプルな設計のため、サービス運営にかかるコストを最小化できます。
従量課金ではなく計測上限のない固定額で業界最安値※の月額9,800円で導入することができます。
営業電話や通話時間が短い電話をのぞき、実際に繋がった電話のCVデータの計測も可能です。
CVデータを広告アカウントに戻して機械学習させられるため、価値の高い電話やCVを元にした入札最適化ができ、CPAの改善が期待できます。
また、コールデータバンクやデラコンといった他社のコールトラッキングツールとの併用も可能です。
※2024年8月現在、株式会社ニアメロ調べ
コールアドバンテージは電話番号の発行が不要で、現在は固定額で毎月9,800円で利用できます。
(期間限定価格のため予告なく利用料が変わる可能性があります)
費用を抑えてコールトラッキングツールを利用したい企業にはおすすめのサービスです。
タグをサイトに埋め込むだけなので、最短即日の導入も可能です。
また、起業Log経由で資料をダウンロードした方限定で1週間の無料体験を実施しています。
架電数の可視化や、広告の効率化を試せる絶好の機会なので、是非問い合わせてみましょう。
特典利用をご希望の方は、「1週間無料体験利用希望」と記入の上 、以下メールアドレスまでご連絡ください。
calladvantage_sales@niamelo.com
コールアドバンテージ | |
月額利用料 | 9,800円(期間限定価格) |
専用の電話番号発行 | 不要 |
コールトラッキング | AIを用いた独自技術 |
※架電件数は架電数計測の独自技術を用いて算出しています。
そのため、実入電と完全一致を保証するものではありません。(捕足率は2024年8月時点で95%)
(税抜き価格)
画像出典元:「 アドゴクウ」公式HP
アドゴクウは、「Web広告効果の一元管理」と「間接効果の測定」の2機能のみに絞り込んだ広告効果測定ツールです。使い方もシンプルさ・わかりやすさにこだわったことで、誰でも簡単に使えるシステムとしています。
初期費用はもちろん、従量課金もない完全月額制なので、初めての広告効果測定ツール導入におすすめです。
・月額費用:5,000円 (従量課金なし)
・初期費用:無料
画像出典元:「 Freeasy」公式HP
Freeasyは、ネットリサーチを従来よりも手軽に実施できるサービスです。
初期費用、登録費用、ランニングコストはすべて無料で、1問×1人@10円、1回500円からアンケートを実施できます。
業者を通じたアンケート実施のように、事前の打合せ・設計といった時間が必要なくなることから、よりタイムリーな消費者ニーズのキャッチに近づけることができます。
・月額費用:無料
・初期費用:無料
設問数 | |||||
回収数 | 1問 | 5問 | 10問 | 20問 | 50問 |
50人 | 500円 | 2,500円 | 5,000円 | 10,000円 | 25,000円 |
100人 | 1,000円 | 5,000円 | 10,000円 | 20,000円 | 50,000円 |
設問数 | ||
回収数 | 5問以内 | 10問以内 |
1,000人 | 5,000円 | 10,000円 |
2,000人 | 10,000円 | 20,000円 |
広告効果測定ツールを利用すれば、Googleアナリティクスでは難しい複数の広告媒体ごとのより細かな測定・評価が可能になります。
「一つのコンバージョン成立のために、いくらの広告費を投入したのか」、それぞれの広告の費用対効果が具体的に測定できるので、さらに精度の高い広告施策へとつながります。
広告効果測定ツールでは、さまざまな種類の広告を一元管理することができます。リスティング広告やネットワーク広告、SNS広告など、複数の管理画面を行ったり来たりする必要がなくなるため、広告管理の大幅な業務効率が図れます。
常に広告媒体ごとのリアルタイムなデータを並べて観察できるので、ユーザの行動に応じたアクション・施策をいち早く打つことができます。
広告効果測定ツールは広告それぞれの成果を把握し、どの広告にどのぐらいの投資を行うべきかを判断するためのツールでもあるので、シンプルな広告運営をしている場合は、さほど工数削減につながらず、効果を感じにくい場合があります。
また、対価として得られる金額が導入コスト・運用コストを上回らなければマイナスとなってしまうので、一定以上の広告費を投入している企業でないと効果を得るのは難しいでしょう。
広告効果測定ツールは、あくまで広告それぞれの成果を測定するためのツールなので、そこで得られたデータを次の施策にどう活かすかは、担当者のマーケティングスキルにかかっていることを忘れてはいけません。
不安があるなら、そのような運用部分も手厚くサポートしてくれるシステムを選ぶのが懸命です。
今回ご紹介した「Web Antenna」のサポートには、データ活用サポートが含まれていて、データをどのように活用すればいいのかレクチャーを受けることもできるのでおすすめです。
今回ご紹介した広告効果測定ツールを導入すれば、Web広告それぞれの成果を正確に集計し、一元化することができます。
また、Googleアナリティクスでは判定が難しいコンバージョンの獲得単価など、細かな数値をとることができるので、より効果的なマーケティング施策へとつながります。
広告効果測定ツールの導入を考えているなら、ぜひ今回ご紹介したツールを検討してみてください。
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画像出典元:O-dan