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「振込や残高照会などに、わざわざ銀行の窓口へ行くのがたいへん」
「複数の金融機関ごとに操作している振込業務をもっと効率化したい」など
金融機関取引業務に関して、このように考えている担当者には、マルチバンクサービスの導入がおすすめです。
マルチバンクサービスは、社内のパソコンで複数金融機関の口座が一元管理できるサービスで、取引業務の大幅な効率化が図れます。
当記事では、マルチバンクサービスのおすすめ3選の比較紹介と、サービスの導入メリットや選び方などを詳しく解説しています。
このページの目次
マルチバンクサービスを導入することによって、多くのメリットが得られます。
なかでも大きなメリットとしてあげられるのが、以下の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
残高照会や振込など、異なる金融機関に対する操作が一度のログインで行えるので、振込業務の手間や負担を大幅に削減できます。
複数金融機関との取り引きがある場合でも、操作のインターフェースが同じなので、作業効率の向上はもちろん、ミス防止にも有効です。
オフィスにいながら銀行との取引ができるため、振込や振替などの資金移動でわざわざ窓口に出向く必要がありません。
また、複数金融機関の口座を一元管理できるので、預金残高照会や入出金明細など取引内容の確認もスムーズです。
振込などの手数料が、窓口で行うよりも安いといったメリットもあります。
マルチバンクサービスでは、資金管理などの高機能サービスを利用できるところが多いです。(※利用中の専用ソフト・サービスによって機能が異なります。)
本社・支社間、本社各部門間の資金移動を素早くおこなえることで、資金の効率的な運用が可能になります。
外部借入にともなう有利子負債の低減も期待できるでしょう。
※全サービスにおいて、別途VALUXの申込みが必要です。
(税抜価格)
画像出典元:「BizHawkEye」公式HP
「BizHawkEye」は、セキュアな回線「VALUX」とクラウドを組み合わせた、マルチバンク対応のバンキングサービスです。
複数の異なる金融機関との取引が一元管理できるほか、振込や振替など各種取引も、同一のインターフェースで操作できます。
一度のログインで複数銀行への各種取引操作が実行できるので、銀行ごとにログインし直すといった手間もありません。
インターネット環境があれば、いつでもどこでも操作ができるため、テレワークにも有効です。
NTTデータが提供する認証サービス「VALUX」*を用いているので、万全なセキュリティ環境のもと安心して利用できます。
料金プランは利用機能によって異なります。
以下は利用料金の一例です。なお下表の価格にはVALUXの利用料金も含まれます。
標準機能 | 資金集中配分機能 | 標準機能 + 資金集中配分機能 |
|
初期費用 | 37,000円~ | 56,000円~ | 87,000円~ |
月額利用料 | 7,700円~ | 7,700円~ | 13,200円~ |
(税別)
画像出典元:「EBNext2」公式HP
オフィスにいながら安全かつスピーディな決済業務を実現できる、NTTデータ四国が提供するパソコンバンキングソフトです。
銀行取引用のセキュアな回線「VALUX」*を通じて、1つのソフトで複数金融機関との取引を安全かつ高速に実施することが可能。
総合振込・給賞与振込・即時都度振込・入出金明細照会・口座振替など、さまざまな取引が簡単操作でスムーズに行えます。
操作も取引金融機関ごとに再起動することなく、同一操作で各金融機関との取引ができるので、決済業務の効率化が可能です。
EBNext2は、すでにサービス提供が終了したパナソニック社製「FB-Win4」の操作性を受け継いでいるため、FB-Win4と同様の操作で利用できます。
ソフトの販売は各金融機関で行っており、販売料金もそれぞれ異なります。
そのため、料金の詳細については、各取引金融機関へのお問い合わせが必要です。
画像出典元:「OFFICE BANKクラウド」公式HP
「OFFICE BANKクラウド」は、奉行シリーズで名高いOBC(株式会社オービックビジネスコンサルタント)が開発・提供する、クラウド型のマルチバンクサービスです。
複数金融機関との取引がクラウド上で行えるほか、職務分掌・けん制機能など不正利用を防止し、安全な管理体制を構築しながら利用できます。
同社のクラウド型業務システム「奉行クラウド」とのシームレスなデータ連携で、振込業務や仕訳作成業務の自動化を実現。
バックオフィス業務全体のDX化が促進できます。
業務データは、世界トップレベルのセキュリティを誇る「Microsoft Azure」で管理されているため利用も安心です。
初期費用 | 0円 |
月額あたり利用料 | 5,000円 |
年間利用料 | 60,000円 |
ユーザー数 | 10ユーザー |
(税別)
*VALUXとは、NTTデータが提供する銀行取引用のセキュアな回線接続サービスです。
これまでのパソコンバンキングで使用されてきたINS回線に代わり、パソコンバンキング用接続回線として提供されているサービスです。
マルチバンクサービスの導入で失敗しないためにも、サービスの選定はとても重要です。
以下の3つは、もっとも意識しておきたい選定ポイントですので、よく確認しておくようにしましょう。
それぞれ詳しく解説します。
銀行窓口にいくことなく、通信回線を使って振込や振替、入出金明細照会などの取引をオフィスで行います。
そのため、セキュリティに関しては、きちんと確認するようにしましょう。
データの暗号化はもちろん、電子証明書による端末認証や不正利用防止のためのトランザクション認証などを導入しているサービスだと安心です。
マルチバンクサービスの提供形態には、大きく「パソコンバンキング」と「クラウド」の2種類にわけられます。
パソコンバンキングは、パソコンに専用のソフトをインストールして利用するタイプで、クラウドは、ソフト不要でブラウザ利用ができるタイプです。
どちらも複数の金融機関取引が可能ですが、銀行ごとにログインし直す必要がなく、端末も限定されないなど、クラウドのほうが利便性は高いといえます。
どの形態があっているかを熟考し、適切なサービス形態を選ぶようにしましょう。
サポートの範囲に関しても、重要な選定ポイントになります。
設定や操作方法など、技術的なことに関するサポートはもちろんですが、効果的な運用方法の相談まで対応してもらえると、より安心です。
また、電話・メール・チャット・リモートなど、サポートの対応手段もベンダーによって異なりますので、同時に確認すると良いでしょう。
マルチバンクサービスに限らず、新たにサービスを導入する場合は、サポートの充実さは欠かせません。
マルチバンクサービスのメリットを最大化するためにも、どの金融機関と取引ができるのかも重要です。
マルチバンクサービスの接続先に、自社で利用している金融機関が含まれているかも必ず確認しましょう。
マルチバンクサービスを導入することで、銀行の窓口に行かずに、社内のパソコンで複数金融機関との取引が可能です。
また、異なる金融機関への取引が同一のインターフェースで行えるため、金融機関取引業務の大幅な効率化が期待できるでしょう。
企業活動において、振込や取引照会など銀行との取引は欠かせません。
ぜひ自社にあったマルチバンクサービスを導入し、効率的かつスムーズな金融取引業務を実現しましょう。
画像出典元:O-dan